召喚獣屋敷、異界部屋にて.....
太一「.....巌流島に逝く.....皆、予め伝えた事を覚えている?」
紗椰「わかっているよ、太一の屋敷が紫達に知られないようにする。」
半蔵「誠太を解放したら世界を旅するぞ、酒も飲みたいからな。」
異変解決の為に魔神者を集め、親父を呼び出す。サバトの儀式は全ての魔神者13人が存在しなければならない。
千尋「.....あのさ、太一達には申し訳ないけど今から幻想郷に行く。」
零「わざと捕まるつもりか?冗談はよせ。」
千尋「ちゃんとした目的があるの、今から霊夢、魔理沙、鈴仙を幻想郷に戻す、異変解決者は幻想郷を守るのが仕事でしょ?」
異変解決者は幻想郷を守るのが仕事、千尋はその立場を逆利用する計画らしい。
霊夢「私や魔理沙を幻想郷に戻したら映姫の説教受けるじゃない。そこも考えているの?」
卑弥呼「もちろん。その変わり姿はボロボロになってね?」
魔理沙「はぁ!?何で私達がボコボコにされないといけないんだよ!」
千尋「ボコボコにする訳じゃないよ、相手を騙す方法は沢山あるからね。」
鈴仙「....メイクセット?」
魔神者の中でも千尋は神殺しの数は少ない、ただ恐ろしい事に相手に嘘を信じさせる事が得意で、知恵の女神アテナを騙すほど狡猾な頭脳を持っている。
千尋「確実にボロボロの姿で帰ってきたら、異変を起こした張本人と戦った証にもなるし、私が魔神解放の状態で現れたら異変者として紫も映姫も認識する。半分記憶喪失の演技を加えたら確実に騙せるよ〜。」
太一「万が一映姫が捕まえようとしたらどうする?」
卑弥呼「余の能力と千尋の能力で妨害する。閻魔様に嘘を信じ込ませるのは大変かもね〜。」
望月千尋の能力は特殊な眼力で、相手の魔法を無効化、反射する事が出来る。その証拠として......
霊夢「左右の瞳色が違う?どうなっているの?」
紗椰「魔神者で唯一のオットアイズだからね。赤い瞳は破矛眼、青い瞳は無盾眼、詳しい能力は知らないけど。」
零「ただ千尋の恐ろしい所は相手の感情を色で見るんだよ....心理戦のギャンブルじゃ負け知らずだからな......」
魔法の仕組みを見抜き、話術で嘘を信じ込ませる。卑弥呼の能力は信じた嘘を現実化する能力な為、千尋に嘘は通用しない。更に相手の心を色で判断する読心術も心得ている。
千尋「さぁて、芸術の時間が始まるわよ。御三方、よろしく。」
15分後.......
霊夢「......見たまんまだと本当にボロボロ姿ね.....」
魔理沙「これで映姫の説教受けなくて済むのか?」
千尋「安心して、最後の仕込みはあなた達を眠らせるから。」
注射器を取り出し、鈴仙、魔理沙、霊夢の首に睡眠薬を注入させる。
鈴仙「あれ?....眠く......なって.....」
バタッ!!
卑弥呼「これでOK〜!余の解放は幻想郷に着いたらするんじゃぞ?」
千尋「わかってるよ。太一が巌流島で誠太と戦っている間に戻って来るから、それまでよろしく。」
幻想郷に通ずる異界扉を開き、三人をサイコキネシスで運んで移動する。
半蔵「千尋、ちゃんと屋敷に戻る事を忘れるなよ。」
零「映姫の能力には警戒しろ、喰らったら己の能力が使えなくなる。」
紗椰「万が一の事を考えて、ピンチになったら切り札使いなさい。」
千尋「とりあえず、幻想郷に新しい作品を作りに逝きますか!LETS、SHOWTIME.....」
博麗神社にて......
映姫「......霊夢がいない状態が1週間経過しましたが.....未だに帰って来ませんね.....」
紫「太一から連絡も来ないし、どうしたのかしら?不安しかないわよ......」
心配する二人が会話していると......
霊夢「......」
魔理沙「......」
鈴仙「.......」
気絶している三人がサイコキネシスで博麗神社に運ばれて来た.....
映姫「やっと見つけましたよ!って気絶している?」
紫「魔理沙と鈴仙も付き添っていたのね.....しかもボロボロじゃない!外の世界で何があったの?」
千尋「.....まずは良し.....後はタイミングかな....」
物陰に潜める千尋、その瞬間.....
文「そろそろ霊夢さん戻って来る頃だと思うかな〜。あれ?紫様に映姫様?」
映姫「また新聞の売り込みですか?もし霊夢の情報知っているなら話しなさい。」
突如射命丸文が博麗神社に訪問し、千尋にとって予想外の事態が発生する。
紫「そう言えば.....あなた魔神者のと出くわした時あったわね.....いつ頃?」
文「....正確な情報ではないですけど、確か服部半蔵と五條紗椰にあったのは3週間位前ですね....気付いたら眠らされていました.....」
映姫「そうですか.....ちなみにその時は太一はいましたか?」
文「新島太一は当時紅魔館に住んでたみたいですよ。何しろ咲夜さんやパチュリーさんにデレデレみたいな噂も聞きましたから。」
女誑しの癖が幻想郷に来て更に酷くなっている事に紫も呆れた表情で返す。
紫「!物陰に誰かいるわね.....正邪かしら?」
卑弥呼「余達に気付いたぞ!千尋、どうする?」
千尋「警戒しながら近くよ。魔神解放状態を隠しながらね....」
森に潜んだ千尋が紫達に姿を現す。魔神解放の状態は額に一本の角が生えるが、前髪で上手に被せている。
映姫「....魔神者ですね。博麗霊夢達をボロボロにしたのはあなたですか?」
千尋「.....疑い深い性格みたいだね.....何処の神様も面倒くさいな〜。」
紫「左右の瞳が色違い?まるで底しれない殺人鬼みたい....」
実際はボロボロの姿にした偽装だが、閻魔様は嘘を浄玻璃の鏡で見抜く為、もしかしたらバレる可能性がある。その答えを予想する千尋は.....
千尋「魔神者は神様の存在を許さない主義だからね〜、でも今から言う事は耳の穴をかっぽじってから聞けよ。集結の邪魔するなら、さらなる最悪の異変を起こす。」
文「その紙垂は、霊夢さんの!?」
巫女が本来所持する紙垂を取り出し、先程映姫の質問を返すように牙を向ける。
千尋「真実即滅!汝の名は卑弥呼!!」
卑弥呼「余も久々に同化するぞ!」
目に見えるオーラを放ち、半蔵とは違う鬼角で相手に威圧を掛ける。紫がさっき言った、底しれない殺人鬼の発言に心の禁忌に触れている。
千尋「魔神者集結の邪魔をするなら、太一の故郷でも母親でも許さない!血眼瞳術 奪力!」
映姫「!?どうなっている!?能力が....消されて...いく...」
紫「境界を操る能力も使えない......瞳が燃えている?」
千尋「久しぶり破矛眼と無盾眼を同時に発動したけど、思った以上に効果炸裂してるわね、とりあえず太一達の元に帰らせてもらうわ。」
文「逃がしませんよ!突風 天狗のマクロバースト!!」
卑弥呼「天狗はしつこいな〜。千尋、翼を破壊するならどうする?」
千尋「風を操る能力なら......手裏剣で対抗する!」
巻物を取り出し、巨大な卍手裏剣を装備する!この時、皆は投擲をすると思い込んでいるが....
千尋「卍手裏剣の刃を分裂したらどうなると思う?」
紫「....!?文の風を利用して大災害を起こすつもり!?」
映姫「能力が使えない以上、ハッタリでは無さそうですね......」
卍手裏剣は本来刃が分裂する事は絶対に無いが、千尋の話術で既に信じ込んでいる。戦いの道中で相手に嘘を貫く事で初めて卑弥呼の能力が発動する。
卑弥呼「退散するよ〜、そろそろ太一が巌流島に着く頃だと思うから。」
千尋「卍手裏剣 猛虎旋風波!!」
妖怪の山に目掛けて投擲する!!その矛先は......
文「守谷神社の方面!?神殺しの魔神者は幻想郷の神様も憎むなんて酷すぎる!」
千尋「さらば!サバトの儀式でまた会おう!」
卑弥呼「晴明〜、転移術頼むよ〜。」
次の瞬間、手裏剣が消え千尋の姿が完全に消えていた......
紫「.....逃げた.....でも霊夢達が無事で良かった.....」
映姫「魔神者め.....どこまで私を侮辱すれば気が済むのですか.....」
文「あれ?手裏剣が消えている......被害がありません....」
魔神の効果が消えた影響で幻想郷の被害は無傷で終わった。巨大手裏剣に術札を仕込んでいた為、逃げ去る為に嘘を吐いた.....
紫「....サバトの儀式.....魔神者集結.....異変解決に何の意味があるの?」
映姫「....まずは霊夢達が目覚めるのを待ちましょう。永遠亭に行きます。」
異変の状況悪化はこれからも続いていくが、魔神者の真の目的は果たして達成出来るのか......
巌流島にて.....
太一「.....決闘の聖地に着いたぞ....フリスト、頼む。」
フリスト「.....久々に血が騒ぐぞ....太一、準備いいな?」
太一「神器錬成!」
ワルキューレ次女フリストは唯一の二重人格を持っている。震える者の人格はおっとりしているが、轟かす者の人格は気性が荒く、一度キレたら誰も手がつけられない。
バハムート「相棒、武蔵が待ち構えているぞ。」
太一「.....誠太、もう一度封印を解くよ。」
風間誠太の魔神は宮本武蔵、天下無双の剣豪。決闘を想定し、石像に刀を向ける。すると......
誠太「.....おいら、どれくらい寝ていたの?武蔵、正面に立ってる人間は誰?」
武蔵「.....このオーラは龍王、太一とバハムートだ。何故封印を解いた?決闘か?」
バハムート「そんな所だ。決闘も大事だが、今一度魔神者を全員集結させるのもある。」
誠太「....また面倒事かい?嫌になるな〜。」
風間誠太は魔神者の中では少し変わり者で、一人称はおいら。だが強さならピカイチで、近接武器のマスターであると同時に神殺しの手法が強過ぎる。
太一「半蔵、紗椰、零、千尋、僕を入れて5人集まった。まだ封印を解除していない仲間を探す為にも誠太、屋敷に来て欲しい。」
誠太「.....多分だけど、帯刀しているのワルキューレだよね?」
太一「仮に断る事を考えて、決闘をするなら引き受ける。巌流島は武蔵と小次郎の聖地だからね。」
神器錬成したフリストは太刀、本来は震える者の異名だが轟かす者の異名も活用し、二重人格を利用した二刀流で挑む。
誠太「......武蔵、五輪刀を使うよ。神殺しの血が騒ぎ始めた.....」
武蔵「そうかい......まぁ、太一も見た感じ佐々木小次郎見たいに女顔だからな。バハムート、巌流島決戦を始めるぞ!」
バハムート「相棒、俺はもう助言はしない。己の力で勝て!」
.....もう覚悟は決まった。必ず決闘に勝利し、魔神者全員を集結させる!
誠太「天下無双!汝の名は宮本武蔵!」
太一「龍王降臨!汝の名はバハムート!」
魔神者による巌流島決戦が、始まる......
太一の屋敷にて.....
紗椰「.....今まさに、決戦が始まるのね.....」
半蔵「烏を通じて水晶玉に映像を写す陰陽術は凄いな....」
零「そろそろ千尋が帰る頃だと思うが、まだか?」
二人にはバレないように見物しているその時、
千尋「戻ったよ〜。巌流島はどうなってるの?」
童子「これから始まるぞ。酒飲むか?」
卑弥呼「飲むよ〜!」
晴明「お前ら酔っ払うと面倒だな.....」
雷電「まぁまぁ、お菓子を摘みながら見物しようや。」
巌流島で太一が勝つ事を信じて、見守っている......
幻想郷では......
霊夢「....ハッ!あれ?永遠亭?」
魔理沙「気絶していたみたいだぜ.....」
鈴仙「私....何していたのかな?」
千尋の偽装によって気絶させられていた三人がようやく目覚めている。
紫「あなた達大丈夫?って言いたい所だけど、まんまと千尋に騙されたわね......」
映姫「浄玻璃の鏡で千尋行動をみましたけど、私を欺く為に偽装工作のレベルが凄すぎます......」
霊夢「.....紫と映姫はわかるけど....あれ?外の世界の記憶が思い出せない....」
魔理沙「.....覚えている事とすると、次の魔神者を解放する為に移動した位?場所も思い出せねぇ.....」
鈴仙「....太一さんから借りた銃器が無い....」
ボロボロの姿は偽装工作だが、記憶に靄を植え付けたのは嘘では無く実行している。その為太一の屋敷、巌流島も思い出せない状況にある。
永琳「外の世界で何されたかは置いといて、患者は療養しなさい。」
てゐ「そうだよ!鈴仙、しばらく休んでて!」
全てを巻き込む異変、果たしてこの結末は.......
次回に続く......
次回予告
巌流島で太一と誠太が決戦を始めると同時に、紗椰、半蔵、零、千尋は屋敷から見届ける中、幻想郷では魔神者全員を集結させる事に違和感を覚える紫、閻魔の映姫も魔神者の存在を戒めと認識し、果たして魔神者は無事に集結させる事が出来るのだろうか.....
次回 幻想郷帰還物語
龍王と剣豪の巌流島決戦
NEXTSTAGE 巌流島