死にたくないので回避していたらヤマト操舵手になってしまいました   作:LIN001

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推奨脳内BGM:復活編「若者たち」

前回のあらすじ:巡洋艦に乗って冥王星会戦。全力で回避したよ!

※誤字報告ありがとうございます。


02 ヤマト

 「こちらが第一艦橋になります」

 「うむ、ご苦労」

 

 沖田艦長とともに、整備員の人に案内されてヤマトの第一艦橋へ到着。

 まあ確かに古代と島が来る前に艦長はもう船に乗り込んではいたけど、僕も一緒に乗ることになるなんてね。

 

 「君についてきてもらったのは他でもない、儂がこの艦の艦長になる、そして君は操舵手と副長を兼任してもらうことになっている」

 「は↓い↑?」

 

 やべっ、驚いて変な返事が出ちゃった。

 

 「そこが操舵席になっている。この船のエンジンは君が乗っていたヒサメと衝突した、あの船に乗っていたカプセルから得られたデータを基に作られている……「波動エンジン」という強力無比なエンジンだ。

 残念ながら、届けてくれた方は亡くなってしまったがな……」

 

 あ、やっぱ死んだんだサーシャさん……南無。

 

 「もうまもなく、古代……ユキカゼ艦長の弟が来るはずだ。彼にはその隣、戦闘班長に――」

 「艦長、司令部より通信です。ガミラスの十字空母が接近中」

 「む、勘付かれたか……?」

 「古代進、参りました」

 

 あ、来た古代君。本来操舵手になるはずだった島はいないね、うーん原作崩壊が……。

 

 「うむ、今回君を呼んだのはほかでもない……(以下省略)」

 「艦長、我々にできることは!?」

 「古代、戦闘指揮席につけ。自動砲撃で敵空母を攻撃するんだ。

 ただ、まだエンジンは使えん、99式徹甲弾を使え」 

 「りょ、了解! 自動砲撃、99式徹甲弾、目標敵十字空母……!」

 

 え待って、99式徹甲弾とか聞いてないよ?? 実弾砲撃できるの? あっそういえば、以前沖田司令に「実弾砲撃のほうが有効だったりしません?」って言ったことあるなぁ……その影響か? 真田さんあたりが改良してそう。

 

 「主砲、発射します!」

 

 ドン、という鈍い音が艦橋内に響く。

 次の瞬間、上部ディスプレイに表示された外の敵十字空母に3つ砲弾が刺さり――爆発四散した。

 

 「……!? なんて威力だ!!」

 「三連装48センチ65口径ライフル砲……これがこの艦の主砲だ。エンジンが起動すれば、もっと強力なショックカノンも撃てるようになる」

 「すごい、これなら……!」

 「そうだ、今までの戦艦ではガミラス艦に対抗できなかったが、この艦なら奴らとも対等以上に戦うことができる……どうだ、これが宇宙戦艦『ヤマト』だ……!」

 「え、これが……ヤマト!?」

 

 おーおー、ゲームとちょっと台詞が違ったりしてるけど、概ねゲーム通りの展開かな。ちょっと感動。

 

 「古代、それに鈴(りん)も、よく聞いておけ。こうしてヤマトは、強力無比な宇宙戦艦として蘇った。だが、ヤマトはただ戦うためだけに蘇ったのではない……この艦は、地球を救う最後の希望として、重大な使命を背負っているのだ。

 放射能除去装置を、遥かマゼラン星雲の彼方まで受け取りに行くという重大な使命をな……。いわば、この艦は、地球人類の未来が託された平和の使者なのだ。

 もし仮に戦うのだとすれば、それは平和を乱すものへの勇気ある説得だと思え」

 「はいっ」

 

 あーあー、古代君いい返事だね、僕はちょっと賛同できないとこがあるけれど。

 

 「よし、あとはエンジンの調整が終わり次第、出港準備に取り掛かる。おそらく、明日の早朝には出港できるようになるだろう。少々急だが、我々に残された時間を考えれば、それでも遅いくらいなのだがな……。

 ともかく、ご苦労だった。今日は宿舎へ戻り、明日の出港に備えてしっかり休んでおけ」

 「はっ」

 「はい」

 

 さて、それじゃあ戻るとするかね。

 宿舎の場所って古代君わかるのかな? っていうか、島はどうなったんだろ。後で聞いてみるか。

 

 「それじゃあ古代、行こうか。宿舎の場所はわかるかな?」

 「あ、いや……わからないが」

 「じゃあ案内しよう」

 

 艦橋に来たときと同じように、エレベーターに乗り込んで降りていく。

 どうにもこの、ちょっと傾いた状態で歩くのは慣れないなー……ってかよく考えたら、水平取れてない状態でよく建造できたよねこの船。

 

 「ついてきて、宿舎はヤマトの後ろにある。とはいっても急造の簡易宿舎だから、正直狭いんだけど……一応個室にはなっているから、プライバシーは守られるよ」

 「そうか、それで君は操舵手……なんだな?」

 「ん、ヤマト航海班班長で操舵手、副長も兼任することになってるよ。よろしく」

 「ふ、副長!? 君みたいな小さな……あいや、何でもありません、失礼しました」

 「ほんとに失礼だね? まあ事実だからいいけど。一応年は同じだったはずだからね」

 「そ、そうなんだ……ですか」

 

 古代君、日本語がおかしくなってるよ……まあ僕背もちょっと低めだし、学生に間違われることもあるからねー。仕方がないか。

 

 「ここから入れば宿舎になっていて、個室にはネームプレートが貼ってあるからわかると思うよ。それじゃ、僕はこれで」

 「はい」

 

 そう言って、僕は司令部の方へ。

 人事資料とかヤマトの資料とか貰いに行かなければいけない。副長って大変だぁ……。




 PS版の映像を見ると、しれっとエンジン始動前にショックカノン撃ってませんでしたかね?
 99式徹甲弾はオリジナルです。2199年式徹甲弾だから99式徹甲弾ですね。

 島はちゃんと次回登場するのでご心配なく。
 原作改変が早速起こっていますが、気にせずどうぞ。そこまで致命的なことにはならないはず……
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