あれ血を見るとたまに起きるけどマジで苦しいからどうにかならないかな…
ハーフタイムの途中、圭助が呼び出していた圭那がやって来た。彼女が蓮ノ空に加入したところで、ミーティングの続きだ。
圭助「さて、前半の最後に果林を痛い目に遭わせたあのDFだが、どうやら自分の幻影に最初にタックルさせて、その後スキが出来たところを本体がボールを奪う必殺技みたいだ」
果林「全然気づかなかったわ…だから抜いたはずなのに目の前に取りつかれたのね」
さやか「おそらくだまし討ちが目的の技ですね…技をかけられた人には分からないようになっているので、朝香先輩が気づかないのも仕方ないですよ」
圭助「そういうことだな。幸い初段のタックルには実体がないから当たっても問題ないから、2段目のディフェンスに注意すればOKだ。…そして実体がないのを良いことに初段でラフプレーを仕掛けるのがなんとも卑怯だな」
圭助はきな子のやってきたディフェンスに関して解説する。幻影の攻撃が当たってもケガに直結しない以上、どれだけラフプレーでもファウルを取られないらしい。それを利用して幻影の危ないプレーで相手をビビらせ、それでスキが出来たところを仕留めるようだ。
果林「ところで…どうして最初のディフェンスは実体がないって分かったのかしら?」
圭助「多分避けたつもりだろうけど、初段のスライディングが思いっきり左足に当たってたぞ」
果林「え、なんだか恥ずかしいわ…」
果林は顔を赤くしてしまう。かわしたと思っていたのに実際には全然そんなことはなくて、とても恥ずかしいようだ…
レアン「そんなに恥ずかしがらなくても…おかげであのディフェンスをどう突破するかも分かったし」
梢「ええ。それだけでも大きなプラスよ。後は私達に任せてちょうだい」
果林「分かったわ…圭那さん、よね。後は頼んだわよ」
圭那「分かりました…!」
鳩尾をボール越しに蹴られた果林は、大事を取って圭那に交代。後半のメンバーも決めたところで次は戦術面を調整する。
圭助「選手にはそれぞれ特技という強みがあるが、それに対して有利に戦える特技を持った選手も当然存在する。だから、こちらが有利を取れるような選手の配置や相手選手のマークをやっていくぞ」
前半で様々な特技を見せて蓮ノ空を翻弄してきた『ハーデスト』。確かに実力差こそあるが、全く歯が立たないわけではなく、マッチアップに入る選手次第では有利に戦える。
圭助「ことりさんには財前が、栞子には村野と夕霧が、牛乳には園田と絢瀬と圭那がそれぞれマークに入ってくれ。ディフェンスのやり方にも注意が必要だから、そこも説明しておく」
圭助「まずことりさんの技は、強固な壁に近い塔から遠距離からディフェンスが出来る技をぶつければ問題なく取れるはずだ」
梢「強風で近づけないなら、近づかないで遠くからボールを奪ってしまおうという事ですね」
圭助「正解! だからそれが出来る財前に対処を任せてもらおうという事だ」
塔子「分かった! そういうことなら任せてよ!」
ことりの技、ウィングランペイジは翼から強風を巻き起こして相手を寄せ付けない技。それなら風の影響を受けない所からボールを奪いにかかればいいのである。それには塔子のザ・タワーが最も適任だ。
圭助「続いて牛乳だが、こちらは一瞬だけ超高速で動くことが出来る必殺技を使ってくる選手に変身している。しかし技を使った後を上手く突けばボールを奪うことも出来るぞ」
絵里「つまり私達でボールを取りに行って、技を使ったところを海未に取らせればいいのね」
圭助「その通りだ。だから園田は牛乳からはまずは距離をおいて、近づいてきたところをアロータックルで取るんだ」
海未「はい…!」
圭助「そして栞子だが…現在の彼女はとにかく強いシュートを放ってくる。そのためシュートを撃つ前に何としても2人の連携ディフェンスで防いでほしい」
さやか「分かりました。頑張りましょう、夕霧先輩!」
綴理「うん」
現在穂乃果の力を使っている栞子。シュート力以外にも脅威になりうる部分はあるので、特に最も強力なディフェンスを組み合わせて止めることに。
圭助「続いて攻撃面だが…こちらも相手のディフェンス技に対抗できる選手を当てて攻めていこうと思う。まずはレアン・葉月・夕霧の3人にボールをまわして、レアンと葉月はきな子に、夕霧は白酵を抜き去るようにドリブルをしてくれ」
梢「そうすれば相性良く相手のDFを渡り合えるということね…綴理、葉月さん、レアンさん、頼んだわよ」
綴理「うん。ちょっとやること多いけど、がんばるね」
圭助「こっちからも頼んだぞ。あとはDMFの2人が攻守両方で奇襲を仕掛けてくるだろうから、そこは乙宗が彼らから目を離さないようにして、みんなに指示を出して欲しい」
梢「はい…!」
前半で得られた経験をもとに攻撃側の対策も立てる。これでどうすれば打ち崩せるのか、少しずつ分かるようになっていく。
圭助「しかし、相手もこちらの戦術を対策してきたり、キーパーの栗源が固かったりして、確実勝つにはまだ足りない部分もあると思う。そこで…これを使う!」
そう言うと圭助は大きな銃…《ミキシマックスブラスター》を取り出した。
梢「!? その機械さんは一体…?」
圭助「これは《ミキシマックスブラスター》。他の選手の力を借りることが出来る機械さんだ」
さやか「他の選手の力を借りる…?」
圭助「あの変身した2人はな、他の選手の力を借りているんだ。だからこちらも似たことをやって対抗させてもらうぞ」
梢「他の選手の力を借りているだなんて、にわかには信じがたいのだけれど…でも、見た目もプレースタイルもガラリと変わっているし、そう考えるのが自然かもしれないわ」
さやか「それに海未さん、変身した姿を見て穂乃果さんがどうこうと…」
海未「はい。あれは私のもう一人の幼馴染です。おそらく穂乃果の力を借りている、ということですね」
圭助「その通りだ」
圭助(厳密には違うけど、話がややこしくなるから黙っておくか)
あの穂乃果はここにいる海未とは違う世界の存在なので、厳密には幼馴染でもなければ知り合いでもない。しかしここで異世界の話をするのはややこしいので、口をつぐむ圭助。
圭助「そういうわけなので、こちらも他の選手の力を借りなければ不公平ってことだ。上原、若菜、そして圭那、ちょっとじっとしててくれ」
歩夢「私!?」
自分が他の選手の力を借りる選手に選ばれて驚く歩夢。そんなことも気にせず、圭助は袋からガサゴソと【スピリット】を取り出し、それをミキシマックスブラスターに装填。
バキュゥゥンッ!!
歩夢「!?」
銃の引き金が引かれて光が放たれる。その光が歩夢の中に入っていった。
圭助「よし! これでOK。あとは力を使いたいときに『ミキシトランス!』と言って力を解放すれば、シュート力が上がるはずだ。ただし15分しか持たないから、シュートを放つ前に力を使うのがポイントだ」
歩夢「は、はい…」
説明は受けて一応理解できたが、まだ戸惑いが拭いきれない歩夢。一方で圭助は同じように四季や圭那にもオーラを与え、ハーフタイムは終了したのだった…
―フォーメーション―
GK 栗源
DF モーブ2 きな子 白酵
DMF 乾酪 牛酪
OMF ことり 牛乳 モーブ8
FW 悪亜 栞子
FW 歩夢 圭那
OMF レアン 梢 絵里
DMF 恋 綴理
DF 海未 塔子 さやか
GK 四季
牛乳(アフロディ変化)「おや? 見覚えのない選手がいるようだが…いつの間に助っ人が入ってきていたかな?」
梢「彼女は蓮ノ空サッカー部に入部した子よ。ちゃんとしたメンバーなのだから、出場は認めてもらうわ」
悪亜(Amix)「フン! どうせ誰が来たって私達には勝てないし構わないわよ!」
前半どころか今まで蓮ノ空にいなかった選手を見て不思議がる牛乳。しかし特に深くは触れず後半開始だ。
ピー!
歩夢「…」パスっ!
前半は『ハーデスト』のキックオフだったため、後半は蓮ノ空のボールで始まる。歩夢が蹴ったボールは綴理にまわった。
牛乳(アフロディ変化)「この牛乳と勝負だ!」
綴理「…」
早速ボールを奪いにかかる牛乳。綴理は正面から彼と勝負する。
綴理「ぬく…!」ポンッ
牛乳(アフロディ変化)「あーーっ! 待ってくれよボール!」
綴理はボールをかかとで蹴り上げ、ボールが牛乳の頭上を通り抜けるようにループさせる。いわゆるヒールリフトで牛乳をすれ違いざまに抜き去る。
牛乳(アフロディ変化)「この姿ではディフェンスがままならんな…」
牛乳が現在変身しているアフロディはディフェンス技を有しておらず、DFでもないことから綴理のようなプレイヤーのオフェンスにはほぼ対応出来ない。実質的に見送るしかできない状態に牛乳は顔をしかめる。
乾酪「隊長! …今度は俺達が相手だ!」
牛酪「オレのスピードで取ったるぜー!」
綴理「これで…!」パチンっ
綴理は手を上に掲げて指パッチン。すると世界が灰色に暗転した。
綴理「極・ヘブンズタイム」
牛酪「…!」
アフロディの技を《完全無欠の模倣》で真似する綴理。技の練度が上がっていることによって牛乳よりさらに超高速で動けるためか、高速でディフェンスに入っているはずの牛酪ですらほぼ完全に停止している。
綴理「…」
綴理は時間が止まったかのような空間を歩いて進んでいく。そして牛酪と乾酪を抜いたところで技を解除。
牛酪「なっ! もうオレらの後ろに!?」
乾酪「まさか隊長の技を…うわあっ!?」
牛酪「ぎゃふぅん!」
牛乳が使った技を綴理がコピーしたと気づいた時には時すでに遅し。ヘブンズタイムの効果で突風が吹き、牛酪と乾酪が吹っ飛ばされた。
牛乳「なにっ! くそぉ、チェンジして得た技をパクられてしまった!」
その様子を見て頭を抱えてしまう牛乳。技の練度が違う上に、綴理は牛乳と違って変身しなくてもいつでも技を使えるので、厳密には自分が使えない技を相手にそのまま渡すという最悪の取られ方だ。
恋「夕霧さん! こちらです!」
綴理「れん、おねがい」パスっ!
一方で綴理は、後ろを走っていた恋にボールをまわす。恋はボールを受け取った後もそのままの勢いで直進し、DFラインに切り込む。
きな子「覚悟するッす…!」
恋「来ましたね! まとめて抜いてみせます!」ダっ!
きな子が飛び出してきて恋にとりつく…前に恋はボールと一緒にジャンプ。そして上空で周囲にオーロラを展開する。
恋「オーロラドリブル!」
きな子「…!?」
オーロラがいきなり現れてそちらに注意を向けてしまうきな子。そうしている間にもオーロラはどんどん広くなっていき、恋もきな子も覆いつくし…
ヒュゥゥ…!
恋「よし…!」
きな子「あっ…」
オーロラが晴れた頃には恋はボールをキープしたままきな子の前を走り去っていた。今回はきな子は幻影を出してこなかっただが、仮に出していたとしても本体ごとオーロラに注意を向けさせて、その間に上空から突破できる寸法だ。
歩夢「恋さん! 私がもう一回決めるね!」
恋「はい! お願いします!」パスっ!
きな子を抜き去った恋はボールを後ろに蹴って歩夢にパス。きな子が飛び出している内にペナルティエリア内まで走り込んで決めに行く。
乾酪「フっ…あの女、栗源より格上だと勘違いしている様だな」
牛酪「2匹目のドジョウ取れるぐらい栗源より実力が上だと思わないことだなー!」
一方でシュートしようとする歩夢にヤジを飛ばす相手のDMF2人。余程栗源の実力に自信があるようだ。
歩夢「…確実にきめなきゃ」
ヤジは歩夢にも聞こえており、思うところもあるが確実にシュートをきめるべきであることに変わりはない。
歩夢「えーと…ミキシトランス!」
歩夢は先程受け取ったオーラを解放。歩夢には《ラブライブ×イナイレ~世界への挑戦~》に登場する大海龍也のオーラが渡されており、歩夢の髪色が金髪に変わる。
乾酪「は!? あいつ髪の色変わったぞ!?」
牛酪「おいこれってまさかミキシマックスじゃねーの!?」
その様子を見て先程までヤジを飛ばしていた2人は大慌て。どうやらミキシマックスのことは知っているが、それを蓮ノ空が使えるとは思わなかったようだ。
栗源「なんか強くなった気がするぞ~? こっちも全力出してやるぜー!」
歩夢(龍也mix)(なんだかとっても強い必殺シュートが使える気がする…!)
歩夢(龍也mix)「はぁああっ!」ダっ!!
必殺シュートの体勢に入った歩夢が飛び上がると、背後に武神の様なオーラが出現。武神が刀を振り上げると同時に左足を振り上げ、刀を降り下ろすとともに渾身の力で足を振り抜いた。
歩夢(龍也mix)「スサノオブレード!!!」ドゴォオォオォオオオォォォンッ!!!
歩夢がボールを蹴ると共に、斬撃を纏った凄まじい勢いとパワーのシュートとなって栗源に迫っていく。栗源も負けじと両の拳を握りしめてシュートを止めにかかる。
栗源「陸―! スーパーダブルハンド! パーンチ!!」
スーパーダブルハンドパンチとやらの必殺技で、栗源は拳を突き上げてボールを殴りつける。
バキイイィィッ!!!
栗源「うむあああー!?」
バシュゥゥゥン!!ピー!
歩夢(龍也mix)「!? す、すごい…」
ミキシマックスで得た必殺シュートで栗源を吹っ飛ばしてゴールをもぎ取った歩夢。思った以上の威力に歩夢自身も驚いている様だ…
牛乳(アフロディmix)「あれは…? 何故奴らがミキシマックスを使えるんだ…?」
蓮ノ空 2
ハーデスト 2
これからの作者の創作、どれが一番楽しみ?
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