死にたくないので回避していたらヤマト操舵手になってしまいました 作:LIN001
さあ、メ2号作戦の始まりです!
「冥王星周辺宙域に大艦隊を発見、前衛艦隊が接近してきます。射程まであと12分!」
現在、冥王星沖S-16宙域。第32日本艦隊が敗北した宙域である。
艦長以下、艦橋要員は第2艦橋(CIC)に移ってメ2号作戦を遂行中である。
「艦長、冥王星方面から通信です」
「開け」
「はっ」
ガミラス艦隊との通信が開かれ、メインパネルにシュルツ指令の顔が表示される。……ドアップで。
いや、なんでやねん。カメラに近すぎやねん。あ、ズームアウトされた。事前に合わせておいてもろて。
『こちらガミラス・ソーラー星系派遣部隊である。地球の戦艦に告ぐ、ただちに降伏せよ』
「こちら戦艦ヤマト、拒否させていただく」
『たかが1隻の戦艦で、何ができる? 素直に降っていれば、生き延びる道もあったというのに』
「我々は降らんし、死にもせん」
『……まあいい。では、さらばだヤマトよ』
「通信、切れました」
あれ、シュルツ指令ってあんなキャラだったっけ? あ、もしかしてヤマトのスペックがまだ旧世代の戦艦と同等だと思われてる?
「敵前衛艦隊約40、増速しました。主砲射程まであと4分……艦隊、3手に分かれます。左右と上方から囲みこむつもりです」
「左右の敵は主砲副砲、ショックカノンで応戦。上から回り込む敵には煙突ミサイルで対応しろ」
「了解、主砲・副砲目標振り分け。煙突ミサイル用意」
ふむ、左右と上からか……なら。
「古代、敵艦隊の初撃を反転下降して回避する。下を向いたら煙突ミサイルを撃て」
「了解しました」
さて、どうなるか。ヤマトの機動性はそこそこだけど、今までの艦よりも大型なのでちょっと不安だったりする。まあ、ヤマトなら多少被弾した程度ではどうということはないけど。
「目標群振り分け完了」
「CIC指示の目標、目標群α、主砲発射用意」
「煙突ミサイル装填完了」
「主砲旋回完了、射程まで残り1分」
さて……あとは射程まで待つのみ――
「射程に入りました!」
「撃て!」
「トラックナンバー2-6-2-8から2-6-4-1、撃ち方はじめ!」
ヤマトの主砲から青白い閃光が発射され、その先にいる右側のガミラス艦に命中。爆炎を上げる。
ガミラス艦の射程に入る前だから、一方的に攻撃できる。いやぁいいね、圧倒的じゃないか我が軍はって言いたくなる。
ショックカノンならエネルギーチャージも1秒もあれば完了して次の砲撃ができるので、第1・第2主砲合わせてわずか8秒くらいで(1発外した)右側の艦隊は全滅。すごいねー。
「新たな目標、210度!」
「目標群ω、2-6-5-7から――」
「敵艦発砲!」
「回避、反転下降! ダウントリム30」
敵のビームがヤマトの頭上を通過するのをディスプレイで確認。よし、回避成功。
さらに追加でビームのおかわりが来るので、そのまま重力アンカー全開。その場で急制動、その後さらに垂直降下。回避していく。
「トラックナンバー2-6-4-2、頭上から接近!」
「煙突ミサイル発射、サルヴォー!」
このヤマトのミサイルも、従来のミサイルとは違って炸薬が融合炸薬? とかいうものを使っていて、威力が桁違いになったとかヤマトの仕様書に書いてあったね。
実際見てみると、煙突ミサイル1発につきガミラス艦1隻、見事に撃沈できている。素晴らしい。
「目標群ω2-6-5-7から2-6-7-2、撃ち方はじめ!」
「撃ち方はじめ!」
うーん、これはすごい。瞬く間にガミラスの前衛艦隊が壊滅した。
残った3隻は反転して逃げていく……ん?
「敵艦隊、反転……敵が冥王星に向けて撤退を始めたもようです! レーダーから次々と反応が消えていきます!!」
「ヤツら、ヤマトに恐れをなしたんじゃないのか」
「むう……敵の冥王星艦隊は、そんな気弱な艦隊ではなかったはずだがな……」
「どうしますか? 艦長!?」
「どちらにしろ、冥王星の基地は破壊せねばならん。……追撃せよ!! だが、罠ということも十分ありうる。慎重に行け!」
「了解!」
うん、ここは原作のゲーム通りだね。さて、次に来るのはあの超巨大ミサイルか。
「このまま冥王星に接近しろ」
「了解、手動操縦にて冥王星に接近します。前進原速」
はい、というわけでジパングをオマージュしてみました。2199でも冥王星基地攻略戦では第二艦橋で指揮していましたからねー。
一応原作というかPS版では、第二艦橋は緊急操舵席になっていましたが、こちらは2199のCIC設定を採用させてもらいました。こういう現代戦っぽいのもやりたいので。