死にたくないので回避していたらヤマト操舵手になってしまいました   作:LIN001

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推奨脳内BGM:復活編「ヤマトの戦い」

 今回は冥王星攻略作戦です。メ号作戦(第1話の冥王星沖会戦)で調査した冥王星周辺のデータをもとに、ヤマトが殴り込みます!

 あ、一応言っておきますが、メ号作戦がガ軍冥王星基地の偵察戦だったことはオリジナル設定ですので、あしからず。


08 メ2号作戦

 ……おかしい。惑星間弾道弾(超巨大ミサイル)が来ない。

 

 ガミラス艦隊が撤退してから次のエリアに行くと、確か惑星間弾道弾が3発飛んできたはずだ。原作崩壊してるよこれ? 無事に冥王星が見える場所まで来ちゃったよ。

 

 「艦長、メインレーダーに感あり。これは……超巨大ミサイルが接近しています!」

 「メインレーダーということは近距離だな……コスモレーダーには映らなかったのか?」

 「反応、ありませんでした。直撃まで約2分です」

 

 ……あ、まさか。

 超巨大ミサイルに対応しているうちに、反射衛星砲でぶち抜く算段では? 少なくとも僕がシュルツならそうする。

 

 「古代、1発でも当たればヤマトを粉々にするだけの威力はあるはずだ。全力で撃ち落とせ!」

 「はい! 主砲発射用意、南部!」

 「主砲、副砲、ショックカノンエネルギー伝導。目標群α、速射モード」

 「撃ち方はじめ!」

 

 さて、古代と南部が迎撃している間、僕は冥王星のほうに目を光らせておこうかな……あら?

 

 「冥王星方向から高エネr――」

 「回避運動!」

 

 慣性制御で第3艦橋を固定、そこを軸にして船体をロールして回避。よし……次は反射させてくるはずだ、どこから来る?

 

 「なんだ、今のは!?」

 「超巨大ミサイルの撃墜を確認――カロン表面より接近する物体を感知、ガミラス艦隊です!」

 「いかん、この場にとどまっていては先ほどの光線砲の餌食だ。冥王星の裏側に回り込め!」

 

 あ、ここは原作通りなんだね。でも反射衛星砲だから、結局はよけながら戦わないといけないんだよねー……。

 

 「敵艦隊、追尾してきます!」

 「冥王星の裏で減速したらブラックタイガー隊を発進させろ」

 「了解、ブラックタイガー隊発進準備、減速直後に発進だ!」

 

 あ、ここで艦載機隊を出すんだ。いよいよ展開が読めなくなってきたな?

 

 「減速します、3、2、1、減速終了」

 「ブラックタイガー隊、発進せよ」

 「敵艦隊、射程に入るまであと27秒」

 「目標振り分け完了、主砲待機」

 

 おそらく敵艦隊と戦闘に入ったら反射衛星砲がどこかから飛んでくるはずだ。どこから来る……?

 

 「高エネルギー反応、後方からです!!」

 「回避運動!」

 

 後ろ!? 手元のレーダー画面を見て回避――あっぶねぇ!?

 

 『こちらブラックタイガー隊加藤、ヤマト艦橋へ! 敵光線砲は宇宙にあるなにかに反射させて、その方向を変えている模様!』

 「軌道上で反射……そうか、ではやはり敵基地は地上にあるのだな」

 「敵艦隊、射程内に入りました!」

 「撃ち方はじめ!」

 「撃ち方はじめ!」

 

 敵艦隊のビームをよけながら反射衛星砲も回避するのは至難の業だぞ? どうしよこれ……。あ、そうだ。

 

 「真田さん、宇宙にある敵ビームを反射させるものを特定できませんか?」

 「待ってくれ、俺は地上の基地を割り出している……アナライザー、できるか?」

 「副長ノ 頼ミトアラバ オ安イゴヨウデス!」

 「あ、うん」

 

 アナライザー、一応僕は真田さんに頼んだんだけど……まあいいや、やる気を出してくれてるんなら。

 

 「敵艦発砲!」

 「回避運動します」

 

 あ、敵艦が撃ってきた。回避回避―。

 今までの地球の巡洋艦よりスラスターの推力重量比は低いけど、慣性制御がなかなか強力なのでむしろヤマトのほうが回避しやすいかもしれない。

 まあヤマトには波動砲の反動を受け止められるレベルの重力アンカーがあるからねー。

 

 「周辺ノ 軌道上ノ人工衛星ニ 反射板ト思ワレル物体ヲ確認シマシタ! 無数ニアル衛星ノウチ 殆ドガ 反射板ヲ有シテイマス!」

 「次、どこから来るかわかる?」

 「展開式ト 思ワレルタメ 展開シタ反射板ヲ 発見デキレバ 可能デス」

 「見つけられる?」

 「私ヲ 舐メナイデクダサイ オ安イゴヨウデス!」

 

 さすがはアナライザー、こういう探査では本領を発揮してくれるね。

 

 「衛星反射板ノ 展開ヲ確認シマシタ! 0時ノ方向、上下角30!」

 「データを古代に渡せ、衛星を破壊する」

 「え!?」

 

 え!? じゃないよ古代君!?

 

 「古代、第1副砲に99式徹甲弾装填、南部! 展開している衛星に照準合わせ!」

 「は、はっ! 第1副砲、99式徹甲弾装填!」

 「目標、敵反射板衛星。照準ヨシ、装填ヨシ」

 「撃て」

 「撃て!」

 

 さすが沖田艦長、一瞬で僕のやろうとすることを理解して指示を出してくれた。

 

 「左舷、アステロイド帯より敵十字空母出現!」

 「対空砲用意!」

 

 十字空母が……まて、艦載機を出すなら隠れたままのほうが――まさか!?

 

 「敵空母ロールしました、腹部をこちらに向けています……中心部に高エネルギー反応!」

 

 やっぱり、対地用の長距離砲を撃つ気だ!?

 

 「回避運動!」

 

 思いっきり足元のペダルを蹴っ飛ばしつつ、操縦桿を引っ張り上げる。

 前部スラスターが逆噴射すると同時に上昇、ヤマト艦底部と第三艦橋の間を対地ビームが通り抜けていった。今回は危機一髪が多いな!?

 

 「……!? なんだ、敵の砲撃がやんだぞ」

 「敵艦隊、反転離脱していきます」

 「逃がすか! 艦長、追撃しましょう!!」

 

 あーあー、まだこのころの古代君は血気盛んだねー。

 

 「だめだよ古代」

 「しかし副長!」

 「追撃したら、敵光線砲の直射範囲で戦うことになる。さすがに避けきれなくなる可能性が高い」

 

 うん、今のでも結構ぎりぎりだったからねー。射点に近づくとかしたくないんだわ。多分、沖田艦長もわかってくれると思う。

 

 「うむ、鈴の言うとおりだ……おそらく敵光線砲の直射範囲、射点近くの回避不可能な場所までおびき寄せるつもりだろう」

 「では、どうすれば……!」

 「我々がしびれを切らすのが先か、敵が別の方法で攻撃してくるのが先か……いずれにせよ現状のままでは、いたずらに時間をかけるだけだ。何とかせねばな」

 

 うーん、まあそうだろうね。多分シュルツ司令としては、

 ①虎の子の反射衛星砲が見破られた上に、

 ②ならばと投入した十字空母の対地砲も回避されてしまったので、

 ③戦力が減る前にさっさと撤退して

 ④ヤマトが反射衛星砲の直射範囲にノコノコやってくるのを待つことにした

 

 と、いったところか。とはいっても、シュルツとしてもヤマトがわざわざ出向くとは考えてないだろうから、次はどう出てくるかさすがに予想がつかない。

 こっちから仕掛けないとね。




 僕がシュルツ司令だったらこんな作戦にする、という感じで書いてみました。いかがだったでしょうか。

 いや、艦隊もミサイルも反射衛星砲も全部同時に出せばええねん。小出しにしたらそら突破されるわ。
 とはいえ残念、この世界戦では主人公ちゃんの活躍により無傷で突破されてしまうのでした。

 あとアナライザー、今作では主人公ちゃんラブです。
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