幻想郷帰還物語    作:星風 彗星

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魔神者集結まで残り9人、ゆっくりしていってね。


鬼忍VS武芸千般者

朱雀門中庭で半蔵が零と一騎討ちに名乗り、まさしく魔神者同士の対決が始まろうとしている........

 

 

零「ゴォォォォ.......」

 

半蔵「.....零、本気なら魔神解放しろ!」

 

零「いくぜ.....無類力士!汝の名は雷電為右衛門!!」

 

 

ズドォォォォォォンンンン!!!

 

 

霊夢「!?四股踏みで衝撃波!?勇儀以上に威圧が強い!」

 

太一「零は神殺しの前に必ず相撲の儀式を行う。まぁ、契約している魔神が雷電が理由かな。」

 

幽々子「相撲の歴史は詳しくないけど、初代横綱が何故魔神に?」

 

詳細は不明だが、蓮自身能力を持ちすぎた為、僕を含めた13人にそれぞれ受け渡した。超人体質の零は能力のコントロールが苦手で、雷電の力を解放する事で筋力を完全制御出来る。

 

紗椰「零の武術は阿修羅その物よ.....その上仙道術も強いからね.....」

 

魔理沙「鬼は聞いた事あるけど、阿修羅ってなんだ?」

 

バハムート「冷血、冷酷、冷徹の化身だ。昔は戦神の異名もあるが、相棒達は神殺しの集団、神と言う言葉を嫌うからこそ修羅の名を使う。」

 

僕達は神殺しして以降、神に対しては反逆心しかない。だが魔神者同士の戦いは気持ちのぶつけ合いでもある。

 

零「紅蓮流 天昇絶刀!!」

 

半蔵「ぐほっ!?やはり魔神解放しなければ勝てないのか....」

 

童子「久々に行こうか.....半蔵、鬼喰らいの時間だ!」

 

指から血を出し、額に傷を入れ狂気の儀式を行う!

 

半蔵「超越憑依!汝の名は酒呑童子!!」

 

額から血濡れた鬼角が生え、その姿はまさしく鬼神。鬼忍、服部半蔵の魔神、酒呑童子の能力は.....

 

半蔵「禁忌忍法 蠍霞!!」

 

零「がぁぁぁぁ!!体が、痺れ痛い.....」

 

妖夢「零の腕、紫色に変色してる!?」

 

いつ見ても恐ろしい、酒呑童子の能力は千変万化の猛毒使い。超人体質の零と言えど、全身に激痛が走る痛みは耐えられない.....

 

紫「猛毒を操るなら自分に反動がくるはず.....なんで本人は無傷なの?」

 

太一「酒呑童子と契約する前に、一度死んでいる。そこからは僕はあまり知らないんだよね。」

 

死から蘇った魔神者は服部半蔵のみ、神々と戦争した際に死亡したが、1ヶ月後に復活し記憶も維持した状態で戻ってきた。以降あらゆる毒耐性が強固になり、自身の身体には常時解毒抗体が大量に備わっている。

 

半蔵「どうだ零、猛毒の痛みは慣れてないだろ?」

 

零「.....懐かしい.....毒手拳法を使う魔神者は半蔵、お前しかいないからな.....本気の紅蓮流を見せてやるよ!」

 

ブシュゥゥゥゥ!!!!

 

紗椰「なんで!?半蔵の毒を筋肉で吐き出した!?」

 

妖夢「筋肉の動きが人間じゃない......あれも能力?」

 

筋肉細胞全てを繊細に動かし、一点集中めがけて猛毒を出す。過去に仙道術を学んだ際にある程度毒耐性が兼ね備えている為、酒呑童子の猛毒も半減されている。

 

半蔵「人体変幻 大鷲!」

 

両腕に翼が生え、手は鷲に変形。自身の身体を特定の生物に変化し、零に対抗する!

 

幽々子「あれが半蔵の能力?動物の一部に変幻して何するの?」

 

太一「実際は生物以外にも出来るけど、相手が零だからね.....自分の賭けが吉と出るか凶と出るか。」

 

変幻術は身体の負担が激しく、時間が経過する度に元通り出来なくなる。

 

半蔵「風遁 羽吹雪!!」

 

零「忍の癖はお見通しだ!紅蓮流 弾弓脚!!」

 

ガシッ!!

 

目眩ましの羽吹雪だが、零が予測して矢の如く強烈な前蹴りを仕掛たが、半蔵は大鷲の筋力を生かし受け止めた!!

 

魔理沙「.....攻防がハイレベル過ぎてわからねぇ.....」

 

本来忍は暗殺をベースとした技が多い中、耐久戦を予想した戦いを鍛錬で乗り越えている。

 

零「なんだ!?力を抑え込まれた感覚が.....」

 

半蔵「ようやく効き始めたな......今こそ畳み掛ける!」

 

序盤は猛毒が効かなかったが、攻撃を仕掛ける度に零は動きが遅くなっている。

 

半蔵「禁忌忍法 遅毒暗手!酒呑童子は生命を奪う猛毒だけじゃないからな。」

 

霊夢「気付かない内に猛毒が体を支配していくのは恐ろしいわ.....自分の身体は平気なの?」

 

紗椰「持久戦は互いに強いけど、零はまだ紅蓮流の奥義を使っていないの.....その前に倒せれば.....」

 

現時点で零は紅蓮流奥義をまだ出していない、中でも一番半蔵にとって最悪の技がある。

 

零「スゥゥゥゥゥ.......」

 

太一「気を付けろ!暴爆音閃を喰らったら終わりだぞ!」

 

紅蓮流奥義は相手を確実に破壊、神殺しの一撃になる必殺技だ。中でも暴爆音閃は聴覚を完全破壊する技で、聴覚を武器にする半蔵にとって一番貰いたくない技だ。

 

半蔵「忠告ありがとよ.....でもよ、暴爆音閃は封じた!」

 

零「腕は動くのに......両手に力が入らねぇ.....」

 

筋肉運動で毒を吐き出しても限界が訪れる。半蔵は大量の猛毒を零の両手に打ち込み、握力を完全に抑え込んでいる。暴爆音閃は両手の握力を限界まで圧縮させ解き放つ技、要となる両手の握力がなければ発動出来ない。

 

妖夢「出血している血色が紫!?猛毒を受けると血の色が変わるんだ.....」

 

紫「太一、零を倒したら一度幻想郷に帰るわよ。蓮を呼び寄せるには魔神者に生きて貰わないと....」

 

もちろんそのつもりだ。半蔵、そろそろ終わりにしてくれ.....

 

零「これ終わりにして殺るよ!紅蓮流奥義 塵風独楽!!」

 

超高速の大回転で砂嵐を巻き起こす!!その瞬間、半蔵に異変が......

 

半蔵「はぁ.....はぁ.....久々の戦いが原因か?血が足りねぇ.....」

 

幽々子「どうしたの?半蔵が立てない?」

 

魔神者にも弱点がある。半蔵の場合は猛毒を操る強力な物だが、毒を作る際に血を大量に使わなければならない。更に生物に変幻する術も骨と神経にもダメージが蓄積され、自身の身体も壊れていく.....

 

太一「不意打ちは嫌いだけど、零を鎮めるには僕が行く!サモンズレギオン リヴァイアサン!」

 

塵風独楽は砂嵐を自身に身に纏い、強烈な回し蹴りを連続して当てる技。竜巻の原理と一緒で、一度技を受けたら逃げる事が出来ない......

 

魔理沙「バハムート!?見た目が違うとするなら尻尾が長い、両腕に鱗?」

 

僕が契約している召喚獣の一体、リヴァイアサンは海竜王の異名を持つ。幻想郷に来てから一度も使用していないが、砂嵐の状況に一番対象する召喚獣だ!

 

太一「歯を食いしばれ!!サモンズブレイク 大海嘯!!」

 

波動拳の要領で巨大津波を吹き放つ!!

 

零「ぐおおおおおお!!!?半蔵の水遁も乗り越えてやるよ!」

 

半蔵「.....済まない太一....助かった....」

 

なんとか半蔵は避難出来たけど、大海嘯受けて技を解かない零も凄すぎる......

 

太一「大海嘯だけじゃ駄目か!?サモンズスキル ブリザードブレス!!」

 

氷の息吹を追加させ、大氷の嵐が零を襲う!!

 

???「もうそこまでにしろや。ワシも久々に相撲が出来て嬉しかった。同じ土俵でも、相手を壊したら後悔するぜ。」

 

零「....雷電....じゃあさっきの技はなんだ?半蔵の水遁にしては氷も来たぞ?」

 

雷電「龍王と言えば思いだすか?」

 

零「.....太一だ......記憶が蘇ったけど....疲れたな.....」

 

バタッ!!

 

 

 

 

 

 

 

終わった.......とりあえず零を鎮める事が出来た.....

 

霊夢「無事に終わったのね......とりあえず幻想郷に帰って、永遠亭で治療を受けるわよ。現実の世界で言うなら病院ね。」

 

紗椰「零も私達を思い出してくれたからとりあえず良かった。封印されていると記憶が飛んでしまうから不安だけど、神殺し以上に大変.....」

 

紫「境界を永遠亭に繋いだから安心して、永琳には連絡したから。」

 

太一「零は僕が運ぶ、半蔵をお願い。」

 

フレック「私一人だと無理!誰か手伝って!」

 

幽々子「私が手伝うわ、それにしても凄い筋肉ね....ちょっと重い....」

 

超人体質の零は魔神者の中でもそこそこ重い、最重量じゃないけど、少し面倒。

 

魔理沙「まぁ久々に外の世界で楽しかったぜ。なぁ太一、今度は私とデートしようぜ?」

 

妖夢「私の太一を横取りするつもり?」

 

参ったな......もしかしたらバハムートの忠告が現実になるかもしれない.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永遠亭にて.......

 

 

 

 

 

???「そろそろ来る頃だと思うけど.....」

 

紫「永琳、急患2人をお願い!」

 

永琳「任せて、うどんげ、てゐ、ベットを用意して。」

 

予め連絡した為、半蔵と零を永遠亭のベットに運んで行く。幻想郷の病院は手際よいな.....

 

太一「幻想郷の病院は随分和風だね.....(....参ったな、うさ耳生えている制服の女性が好みだ.....)」

 

頭の中が緊急事態、好みの女性をまた見つけてしまった。妖夢、咲夜、美鈴、今度は鈴仙、どうしようかな〜?

 

永琳「あなたが噂の新島 太一ね。話は2人の治療が終わってからよ。」

 

太一「わかった。(うどんげを借りる事を何て言おう....)」

 

バハムート「相棒、本当に懲りないな.......魔神同士で会議してくるぞ。」

 

僕の本命は誰なのかわからない......

 

霊夢「.....ねぇ魔理沙、太一の事好きなの?」

 

魔理沙「正直、妖夢と一回デートした事が羨ましい。ただ噂に聞いた程度だけど、親父以上の女誑しが信じたくない。」

 

行動次第で修羅場が大きくなる可能性が高いけど、もう後戻りは出来ない.....

 

晴明「紗椰〜、しばらく離れるぞ〜。」

 

童子「会議を行ってくる。後で半蔵が目覚めたら酒を用意してやれ。」

 

雷電「日本酒を多めに頼むぞ。その前にちゃんこ鍋や。」

 

紗椰「晴明だけならいいけど、主がいないと注文多いよ!」

 

魔神達は雷電が合流した事で盛り上がっている中、紗椰に面倒な注文を送りつける。その一方、

 

鈴仙「師匠!2人の応急治療終わりました!」

 

永琳「ご苦労、てゐは?」

 

鈴仙「いたずら作戦で穴掘っていると思います。それか姫様の元ですね。」

 

因幡てゐは幻想郷でも悪戯好きで知られているが、迷い竹林で落とし穴を掘るのが趣味らしい。

 

太一「僕も少し休んでいい?久々に出した召喚獣で体力が消費してる。」

 

紫「仕方ないわね.....まぁ半蔵と零が目覚めたらこっち来て。」

 

 

 

 

残る魔神は後9人、次に解放する魔神者を考えないと......それと、鈴仙をどうにかして好感度上げたいな......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く.....




次回予告

紅の修羅王、零 龍李が戻って来た。永遠亭で治療を受ける中、信じられない過去が判明する。魔神者が解放された事で異変の状態が少し落ち着くが、新たな課題が出てくる.....その頃魔神同士の会議ではある事が気掛かりになる。


次回 幻想郷帰還物語


もう一人の幻想郷生まれの魔神者


NEXTSTAGE 永遠亭
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