幻想郷帰還物語    作:星風 彗星

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残す魔神者は後三人、ゆっくりしていってね。


幻想郷に迷い込んだ元人間 閻魔 蓮

魔神者が全員揃うまで残り三人、異変解決組は敗北し紅魔館に帰還していた.......

 

レミリア「.....」

 

フラン「......」

 

永琳「.....とりあえず治療完了よ。しばらくは安静にして、外出も控えて。」

 

咲夜「よかった.....お嬢様と妹様の治療をありがとうございます。」

 

ロンドンでの出来事は幻想郷の妖怪達にも少し気にしていた。紫は幽々子に定期的にスマホで連絡している為、ある程度状況を察している。永遠亭の仲間達は負傷した事を考え待機中だったらしい。

 

鈴仙「あの....紫さんに聞きたいのですが、閻魔 蓮は何故幻想郷にとって災いの理由が知りたいです。」

 

紫「.....蓮は幻想郷に迷い込んだ1人の人間だった.....最初は私を見て一目惚れとか口説かれたわ.....太一が生まれた時なんか泣いて喜んでいたけど、まさか翌日に浮気した子供が生まれた時は滅茶苦茶だったわ......私もその事実を知ったのは半年後だから......」

 

霊夢「太一が生まれた時は私もお母さんと一緒にお世話したのは覚えているけど.....」

 

博麗の巫女は代々受け継がれている。太一が生まれて半年後に閻魔 蓮は幻想郷に異変を起こし、その時に先代、博麗の巫女が命を代償に処刑した事は幻想郷中に知られている。

 

藍「紫様、少し書物を漁っていたらとんでもない情報が.....稗田阿求の書物に......」

 

書物には『私が死んだら太一は闇の力、哀は光の力を受け継ぐ。そして私が再び現れた時、子供達の呪縛は消え、真なる自由が訪れる。紫には申し訳ないが、太一が1人で召喚獣や魔法、あらゆる困難を乗り越え、己の身体が呪われた時に、もう一度俺は蘇る。太一、哀を含めた魔神者13人がサバトの儀式を行い、魔神者の呪縛を解放する.......』

 

魔理沙「.....意味深なメッセージだぜ....一つ聞きたいが、私は太一が赤ん坊の頃を知らないんだ。それに、閻魔 蓮が異変を起こした事も......」

 

パチュリー「私達はあまり関わっていないのもあるけど、どんな異変だったの?」

 

紫「蓮が起こした異変は......博麗結界を破壊して、幻想郷中に己を魔力をばら撒いた.....そして、ほとんどの妖怪達が自身の能力が過剰に強くなって暴走したわ.......」

 

様々な異変の中で蓮は、自分の魔力を与えたらどうなるが動物で実験していた経験もあり、その対象を妖怪達にも行った。結果として、人間にも被害が及び、地底、月の都にも影響が広がり過ぎていた......

 

永琳「蓮の異変で永遠亭の患者が増え過ぎて辛かったわ.....まぁ亮治がある程度手伝ってくれたんだけど、蓮を倒す1ヶ月前に突然置き手紙を残して幻想郷を去った事は、姫が一番驚いていた......」

 

置き手紙には『永琳、鈴仙、てゐ、輝夜、妹紅、申し訳ないが私はこの日を持って幻想郷を去らせてもらう。もし私が幻想郷に戻った時はもう蓬莱人ではない、蓮と同じ魔神者として戻って来る。それと、蓮の子供達をよろしく.....』

 

鈴仙「蓮の子供......太一さん?何で亮治様が知っているの?」

 

永琳「紫、閻魔 蓮が起こした亮治が行方不明になった事は知っているわよね?その時太一はどうしてたの?」

 

紫「その時は藍に預けていたけど、マヨイガに帰ったら藍が気絶させられて.....太一も消えていた.....」

 

霊夢「推測が正しければ、太一が現実の世界で育った理由が不知火 亮治が誘拐したから?辻褄が合うと思う。」

 

先代、博麗の巫女は閻魔 蓮を退治に成功したが太一が戻って来る事は無かった。そして不知火 亮治も異変きっかけに連絡も途絶え、太一を誘拐した可能性が高い。だがあくまでも推測、確証は無い。

 

美鈴「太一さん、今何処にいるのかな......」

 

咲夜「ロンドンにもいなかった......後、サバトの儀式を何処で行うのか気になりますね......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃太一達.........

 

 

バハムート「相棒、半蔵達がローラの解放も成功した。残るはティナ、楓花、亮治の三人だ。」

 

太一「ありがとうバハムート。後少しだな......」

 

ジャンヌ「信じられん......あの太一がバハムートを宿して理性が保てるとはな......」

 

革命地で哀と合流して1日経過した所、ローラも解放済みである事を魔神共有で確認した為、次は誰の所に行くか考えている......

 

哀「あのさ.....私達がもう一度集まる理由はお父さんを蘇らせる事だよね?何でなの?」

 

ヒルデ「長い説明になりますが、単純な理由として太一様の呪縛を解除させる事です。」

 

哀「呪縛って、魔神者特有の人体変化?どう言う事?」

 

本当は衣服である程度隠せるが、長髪で後向きに生えている龍角、背中に龍翼、尻尾は肉体の一部になってしまった。その証拠として、取外し出来ない状態にある。

 

太一「人間の身体に戻すには、親父を復活させなければならない。変装術で誤魔化しても無理なんだよね.....リリカのキメラ状態より厄介だよ......」

 

哀「.....本当なんだ.....昨日封印解除されたばかりなんだけど、私も翼生えているの。」

 

封印される前は小さな天使の羽だったが、時が立つと同時に翼に成長している。ただ哀の場合,翼の色が毎回異なる事が多く、純白と漆黒が混ざった翼になっている。

 

バハムート「相棒とは違う呪いかもな.....実際、哀も暴走した経験あると思う。似た者同士と言いたくないけどよ、宿命は辛い物だ......」

 

ジャンヌ「私自身が半分神界と絡んでいるのもあるし、魔神解放している時なんか感情が激しく乱れやすい。後は相手の種族によって、漆黒、純白に切り替わる。まぁ、私自身も闇堕ちした経験もあるしな。」

 

神殺しを受け継ぐと同時に自身の力も強大になり制御が難しく、暴走する可能も高い。ただし哀自身は神殺しの数が魔神者の中では一番少ない、太一以外の仲間は平均で15柱の神を殺しているが、哀は5柱。それも己の力では殺していない、兄と同じ似ている所はあるが、殺戮が嫌いで誰も殺めたくない優しい心を持っている。

 

ヒルデ「太一様、哀様、仲間の半蔵と千尋からお電話です。スマホで3番回線に繋いてください。」

 

念の為、紫達に知られないように魔法回線を通じてスマホで電話している。状況を把握しておこう.....

 

半蔵「太一、俺達はローラの解放に成功した。哀は解放済みか?」

 

太一「もちろん。様子見ながら行動するつもりだけど.....千尋達の状況を教えて。」

 

千尋「私達はエドの空中海賊船で移動しているよ〜。リリカの戦闘負傷を治す為にベルリンに移動中、後はティナ、楓花、リーダー亮治の三人。どうする?」

 

封印の場所が面倒くさいのは楓花、解除方法に頭脳を使うのはティナ、リーダーの亮治は魔法の術式をオリジナルに組み替えなければならない。

 

太一「千尋は半蔵達と合流したらローラの治療を受けて、僕は哀と一緒にリーダーを解放する為に先に行く。」

 

千尋「わかった。エド〜、ベルリンに着いたら治療を受けろって太一が言ってるよ〜。」

 

エドワード「わかった。太一、俺様と後で酒飲み付き合えよ。」

 

ガチャ!

 

哀「.....電話切れた.....リーダーの封印場所って何処?」

 

バハムート「アルキメデスの封印場所はルーブル美術館と表記しているが、そこには古代の鍵を厳重に管理している。不知火 亮治自身はギリシャ神殿だから、もし紫達が来てもいいように予め2箇所に分けているんだよ。」

 

太一「はぁ......エドと酒飲んだら頭が割れるよ〜......」

 

ルーブル美術館に向かう前に、新島兄妹は色々と作戦を練ると同時にのんびり過ごしていた.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ベルリン、半蔵チーム......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半蔵「すまんローラ、面倒くさい太一の我儘にまた巻きこまれた......」

 

ローラ「またなの.....ナイチンゲール、先に怪我人の治療を行う。エド、誠太、リリカ、千尋はベットに寝なさい.....」

 

誠太「あかん、ローラは怪我が多いとスイッチが入るんだった......」

 

ベルリンにはローラが昔野営地で使用していたベットが沢山用意されていて、負傷者には必ずベットで寝かせ治療を開始する。

 

ナイチンゲール「魔神もちゃんと治療を受けてね?わかった?」

 

武蔵「.....拙者は平気なのだが.....」

 

卑弥呼「余も平気じゃぞ?なんで?」

 

ローラ「ち・りょ・う・を・受・け・て・ね?」

 

メアリー「逆らうと、恐ろしい目にあう.......」

 

身体を完璧に治療するローラは怪我人に対しては圧が強い。もちろん魔神のナイチンゲールも同様。

 

紗椰「話を戻すけど、閻魔 蓮を蘇らせるサバトの儀式は聞いているよね?太一は哀ちゃんとルーブル美術館に向かっているけどどうする?」

 

ローラ「う〜ん、治療具合を見るとリリカはけっこう重傷だから何人か留守番が必要だと思う。」

 

ロンドンの戦闘で、リリカは1人で異変解決組と戦っていた時間が長かったのもあり、完治までしばらく掛かるらしい。

 

零「仮に次の封印を解除するといっても、楓花は南極並みに寒い場所だし、ティナは頭脳が必要なコードを入れないとならない。サバトの儀式を行うには全員が集合、別行動するにしてもリスクが高いからな〜。悩ましい......」

 

晴明「リュドミラは極寒の地に封印されているからね〜。メンバーも考えて行動しないと死ぬかもよ......」

 

雷電「極寒の地は昔、零と共に四股踏み修行をしながら鍛錬した思い出あるな.....」

 

童子「筋肉バカにも程がある......ただリュドミラと楓花は警戒心が強い。女性陣が逝けばいいんじゃないか?」

 

シベリア平原には魔神者、伊吹 楓花が封印されている。ただし普通の人間でも凍死するレベルで、太一のシヴァ並みに寒過ぎる。

 

エドワード「零、俺様が寝る前に伝えておく。留守番は任せろ。ローラを解放したメンバーで行けばいいさ。」

 

千尋「私達は治療が終わったらティナを解放する。そうすれば自然と全員揃う。サバトの儀式に関しては場所が知らされていないから、楓花とリーダーも解放出来たら太一がいる場所に集合すればいいと思う。」

 

紗椰「なるほど........」

 

儀式の場所に関しては太一も考えている事を察し、紗椰、零、半蔵は楓花を解放。エドワード、誠太、千尋、リリカはティナを解放、ローラは転移で半蔵と合流する。

 

半蔵「先にロシアに行く、転移で合流するならモスクワにしよう。いきなり極寒場所だと凍傷するかもしれないからな。」

 

ローラ「リリカの治療が終わり次第向かう。怪我するんじゃないよ.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、封印世界......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「いよいよ蘇るぞ〜。魔神者の皆がしっかり成長している事を願うな〜。」

 

ただ1人、魔神者13人が揃う事を願う者......その者こそ......

 

蓮「紫に真実話したら必ず太一と哀を倒すと思う。だからこそ、紫には死んでもらい、霊夢には罪を背負ってもらう....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く.......

 




次回予告

残す魔神者はティナ、楓花、亮治の三人。楓花世界では閻魔 蓮が待ち望んでいる太一と哀の再開。何故閻魔 蓮は幻想郷で異変を起こしたのか?太一が幻想郷ではなく現実の世界で育ったのか?その真実が明らかになると同時に呪いも侵攻していく.....




次回 幻想郷帰還物語

元凶はずっと側にいる

NEXTSTAGE 幻想郷
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