Link!Like!ラブライナズマイレブン!   作:バシム

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今日から1週間連続投稿チャレンジ、スタートです!

頑張るぞー!


限界突破の兆し

 

 休憩も終わり、再び練習に取り掛かる花帆達。各自ボールを使った練習だ。

 

 

花帆「今度はどんな練習をするんですか?」

 

梢「今度は、私とのコンビプレイの練習よ。蓮ノ空の伝統の必殺技を私と日野下さんでやりましょう」

 

花帆「えっ、へっ!?」

 

 休憩の時に少しだけ話題になった蓮ノ空サッカー部に伝わる伝統。その一つを早速やろうという案に花帆は驚く。

 

 

梢「実は、陰ながら準備はしていたの。だけど、あなたがどれくらい真剣に練習に取り組むかわからなくて。それもこれも、すべて杞憂だったわね」

 

花帆「伝統の必殺技って、その、代々受け継がれてきたっていう」

 

梢「ええ。私も、初めて挑戦するわ。ずっと、夢だったの。ふたりでこの技を見せるのが、今から楽しみね」

 

花帆「む、むりですよセンパイ! そんな、あたしなんかじゃ、まだ!」

 

梢「練習を始める前も、そう言っていたわねえ。次の試合は二年後がいい、って」

 

花帆「そ、それと、これとは!」

 

梢「どう違うの?」

 

花帆「うっ…それは~…」

 

 思わず拒絶してしまう花帆。伝統の必殺技ともなれば、当然難易度も重みも相当なもの。自身がない状態では「やろう!」とはとても言えない。

 

 

 

梢「心配しないで。大丈夫よ。あなたも、立派な蓮ノ空のサッカー選手なんだから。ね?」

 

花帆「ううう~~~! わ、わかりました…! あたし、がんばりますからぁ!」

 

 梢に励まされて、なんとか顔を上げて奮起する花帆。結局伝統の必殺技というのを大会までに完成させる目標で頑張ることになった。

 

 

 

梢「この必殺技はお互いのドリブルやワンツーでボールをまわし合いながらどんどん進んでいって、最終的にせーので壁を壊して突破する技みたいね。ちなみにボールをまわし合う回数が多いほど、でっかい壁を壊せるとのことよ」

 

花帆「せーので壁を壊して…なんだか上手く想像できないです…」

 

梢「そこは私達自身で掴みなさいってことね。これでも先輩が覚えようとした時に比べたらとても分かりやすいみたいよ」

 

花帆「そうなんですか!?」

 

梢「ええ。その時の先輩が分かりやすくまとめてくれたの。先輩が見た時は、『ドン!ドン!ヒュン!ヒュン!ドカーン!!パリーン!!』って説明だったみたいよ」

 

花帆「何がなんだか全然分からないじゃないですか~!」

 

 擬音しかない説明に困り果てる花帆。分かりやすくまとめてくれた先輩には本当に頭が上がらない…そう思いながら、綴理とさやかを呼んでディフェンスを担当してもらい、早速必殺技を実践してみることにした。

 

 

 

 

梢「今までの練習でボールを扱う感覚も身に着いたはずよ」

 

花帆「サッカーボールだけじゃなくて、テニスボールまで使ってリフティングした時はちょっと驚きましたね~…」

 

梢「そう。その成果を活かして、日野下さんの思うようにドリブルをして、ある程度進んだら私にまわしてみて」

 

花帆「はい!」

 

綴理「かほとこずがどんな風に進むのか、楽しみだ」

 

さやか「はい。花帆さん、いつでも来てください!」

 

 さやかが花帆の正面に、綴理が梢の正面に立ち、花帆のボールからスタート。

 

 

 

花帆「あたし、がんばらないと~~~!!!」ダっ!

 

さやか「えっ!?」

 

梢「日野下さん!? それはちょっと、がんばりすぎかもしれないわ!?」

 

 声を上げたかと思えばいきなり全速力で突撃し始めた花帆。梢もさやかもびっくりしてしまう。

 

 

花帆「はあっ!」バッ!

 

さやか「っ!」

 

 いきなり突撃した花帆だが、そのまま猪突猛進に進むわけではない。さやかとのマッチアップに入ると、ボールを足にキープしながら右にスライドするように移動して、さやかをかわそうとしている。

 

 

さやか(動きが速くなっています…全力でディフェンスしても油断したら抜かれてしまいそうです…!)

 

さやかは花帆の様子を見て、軽くディフェンスに入りながらそう考える。あくまで目的は花帆と梢のコンビプレイの習得。花帆から梢にボールがまわらないことには話にならないので、花帆の成長を確認してすぐに抜かせる。

 

 

花帆「梢センパイ!」パスっ!

 

 さやかを抜いた花帆は梢にパス。梢は驚きながらも花帆に追いついていたようで、ボールは無事に梢にまわる。

 

 

梢「私も頑張らなくちゃね…!」トンッ

 

綴理「お~…」

 

 梢はパスをワントラップで受け止め、その後踵でボールを浮かせる。綴理はボールが頭上を通り過ぎるのをじーっと眺め、その間に梢はルーレットで通り過ぎ、落ちてきたボールを改めてキープした。

 

 

梢「そして…せーので壁を壊して…?」

 

花帆「一緒に思いっきりドカーン!! ってことですかね…? とにかく、目の前に壁があると思って、行きましょう!」

 

梢「え、ええ…せーの!」

 

ダっ!! 戸惑いながらもとりあえず一緒に突撃してみる2人。合図と共に壁を壊すかの如くダッシュで突撃した…

 

 

 

梢「これで合っているかしら…?」

 

花帆「さやかちゃん、どう思う?」

 

さやか「うーん…2人で一斉に突撃すれば巨漢DFにも負けずにボールをキープできるので、一応理に適っているのではないでしょうか。ほら、蓮ノ空は女子校ですし」

 

梢「確かに、女子はどうしても男子にフィジカルで負けるものね…それをカバーするために、この技が作られたのかもしれないわ」

 

 せーので壁を壊す意味をさやかなりに分析してみる。実際に女子にとって巨漢DFのようなパワータイプの相手はかなり厄介。それを打ち破るための必殺技であっても不思議ではなさそうだ。

 

 

 

梢「この方向性で練習してみた方が良さそうね。次はもっとボールをまわす回数を増やしてみましょう」

 

花帆「はい!」

 

 梢が最初に話した通り、ボールをまわす回数が多い程でっかい壁を壊せるらしい。当然実践しない手はない。

 

 

花帆「それと…さやかちゃんももっと思いっきりディフェンスしてきてよ!」

 

さやか「いいですけど…ボールがまわらなかったら練習になりませんよ?」

 

花帆「あたしが頑張って乗り越えるから!」

 

 加えてさやかに全力でのディフェンスを要求する花帆。実戦では相手は手加減してくれないので、必要ではあるが、正直少し無茶だ。

 

 

 

花帆(がんばらなくっちゃ…もっと、もっと…!)

 

 しかし花帆はそんな無茶を通して練習を続けた。大会のために…

 

 

 

 

 

歩夢「はああっ!」ドガァっ!

 

四季「っ!」ガチィっ!

 

 花帆達が連携技の練習する一方、歩夢達も当然練習。こちらは現在歩夢がシュートを放ち、四季がそれを受け止めて練習をしているようだ。

 

 

歩夢「四季ちゃん…ずっと基礎練習だったり、同じ技を使ったりだけど大丈夫?」

 

四季「大丈夫。このスケジュールだし、今から新しい技を覚えても大会で役に立たない」

 

 四季は基礎練習を徹底し、今持っている技を磨き上げる方針で練習をしているようだ。知っての通り必殺技には練度があり、それが高い程威力も格段に上がる。つまり新しく覚えた技が今までの技より強かったとしても、覚えたての頃は余程の性能差でもない限り今までの技の方が強いのだ…

 

 

歩夢「必殺技も一歩一歩…なんだね」

 

四季「うん」

 

歩夢「そうやって進んでいったら…《真蹴球戦士(リアルマニズム)》っていうのにもたどり着くのかな?」

 

四季「監督が言う通りなら、そうだと思う…全然想像は出来ないけど」

 

 圭助が口にする《真蹴球戦士》。歩夢達がこの世界に来るきっかけとなった力…というか人種である。圭助曰く、この力で『ハーデスト』を打ち倒し、この世界を救うらしいが…

 

 

歩夢(《真蹴球戦士》って言われても、やっぱり全然分からないよ…そんなの、ここに来るまで見たことも聞いたこともないんだもん…)

 

 サッカーがとても上手い人のことなのか、聖なる力を持っている選手なのか、そういうことも一切分からない。せめて実物を見れば少しは想像がつくかもしれないが…

 

 

 

ピカアァァっ!!

 

歩夢「っ!?」

 

四季「歩夢!?」

 

 考えていると、歩夢の右腕に紋章が浮かび、それがまばゆく光り始める。突然の現象に2人は当然驚く…

 

 

 

………

 

 

四季「収まった…」

 

歩夢「い、今の…何? まさかこれが《真蹴球戦士》?」

 

圭那「その通りだよ!!」

 

歩夢「わ!」

 

 戸惑っているところに圭那がいつの間にか背後にいた。歩夢達は圭那の方を向いて話を聞くことに。

 

 

 

圭那「厳密には《真蹴球戦士》としての力が目覚める兆し…何かすごい能力が開花するかもしれない!」

 

歩夢「そ、そうなの!? それで、どうやったらそのすごい能力が使えるの!?」

 

圭那「人によって異なるから具体的な条件は分からない…とりあえずみんなと特訓してみよう!」

 

歩夢「! …うん」

 

 力が目覚めた以上、居ても立っても居られない。早速圭那と共に他のメンバーの所に行き、そのことを報告して一緒に練習だ。

 

 

 

海未「歩夢が力に目覚めた…!?」

 

塔子「監督が言ってたやつだよね…? 歩夢、すごいじゃん!」

 

歩夢「う、うん。まだ私が身に付けたわけじゃなくて…だからみんなと特訓して、力をものに出来たらなって…」

 

海未「当然、引き受けましょう。これからさらに猛特訓です!」

 

レアン「私も負けないわよ…!」

 

恋「私達もうかうかしていられません…」

 

絵里「ええ。大会で自分だけ役に立たないなんてごめんよ…!」

 

 歩夢の報告に当然《真蹴球戦士》達は湧き上がる。圭助の言っていた《真蹴球戦士》の力…ある者はそれが一体どんなものなのか、期待に胸を膨らませ、ある者はそれに負けないとさらに張り切り、ある者は歩夢に続けるように、後れを取らないように自らを鼓舞する。

 

 

歩夢(絶対にものにするんだ…! 花帆ちゃんのためにも!)

 

 そして当の本人は、この世界に来た目的を果たすため、何としても力を身に付けようと、より厳しい特訓に身を投じるのであった…

 

 

 

 

 

 

ー美野良高校ー

 

 

10ばん「何やってんだお前はー!!」

 

論前「ひぃっ!?」

 

 蓮ノ空とは別の石川県のサッカー部にて、ミーティング中にいきなり大声を上げる美野良高校のキャプテン。キーパーである『論前堂馬』という男を責め立てていたようだ。

 

 

10ばん「また肝心なところで失点しやがって! せっかく1点取ったのに引き分けにされたじゃないか!!」

 

論前「で、でも…あれは相手の攻撃が本当にうまくて…」

 

9ばん「知るか! せっかくのオレたちの得点を台無しにしやがってー!!」

 

 どうやらキーパーの論前が試合終了直前に失点してしまい、勝利を逃してしまったようだ。論前曰く相手のプレーが上手だったとのことだが、キャプテン達はそんなことお構いなしに論前に得点を台無しにされたと責めまくる。

 

 

 

 

「相変わらず人のせいにすることしか能がないんだな」

 

9ばん「うっ! 貴様、火宮か!」

 

 論前が糾弾される中、糾弾する者たちの後ろからバカにしたように現れる火宮竜平。どうやら美野良高校が彼の母校のようで、論前達とも当然見知った関係だ。

 

 

論前「竜平先輩!」

 

10ばん「貴様…! どの面下げてここに来やがった!」

 

9ばん「我が美野良とサッカーの面汚しが!!」

 

 竜平が来た途端、矛先をそちらに向けるキャプテン達。『ハーデスト』はサッカーで悪い事をする組織。そんな組織に所属する選手がいるなど、その学校のサッカー部としては印象が最悪になる。

 

 

 

竜平「美野良とサッカーの面汚し…か。貴様らに比べればまだ俺は当てはまらないと思うのだが?」

 

9ばん「なんだと! 俺らのどこが面汚しなんだ!」

 

竜平「一応母校だからな。試合はしっかり見ているぞ。まったく…あの程度の相手なら3点ぐらい軽く取れる。それすら出来ず、ただキーパーのせいにして喚くその姿勢が美野良の選手としてもサッカー選手としても面汚しだってことだ」

 

10ばん「ふざけるな! キーパーしかやってないお前に俺達攻撃陣の何が分かる!」

 

竜平「それはキーパーをやったことのない貴様らにも返ってくるのだがな…それに、俺は『ハーデスト』に身を置いてサッカー選手をたくさん見てきた。その中で貴様らの実力は下の下だ。なんなら今ここでそれを分からせてやろうか?」

 

「…」

 

 竜平がそう言って後ろを向く。後ろにはフードを被った少女が3人立っていた。

 

 

9ばん「なんだぁ? 俺らとやろうってのか?」

 

監督「まぁそうムダに争うでない。彼を呼んだのはこの私だ」

 

10ばん「監督…!?」

 

 ケンカ腰な攻撃陣を美野良の監督が収める。そして監督が竜平に要件を話す。

 

 

 

監督「竜平よ、その後ろの子達が、我がサッカー部の助っ人かえ?」

 

竜平「そうです。お前達、紹介したいからフードを外せ」

 

「…」

 

バサッ。フードを被っていた少女達はそのフードを外し、素顔を見せる。オレンジ色の髪の少女、金髪のロングヘアーの少女、白いお団子ヘアーの少女が全員目から光が消えた状態で立っている。

 

 

竜平「左から、澁谷かのん、平安名すみれ、嵐千砂都と言います。全員MFとFWをこなせるので、このチームの役に立つでしょう」

 

かのん「よろしくお願いします…」

 

監督「ありがたやありがたや…数日後に大会があってな、一暴れしたかったんじゃ」

 

10ばん「か、監督! 助っ人呼ぶんですか!? しかも『ハーデスト』から!」

 

監督「構わん構わん。勝てばよかろうなのだーー!!」

 

 どうやら美野良高校は蓮ノ空が出場しようとしている大会に同じく出場しようとしているようだ。凶悪な助っ人を連れて…

 

 

監督「フットボールフロンティアなら助っ人は2人までというルールがあるが…この大会にそういうのはないから暴れてやるぞー!」

 

竜平「そうですか…とりあえず武運だけ祈っときますよ」

 

監督「またどっか行っちゃうのか~? せっかく来たなら後輩にありがたい言葉でも送らんかっ」

 

竜平「じゃあ、論前くんと話させてもらいますか。ちょっと来てくれ…」

 

論前「えっ!? 俺と…?」

 

 竜平は論前を連れて裏庭へ。

 

 

 

 

竜平「お前も大変だな。無能な奴らに毎回責任を押し付けられるんだからな…」

 

論前「はい…お母さんもサッカーの成績だけ見てボクが脚を引っ張ってるって決めつけてて…本当に辛いです…」

 

竜平「可哀想な奴だ…そんなお前に誰にも文句を言わせない力を与えてやる…」

 

論前「えっ」

 

 竜平は銃型のデバイスとオレンジのバンダナを付けた男性選手が象られた金色の【スピリット】を取り出す。

 

 

竜平「“アナザーミキシマックス”、セット」

 

ビュンっ!フードの者はデバイスに【スピリット】を装填し、論前に向けて発射。当たった途端紫色のオーラが論前を包む。

 

 

 

論前「うっ…うわあああーーっ!?」

 

 オーラは論前に順応し、《縺医s縺ゥ縺?∪繧ゅk》という文字列が浮かんで、論前を茶髪でバンダナを付けた姿に変える。

 

 

竜平「“アナザーミキシマックス”、コンプリート」

 

 竜平は初めからこれが狙いだったようだ。用を済ませた彼はとっととその場から去ってしまう。

 

 

 

 

論前(Amix)「うううーー!! ねじり鉢巻き気合い100倍ーー!!!」

 

 残された論前は、アナザーミキシマックスの力に支配されて雄たけびを上げるのであった…

 




ようやくアナザーミキシマックス出せた…

文字化け直すと分かりますが、今度はちゃんとした扱いになります。

ちなみに漢字だと文字化けが復元できないので、やむなくひらがなで文字化けさせました…

これからの作者の創作、どれが一番楽しみ?

  • この作品
  • キャプ翼サンシャインのスピンオフ
  • スーパーラブライバー大戦
  • 蓮ノ空×ポケモン
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