死にたくないので回避していたらヤマト操舵手になってしまいました   作:LIN001

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推奨脳内BGM:実写版「Orders」


05 火星―土星タイタン

 「総員、黙祷」

 

 現在、火星に着陸してサーシャさんを丁重に埋葬したところである。

 え、戦闘の結果? 見事に敵艦隊に徹甲弾が刺さって爆散。原作通り山本機は損傷したけど、ワープテスト後で時間に余裕があったので普通に回収されたよ。

 

 「皆の者、彼女は地球の恩人だ。忘れてはならんぞ……真田くん、修理の方はどうかね?」

 「はい、修理はすでに完了してはいます……が、少し問題があります」

 「ふむ、何だね?」

 「地球にある金属合金ですと、少々耐熱性と強度に問題があるようです。より耐熱性と強度に優れている合金に変更はしましたが、これでも不安が残ります」

 

 あ、ここでこの会話するんだ。

 

 「どうにかならんのかね?」

 「土星の衛星タイタンにて、コスモナイトという金属が少量ですが発見されています。それを使うことができれば、必要な強度を確保できるかと思われます」

 

 あれ、原作だと木星か土星の衛星ってなってたけど、ちゃんと土星の衛星タイタンって特定できてるんだ? ちょっと原作崩壊が激しいな、大丈夫かな……。

 

 「そこまでの運用に問題はあるかね?」

 「ワープを行わなければ、通常航行には問題ありません」

 「わかった、ひとまず土星の衛星タイタンを目指そう。発進準備にかかれ」

 「発進準備!」

 

 よし、これで……あれ、木星での波動砲試射ってするのかなこれ?

 

 

 

 

 

 

 「第3艦橋タラップ下ろします。作業開始」

 「よし、鈴、古代、島、相原、アナライザーは救難信号の発信源に向かえ」

 「了解しました」

 

 木星では特に何事も起きず、波動砲の試射をせずに土星の衛星・タイタンまで来てしまった。

 金属光沢のある場所に着陸してみたら、ちょうどよくコスモナイトの真上だったのは幸いだけど、救難信号を感知したので僕達で行くことになってしまった。これあれだよね、古代君のお兄さんの『ゆきかぜ』だよね。

 

 というわけで、現在救命艇に乗り込んで現場に向かって飛んでいるところである。ヤマトはコスモナイトの採掘中で動かせないからね。

 操縦しているのは島君で、通信席に相原が座っている。僕は後ろでのんびり景色を眺めているだけ。いいねー。

 

 「副長、発信源と思われる船を発見しました。突撃駆逐艦のようです」

 「うん、それじゃあ近くに着陸−−回避運動!」

 「え!?」

 

 視界の隅に緑色の船、ガミラス艦が見えた。目玉が赤くなったのでこちらも発見されたはずだ、島君なにボケっとしてんの砲塔がチャージされてるよ!

 

 「いいから避けろぉ!!」

 

 島の操縦席に飛びついてレバーをぶん殴る。

 

 「うわああぁ!?」

 「うぎゃぁ!?」

 

 救命艇が姿勢を崩し、重力に従って落ちると同時に目の前を赤い閃光が通っていった。あっぶねぇ!?

 

 「島、代われ! 相原、ヤマトに通信入れろ!」

 「了解、こちら救命艇、こちら救命艇、ヤマト聞こえますか、攻撃を受けています!」

 

 回避運動をしつつ反転、ヤマトへ逃げる……ガミラス艦も浮き上がってきた!? あ、でもあれ連装ビームが1基しかない強襲揚陸艦だ、なんとか逃げられるか……!?

 

 「ガミラス艦、艦種不明――」

 「強襲揚陸艦だ!」

 「は、はい、強襲揚陸艦です! 現在攻撃をやめ上昇中」

 「おそらくそのまま逃げる気だろう、追撃はするなとヤマトに伝えろ。突撃駆逐艦の乗員を捕虜として積んでいる可能性がある」

 「は、はい。副長より、捕虜を載せている可能性があるため攻撃は――」

 「やばい、チャフ、フレア!」

 

 ミサイルが飛んできた、チャフとフレアを撒き散らしながら緊急回避……だめだ撒けない!? こうなれば!

 

 「全員、ベルト締めろ舌噛まないように、回避運動!」

 

 エンジンを半開にして垂直降下、ちょっと僕の体が浮くが気にしてはいられない。

 限界まで引き付けてから一気にフルスロットルで上昇、地面(氷面?)スレスレで反転。ミサイルはその機動に追いつけずに爆散。

 

 「ぐはぁっ!?」

 「副長!?」

 

 いった、何か頭に当たった?

 あ、やばい。景色がぐらぐらして、力が入らない。視界が暗く、なって……




 強襲揚陸艦は2199のデラメヤ級を想像していただければと思います。

 なおヤマト帰還後、無理な機動をしたせいで救命艇は修理のため使用不能に。結局、採掘完了を待ってヤマトで調査に行くことになりましたとさ。
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