何かしらの形で祝いたいね
―ベンチ―
果林「決まった…あんなにあっさり…」
花帆「す、すごい…」
圭那が4点目を取る様子は、ベンチからもはっきりと見えた。そしてその決め方に、ただただ驚くばかりである。
圭助「あれが圭那の必殺シュート、“ノースピンバースト”だ。しかし、ああも相手のスキを上手く突くとはな…」
果林「ノースピン…バースト?」
圭助「どんな感じのシュートなのかは、さっきの得点を振り返りながら解説していこうか」
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圭那(フェイ変化)「っ!」
栗源「また化身必殺シュートを使うつもりだな~? だったら俺のスーパーフルパワーを見せてやるぜー!!」
フェイの姿をした圭那が海未からのパスを受けとったところ。ここで化身必殺シュートを放つと踏んだ栗源がパワーを溜め始める。
圭那「…」
それを見た圭那はすぐに元の姿に戻る。そして、ボールの中心をまっすぐ、足の甲で斜め上に押し出すように蹴り出した。
圭那「ノースピンバースト…!」ドガアァっ!!
ここで圭那の必殺シュート。シュートは無回転でぐんぐんと上昇していく。
きな子「っ!」ダっ!
上昇していくシュートをブロックしようと、きな子がジャンプ。しかし…
きな子(うっ…! ギリギリ届かないっす…)
ボールはきな子の頭を掠めて通り過ぎていく。飛び上がってもギリギリ届かない高度になるようにシュートが放たれており、きな子の髪をボールが揺らすだけに終わる。
バッフゥゥンっ!!
そして、ゴールポストより少し高いぐらいの高度まできたところで、ボールに爆発が起こり、無回転のまま爆発の衝撃を利用して急降下。そのまま栗源が力を溜めている最中で無防備なゴールを強襲し…
バシュゥゥゥン! ピー!
そのままゴールに入ったのであった…
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圭助「…と、これが圭那の放つ必殺シュート、ノースピンバーストだ」
花帆「要するに無回転シュートですね。これってすごいんですか?」
圭助「ああ。すごいぞ。無回転シュートは軌道が読めないから、キーパーがキャッチしにくいんだ。それに爆発を足して、より不規則に、より高いパワーを発揮できるシュートという訳さ」
無回転シュートの不規則性を、爆発の衝撃でさらにどこに飛んでいくか分からないようにするというのがノースピンバーストの特徴だ。ついでにシュートパワーも上昇し、仮にキーパーがボールを捉えても簡単にはセーブできないぞ。
果林「でも、そんなに不規則なシュートだったら、あらぬ方向に飛んでいくことが増えてしまうと思うけど?」
圭助「2回もボールに不規則な動きをさせるわけだし、確かに枠内に入る可能性は低いな。だが圭那はボールを蹴った時にどう飛んでいくか、そして爆発でどう軌道が変わるか、全て計算してこのシュートを撃っているんだ」
花帆「それって、とっても難しいことですよね?」
圭助「ああ。シュートをどこに撃ちたいか。ボールが不規則な動きをした上で、爆発でゴールにどう動かすかの計算。そして何よりボールを蹴ることでそれを実現するコントロール。全部兼ね備えてないとこのシュートは失敗する」
花帆「へぇ…」
花帆(あんなにすごい人がいるなんて…あたしももっとがんばらないと…!)
ーグラウンドー
ピッピッピー!
圭那がゴールを決めると同時に、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。4-2で蓮ノ空の勝利である。
歩夢「勝った…!」
牛乳「な、なにィ!? このメンバーを集めて2点差で負けてしまっただとぉ!?」
蓮ノ空側は無事に勝利できて安堵の表情を浮かべている。一方で『ハーデスト』側はメンバーを揃えて準備したにもかかわらず、負けてしまったことでショックを受けている。
悪亜(Amix)「こんなのは認めない! 私の力を活かせばこんな奴らに負けるはずがないのに!」
さやか「言われてみればあなた、ほとんど何もしていませんでしたね…」
牛酪「だってお前最初にミキシマックスしてないキーパーに普通にシュート弾かれてたじゃねえか! お前に頼っとったらもっとぼろ負けしてたって!」
悪亜(Amix)「ふざけんな! 私を中心にもう一回やれ!」
負けたのは自分の力を活かさなかったからと主張して、もう一回試合を要求する悪亜。駄々をこねている間に、「バキュゥゥンッ!!」という音と共に自分に光が伸びているのも気づかずに…
悪亜(Amix)「うぎゃああっ!?」
光は悪亜に命中。オーラがどんどん吸収されて、光はミキシマックスブラスターに戻っていく。そしてミキシマックスブラスターから、サニデイジャパンのユニフォームを着た紫色の【鹿角理亞のスピリット】が生み出された。
悪亜「あぁ…!? そんな! 私の力が…!」
白酵「隊長!? アイツのアナザーミキシマックスが解けちゃいましたよ!?」
牛乳「アナザーミキシマックスは我ら『ハーデスト』の専用デバイスを使わなければ解けんはずだが…」
アナザーミキシマックスが解除されて元の姿に戻ってしまう悪亜。牛乳たちがその現象にどういうことかと考える中、悪亜は自分の力を失ったからか絶望したような顔をして騒がなくなってしまう。
海未「ことりは返してもらいます…!」
ことり「…」
一方で勝負に勝ったという事で、海未はことりを取り返しにかかる。
海未「ことり、私達が勝った以上、一緒に来てもらいますよ!」
ことり「…」
海未「ことり!」
説得を試みる海未。しかし洗脳が強いからか、光のない目で海未を見つめたまま何も返してくれない。
乾酪「隊長! あの女、プロジェクトのヤツを連れて行こうとしてますよ!」
牛乳「まずいぞ! プロジェクトの選手を連れていかれたとなれば特戦隊は解散、最悪処刑だ! なんとしてでも止めろー!!」
しかしその様子を見た特戦隊達が焦り始める。どうやらことりは『ハーデスト』にとって重要な人材らしく、絶対に手放してはならないようだ。
海未「ことり! なんとか言って…」
絵里「海未! 危ない! 横よ!」
海未「っ!?」
きな子「…」
説得を続ける中、きな子が横から海未に攻撃を仕掛けようとしていた。絵里の掛け声で気づいた海未は、武術の心得を活かして応戦。
ガシッ!
海未「やめてください! 私は友達を助けたいだけなんです!」
きな子「ことりちゃんは渡さないっす…きな子と同じ『ハーデスト』の大切な仲間だから…」
海未「仲間なんてとんでもない! ただ操られているだけじゃないですか!」
きな子が振り下ろそうとした腕を押さえながら口論をする海未。きな子はことりと似たような目つきで海未を睨みながら、腕を振り払おうとする。
牛酪「よっしゃ今だ! バスに逃げるぞ!」
ことり「はい…」
海未「しまった! 放してください!」
白酵「何言ってんだ! お前が掴んでんだからお前が放せよー!」
牛酪がことりを手を取ってそそくさと逃げようとする。焦る海未は自分がやることをきな子に要求してツッコまれてしまう。
海未(このままではことりが…! でも手を離せば間違いなくやられてしまいます)
牛酪がことりの手を引いて逃げている以上、今すぐにでも追いかけなければならない。しかし手を離せばきな子から攻撃を喰らってしまい追いかけることが出来ない。
圭助「園田…悪いが今回は逃がしてくれ…」
海未「監督! ですが…」
圭助「今、我々は洗脳を解く手段を持ち合わせていない。仮に追いついても助けるのは不可能だ…」
海未「そんな…」
ここで圭助が海未を制止。みすみす敵を逃がすことになるが、こうするより他ないのが現状であった。
圭助「必ず洗脳を解くことが出来る手段を確立する。だから今はどうか我慢してくれ…」
海未「…分かりました」
海未はそう言うときな子から手を離した。現状ではどうやってもことりを救えないと悟ったのである。
牛乳「話の分かる奴だ。実際我ら『ハーデスト』による洗脳の解き方は俺達も分からん」
圭助「なるほど…では仮にお前たちを脅したとしても洗脳を解く手段は分からないという訳だな」
牛乳「そういうことだ…お前達、帰るぞ!」
栗源「おー!」
牛乳の号令で残った特戦隊メンバー、意気消沈したままの悪亜、そして栞子もバスに乗り込んでいく。これで今回の襲撃は退けることが出来たぞ。
海未「ことり…今度会った時は、必ず助けてみせます」
四季「…」
四季(メイ…)
敵が引いていく中、その中にいる幼馴染を助ける決意をする海未。そして、その様子を見た四季は、疲れてゴールポストにもたれかかりながら、自分の幼馴染のことを考えるのであった…
原作の活動記録とも照らし合わせたけど、良いオチが思い浮かばなかった…
ひょっとしたら後付けで何か描写を足すかもしれません。
これからの作者の創作、どれが一番楽しみ?
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