幻想郷帰還物語    作:星風 彗星

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魔神者集結まで残り8人、ゆっくりしていってね。


日出処鬼巫女 望月千尋

邪馬台国に向かうパーティーが決まった翌日......

 

 

太一「.....ふぅ~....母さん、行ってくるよ。」

 

紫「必ず生きて戻る事、約束して。」

 

不死身の僕にその言葉は必要ない。異界の扉を開こうか.....

 

太一「だいぶ扉の形状が理想に近づいているな....もうちょい修正すればイメージと同じ扉が作れる。」

 

魔理沙「.....同じ魔法使いでも、レベルが違い過ぎる....どうすれば新しい魔法を使えるんだ?」

 

バハムート「相棒の場合は超難パズルを解くか、イメージした物を写す。後は魔力を放つパワー調整だ。」

 

紗椰「試しに太一の召喚獣を一時的に借りたけど、根こそぎ体力を奪われた。まるで魂を抜かれるようにね......」

 

召喚獣は本来己の意思が強く、契約する前に命を捧げる覚悟があるか試す。僕の場合気付いた時には召喚獣が側にいた為、魂が抜かれる事は無い。

 

霊夢「仮に異変が解決しても、閻魔の四季映姫が許さないでしょうね.....」

 

鈴仙「説教の四季映姫様は考えたくありません......太一さんは怖く無いですか?」

 

太一「神殺しの僕と対峙したら、四季映姫は間違えなく死ぬぞ。全てを破壊する龍王の力でな.....」

 

幻想郷でも神が存在するなら殺さねばならない.....さて、邪馬台国に向かうか.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃幻想郷の人里では.....

 

 

半蔵「かぁ〜!もっと酒持ってこいよ〜!」

 

零「一升瓶じゃ足りねぇぞ〜!」

 

ミスティア「お金はありがたいですけど.....もうお酒ありませんよ!帰ってください!」

 

酒飲みで半蔵と零はミスチーの居酒屋でハイペースで飲み続け、ほとんどの酒瓶が無くなっている。

 

ミスティア「はぁ....誰か助けて.....勇儀さん、萃香さん並みに飲める人間初めてですよ.....」

 

半蔵「勘違いかもしれないけど、俺ら人間じゃ無いから。鬼忍の半蔵、太一が世話になった。」

 

零「俺は修羅王の零、魔神者と言えばわかるか?」

 

ミスティア「.....無理....助けて.....」

 

バタッ!!!!

 

ミスチーは太一以外の魔神者が酒豪である事を知らず、お酒を出し過ぎた為に気絶してしまった.....

 

半蔵「料金は置いておくぞ。あばよ〜。」

 

20万円を気絶したミスチーの側に置いて店を去る半蔵と零、だがその時、予想もしない客が......

 

???「....許せない悪行ですね....私が断罪します。」

 

半蔵「零!外出るぞ!」

 

零「!?」

 

店を破壊しないように標的に手裏剣を投げる半蔵!だか....

 

???「私を攻撃すると言う事は、あなた達2人は魔神者ですね?」

 

半蔵「幻想郷に神様が存在するとは思っていなかったけどよ.....運が悪かったな、消滅する前に名前を教えて貰うぞ。」

 

映姫「私は四季映姫、あなた達罪人を裁く閻魔です。」

 

零「.....神殺しをするのは久々だな.....いつもは素手だが、相手が閻魔なら武器を使わせて貰う!」

 

人里で映姫に武器を向ける零と半蔵、この時霊夢、魔理沙がいない事を誰も予想できなかった......

 

半蔵「火遁 鬼炎咆哮!!」

 

零「仙道術 白虎猛襲!!」

 

ドゴォォォォォォンンンン!!!!

 

映姫「.....魔神者が暴れているのに、霊夢は何故来ないのですか?」

 

零「効いて無い!?尺棒で掻き消す能力でもあるのか!?」

 

半蔵「解放無しで100%の出力だぞ!?太一達が帰って来る前に、最低限致命打を入れないと殺られる.....」

 

この半蔵の言葉を聞き逃す映姫じゃ無い、聴覚が鋭い者は些細な音も気付いてしまう。

 

映姫「霊夢がいない理由?.....太一達が帰って来る?.....」

 

浄玻璃の鏡を見て、霊夢達の行動を観察すると、異界の扉に入るシーンが見え、異変解決組は外の世界に行っている事が判明する。

 

零「半蔵!この場は逃げるぞ!神殺し所じゃねぇ、このままだと太一と紗椰も危ない目にあう!」

 

映姫「魔神者の目的は知らないですが.....逃がしませんよ....」

 

半蔵「お前の能力は見切った、だが今は去る!魔神者集結の為に!口寄せ 千羽毒鶴!!」

 

酒呑童子の猛毒を合わせた千羽鶴が、映姫を囲う!

 

映姫「そんな子供騙しは通用しな!?体が.....痺れる....」

 

零「助かった!逃げるぞ!」

 

雷電のパワーを調整し、迅速に逃げ去る!!

 

映姫「....逃げられましたか.....次見つけたら、各自に断罪します.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実の世界にて.....

 

 

 

 

太一「着いた。邪馬台国から少し離れているけど、安全な場所だよ。」

 

紗椰「廃墟になった訓練場....この場所なら安全ね.....」

 

昔は抜忍が強くなる為に秘密の訓練場だが、たまに新魔法の実験や召喚獣のアレンジ技の開発で使用している。

 

太一「魔理沙、試しに召喚獣を貸してあげるよ。」

 

魔理沙「マジで!パワーが強い召喚獣がいい!」

 

召喚獣を体内に宿すとどうなるか、身を持ってわかると思うぞ。

 

太一「サモンズギフト タイタン!」

 

魔理沙「!?......体が.....重い......」

 

霊夢「.....召喚獣の原理が全く分からないけど、やっぱり霊力や妖力、魔力が関係しているの?」

 

太一「消費するエネルギーが尋常じゃないからね、体が重いと感じるなら調整出来る魔力が少なすぎる。パチュリーは普通に使いこなせたぞ。」

 

制御出来る範囲が強くなる程、魔法の種類も増える。僕自身は召喚獣と共に生活していた為、生まれつき魔力が強い状態を保ったまま育った。リーダーに魔法を教わった時は、常時最大魔力を出し続ける事、毎日続けた結果、無限の魔力が体内に宿っている。

 

鈴仙「発想が亮治さんと全く違う.....太一さんの魔力を感じたいです。魔法を使わないとどうなるのか見てみたい。」

 

太一「う〜ん、じゃあまず深呼吸してね。」

 

魔法を使わずとも、魔力を出し続ける事は慣れた。昔の鍛錬を思い出してやろう......

 

太一「......シィィィィィィィ......」

 

紗椰「!!!?空気が......重い!!!!」

 

霊夢「濃密過ぎる......普段からこの霊力、妖力、魔力を抑えている理由がやっとわかった......」

 

太一「僕達魔神者は常にこの状態をキープする事で強くなれる。リーダーの純粋な魔力には敵わないけどね。」

 

魔理沙「.....一瞬だけどバハムートの影が見えたぜ....」

 

最大魔力を出し続けると、空気の密度が濃厚になり重くなる。おまけに契約している魔神の姿が影として映り、相手を威嚇させる事も出来る。

 

晴明「紗椰〜、スマホが鳴ってるぞ〜。」

 

紗椰「半蔵から?ちょっと待ってて。」

 

半蔵「....紗椰!緊急事態だ!悪いが今から邪馬台国に合流させて欲しい!」

 

音を察する限り逃げ去る感じが強い、何があったんだ?

 

零「神殺しをするつもりが、危うく殺される所だった。相手は閻魔、名前は四季映姫。」

 

半蔵「騒ぎで霊夢がいない事に苛立っているし、一番は新島太一を探している。」

 

霊夢「.....映姫の説教は聞きたくないわ.....でも神社に帰らないと紫に怒られるし、どうしよう.....」

 

太一「.....面倒な時に千尋の閃きなら乗り越えられるんだよね.....」

 

元々千尋は魔神者になる前は甲賀の抜忍で、卑弥呼の力で甲賀忍の里を滅ぼしている。逃亡生活やサバイバル知識は千尋から学んでいる。

 

紗椰「霊夢に一つ聞きたい、幻想郷の神様は殺していいの?」

 

霊夢「いくら映姫でも殺したら駄目よ、致命傷で再起不能ならいいけど....」

 

紗椰「半蔵、零、あなた達二人は邪馬台国に避難して。四季映姫は私が無力化する。」

 

太一「千尋の封印解除が達成したら、僕の屋敷に集合!」

 

一人ずつ解放するはずが、四季映姫に邪魔されて計画が狂った。仮に神殺しになろうが、最優秀は魔神者を集結させる事にある。

 

フリスト「ご主人様、なんだか大変な騒ぎになりましたね....神器錬成します?」

 

太一「この際戦闘は避けられないな、頼む!」

 

フリスト「我が魂を捧げます。」

 

付き添いのフリストも神器になってくれた。いつでも戦闘は可能だが、今は緊急プランで魔神者の集結を早める事になるとは思わなかったな......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社にて......

 

 

映姫「.....やはり霊夢はいませんね.....」

 

紗椰「霊夢は異界の扉の後ろで隠れて、邪法の陰陽師として無力化する為に戦わなければならないから。」

 

霊夢「映姫に顔も合わせたくないし、お願いするわ....」

 

異界の扉は触らない限り見えないが、紗椰が霊夢を神社にいる事を真実にさせる為に考えている。

 

晴明「相手は結構厄介な閻魔だよ〜。俺の力を使う?」

 

紗椰「当然、一蓮托生!汝の名は安倍晴明!!」

 

魔神解放し、映姫の目の前に姿を現す!

 

映姫「....霊夢とは全く違う霊力ですね.....私に何か用ですか?」

 

紗椰「半蔵と零を守る為に、閻魔様を地獄に流す者よ。」

 

映姫「あなたも魔神者ですか?私の仕事を邪魔するなら断罪しますよ。霊夢は今何処に?」

 

紗椰「さぁね、異変解決の為に私達の世界にいるけど....あなたには関係ないでしょ?」

 

本当は異界の扉に隠れているが、説教が長い事を察して姿を現せない。

 

映姫「はぁ.....魔神者全員断罪ですね....」

 

紗椰「この世に神は存在させない!だけどその前に.....天の御柱 地の御柱 来臨守護 急急如律令!邪法陰陽術 呪怨式神黄泉地獄!!」

 

普段映姫が裁く罪人の魂達が幻想郷に解き放たれる!!

 

紗椰「今は卑怯な真似でも魔神者集結が大事だからね!呪霊達、足止めよろしく!」

 

映姫「待ちなさい!.....駄目、罪人の魂が強過ぎて迂闊に裁けない......」

 

紗椰「とりあえず幻想郷にはしばらくの間パニックになって貰うけど、霊夢、太一達と合流するよ。異変解決の為に耐えてね.....」

 

霊夢「本当は退治したいけど.....閻魔に会いたくないし、仕方ない......」

 

一緒にして状況を変え、邪馬台国に再び戻ってゆく......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

邪馬台国にて......

 

 

半蔵「助かった.....太一、かなり厄介事になったな....」

 

太一「魔神者集結の前に閻魔の四季映姫が動くとは思わなかったよ.....」

 

鈴仙「....あれ?お二人はもう完治したのですか?」

 

零「超人体質を舐めるなよ。ただ俺と半蔵の能力を掻き消される所だったから思わず逃げ去るしか無かった。」

 

バハムート「四季映姫の能力は白黒はっきりつける程度の能力。罪状を相手の体に刻む能力は、魔神にも影響する。あの場は逃げて正解だ。」

 

幻想郷で生活している経験はバハムートの方が多い、生まれた時からずっとバハムートと一緒にいるが、親父が生きていた時は幻想郷で暮らした事もあるのか、住人の情報はある程度記憶している。

 

紗椰「ふぅ~.....戻ったよ。」

 

霊夢「.....信じられない.....式神で怨霊をばら撒く陰陽師初めて見た......」

 

太一「しばらくは幻想郷に帰れないな.....千尋を封印解除が終わったら、久々に屋敷に帰宅するよ。召喚獣の管理もしたいからね。」

 

陰陽師の式神は一定時間経過すると消える。今ごろ幻想郷がどうなっているか......まぁいいや、妖夢には申し訳ないけど、鈴仙、霊夢、魔理沙の三人の誰かしらの好感度を上げるチャンスもある。

 

魔理沙「ちなみにだけど、映姫が邪馬台国に来る事はないよな?」

 

半蔵「神族が来たら毒ガスが発生する仕掛けが作動するぞ。ただし普通の人間には影響無し。」

 

???「.....ねぇ、私の封印が勝手に解けたんだけど。誰か説明して?」

 

ちょっと待った......鈴仙が喋ったのか?でも声質が少し幼いとなると.....千尋?

 

零「千尋の封印が解けたぞ?太一、いきなり解放して大丈夫か!?」

 

太一「緊急事態だから解いちゃった。千尋〜、久しぶり〜。」

 

千尋「太一、半蔵、紗椰、零はわかる。後誰?状況教えて?」

 

 

状況説明中......

 

 

 

 

千尋「......また面倒事を起こしたの.....はぁ、封印解けても平和な生活が保証出来ないのはいつもの事だよね......」

 

紗椰「これから太一の屋敷に避難するよ。まぁ一番は魔神者の集結と、神殺しの為に闘わなければならない。卑弥呼は使える?」

 

バハムート「卑弥呼、数百年の寝坊だぞ〜。起きろ〜!」

 

卑弥呼「.....あれ?余の邪馬台国だよね?」

 

童子「やっと起きたな.....魔神の中じゃ太一並みの寝坊癖が酷い。」

 

雷電「集合しても面倒事は残っているぞ。美味しいちゃんこ鍋をはよ食いたいぞ。」

 

......なんだかややこしくなった......問題はどうやって映姫を無力化させるかだな.....

 

晴明「紗椰〜、式神は消えたよ。今ごろ映姫は疲労困憊だと思うぞ〜。」

 

霊夢「あの怨霊、時間経験で消えるの?式神の仕組みが全然理解出来ない.....」

 

太一「紙の式神は霊力を解除すると自動的に消滅するよ。まぁ、一番は負傷者無しで千尋と合流出来た事を喜ぼう。」

 

異変解決と共に逃亡者でもある、ならず者の生活は慣れているが、僕、紗椰、半蔵、零、千尋、霊夢、魔理沙、鈴仙のメンバーで残りの魔神者を集結させなければならない。

 

太一「さてと、15年振りに屋敷に帰りますか.....フリスト、神器錬成解除。今から皆をテレポートさせるよ。」

 

フリスト「ご主人様、エリクサー使います?」

 

太一「平気だよ。あまり魔法使って無いからね。」

 

鈴仙「屋敷と言いますと、紅魔館や地霊殿のイメージが浮かびますけど、太一さんの屋敷はけっこう大きいんですか?」

 

バハムート「見ればわかるぞ、相棒の育ちがな....」

 

 

3.....2.....1......転送!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......久しぶりに帰ってきたぞ......我が召喚屋敷.....

 

 

太一「ワルキューレの皆〜!帰ったぞ!」

 

魔理沙「......これが太一が育った屋敷!?地霊殿より広すぎ!しかもデカい!」

 

ワルキューレ達「お帰りなさいませ!我が主様!!」

 

鈴仙「....そんなのあり!?」

 

 

 

 

 

久しぶりに実家に帰って来たが.....これから更に忙しくなるぞ〜......

 

 

 

 

 

 

次回に続く.....




次回予告

望月千尋と争う事なく合流に成功した。だが幻想郷で四季映姫が魔神者を断罪する為に異変解決所か追われる身になってしまう。新島太一が育った屋敷を拠点とし、残りの魔神者を解放する為に世界を冒険する。幻想郷で騒ぎになった今、収集つかない状態だが、果たして魔神者の運命やいかに....


次回 幻想郷帰還物語

神殺しの集い場

NEXTSTAGE 新島太一の屋敷


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