Link!Like!ラブライナズマイレブン!   作:バシム

47 / 58
1週間頑張りたかったけどダメだった…

どこかで埋め合わせしたいけど、集中できなくてそれも出来ないから困ったもの


ハーデスト戦ーせーので壁を壊してー

 

 『ハーデスト』の必殺タクティクス、ジェノサイドインパルスによって倒れる花帆。そんな状況でも敵は待ってくれない。容赦なく花帆を心配する蓮ノ空に対して猛攻撃を仕掛ける。

 

 

かのん「…」

 

歩夢「くっ! 花帆ちゃんをあのままにしたらまずいのに!」

 

歩夢はボールを持つかのんに肉薄。すぐにでもクリアーして花帆が無事か確認したい。

 

 

歩夢「ボールを渡して!」

 

かのん「チっ…」

 

 歩夢の必死のディフェンス。なんとしてもかのんからボールを奪うべく、多少強引にでも密着マークでかのんが逃げるスキを与えない。

 

 

 

さやか「今です! ハアッ!」ズサー!

 

かのん「うっ!?」

 

 ここでさやかがスライディングタックルでボールを奪い取る。DFのはずだが、いつの間にハーフライン付近にまで出ている。

 

 

歩夢「さやかちゃん! どうしてここに!?」

 

さやか「取れる相手からボールを奪っただけですよ」

 

 大会では千砂都に圧倒されてしまったDF陣。あれから練習は重ねたものの、それでもさやかは千砂都に対して役割を持てないので、こうして積極的に打って出ることにしたようだ。

 

 

さやか「えいっ!」ドガァっ!

 

 試合を中断させるためにさやかはボールをクリアー。ボールは敵陣右に勢いよく飛び、フィールドの外に叩き出される。

 

 

 

梢「花帆さん…! 大丈夫かしら!?」

 

花帆「は、はい…」

 

党我「なに…!? ジェノサイドインパルスを受けて立ち上がるとは!」

 

 試合が中断されてすぐに花帆に駆け寄る梢。花帆は何とか立ち上がるが、その様子を見て党我は驚愕していた。

 

 

 

圭助「タイムを取らせてもらうぞ! 日野下、今どんな感覚がするんだ」

 

花帆「えーと…目がくらくらして、頭がちょっと痛いです。でも、大丈夫ですよ!」

 

圭助「そうか…まさかジェノサイドインパルスを使ってくるとはな」

 

 そう言うと圭助はジェノサイドインパルスについて解説。このタクティクスは2人の選手がボール保持者の横を高速で通り過ぎ、その風圧で三半規管をマヒ、ないし破壊して相手を抹殺するタクティクスだ。

 

 

花帆「そんなこわいタクティクスなんですか!?」

 

圭助「ああ。だから大怪我しなかったのは本当に幸いだよ。ちなみに人数を増やして破壊力を上げたりできるから、ボールを長く持たないようにしてくれ」

 

圭那「さっきはたまたま助かったけど、破壊力を増したのなんか喰らったらひとたまりもないよ!」

 

 蓮ノ空はパスを中心としたサッカーに変更。もっとも、その前にスローインからの『ハーデスト』の攻撃を凌がなくてはならない。

 

 

梢「交代は…しなくて大丈夫そうね」

 

花帆「はい! 今のあたしは、こんなことじゃサッカーやめませんよ!」

 

 敵のタクティクスにやられかけた花帆だが、へこたれたりせず元気よくフィールドに戻る。その背中を見つめる圭助はというと…

 

 

 

圭助「あの光…そしてジェノサイドインパルスを喰らっても軽症で済む強さ…まさか、光の力か?」

 

恋「光の…力…?」

 

圭助「ああ。とある世界で暴走する闇のチカラ。それの他世界への侵食を防ぐため、神々が与えた神秘…日野下がその力の持ち主だと言うのか…」

 

 ことりの技を正面からかいくぐり、ジェノサイドインパルスを喰らっても怪我しなかった花帆。圭助曰く、それは特別な力によるものらしい…

 

 

 

 

かのん「っ!」ポイっ

 

 一方、花帆が戻ってきたフィールドでは『ハーデスト』のスローインで試合再開。『ハーデスト』では最後にボールに触っていたかのんがボールを両手で投げ、千砂都にボールを渡す。

 

 

 

圭那「来たね! ここは私が相手だ!」

 

 相手のエースストライカーと言える千砂都。彼女を止めなければ勝ち目はないと言っていい。止めるために圭那が立ちふさがる。

 

 

圭那「《完全変化(ミキシイリュージョン)》! 矢澤にこ!」

 

バアァァっ!! 圭那から事前に身体に入れておいたオーラが一気にあふれ、《完全変化》発動。《二つの世界のサッカー》に登場する矢澤にこの姿に変身した。

 

 

 

圭那(にこ変化)「はああっ!」

 

千砂都「…」ギュンっ!

 

圭那(にこ変化)「逃がさない!」

 

千砂都「っ!」

 

 変身した圭那は千砂都にチャージを仕掛ける。千砂都はそれを見切ってすぐに横に移動してかわすが、圭那はそれに追いついてマークを外さない。

 

 

 

千砂都「吹き飛ばす…!」ダっ!

 

 普通に突破するのは難しいと判断した千砂都。ジャンプで後ろに下がり、しゃがみ込むように着地して、両腕をバッと広げる。ストームゾーンを使う気だ。

 

 

 

圭那(にこ変化)「よし! 今だ!」

 

 しかしこれは圭那の想定内。圭那は手を地面につけて自身を風のように回転させる。

 

 

圭那「真・旋風陣!!」

 

 駆け抜ける嵐に対し、自身も風を起こして対抗。やがて回転はもの凄い力を生み、相手の必殺技を掻き消すほど大きなものとなる。

 

 

 

バアァァンッ!!

 

 

千砂都「!?」

 

圭那(にこ変化)「綴理先輩!」

 

綴理「うん!」

 

 ストームゾーンは相殺された。嵐が収まったところに綴理が走り込んでボールを奪い取る。

 

 

綴理「こず!」パスっ!

 

 ボールを奪った綴理はすぐに前線にパス。ジェノサイドインパルスを喰らうのを避けつつ、カウンターを仕掛ける。

 

 

党我「仕掛ける! 受けるがいい!」キュイィィンっ!

 

梢「…!」

 

 ボールをトラップした梢。同時に党我は右手を掲げて巨大な惑星を生み出し、それを梢にぶつける。

 

 

 

党我「プラネットシールド・改!!」

 

ドスウゥゥンッ!! 轟音と共に、梢は惑星に潰されてしまう。ボールは成すすべなく党我のもとへ。

 

 

梢「ぐ…」

 

党我「その程度の実力で俺に挑むとは、慢心にも程がある!」

 

花帆「そんなことない! 歩夢ちゃん!」

 

歩夢「うん!」

 

 ここでボールを奪えば一気にシュートチャンス。2人は党我に向かって走り込む。

 

 

党我「甘いわ!」ビュンっ!

 

 しかし党我は空高く飛翔。そして一緒に飛んだボールを星の屑達に変えて蹴り落とす。

 

 

党我「メテオシャワー・Ⅴ3!!」

 

ドス!ドス!ドスゥゥンッ!!

 

 

花帆 歩夢「きゃああっ!」

 

 星の屑は地面に着弾と同時に爆発。2人はたまらず弾き飛ばされ、党我に突破されてしまう。

 

 

党我「すみれ! 決めるのだ!」パスっ!

 

レアン「通すわけないでしょ!」ダっ!

 

 党我のロングパス。しかしレアンに見切られてパスカットされる。

 

 

 

璃奈「…ブリッツブリッジ」

 

ビリリリリ!

 

レアン「ああっ!」

 

 しかしボールを奪った直後に璃奈が電撃を放ってきた。かわすアクションを取れず、すぐに奪い返されてしまう。

 

 

 

璃奈「…」パスっ!

 

 ボールを奪った璃奈はすぐにパス。党我の計画通り、すみれにボールがまわった。

 

 

かのん「…」ダっ!

 

塔子「わっ!」

 

 ここでかのんがダッシュ。塔子をマークしてその場に釘付けにしてしまう。

 

 

 

海未(ブロックを封じてきましたか…私がボールを奪わなければ!)

 

 シュートブロックが出来る塔子の動きを封じることで、必殺シュートを通す狙いのようだ。すみれが何のシュートを撃つかは分からないが、FWをしている以上強力なシュートを持っていると考えられる。撃たせる前に奪いにかかる。

 

 

すみれ「…」パスっ!

 

海未「っ!?」

 

 タックルに入ろうとした矢先、すぐにパスを出されてしまう。他の選手にシュートを撃たせるつもりだ。

 

 

真姫「…」パスっ!

 

すみれ「…」ギュンっ!

 

海未「あっ!」

 

 パスを受け取った真姫はすぐに海未から離れた場所にボールを蹴り出す。すみれはそこに走り込み、海未のディフェンスを抜け出してしまう。

 

 

 

すみれ「きめる…」

 

 ここですみれはシュート体勢に。周りを宇宙空間に変え、右足で渾身のシュートを放った。

 

 

 

すみれ「メガロゾーンシュート…!」

 

ドゴォォっ!! すみれの右足が振り抜かれた直後、ボールは虹色の輝きを宿してゴールに向かっていく。

 

 

 

四季「絶・セーフティプロテクト!!」

 

 四季は自身の必殺技で対抗。青い盾でゴールを覆い、突き出してシュートを受け止める。

 

 

 

バギャアアッ!!

 

 

四季「うわああっ!」

 

バシュゥゥゥンっ!!

 

 しかしメガロゾーンシュートは盾を弾き飛ばし、四季も吹っ飛ばしてしまう。シュートはゴールに突き刺さった。

 

 

 

四季「くっ…!」

 

海未「ごめんなさい。私がボールを取れていれば…」

 

四季「ううん、あれは仕方ない。あっちも私達のことうまく対策してる…」

 

さやか「前の試合の経験があるのは向こうも同じ…ですね」

 

 同点に追いつかれてしまった蓮ノ空。今のブロックを封じたシュート。相手の特徴を理解できていなければ出来ない芸当だ。

 

 

 

 しかし、それ以上に蓮ノ空を悩ませる相手の戦術があった。

 

梢「ドリブルすればジェノサイドインパルス、パスをまわせばトラップしたところを奪う…真似はしたくないのだけれど、良い戦術ね」

 

党我「我ら『ハーデスト』の高等な戦術に気づくとはな。しかしタネが分かったところでお前達に御せるかどうか…」

 

 梢は『ハーデスト』の守備戦術に気づいていた。問題はこの守備をどう破るかである。

 

 

 

梢(いいえ…破る方法ならあるじゃない…ふふっ、運命を感じるわね)

 

梢「花帆さん、次、あれをやってみましょう」

 

花帆「梢センパイ…! はい! わかりました!」

 

梢「ありがとう。朝香さん、上原さん、蓮池さん、圭那さん、綴理。試合再開したら、すぐにゴールに向かって走ってちょうだい」

 

圭那(にこ変化)「ということは2人だけで突破を!?」

 

果林「随分強く出たわね…分かったわ」

 

歩夢「2人ならうまくいくって、信じてるよ…!」

 

 敵陣を花帆と梢で突破して、あらかじめ上がっておいたFW・MF陣で畳みかける攻め方を試みることに。次のプレーを決めたところで再びポジションにつくのであった。

 

 

 

ピー!

 

 

花帆「梢センパイ!」パスっ!

 

歩夢「っ!」ダっ!!

 

 蓮ノ空のボールで試合再開。花帆はすぐに梢にボールをまわす。他の攻撃陣は作戦に従って敵ゴールまで全速前進。

 

 

梢「いきましょう! 花帆さん! 今こそ伝統の必殺技をやる時よ!」

 

花帆「はい! フィールドに満開の花を咲かせちゃいましょう!」

 

花帆と梢は距離を取って横一列に並ぶ。そして、2人でワンツーを繰り返して突き進む。

 

 

 

花帆「えいっ!」パスっ!

 

梢「ふっ!」パスっ!

 

党我「必殺ワンツーというやつか! ええい、トラップしたところを取ってしまえ!」

 

冬毬「はい…」

 

 花帆と梢、2人の反射させ合うようなパス回しでボールを前に進める。それに水を差すように、『ハーデスト』ディフェンス陣がボールをトラップしたところを奪いにかかる。

 

 

梢「ここよ!」ギュンっ!

 

冬毬「っ!?」

 

 しかし梢はパスをまわさず突っ切り、冬毬に近づいたところでかわす。トラップしたところで奪おうとした冬毬は、裏をかかれることになってしまう。

 

 

党我「小癪な…ならばこれだ!」

 

 党我はプラネットシールドを発動。自分に近づいてきた時点で技の威力にものを言わせ、まとめて仕留めにかかる。

 

 

 

梢「花帆さん!」パスっ!

 

花帆「梢センパイ! せーのでいきますよ!」

 

梢「ええ…!」

 

党我「プラネットシールド・改! てやああー!!」

 

 ボールは花帆にまわり、そのまま党我に向けて突っ切る。プラネットシールドは2人の間に振り下ろされ、その衝撃波で吹き飛ばしにかかる。

 

 

 

花帆 梢「せーの!」ギュンっ!!

 

 花帆と梢はプラネットシールドに正面から同時に突撃。目の前の壁を、自分たちの力で壊しにかかる!

 

 

 

パリィィィィンッ!!!

 

 

党我「なに…!? ぬおおーー!!」

 

ガラスが砕けるような音と共に、プラネットシールドは粉砕される。その勢いのまま党我に突っ込み、吹っ飛ばした。

 

 

 

梢「これが蓮ノ空伝統の必殺技…」

 

花帆「Reflection in the mirror!」

 

 蓮ノ空伝統の必殺技、『Reflection in the mirror』を成功させた花帆と梢。党我という壁を突破し、キーパーと1vs1の状況だ。

 

 

 

歩夢「花帆ちゃん達の邪魔はさせない!」

 

果林「さっきのやり方、返させてもらうわ」

 

栞子「くっ…」

 

 先程の失点と同じように、FW陣で相手DFをマークして動きを封じる。歩夢はきな子を、果林は栞子をマークだ。

 

 

論前(Amix)「来るか!」

 

花帆「お願いします! 綴理センパ~イ!!」パスっ!

 

梢(さすがに2人での必殺シュートまでは練習できなかったわ…)

 

 このまま2人でキーパーをぶち抜きたいところだが、そこまでの練習は間に合わなかった。ここはフリーで、かつ確実に強いシュートを放てる綴理に託す。

 

 

 

綴理「ありがとう、かほ」

 

 

 

綴理「…」ヒュィィ!

 

 花帆からボールを託された綴理。口笛で赤いペンギンを5匹出し、ペンギン達がシュート体勢に入る綴理の右足に喰らいついていき、その状態でシュートを放つ。

 

 

 

綴理「皇帝ペンギン…1号・G5!」ドガアァァっ!!

 

 シュートと同時に5匹の赤いペンギンがボールと共に空を舞う。そして、敵キーパー論前に襲い掛かる!

 

 

論前(Amix)「だああーーっ!」

 

 論前はマジンを出して飛翔。そして怒りに任せてマジンと共に拳をシュートに叩きつけた!!

 

 

論前(Amix)「怒りの鉄槌!!」

 

ドスウゥゥゥンッ!!

 

 

皇帝ペンギン「…」

 

ガブシュッ!!

 

論前(Amix)「うぐうっ!?」

 

 シュートはマジンの拳が叩きつけられても勢いが死なない。そして赤いペンギンがマジンの腕に喰らいつき、論前の拳にダメージを与える。

 

 

 

論前(Amix)「いづっ!? ぐ、ぐわあああーーっ!!」

 

 綴理は平気そうに放っているものの、本来はペンギンの力で体に大ダメージが行く技。論前程のキーパーでもこのペンギンが腕に突き刺さる痛みに耐えきれず、吹っ飛んでしまう。

 

 

バシュウゥゥン!!

 

 

綴理「よし…!」

 

花帆「綴理センパイ、ナイスシュートです!」

 

梢「ありがとう、綴理。本当は私と花帆さんで決めたかったけど、そこまで練習ができなかったのよ…」

 

綴理「そうなんだ。1週間って、あっという間だね」

 

梢「そうね…だからみんなに決めてもらうために、あらかじめ前に出てもらったの」

 

果林「それでもいいじゃない。1人や2人で出来ることが限られてるなら、他の人がまた別のことを出来ればうまくいくんじゃないかしら」

 

花帆「そうですね。だから、シュートは頼りにさせてもらいますよ! 果林センパイ!」

 

果林「ええ! 任せてちょうだい」

 

圭那(にこ変化)「そして、みんなの手が届かないところは、私がカバーしますね!」

 

 連携がうまく決まり、勝ち越しを決めた蓮ノ空。得点の中でチームの一員としてどうすれば良いのかが改めて分かり、試合の中で活きようとしていた…

 

 

 

蓮ノ空   2

ハーデスト 1

 




必殺技解説

メガロゾーンシュート

キャプテン翼Ⅳに出てくる必殺シュート。周りを宇宙空間に変え、弾道上にいる相手を必ず吹き飛ばせる。威力はイナイレで言うとエクステンドゾーンくらいは強い。


Reflection in the mirror

オリジナルの必殺ワンツー。2人のパスやドリブルによる連携でボールを乱反射させ、最後にせーので突撃することで壁を壊すがごとく相手を弾き飛ばし、相手ディフェンスを破壊する。

これからの作者の創作、どれが一番楽しみ?

  • この作品
  • キャプ翼サンシャインのスピンオフ
  • スーパーラブライバー大戦
  • 蓮ノ空×ポケモン
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。