死にたくないので回避していたらヤマト操舵手になってしまいました   作:LIN001

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推奨脳内BGM:完結編「新コスモゼロ(劇中未使用)」

 前回のあらすじ:メ2号作戦を決行したヤマト。惑星間弾道弾と艦隊と反射衛星砲を何とかさばききったらガミラス冥王星基地は籠城の構え。
 基地上空に向かえば反射衛星砲の餌食になってしまうので……?


09 冥王星基地 壊☆滅

 「予定地点に到着しました。真田さん、弾道計算は?」

 「すでに終わっているから大丈夫だ、データは南部のところに送ってある」

 「こちら、いつでも行けます!」

 

 さて。おとなしく冥王星基地の上空に行くと、反射衛星砲の直射を食らって大ダメージは必至。

 というわけで僕は、2199漫画版のアイデアを借りて――冥王星の海に潜行し、冥王星基地が地平線の向こうになって見えない程度の距離まで接近。

 そこから99式徹甲弾の長距離砲撃で冥王星基地を艦砲射撃することにしたのだ。

 

 ちなみにこの作戦の問題点としては、潜水している間は現在地がよくわからなくなることだったんだけど、そこはブラックタイガー隊を利用。

 ターゲティングシステムを利用してブラックタイガー隊をGPS替わりにして現在地を取得してる。……多分この電波、ガミラス側にも拾われてるけど。

 

 「よし、浮上と同時に砲撃せよ」

 「了解、浮上します」

 「主砲回頭、目標ガミラス冥王星基地。装填完了」

 

 第2艦橋の中からだとあまり外の風景が見えないけど、ヤマト浮上。そのまま流れるように主砲が回って――

 

 「主砲、撃ち方はじめ!」

 

 ズドドドオオォォォン!! という砲撃音が、第2艦橋まで鳴り響く。第1艦橋よりも砲塔に近いので、音も大きいね。

 

 「着弾観測来ました、誤差修正、マイナス0.4」

 「誤差修正0.4、装填完了」

 「撃て!」

 

 ズドドドオオォォォン!! と、再び砲撃音が鳴り響く。

 ここからだと直接ガミラス冥王星基地を見ることはできない、が。

 

 「航空隊より報告、ガミラス冥王星基地に直撃。炎上中とのことです!」

 「よし!」

 「次弾装填完了」

 「撃て!!」

 

 相原の報告により、ガッツポーズをする古代。まあ気持ちはわかるが、まだ戦闘中なので気を抜かないでほしい。

 

 「以後、装填が完了次第各砲塔自由射撃せよ」

 「了解、全主砲自由射撃に切り替え」

 

 命中したのであれば、もう着弾観測射撃を行う必要はないということで各砲塔は装填が完了次第、砲弾を撃ち込むことになる。

 反射衛星砲は潰せたかな?

 

 「ガミラス艦隊が基地より発進した模様です、撤退する模様です!」

 『こちら第1艦橋、ガミラス基地の方面に巨大な爆発とキノコ雲を確認しました!!』

 

 あー、ということは惑星間弾道弾に引火したな。キノコ雲が発生するような爆発と言えばそれしかない。

 

 「ガミラス艦隊はどうなった?」

 「少々お待ちください、航空隊、脱出したガミラス艦隊の報告をしてください! ……わかりました。

 ガミラス艦隊は爆発から逃れ、ワープインしたとのことです」

 

 あー、シュルツに逃げられたかー……。ということは、そのうち奇襲してくるな、警戒しておかないと。

 

 「くそ、逃がしたか!」

 「落ち着け、古代……これでガミラスの冥王星基地は終わりだ、もう地球に遊星爆弾が降り注ぐことはないだろう。

 念のため本艦はガミラス基地跡に侵攻し、徹底的に叩き潰す。ヤマト発進、目標ガミラス冥王星基地跡」

 「了解、発進します」

 

 うーん、やっぱりこの時期の古代君は若いねー。

 と、沖田艦長の指示に従ってヤマトを発進させ、ガミラス基地跡に向かう。

 これでひとまず、地球の人々は多少希望を持てるはずだ。……妹の鈴音、元気にしてるかなぁ?

 

 

 

 

 

 「いませんね、敵……」

 「いや、おそらく電波管制を行って、身を潜めているだけだろう。冥王星基地を失った今、奴らに出来るのは奇襲ぐらいしかないだろうからな……」

 

 冥王星基地を完全に破壊してから、丸一日。現在は艦の総チェックも終わり、太陽系脱出を目指して航行中である。

 

 「ちょうどこのあたりの開けた宙域で、何か仕掛けてきそうなのだが――」

 「艦長! レーダーに空間歪曲反応! ワープアウト反応です!」

 「冥王星基地の残存艦隊か、戦闘配備!」

 「奇襲っていうのは本当でしたね、艦長!」

 

 あ、うん。知ってた。これはゲームの進行通りだね。

 

 「冥王星基地を破壊され、奴らも必死なのだろう……皆、気を抜くな! そして……この戦いを勝ち取れば、太陽圏をガミラスの手から、完全に取り戻せるのだ!!」

 「敵艦発砲!」

 「回避運動!」

 

 うん、この数なら多分問題ない、何とかなる。回避回避―。

 

 「照準ヨシ、装填ヨシ、自動追尾ヨシ!」

 「撃ち方はじめ!」

 「撃ち方はじめ!」

 

 僕の予想通り、この戦いはヤマトの圧勝で終われそうだ。

 旗艦の戦艦からは回避しつつしれっと距離を離しているし、もしあそこから特攻をかけられても問題ない……あら?

 

 「敵の砲撃が少なく……?」

 「敵艦、陣形変更、単縦陣で向かってきます」

 

 単縦陣で向かって――まさか、ひおあきら版(漫画)の!?

 

 僕はヤマトと敵艦隊がT字戦になるようにヤマトを回頭。これでヤマトの主砲・副砲5基がフルに砲撃して――間に合うかこれ? 回避運動もしながらだから、命中率も微妙だし。

 

 「古代、45度ロールする。煙突ミサイルも使え」

 「了解、煙突ミサイル用意! ……発射はじめ!」

 「サルヴォー!」

 

 主砲、副砲が正面の敵艦をぶち抜き、ミサイルは奥のほうの敵艦を粉砕。

 しかし、それでも敵艦隊はひるまず突っ込んでくる。これは確実に当てにきてるね。

 

 「いかん、敵艦隊は特攻をするつもりだ……最後の戦いをするつもりだな」

 「と、特攻を!?」

 「撃て! ヤマトに体当たりされる前に撃ち落とすんだ!」

 「はい!」

 

 うーん、まさかここで漫画版の展開、艦隊そのものをミサイルとして特攻してくるとは。とはいってもこの調子なら切り抜けられそう……あら?

 

 「さ、最後の戦艦が突っ込んでくる……!」

 「目の明かりが消えている、エンジンを切って惰性で動いているから轟沈しない……敵も考えたな」

 

 あ、これまずい。

 艦首上部スラスターと逆噴射いっぱい、慣性制御で左後方へ……よし、かわした! ――その直後、敵旗艦は真っ二つに分解した。ふぅ……。

 

 「敵艦隊、全滅を確認しました……周囲に反応ありません」

 「よし、勝ったな……」

 「待ってください! 分解した敵旗艦の後方側から何か……小型艇が出てきました! 空間歪曲反応、ワープする模様です!」

 

 小型艇……そうか、ガンツの乗ったヤマトのデータが入っている脱出艇か!

 

 「っ、撃ち落とせ!」

 「待て! 敵にもう戦闘能力はない、堕とす必要はない」

 「……っ」

 

 お、沖田艦長に止められてしまった……。

 えー、じゃああのドメルが待ち構えてくることになるじゃん……めんどくさいなぁ。




 今回ガミラス残存艦隊との戦いは、ひおあきら版ヤマトを参考にしてみました。旗艦だけならともかく、艦隊が単縦陣でミサイルと化して突っ込んでくるのは怖いですねー。

 実弾砲撃の曲射で基地を攻撃されたシュルツ司令は、2199漫画版のように「そんな原始的な兵器で!」と驚愕したに違いありませんね。
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