妖怪の山で射命丸文、犬走椛と服部 半蔵、五條 紗椰が臨戦態勢で向き合っている.....
椛「新島 太一と同じ魔神者が何故幻想郷にいるのか知りませんが、あなた達2人を拘束させてもらいます。」
紗椰「念の達言うよ、あなた達が2人で戦っても私、半蔵には勝てないわ。博麗神社は何処?」
文「....話が通じませんね.....」
妖怪は基本的に気性が荒い、だが魔神者もある程度同じだが神、神族に対してのみ異常な残虐性が強くなる。
半蔵「出来る所なら神以外で魔神を使いたくねぇ、紗椰の言う通りにした方がいいぜ。」
椛「鬼!?萃香さんや勇儀さんより恐ろしいと感じたの初めて.....」
忍び頭巾を取った瞬間、半蔵の額には二本の角が生えやや上向きに伸びている、対して太一の龍角は頭に生え、後ろ向きに伸びる。契約している魔神によって肉体が変化する中、最初に封印が解けた太一が一番魔神化の進行が早い。
紗椰「どうする?逃げるなら今のうちだよ.....」
椛「.....せめて一太刀入れて、霊夢さんに異変解決してもらいます!狗符 レイビーズバイト!!」
痺れを切らした椛がスペルカードを発動した!相手を喰らう牙のような弾幕だが、
半蔵「伊賀流禁術 蛾糸乱刃!!」
両足から白銀の糸が弾幕を斬り裂く!更に、
半蔵「伊賀流忍法 銀狼ノ牙!」
相手の得意技を模写する形で椛を薙ぎ払う!!
文「へぇ.....鬼のあなたは技を模写出来るんですね.....」
半蔵「観察眼で俺の能力が解るのか?まぁいい、再起不能にしてやるよ。」
文「じゃこれならどうですか?風符 風神一扇!!」
天狗の扇で烈風が半蔵を襲う!!
半蔵「風神並みの暴風を巻き起こすか.....紗椰!バトンタッチだ!」
紗椰「強さに敬意を込めて、天狗さんには呪縛を贈ってあげるね。」
悪意が満ちた言葉に合図するように、半蔵は姿を晦ます.....
文「対戦者が入れ替わった所でどうなるんですか?何も変わりはしませんよ!」
紗椰「スゥゥゥゥ......『潰れろ!!』!!」
ドコオオオオオオンンンン!!
文「体が.....重い......」
紗椰「天狗といえど、肉体が重くなったら何も出来ないからね。私の呪いはずっと続くよ。」
射命丸文のスピードは幻想郷でトップクラスだが、紗椰の能力で完全に翼を砕いた.....
椛「私は......まだ.....戦える.....」
紗椰「....『眠れ』!」
文「ZZZ.....」
椛「ZZZ.....」
言葉を発した瞬間、天狗は深い眠りについでにいる。紗椰の言霊は神にも呪いを与える事が出来る。
半蔵「取りあえず被害を最小限に済ませたぞ。だが、幻想郷が広すぎて太一の捜索に時間がかかるな......」
紗椰「面倒な事に太一は基本的に自由人だからねぇ.....」
今は紅魔館に住んでいる太一だが、いずれにせよ絶対に移動する事を考えると迂闊に動けない。そこで、
ビリ.....ビリ.....ビリ.....ビリ.....
紗椰「私の蝶々達、太一を探して!邪法陰陽術 魂血ノ蝶華!」
封印札を細かくちぎり、赤い蝶々の群が幻想郷に広がってゆく......
半蔵「......太一がいる事はわかったけど、場所が特定出来ない.....建物にでも入っているのか?音が乱れている....」
鬼忍の半蔵は常人の五感よりも異常に鋭い、半蔵は地獄耳以上に聴覚が鋭い。本来半蔵の能力は人体の一部を変幻する能力だが、魔神者になって以降新たな忍術で相手の技をラーニング出来るようになっている。紗椰の能力は呪言、発した言葉で相手を洗脳する事も可能で、真言宗の陰陽術と組み合わせると神も呪殺する事も出来る。
紗椰「場所移動するしかないね......人里で民泊して、太一の情報を集めよ?」
半蔵「そうだな......まぁ、天狗どもは爆睡してるし、大丈夫だろ。」
2人は太一を捜索する為に場所移動するが、異変の痕跡を残している事に気付かないまま移動してしまう......
紅魔館にて.......
太一「ふぁ~.....咲夜〜.....」
咲夜「朝起きたら洗顔してください、朝食はダージリンティーを用意してます。」
フレック「坊や、一緒に顔を綺麗にしましょ?」
紅魔館で暮らし始めて1週間経過した、ほとんど咲夜にお世話をお願いしているが、フレックの方が僕の癖を理解している。
レミリア「おはよう太一、相変わらず寝ぼけが可愛いわね。」
太一「.....ちょっと眠い.....」
フレック「洗面台に立ったら顔洗う!歯磨きする!」
慣れた手つきで僕の洗顔と歯磨きを行うフレック、ワルキューレ姉妹の中では日常生活を主に担当している。
美鈴「歯磨きも洗顔も自分でやらないんですか?」
フレック「これでも改善された方なの.....朝はいつも私が起こして洗面台に連れて行くのもやっていたから......」
朝食の前までは寝ぼけ状態が酷い為、毎回ワルキューレ姉妹、シルフ、シヴァが手伝う。寝起きと移動が出来るようになってから仕事が減って助かっている。
パチュリー「私も朝起きたらそれなりに自分でするわよ?本当に朝が駄目なの?」
シルフ「正確に言うと、紅魔館で暮らしてからは実家に戻った感覚が戻ってしまったのかもしれないですね......」
太一「.....フレック、ありがと。何とか目覚めた。」
歯磨きが終わって目が覚めた。さて、ダージリンティーの朝食だからフレンチトーストかな?食欲そそられる.....
フラン「お兄様〜!ご飯食べよ〜!」
太一「おはよ、今日は何しようかな〜?」
のんびり平和に過ごし続けて体力も魔力も完全回復した。バハムートも寝てるし、何も考えない1日も大切だな。
レミリア「そう言えば太一、新聞見た?変な記事が出ているわよ?」
文々丸新聞、妖怪の山に陥没穴を出現させた者を捜索中。物理の力では無い為、異変を起こす者が出現。各自警戒体制に入れ。
太一「.....まさかとは思うけど、半蔵と紗椰が幻想郷に来てるって事無いよね?」
バハムート「相棒、そのまさかが来ちまった.....酒呑童子と安倍晴明のオーラが急激に近付いたからな、どうする?」
現時点で魔神者に会うべきか正直わからない、ただ紅魔館で暮らしている僕を見たら多分面倒事が増える。紗椰に対しては好意を抱いてないから大丈夫だけど......
フレック「グリースお姉から衣服を受け取った時は何も違和感無かったのに.....」
太一「難しく考えなくていいよ。一応霊夢と合流して、魔神者と戦わないようにしておかないと大変な事になる。」
魔神者は神に使える者、神族、神を殺す為なら手段を選ばない。一触即発になったら世界が終わると考えた方がいいかもしれない。スマホで連絡先持っているから通話出来るかな?
太一「.....もしもし?霊夢、僕だよ。」
霊夢「太一から電話来るなんて珍しいわね.....もしかして、文の新聞を見たの?」
太一「僕の仲間、半蔵と紗椰が幻想郷にいる。多分探しているのは僕だと思うから、今から博麗神社に向かう。」
霊夢「争い事を減らす為ね.....わかった、神社で待っているわ、それとお賽銭を入れてね。」
......最後のお賽銭は余計だ.....でも今は半蔵と紗椰が臨戦態勢にならないように説得をしなければならない.....
太一「バハムート、翼を借りるよ。シルフはブーツを頼む。」
バハムート「いくぜ相棒!」
シルフ「主のサポートは任せてください!」
龍翼を出現させ、シルフの風を借りて飛び立つ!万が一半蔵と紗椰が能力を使う事を考えて、召喚獣を待機させておこう.....
博麗神社にて......
紫「まさかとは思ったけど、太一以外の魔神者が幻想郷に来るなんてびっくりしたわ......」
霊夢「たまたま見回りしていたら文と椛が襲撃された後だったの。今は永遠亭で休んでいるけど、呪詛が強くて呪いが解けなかった.....」
まだ太一、半蔵、紗椰は博麗神社に到達していない。だが、
紫「太一!翼を借りて飛ぶと皆が怯えるわよ!」
龍翼を借りて飛ぶ姿が目立ち過ぎたのか、指摘されてしまう。シルフブーツと合わせると空中コントロールが容易いのもある。
霊夢「.....待って、太一以外の魔神者を感じる.....」
太一「紗椰、半蔵、警戒を解いて欲しい。鬼忍は血の匂いが強く、陰陽師は呪詛の文字が見える。でも安心して欲しい、幻想郷は僕が産まれた場所だから。」
紗椰「.....間違えない、魔神者特有の証が反応している。本当に太一なんだね......」
半蔵「良かった.....バハムートをしっかりコントロール出来てるぞ。」
ちょっとハッタリを仕掛けたけど、僕の問いに応えてくれた......
フレック「.....私が共に戦った魔神者がない.....あなた達2人はどうやって来たの?」
童子「お前の姉から境界を移動する手段を貰った。太一の衣服を預かっている。」
晴明「面倒な事に太一は幻想郷でも修羅場を作ろうとしているんだよね〜。まぁ俺は関係ないけど......」
バハムート「現時点で誰を恋人にするか考えろよ?」
......一人に絞れと言われても無理だ......過去に何人の女性と交際したか覚えていない程の女誑しである事に変わらないはずなのに、気付いた時には後戻り出来なくなっている。
霊夢「その前に、射命丸と椛に呪詛を掛けたのは誰?」
紗椰「私の能力で怯ませた。1週間後には呪いは終わるから平気だと思う。神に関係する種族なら聖水を掛けないと呪いが解けないようにしてる。」
半蔵「俺も自己防衛の為に能力を使わせて貰った。血気盛んな妖怪が多いから飽きないよ。」
売られた喧嘩は基本的に買うが、神、神族に対しては怨みしかない。ただ魔神者のメンバー全員と比べると、太一だけ神殺しの桁が違う。
紫「あなた達が太一の仲間ね......私は八雲 紫、太一の母親よ。」
紗椰「.....本当に太一のお母さん?私が聞いた話だと子供の頃に亡くなっているとしか思っていないんだけど.....」
太一「住んでいる次元も違うし、異世界にいる事を皆に隠していたからね.....最初は信じられなかったけど、召喚獣とバハムートを生まれる前から知ってたから....僕の母さんだよ。」
半蔵「.....たまに逃げ出す時、空間に裂目を入れるよな.....大量の眼が見えたのはなんだ?」
太一「幻想郷じゃある程度能力を持つ人間、妖怪、あらゆる種族がいる。厳密に言うと、母さんの境界を操る程度の能力を僕も使える、こっそり異世界に行った事もあるよ。」
紫の能力はほとんど逃げる時かデートの時にしか使わない。妖夢と一狩りデートの際は扉を使って演出を大胆にしたが、幽々子の約束期限よりも長い濃密な時間を過ごした。
霊夢「魔神者の目的を教えて、異変事になるなら退治しないといけないけど.....」
半蔵「俺達の目的はもう一度全ての魔神者を集める事、正直に言えばこのままだと幻想郷にも災いが来る。閻魔 蓮を呼び寄せ、完全に浄化する為に......」
霊夢「閻魔 蓮は歴代博麗の巫女が退治したはずよ?」
紗椰「それはあくまでも肉体だけ、蓮は人類史上最初に神殺しした魔神者、幻想郷で異変を起こした大罪人は、今の魔神者が自分の存在を消されない為に自害した。完全に浄化するには、13人の魔神者が集まる必要がある......」
紗椰と半蔵が意味する完全な浄化とは........その真実はあまりも残酷な物なのか......
次回に続く.......
次回予告
服部半蔵、五條紗椰は無事太一の合流する事が出来た。だが恐ろしい事に幻想郷、現実の世界に異変以上に恐ろしい災いが訪れる事を知ってしまう。完全に異変を解決するには全ての魔神者13人を集めなくてはいけない.....
次回 幻想郷帰還物語
神殺しの魔神者13人
NEXT STAGE 幻想郷+現実の世界