ボクはライブにいけなかったので前作の完結という形で先んじてフィナーレを飾らせていただきましたが、今この場で言わせていただきたいです。
Aqoursのみんな…特に果南ちゃん…!こうしてラブライブに触れさせていただいて、ありがとうございました!!
学校からの脱走を試みた花帆。しかし何かに追われているようで、先輩がいるところに思いっきり走り込んできた。
「あら」
花帆「た、助けてくださいー!恐ろしい怪物に追いかけ回されて!」
「それって、あれのことかしら?」
先輩は首をかしげながら答える。その怪物とやらがいる方向を向いてみた…
花帆「え!?あ!なにあれ、カワウソ…!?なんでこんなところに!?」
怪物の正体はカワウソだった。改めて見て見ると、上半身に♡マークがあってかわいい。
「この学校で飼っているカワウソね。よく生徒会が餌をあげているのよ」
花帆「あ、あはは…すみません、お騒がせしちゃって」
「いいのよ。元気なかわいい新入生さん」
花帆「か、かわいいとか、そんな」
謝る花帆に優しく答える先輩。花帆は少し照れ気味だ。
花帆「って、安心したら、足に力が入らな…」
そう言うと花帆は膝から崩れ落ち始める。どうやら走りまくって疲労が蓄積していたようだ。
「まあ。保健室に連れて行ってあげるから、少しだけ、辛抱してくれる?」
花帆「わ、わー!?」
先輩は花帆を保健室に連れていくことに…するのはいいのだが、なんと花帆をお姫様抱っこ。花帆はたまらず驚く。
花帆「だ、大丈夫ですから!すぐ、すぐ立ちますから!下ろしてくださいー!」
めちゃくちゃ恥ずかしくなる花帆。すぐにお姫様抱っこをやめるよう強く懇願する。
「そう?どこかひねったりしてない?少しでも気になるところがあるなら、ムリしちゃだめよ」
花帆「は、はい…ありがとう、ございます…上級生の方って、ちからもちですね…びっくりしました…」
「ふふっ、私は鍛えていますから。ところで、あなたは山でなにをしていたの?」
ここで先輩が花帆に質問。というのも、花帆はカワウソに追いかけられて、山の中から走りかかってきたのである。
花帆「えーっと!その、脱走…じゃなくて!ちょっと道に迷っちゃって!」
「そう、迷っちゃったの。大変だったわねえ」
花帆「そうなんですよ!道がまだぜんぜんわからなくって!あははー!」
バカ正直に脱走してきたという訳にはいかないので笑ってごまかす花帆。先輩も一緒に笑顔になってくれる。
「山に入るためには、正門をくぐって敷地外に出るか、あるいは高いフェンスを乗り越えなきゃならないのだけど、ずいぶんと方向オンチさんなのねえ」
花帆「え゛っ!?」
しかしおそらくウソを見抜かれた。花帆はたまらず怯む。
「でもあなた、本当に運がよかった。実は毎年、遭難する新入生が百人もいて、大半は行方不明になっちゃうの。私のクラスメイトも、すいぶんと戻ってこなかったわ…」
花帆「ええええええっ!?行方不明!?!?」
先程とは違って深刻そうな顔をする先輩。花帆はそれを見て頭を抱える。
「まあ、行方不明者は冗談としてね。これに懲りたらもう山に入っちゃだめよ。この辺りにはこわい動物や、本当に人を攫う人も出るんだからね?」
花帆「えっ、あっ。は、はい…すみませんでした…」
今度は険しい顔で叱責する先輩。本当に申し訳なさそうに謝る花帆であった…
果林「あら、乙宗さん、こんな所にいたのね」
レアン「…」
花帆「乙宗さん…?」
謝った直後に青い髪色のウルフヘアーの上級生と前髪オレンジヘアーでツリ目の同級生が現れる。花帆は恐らく目の前の先輩の事を言っているのは察しが付くが、聞き覚えのない名前に困惑していた…
「そういえばまだ名前も聞いていなかったわね」
花帆「花帆です。日野下花帆っていいます」
梢「私は乙宗梢。二年生よ」
お互いに自己紹介。この紫色の髪色のサイドポニーの少女は梢という名前だ。その後、レアンと果林も花帆に自己紹介をした。
梢「さて、もう部活が始まる時間なのだけれど…朝香さんはどうしてここにいるのかしら」
果林「えーと…新入部員が入ってきたから部室まで案内していたんだけど…今その道中よ」
梢「もう新入部員を勧誘するなんてすごいわね…それはそうと、部室に行くにはあの建物から下の階に降りればいいのだけれど、ずいぶんと方向オンチさんなのねえ」
レアン「そうよ!あんまり言う訳にもいかないから黙ってたけど…こんなので道に迷ってどうするのよ!」
どうやら果林は極度の方向オンチで、本当に道に迷っていたようだ。レアンが指摘するわけにもいかないのでここまで周辺をうろうろする羽目になってしまった…
梢「まったく…蓮池さん、ごめんなさい。一緒に部室に行きましょう。花帆さん、それじゃあねえ」
その後、梢はレアンと果林を部室に導きながら、サッカーの練習に使うラダーやハードルを持ち運ぶために花帆の元から去っていく。
花帆「あああ、あの!手伝います!」
梢「あら、心配しなくても、あなたが脱走しようとしていたこと、誰かに告げ口なんて、しないわ」
花帆「わわわ!そ、そういう口止め的なやつじゃなくて!」
梢「ふふっ。からかってごめんなさい。じゃあありがたくご厚意を受け取ろうかしら」
花帆「はいっ」
果林「私も手伝うわよ」
レアン「私も。早く部室に行きたいわ…」
ラダーやハードルの数が多いが、両手がふさがるので一気に持ち運べない。時間がかかるため花帆と果林、レアンも持ち運ぶのを協力することにした。
―蓮ノ空サッカー部―
4人でラダーとハードルを持ち運んだ。
梢「ほんとはね、部室まで運ぶのに、少し気が滅入っていたところなの。話し相手になってくれただけでも、とても助かったわ」
花帆「あ、そうだったんですか!えへへ、お喋りは大好きなので!お役に立てて良かったです!」
梢「手伝ってくれてありがとうね。朝香さんと、蓮池さんも」
果林「日野下さんも手伝ってくれたのよ。これくらい当然よ」
レアン「私はなんとか部室に行けて良かったわ…」
手伝ってくれた3人に感謝する梢。そして、そのお礼に紅茶を3人で飲むことにした。
梢「それで、どうして脱走なんてしようとしたの?」
花帆「えっ!?その話、終わったんじゃなかったんですか!?」
脱走の件に関して、花帆に質問する梢。もちろん意地悪で言っているわけではない。
梢「原因を聞いておかないとね。また同じことされたら、私も責任を感じちゃうもの」
花帆「うう、実はですねえ」
梢の質問に花帆は正直に答える。
梢「…なるほどねえ。つまり、自由がほしくて脱走をした、と」
花帆「はい、梢センパイ…」
果林「自由…ね」
花帆の方を見ているようで上を見ている果林。それに対して花帆は下を俯いてさらに語る。
花帆「でも、自由には手が届かなかったです…青空はどこまでも広がってるけど、遠いんです…」
梢「すっかり夕暮れ空だけれど…」
花帆「あの、センパイはどうですか?ここで一年過ごして…窮屈だったりしませんでしたか?」
梢のツッコミを無視して訊ねる花帆。自分にとって自由のない学校で、1年過ごしたこと。この経験は花帆にとって知りたいものであった。
梢「…自由って、目に見えるものだけじゃないから」
花帆「センパイ?」
少し悲し気に返す梢。花帆はその様子を見てますます何かが気になるような顔つきになる。
梢「ねえ、日野下さん。今すぐにあなたの悩みを解決することはできないけど、せっかく暇しているんだったら、もうひとつ、お願いを聞いてもらってもいいかしら?」
花帆「い、いいですけど。それは…?」
ここで梢は花帆に提案をした。これが、花帆の悩みを解決する糸口となるのか…?
梢「ええ。あなたの知らない世界を見せてあげる」
花帆「知らない世界…?あの、ここってそういえば、なに部なんですか?」
梢「それはね―――」
花帆「サッカー部…?」
―グラウンド―
梢たちサッカー部のメンバーはサッカーをするためにグラウンドに移動。花帆もそれを見にグラウンドへ。
歩夢「あれ、花帆ちゃん」
さやか「花帆さんもサッカー見に来たんですか?」
花帆「あ、さやかちゃん。あたしは、その、センパイに誘われて」
さやか「そうですか。わたしも、部活巡りをしている最中、ある先輩に声をかけていただいて…」
歩夢「私は…それで私も見てみたいと思ってここに来たんだ」
花帆「そう、なんだ」
さやか「あ、サッカーが始まるみたいですよ!」
花帆・さやか・歩夢の3人が集まる。サッカー部の部活紹介が始まるぞ。
梢「みんな、きょうは来てくれてありがとうね。きょうはサッカーの楽しさをみんなに見せるわ」
観客達に説明した後、部員達の方を向く梢。
梢「みんな、入学して早速サッカー部に入ってくれて、本当にありがとうね」
綴理「昨日までボク達5人だったのに…みんなのおかげだ」
塔子「センパイ達も、サッカー部に入れてくれてありがとう!あたし、サッカー大好きだから!」
梢「ふふっ、元気が良いわね。確か若菜さんと財前さんと蓮池さんは経験者だったのよね?」
四季「はい。私はキーパー」
綴理「じゃあせっかくだし何かすごいことをしよう」
梢「そうね…部員も現在9人いることだし、ここは4vs4でサッカーバトルをしてみましょう」
梢はもう1人の1年生からのメンバー、夕霧綴理と一緒に、みんなにサッカーバトルを提案した。Aチームは四季をキーパーにして絵里、塔子、果林。Bチームは海未をキーパーにして梢、恋、レアンで、サッカーバトル開始だ。
梢「みんな…初心者でも経験者でも、まずはサッカーを楽しみましょう」
梢は最初にそう宣言する。そしていよいよサッカーバトル開始だ。
果林「…」パスっ
Aチームのキックオフで試合開始。果林がボールを蹴って絵里にボールをまわした。
絵里「いくわよ…!」
絵里はドリブルを開始。恋に向かっていく。
恋「勝負です!」
絵里「ええ!」
まずは恋と絵里のマッチアップ。入学式前に転校してきてサッカー部に入っていたため、一応お互いに少しはサッカーに触れた状態だ。
恋「ここ…!」
絵里「っ!」
恋がボールを奪おうと絵里に密着して絵里が走ったところを一緒に走って追う。
絵里「財前さん!頼んだわよ!」パスっ!
絵里は恋に密着されながら左右に何往復も走り、恋から少しでも離れたと思ったところでボールを蹴り出す。
レアン「ここよ!」トンッ
レアンがボールに向かって飛んでパスカット。塔子にまわるはずだったボールを自分のものにする。
梢「いいわよ!蓮池さん!」
塔子「あっ!…でも取り返すよ!」
パスカットしたレアンはパスをもらうはずだった塔子のすぐ近くにいる。のレアンと塔子のマッチアップだ。
レアン(経験者相手なら遠慮はいらない…!)
レアン「はあああっ!」ボォッ!
レアンは自身に炎を纏う。そしてその状態で塔子に突撃!
レアン「ヒートタックル!」
塔子「…!」
突っ込んでくるレアンに対して塔子は両手を振り下ろして構える。すると巨大な塔が塔子を乗せて姿を現した!
塔子「ザ・タワー!」
上空に昇った塔子は空から雷を手にして、それを突っ込んでくるレアンにぶつける!
ビリリリリ!!
レアン「ぐっ!?」
レアンは突っ切ろうとするが、巨大な塔と雷に阻まれて転げる。ボールも手放し、塔子が奪い取る形となった。
梢「私も思いっきりいくわよ…!」
梢はポーズを決め、残像を発生させながら塔子に向かっていき、跳躍。
塔子「くる…!?」
シュンッ!梢は姿を消す。そして次に姿を現した時は空中でスライディングタックルの体勢になって塔子にディフェンスを仕掛ける!
梢「ワンダートラップ!」
塔子「うっ!?」
塔子は不意打ちを喰らう形になりボールを取られる。そして梢はボールを持った状態でゴール前に。
梢「こういうところで一番関心を持てるのは必殺シュート…若菜さん…撃つわよ!」
新入部員の四季にいきなり必殺シュートをお見舞いするのに戸惑いつつも、観客受けを考えて披露することに。
梢「メロディショット…!」ドガァアッ!
梢がシュート体勢に入ると、ボールに音のエネルギーが集まる。そして蹴った瞬間エネルギーがバースト。凄いスピードでゴールに向かう。
四季「心配はいらない…」
一方でキーパーの四季は両腕を思いっきり広げる。すると四季の周りをバリアが包んだ!
四季「シュートポケット…!」
ドンっ!ボールはバリアに触れて最初はいい音を出す。しかし1秒も立たず威力もスピードも殺され…
四季「…!」ガチィ!
勢いが死んだボールを四季が右腕でしっかりキャッチ。梢の必殺シュートを止めた。
花帆「…すごい…」
歩夢「迫力満点だね、花帆ちゃん!」
花帆「うん…梢センパイも、他のみんなも、きらきらに、花咲いている…」
花帆「こんな世界、知らなかった…」
梢達のサッカーを見た花帆。今までサッカーに触れていなかった彼女にとって、それはとても輝いて見えた…
この作品では蓮ノ空中心になりますが、敵味方問わず他のラブライブシリーズからも色んな子が出ます。
浦の星のみんなも、前作や輝こうなどのレジェンドラブライブ×イナイレ作品からの客演で出演します。
Finaleライブの時の言葉を噛み締めて、この作品だけでも全シリーズ仲良くするつもりですのでよろしくお願いします!