ボクはswitch版なのでまだプレイできるのは先ですが、先にプレイできる方は、是非ともお楽しみください!
―ハーデスト石川支部―
牛乳「な、なぁにぃぃぃぃぃーー!?」
蓮ノ空に負けた翌日、机を見ていきなり驚きに叫ぶ牛乳。視線の先には置手紙があり、『もうやめる』という文字が悪亜の字で書かれていた…
牛酪「アイツ飛んじゃったみたいっすねー…」
白酵「まぁアイツ、アナザーミキシマックスないとただのザコだし、力を失った今どの道いらねえけどな!」
牛乳「そういう問題ではなぁい! 勝手に飛ばれたら『ハーデスト』の秘密や機密をバラされてしまうかもしれないぞ! すぐに行方を追わなければ…」
「その必要はない!!」
牛乳「っ!? あなたは!」
誰かが焦る牛乳を黙らせるかのように声を掛けてきた。その人間はオレンジの髪色の少年であり、名は『
牛乳「竜平様! 何か用事がございましたか!?」
竜平「ああ。ここにいる奴に少し用があってな…。それよりまずはさっきの件だ」
牛乳「は、はい…そうです! 無断で飛んだ奴を放っておくと『ハーデスト』の秘密や機密を…」
竜平「『ハーデスト』は実力序列。弱い奴には情報など与えることはない。つまり人の力に頼らなければ何も出来ない奴が飛んだところで、都合の悪い情報を漏らされたりはしない」
牛乳「そ、そうですか…」
竜平「他校辺りに行って俺達に反旗を翻すかもしれんが、あんな奴が向かってきたところで脅威にはならん。相手にするだけ時間の無駄だ。放っておけ」
竜平はそう冷たく言い渡す。仮にも『ハーデスト』の構成員であったのに、全く興味を示していない。
竜平「そういうわけだ。あんな奴などとっとと忘れて、こっちの用事を聞くんだな」
牛乳「そ、そうでした! それで、ここの構成員に用事とは…」
竜平「ここにエマがいたはずだろう?」
牛乳「いいえ! 彼女は三船栞子と入れ替わる形で長野支部に行きましたァ!」
竜平「なに? ちっ、じゃあその栞子を呼んで来い」
牛乳「ははーっ!」
竜平は『エマ』という人物に用があったようだが、石川支部にはそのエマという人物はいなかった模様。代わりに現在ここにいる栞子を呼びに行かせる。
栞子「お呼びでしょうか…」
そして3分後、竜平のもとに栞子が到着。早速竜平が要件を伝える。
竜平「『ハーデスト』に対してレジスタンス活動を行っていた世界から、エースストライカーを鹵獲してきた。コイツをエマのところに引き渡してくれ」
栞子「私が…ですか?」
竜平「どうした? 嫌なのか?」
竜平が要件を伝えるが、どこか歯切れ悪く答える栞子。まるで指示を聞きたくないかのようである。
栞子「あの方…何故か私と一緒にいると苦い顔ばかりするんです…あまり信頼されていないのではないかと思って落ち着きません…」
竜平「確かにそんな反応ばかりされるとこっちも不機嫌になるな。だが今回はコイツを明け渡すだけだ。俺は他の所にも用事があるから頼んだぞ」
「…」
栞子の悩みを軽く聞きつつも、有無を言わさず意識を失っている少女の身柄を引き渡す竜平。フードを被った少女が栞子に意識を失った少女をもたれかからせる。
栞子「っ! …っと」
少女を慌てて受け止める栞子。当然手を放して地面に激突させるわけにはいかないので、これで栞子が少女の身柄の引き渡しを引き受ける形に。
竜平「それでは俺は久しぶりにあの学校にでも行くとする。お前達もついて来い」
「はい…」
牛乳「いってらっしゃいませーー!!」
竜平は栞子の様子を気にすることなく、フードを被った少女2人を連れて外に出てしまう。牛乳は少女達とは正反対の、元気いっぱいの掛け声で竜平を送り出した…
栞子「行ってしまいましたか…私はこの方をエマさんのいる長野に運ぶ…と」
牛乳「ここはこの牛乳様が新米さんを呼んでやろう! 俺は優しいだろー!!」
栞子「静かにしてください…! ここでこの方が目を覚ましたらどうするんですか…!」
栞子は小声でキレ気味に注意する。今抱えている少女は意識を失っているだけなので、大声を出したりなどしたら目を覚ます可能性がある。
栞子「極力この方が目を覚ます前に、エマさんの所に連れて行かなくては…」
「…」
牛乳が運転手の新米さんを呼ぶ間、少女を抱えながら静かに待つ栞子であった…
―グラウンド―
花帆「ひいぃぃーー…!!」
ミーティングの翌日から、他のみんなよりは遅いタイミングながらも朝練に取り組み始めた花帆。上体起こしを10回やっているが、早速そのキツさに悲鳴を上げている…
歩夢「ふっ…!」
一方で歩夢も同様の練習を行っていた。こちらは既に2セット行っているが、声をほぼ出さず落ち着いて上体を起こしている。
梢「日野下さん。上原さんと同じように体を起こせるようにもっとペースを上げていきましょう」
花帆「あ、歩夢ちゃん…も、もうちょっとゆっくり…」
歩夢「花帆ちゃん…私がペース合わせた方がいい…かな?」
海未「歩夢、ダメです。甘えてしまっては他校や『ハーデスト』に後れを取ることになります」
梢「そうよ。それに、この後にスクワットにシャトルランもやるんですからねっ。当然その後にボールを使って練習よ」
以前から特訓していて、既に慣れている歩夢と同じペースを要求される花帆。少しはペースを落として欲しいところだが、朝練の内にやっておきたい練習がまだまだあるので、そういうわけにはいかない。
花帆(あ、朝練なんて初めてだから分からないけど…これ絶対に朝からやることじゃないよーーー!!)
さすがに本格的な試合をしないとはいえ、朝練としては明らかに練習量が多い。花帆は心の中で誰にも聞こえない、しかし響き渡るような悲鳴を上げるのであった…
そして、なんとか梢の言った基礎練習を終えて、続いてボールを使った練習。花帆は早速ボールを持つ。
梢「綴理、化身を出して日野下さんと勝負してちょうだい」
綴理「うん」
花帆「えっ!? 綴理センパイに全力出させすぎですよー!」
梢「大丈夫よ。日野下さんも同じように化身を出せるのだから。…それに、化身同士のぶつかり合いって、滅多に見られないから。私、一度は見てみたいの…」
そう言って期待しながらもせっかくの化身同士のぶつかり合いが見れない…と落ち込むように花帆の方を向く梢。
花帆「わ、分かりましたよ~! 見せます! 見せますから! そんなに落ち込まないでください!」
綴理「じゃあ、早速やろうか」シュウゥゥゥンっ!
梢の顔を見て、落ち込ませまいと焦りながら了承する花帆。それを聞いた綴理は早速自身の化身を出した。
綴理「【火の神ボルケッド】…!」
花帆「はあああっ!」シュウゥゥゥンっ!
花帆「【おひさまの女神ワフラム・弐式】!」
花帆も化身を出して綴理とぶつかり合う準備を整える。花帆がオフェンス、綴理がディフェンスで1vs1の競り合いが始まる。
花帆「いきますよ!」ダっ!
綴理「っ!」
花帆は化身の力に身を任せて綴理に向かって突撃。綴理も花帆に向かって突っ込み、彼女たちの出している化身もそれぞれ相手の化身に向かって手を伸ばし、梢の見たかった化身同士のぶつかり合いが始まる。
ドゴォォっ!!
花帆「うわぁっ!?」
花帆と綴理がボール越しにぶつかり合うと同時に、ワフラムとボルケッドが拳を相手の顔面目掛けて振るう。お互いの拳が直撃するが、ボルケッドが全く怯まずそのままワフラムを殴り飛ばし、それと同時に花帆も綴理に競り負けて吹っ飛んだ。
梢「間近で見ると、本当に迫力があるわね…日野下さんが身体や化身を強くしたら、もっと迫力のあるぶつかり合いになるはずよ」
花帆「そ、そうなんですね…試合の日まで練習したら綴理センパイにも負けません?」
梢「それは、日野下さんの練習次第よ。とりあえず私のメニューをこなしながら、積極的に化身を出していきましょう」
化身は必殺技と同じで、何回も使うことでどんどん強くなっていく。基礎能力トレーニングに加えて化身も強化することで、花帆の最大の武器である化身シュートを筆頭に全体的なプレーの強化を図るぞ。
梢「綴理も、もう少し化身を積極的に使っておいた方がいいと思うわよ?」
綴理「うん。もうちょっとがんばるね」
花帆「あれ? 綴理センパイって、化身をあんまり使ってないんですか?」
綴理「そうだよ。ボクのやりたいことがやりにくくなってさ…」
花帆「えーと…それはつまり…」
さやか「夕霧先輩の力をフルに活かせないという事です!」
花帆「わっ!」
綴理があまり化身を使わないと聞いて疑問に思う花帆。そこにさやかが割って入って解説してくれるようだ。
さやか「化身を出している間は、パワーが強くなる代わりに化身技以外の必殺技は使えなくなってしまうんです」
花帆「へぇ…あたしは普通の技を使わないから気づかなかったよ」
さやか「夕霧先輩は一度見た技をマネできることで多くの必殺技を自在に扱うことが出来る、すごい方なのですが…化身を出している間はその技が全部使えなくなるんです!」
綴理は《
綴理「サッカーって、色んな選手が色んなことをやってくるんだ。だから、たまごになってプレーできた方が良いと思って」
花帆「た、たまご!?」
さやか「柔軟にプレーできるようになりたいってことですよね。ほら、たまごって目玉焼きとかゆで卵とかスクランブルエッグとか、色んな形に出来るじゃないですか」
花帆「な、なるほどね…」
梢「綴理の言いたいことをすぐに分かるなんて、すごいわね、村野さん…」
とにかく、綴理としては《完全無欠の模倣》を活かして柔軟に技を使い分けて戦う方が良いということである。化身はこういった小回りが利かず、一つだけの必殺技とパワープレイしか手札がないのが難点である。
海未「このっ!」ドンっ!
果林「負けないわよ!」ドンっ!
花帆「!?」
一方で花帆達の近くで同じく1vs1をしていた果林と海未。お互いに音を立てながら肩をぶつけ合っており、かなり激しいプレーをしている。
海未「っ!」ドンっ!
果林「うわっ!?」
ドサッ!
一瞬のスキを突いて海未が身体を大きく突き動かして果林を押し出す。押し出された果林は転倒してしまった。
梢「ちょ、ちょっと…朝から激しすぎないかしら…?」
海未「そうでしょうか。昨日猛特訓を決めたものですので、これくらいは当然かと…」
果林「それに、大会に出るからには絶対に勝ちたいのよ。だから朝からでも遠慮なんてしないわ」
いくら基礎能力トレーニングがてら準備運動をしたとはいえ、今はまだ朝。身体をあまり激しく動かすとケガのリスクが高まるため、梢は2人を心配していた。
さやか「でも、ケガなんてしたら元も子もありません! 今度は前半からずっとベンチにいることになりますよ?」
果林「あ、あなた結構痛いところを突いてくるのね…」
海未「しかしそれもまた事実ではあります。各自自己管理を怠らないようにしなければなりませんね」
前に『ハーデスト』と戦った際に、きな子のタックルで果林がケガをしてしまったことと絡めて注意するさやか。練習では基本的にラフプレーに遭う心配はないものの、それでも激しい動きをしていればケガをしてしまうことに変わりはないため気を付けなければならない。
海未「では花帆さん、今度はあなたが私の相手をしてください。もちろん先程のように激しく当たらせていただきますので、あなたも全力で来ることです」
花帆「う、海未ちゃん!? さやかちゃんの話を聞いてなかったの!?」
海未「何を言っているのです。練習に全力で当たるのは大前提。その上で自己管理をしなければならないのです。そうですよね? 乙宗先輩」
梢「え、えぇ…その通りね…」
海未に問われて少し押され気味に同意を述べる梢。実際に海未の言っていることは間違っておらず、梢が花帆にやらせたいことに合致しているので否定する理由はないのだが、どこか違和感を覚えながら答えている。
梢「日野下さんも、園田さんを見習って練習に励んでくれたら嬉しいわ」
花帆「はい…。海未ちゃん、だったらあたしも思いっきりいくからね…!」
海未「当然です。では始めましょう」
そう言ってお互いに位置について1vs1を始める。花帆は再び化身を出して、本気で海未に挑むのであった。
梢(大会に挑むことだし、日野下さんのことを厳しく指導しようと思っていたのだけれど…園田さんの方が私よりよっぽど熱心に指導しているわね。まだ私は甘すぎるのかしら…)
どう見ても一部のメンバーが過剰なまでにやる気を出している今の練習。そんな状況を見て梢は自分の指導が本当にちゃんとしたものであるのか、悩み始めるのであった…
こっちも英雄たちのヴィクトリーロードがプレイできるようになったら、間違いなくそっちに現を抜かすだろうなぁ…
なので明後日投稿できるようがんばります。
これからの作者の創作、どれが一番楽しみ?
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