良い機会ですので、新作の1話を出すことにしました。
本格的に動くのはまだ先ですが、この作品がどうなるかを予測しながら、楽しんでいただけたら…
それは、多くの者の知る場所で、誰も知らない間に動き出していた…
―アキバスタジアム―
にこ「こんなもの!?」バッ!
千歌「!!(動きが読めない…)」
にこはドリブルの"グラウンドムーブ"の高難易度技、"アンクルブレイカー"で千歌を翻弄、いとも簡単に抜き去った
千歌「(やっぱり、1対1はきついかな…)」
しかし、千歌はすぐに追いかける。何度も抜かされ、何度も翻弄されても、諦めることは無い
にこ「しつこいわね〜」ポンポン
にこには、ボールが奪われるという考えはなかった。絶対に抜ける。絶対に成功する。そんな圧倒的な自信が、自分の最高の力を引き出す
にこ「かかって来るなら早く来なさい……よっと!!」バババッ!!
ここは《ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!》の世界。千歌と呼ばれるみかん色の髪の少女と、にこと呼ばれる黒髪ツインテールの少女のマッチアップ。にこはフリースタイルフットボールのテクニックで千歌を翻弄している。
「…」
そのプレーを見せられて燃え上がる観客席の中に1人、そのテンションとは無縁と言わんばかりに静かに立つ者が。フードを被っていて表情は分からないが、手に何か野球ボールサイズのデバイスを持っている。
「この世界から…【スピリット】を回収します…」
そう言うとフードの人間は応援に手を上げる観客に紛れ、デバイスを上に掲げる。するとデバイスから周囲には見えない特殊な光が現れ、戦う選手たちの上空に移動する。
ギュウゥゥゥ…!
その光は回転。同時に千歌やにこといった周辺の選手からより大きい“輝き”を放つ光が現れ、回転する光に全て集約されていく。
「これだけ集めれば十分でしょう…」
そう言ってフードの者はデバイスを操作。すると先程の光はヒュンっ!とデバイスの方に移動し、元の鞘に収まる。これで【スピリット】なるものが回収されてしまう。
にこ「(いつの間に囲まれたの??)」
千歌「だからみんなで見つけようと思います!!!輝きを!!」バッ!!
曜「ヨーソロー!!」バッ!!
梨子「行きます!!」バッ!!
フードの者が【スピリット】を選手から取り出す一方で、当の選手たちは何事もないかのように試合を続行していた…
―ユニバーサル・ユーススタジアム―
チャーリー「ちかちゃん
パスキャッチ!」
千歌「よし…!いくよ!」
千歌はドリブルを始める。シュナイダーに負けないスピードとキレ、そして楽しさが見える。
カルツ「おっ!そっちもノってきたのォ!ワシと勝負や!」
千歌「ぬくっ!」クゥオン!
千歌が心臓に手を当てると聞き心地の良いチャージ音が聞こえてきた。そして駆け出すと突然千歌が消え、緑の線が現れた!
千歌「超・アグレッシブビート!」
グワン!!
カルツ「ぬおっ!?」
今度は《キャプテン翼!サンシャイン!!》の世界。この世界の千歌にギアが入り一気に相手を突破している最中…
ギュウゥゥゥ…!
先程の光がこの世界のフィールドの上空にも存在していた。そして選手たちから“輝き”を抽出してしまう。
「…」
フードの者はここにもいた。光はその人の持つデバイスに戻っていき、この世界の【スピリット】も回収された。
―浦の星女学院・グラウンド―
花陽「………関係ありません、ゴールに向かうだけです」
花陽がドリブルを始める
千歌「行かせない!!」
花陽「また、千歌さんですか」
千歌「次こそは止める!」
花陽「私は誰も止められませんよ」
千歌「はぁぁぁぁ!!!」
スライディングを仕掛ける
花陽「………イクス・オリオン」
千歌の周りにオリオンの星々が浮かぶ
ドガンンンンンンン!!!
花陽「言ったでしょう?無理だと「いえ、これ以上は絶対に行かせない」!!!」
「アイスグランド」
パキン!!!!
花陽「!!」
聖良「凍りなさい」
善子「!!」
ルビィ「花陽ちゃんが止められた!?」
こちらもまた別の世界…《二つの世界のサッカー》の世界である。ドリブルでどんどん突破していく花陽という少女を止めるために奮闘しているところだが…
ギュウゥゥゥ…!
こちらにも選手から“輝き”を吸い取る光が。当然フードの者もおり、この世界からも【スピリット】が吸収されていた。
―フットボールフロンティアスタジアム―
実況『ここで兄弟対決!!制するのは、果たしてどちらかぁっ!?』
晴也「行かせるかっ!!」
涼太「っ!」ババッ!!
涼太は凄まじい早さのシザースから左へと抜こうとする。
――だが、
晴也「
晴也のチャージング。肩をぶつける……が、
涼太「っ!」ガッ、クルッ!
しかし、涼太は
ぶつかる晴也の身体を軸に
晴也「読めてんだよ!!がっ!!」
しかし晴也も負けじと直ぐにターンして
ドワァアァアアァアァアアアッ!!!
息もつかせぬ攻防に、会場は一気にヒートアップ。だが、当然味方がフォローに来る。
赤袖「涼太先輩、こっちです!!」
丈二「晴也!今行くぞ!!」
――だが、
晴也・涼太「「邪魔すんなお前ら!寄るな外野共!!」」
ここは《蓮ノ空×イナイレ~英雄たちのヴィクトリーロード~》の世界だ。こちらも大会の決勝であり、現在兄弟対決の最中で会場は熱気に包まれている。
ギュウゥゥゥ…!
そしてここにも“輝き”を吸い取る光と、それを出したフードの者が。この世界の選手からも【スピリット】が生まれてフードの元に渡る。
こうしてあらゆる世界の選手から【スピリット】を集める作業をしているフード達。彼らはとある組織の指示によって動いている。
その組織の名は、『ハーデスト』
サッカーは時として岩や荒波、コンクリートを打ち破ったり、銃弾を弾いたり、果てはブラックホールを消し去ったりする程の力を引き出すらしい。『ハーデスト』は、サッカーの生み出すその力で、地上の支配を目論んでいる組織である。
そして、その野望は既に達成されつつあった…
ー屋内のサッカーグラウンドー
グラウンドに散らばる選手達。試合をしている…と思われるのだが、サッカーの試合と言うには明らかに異質なものであった。
「ぐっ…!ううぅ………さやか…ちゃん…!」
「…」
うさぎの髪留めをしたオレンジのボブヘアーの女の子が、ボロボロになってフィールドに倒れ伏している。その近くにはサッカーボールと、青い髪をお下げにした「さやか」と呼ばれる女の子が。
敵のキーパー「やはり彼女の力は素晴らしいな!それに加えて化身アームドもしている。もう貴様らは勝てまい!」
勝ち誇った様子の『ハーデスト』のキーパー。さやかの力で相手を圧倒していたようで、相手が満身創痍でフィールドに倒れ伏しているのに対して、自分達のチームは傷一つなかった。
さやか「花帆さん……」
当のさやか本人は、化身アームドというのをした状態で、全身が光る鎧に包まれていた。しかし、それに反して目からは光が消えており、その目で倒れ伏した花帆と呼ばれる先程のオレンジの髪の女の子を見つめていた…
さやか「…ッ!」ドガアァァッ!!
花帆「うわあああーーーっ!!」
なんとさやかは花帆ごとボールを勢いよく蹴りシュートを放った。当然花帆は激痛の後にふっ飛ばされる。
「ぐ……っ!!」ガチイィィッ!!
シュートはゴールに飛んでいったため、キーパーであるグレー系の茶髪の女の子がそれを止める。彼女も例に漏れず満身創痍の状態で、ボールを止めたもののすぐにボールを落として倒れ込んでしまう。
(あっ!…まずい……!)
キーパーの女の子は自身の状況に恐怖を抱いていた。落としたボールをこのまま敵が取ればシュートされて失点。それ以前に満身創痍の状態でかつこの至近距離でシュートをぶつけられたらただではすまない。本当に自分が倒れてしまうことが頭をよぎる。
「待て!!」
花帆「っ!?」
さやか「…?」
この『ハーデスト』の蹂躙に水を差すように、大きく逞しい声が響き渡る。声のする方を向くと、そこには大人の男とフィールドに倒れ伏す少女達と同じ年齢と思われる女性が。
敵のキーパー「何者だ…!?」
圭助「オレは
敵のキーパー「神の使い…だと?」
圭助「お前達は他の世界を巻き込み暴れ回っている!これ以上好きにさせては他の世界の平和も脅かされる…だからここで神の使いとして介入させてもらう!」
敵のキーパー「フン。神の使いとは厨二か?それとも転生というやつか?ご丁寧に名前も神…いずれにせよ来るのが遅すぎたなぁ!」
敵のキーパー…いや、誰から見てもいきなり現れて荒唐無稽なことを言い出しているようにしか見えない。『ハーデスト』のメンバーの中には変な笑いを浮かべる者も。
圭助「どうとでも捉えればいいさ…!圭那、あの子達を…蓮ノ空を助けてあげてくれ!オレはオレのやるべきことをやる」
圭那「はい!」
しかし彼らは本気のようだ。花帆達のチームである蓮ノ空を助けるため、神圭那という選手がグラウンドに向かった。
圭助「おっと!その前に…《ミキシマックスブラスター》!いけぇっ!」
バキュゥゥンッ!!圭助は大きな銃を取り出し、圭那に向けて引き金を引く。すると銃から現れた光が圭那の身体に入っていった。
圭助「3人だ!状況に応じてうまく選手達の力を使い分けてくれ!」
圭那「…」コクッ
圭那は小さくうなずき、フィールドに入っていった。
敵の8ばん「あの女、本当に俺達とやり合う気か…?まぁいい。お~い!まず俺をコイツとやらせてくれ!」
さやか「はい…」
他の『ハーデスト』のフィールドプレイヤーが蓮ノ空ゴール前のボールに近づく。既に圭那がその位置についていた。
敵の8ばん「オフェンスいいぞ?俺もお前が何をするのかは気になるからなぁ?」
圭那「分かった…」
圭那は早速ボールをキープ。そして…素早く横を通りすぎようと駆け抜ける!
敵の8ばん「甘いぜ!」ドガァッ!!
圭那「うわあっ!」
しかし敵は素早く反応してボールに触れる。その際に圭那に勢いよくボールを蹴りつけてふっ飛ばしてしまう。
敵の8ばん「大した事なかったな!それじゃ、ゴールはいただき!」
「カミソリタックル…!」
ジャギィンっ!
敵の8ばん「うおおおっ!?」
ボールを奪ってシュートを放とうとする敵の8ばん。しかし素早いカミソリタックルでボールを奪い返される。
さやか「姿が変わった…?」
早田?「…」
そこにいたのは《キャプテン翼》に登場する早田誠。しかし、彼はこのフィールドにいないはずの選手だ。
敵の6ばん「どういうことだ!?また乱入者か!?」
圭那(早田変化)「違う。これは私の能力…!私は試合前に決められた選手に変身出来るんだ!」
敵の6ばん「変身ー!?そんなの信じられるか!」
圭那(早田変化)「本当だよ。後2人、見せてやる…!」
そう言うと早田の姿になった圭那は構える。敵の6ばんも何が来るのかと身構えている。
圭那(早田変化)「カミソリパス!」パスぅ!
変身…と思いきや早田の姿のままボールを前に蹴り飛ばす圭那。
敵の6ばん「なにっ!?…騙したな」
圭那(早田変化)「みせるのはここから!」
そう言うと圭那は力を溜める。そして自身の中のオーラを解放!
圭那(早田変化)「《
圭那を赤のオーラが包む。そしてそのオーラが消えた時、そこには早田ではなく宣言通り赤い髪のツインテールの少女…黒澤ルビィが立っていた。
圭那(ルビィ変化)「ー Awaken the power ー!!」
その後圭那はさらにオーラを解放。これは《ラブライブ!サンシャイン!!輝こうサッカーで!》に登場する特殊能力で、自身の身体能力を大幅に向上させるぞ。
圭那(ルビィ変化)「通る!止められないよ!」ビュオンッ!
敵の6ばん「なっ!」
圭那はこの状態で自分が蹴り出したボールに向かっていく。「一瞬」と言って差し支えないそのスピードに、敵の6ばんも他のメンバーも置いていかれ、圭那はボールに追いつく。
圭那(ルビィ変化)「最後はこれ!《
ボールと共にディフェンス陣を一気に抜き去った圭那は《Awaken the power》を解除。今度は水色のオーラに包まれながら変身する。
圭那(涼太変化)「決める!真・ハイオーディンソード《
《蓮ノ空×イナイレ〜英雄たちのヴィクトリーロード〜》に登場するストライカー、『大海涼太』の姿になった圭那は、この姿で放てる渾身のシュートを放った。熱量を伴った黄金の剣が敵のキーパーに襲いかかる。
敵のキーパー「ビーム・手刀ディフェンス!」シャキイィィン!
敵のキーパーは右腕からビームを出して、刃状に固定。そしてシュートに斬り掛かった!
バリィィィィンッ!!
敵のキーパー「うわあっ!」
しかしさすがストライカー。そのパワーは凄まじく、手刀を破壊してキーパーをふっ飛ばした。
ドゴオオォォォッ!!
さやか「…」
圭那(涼太変化)「え…!?」
しかしシュートはゴールならず。さやかがカバーに入っており、蹴りでシュートの威力は相殺されて止められてしまった。
さやか「残念でしたね…」
圭那(涼太変化)「キーパーが威力を弱めていたとはいえ、こんな簡単に…!?」
さやか「…」ドガァッ!!
圭那(涼太変化)「うわあああーーっ!?」
圭那目掛けてボールを思いっきり蹴ったさやか。ボールが直撃した圭那は涼太の姿のまま、思いっきり吹っ飛んでしまう。
圭助「クっ…やはりここで勝とうというのは甘い考えだったか…」
力及ばず吹っ飛ぶ圭那を見て、この戦いは負けると考える圭助。
圭助「サッカーは11人…いや、もっと多くの人の力を合わせて戦って初めて力を出せる。だからオレと圭那だけでこの世界を救うなんてムリだ…!」
しかし彼もただ負けに来たわけではない。既に次のプランを実行に移していた。
圭助「だから、【スーパーリンク】で強力な助っ人を呼ぶ…『ハーデスト』に対抗するにはこれしかない」
そう言いながら圭助は携帯電話型のデバイスを操作していた。そして手を挙げて天にデバイスを掲げる。
圭助「オレ達と一緒に、この世界とそこにいる蓮ノ空のみんなを救うために戦ってくれる者を…!【
圭那が戦っている間に、デバイスの操作を完了させていた圭助。宣言と同時にデバイスから光が放たれ…その後8つのゲートが現れた!
バシュウウゥゥゥン!!
「…」
「ここはどこ…?」
「っ!?…私は殺されたはずでは…」
それぞれ違う髪色や服装の女子高生が8人現れた。元いた世界から突然飛ばされてきたのか、全員が今の自分の状況を飲み込めず混乱している。
圭助「聞いてくれ!キミ達は蓮ノ空とこの世界を救うためにここに呼び寄せられた…!オレ達と協力して『ハーデスト』から世界を救うんだ!」
「待ってください!いきなりそんなことを言われても何がなんだか…」
圭助「じゃああれを見てくれ!」
そう言うと圭助はフィールドを指差す。呼び寄せられた少女たちは困惑しながらも言う通りにその方向を向く。
圭那「つ、強すぎる…!」
さやか「…」
圭助が少女達を呼び寄せる間、フィールドでは圭那がさやかと競り合っていた。しかしどの姿で競り合っても全く歯が立たず、それどころかさやかは既にオーバーヘッドの体勢に入っており、もうシュートが放たれるところだった…
さやか「終わりです…」
ドッギュオォォオオオン!!ボールが蹴られた途端、雷鳴を纏った氷のシュートがゴール目掛けて襲い来る。
圭那「あっ!ダメだ…間に合わない…!」
競り合いに負け続けていた圭那は最終的に距離を大きく離されてしまっていた。何も出来ずこのシュートを見送ることしか出来ない。
「あ………あああァーーっ!!」
そして、キーパーの少女が先程よりも遥かに強いシュートをまともに喰らい、今度こそ倒れてしまうところも…
花帆「そんな…!慈先輩…!う……っ」
ドサッ!!花帆も根気よく立ち上がろうとしたが、彼女も力尽きてしまい絶望しながら倒れてしまう。
「あれはサッカー…なのでしょうか?」
「でもボロボロになってる子がいっぱいいる。ひどい…」
「あの人って確か…」
呼び寄せられた8人の少女はボロボロにされる蓮ノ空のみんなに様々な思いを抱く。そこに圭助が話を始めた。
圭助「あそこで女の子達をボロボロにしているのが『ハーデスト』という組織。彼らはサッカーのもたらす力を使って世界を支配しようとしている…その野望を止めるためにキミ達を呼んだんだ!」
「つまり…私達にアレと戦えってこと…?」
圭助「今すぐやれとは言わない!今からキミ達をここから約10ヶ月前の過去に送る!」
「ちょっと待ってちょうだい!また私達別の所に飛ばされるってこと!?」
圭助「詳しい説明は後でする!」ピカアァァ!!
先程少女達を呼び寄せたデバイスがまた動いている。どうやら既に10ヶ月前の過去に送る準備がされていたようだ。
「えっ、ま、まだ心の準備が…」
バシュウウゥゥンッ!!混乱が収まらない中、強い光が放たれて先程呼ばれた8人は姿を消した…
圭助「【