博麗神社にて......
霊夢「はぁ......本当に閻魔 蓮を蘇らせる事が異変解決に繋がるの?私には何も理解出来ない.....」
魔神者異変が起きて約2ヶ月が経過した、未だに解決の糸口も見えずもがいている......
???「霊夢〜、頼まれた品が出来たよ〜。」
霊夢「にとり!やっと完成したの!」
にとり「河童の技術は世界一だからね、このスマホがあれば確実に外の世界でも大丈夫だよ。」
河城にとりは幻想郷No.1のエンジニアといっても過言ではない。あらゆる家電を製作、修理、開発も得意で、魔神者が住む現実の世界並みに凄い。
にとり「後で報酬のキュウリを3ダース用意してね。2カ月の間徹夜と連勤で休み取れないから疲れたよ......」
霊夢「(お金じゃなくて助かった)......キュウリは賽銭箱に置いてあるわよ。ちなみに資金源はどうしてるの?」
にとり「それは企業秘密。とりあえずキュウリは貰ったから、また依頼してね〜。次は守矢神社だ.....」
プロペラで移動し、次の依頼に飛んで行く.....
霊夢「これで太一の居場所を知れる.....魔神者と同じスマホがあれば確実に幻想郷に連れ戻す!」
試しにスマホを起動しようとした瞬間、
紫「霊夢〜?作戦会議するわよ〜。」
霊夢「せっかくいい所なのに.....どうしたの?」
紫「蓮に関する資料を調べたら、太一は必ず幻想郷に戻って来る。」
手元には恐ろしい量の資料が並べられ、一番古びた書物にはサバトの儀式が描かれている。
霊夢「.....可能性はあるわね.....魔理沙は?」
紫「紅魔館にいる。儀式の内容を調べているみたいよ。」
サバトの儀式は必ず13人の魔神者が揃わなければならない。古びた資料には......
『始祖の神殺しは異界の狭間で蘇る。汝の力が無と成り、あるべき姿に帰る......』
霊夢「.....異界の狭間.....もしかして白玉楼?」
紫「冥界は死者の魂が管理されているし、もしかしたら蓮の魂があるかもしれないから行きましょ。」
残す魔神者の集結を考え、異変解決組は白玉楼で迎え撃つ事を決めたが、この選択が大きな運命を変える事を、霊夢達はまだ知らない......
外の世界、ギリシャ神殿にて.......
太一「......とりあえず着いたぞ.....ただ.....」
哀「言いたい事わかる、神殺しが一番嫌い場所だね......」
不知火 亮治が封印されているギリシャ神殿に着いた。本当なら一番最後にしたい所を3チームに別れて魔神者全員を揃える事を優先にしている。
ヒルデ「哀様、太一様、現時点で神々や神族はいません。ただ封印解除する際、生命を削る可能性があります。大丈夫ですか?」
太一「安心しろ。魔力を全部使い切るのは簡単だけど、正確無比に分解するのは脳内感覚が破壊されるな....」
僕自身の両手の指は鋭い龍爪、黒い長髪で角を隠せるが翼と尻尾は更に成長し、前よりバハムートに近づいている。
ジャンヌ「これが.....新島太一?魔法の術式が前より増えている、だがこれで亮治に劣っているなんて......」
バハムート「アルキメデスは全ての魔法を理解する。相棒は普段魔法を閃きで開発するが、亮治は違う......」
不知火 亮治の魔法は全てが計算や詠唱が組み込まれ、森羅万象を読み抜く力がある。閃きとは違う知能の魔法、無詠唱で放つ魔法とは違い、過程も結果も恐ろしく威力も凄まじい。その分、
太一「くぅぅぅぅ......属性を繊細に分解するのはキツイ.....情報が多過ぎて脳内が破裂しそうになる......」
哀「お兄ちゃん......サモンズレギオン 聖天使アルテマ!」
ヒルデ「守護星座の召喚獣......ただ太一様と魔力の感じが違いますね......」
召喚獣を呼び出す、我が身に宿す、太一の場合は破壊、滅殺、哀の場合は包容、浄化、聖光と常闇のように別れている。
哀「ローラの治療は痛いけど、回復魔法なら精神も治せるよ!サモンズスキル 祝福の癒歌(リザレクション・エスナ)!」
オレンジ色の光が星屑のように太一を包み込み、身体から禍々しい魔力を消滅させてゆく......
太一「哀、ありがとよ......ただ、お前も魔神化が進んでいるから気を付けて、僕みたいになってからは遅いからさ。」
哀「翼に関しちゃお兄ちゃんと一緒だよ。私も感情を抑えられない時あるし、今は集中して。」
星座の司る召喚獣は、イフリートやシヴァと違い呼び出す異界が違う。哀が契約している召喚獣は天界、太一が契約している召喚獣は魔界、バハムートとジャンヌのように新島兄妹は光闇と対処的に反している。
太一「.....属性の分解は終わった.....問題は魔法文字を出現させて、正しい文書を作るけど......」
バハムート「ドミナントの詠唱は召喚獣を契約している者以外は使えないぞ。相棒、発想を変えてみたらどうだ?」
発想を変える.......試しにやってみるか。
太一「『オン マカラギャバゾロ シュニシャバザラサドバ ジンバロシャナソワカ×2』『那由多の揺り籠に封印されし者、理窟を捨て、愛すべき輝夜姫の元に帰らん.....』」
哀「紗椰の陰陽道?お兄ちゃんは魔法しか使えないのに何故?」
太一「魔法には無限の可能性がある。リーダーの言葉を思い出して、発想を新しくした。詠唱や過程にこだわらないのが、僕の魔法だがらね。」
魔法の術式には、必ず結果を求めるイメージを言葉しなければならない。リーダー不知火 亮治は頭脳的に言うが、僕は厨二病みたいだから無理ほとんど無詠唱で魔法を発動している。
哀「凄い!結界に文字がシールみたいに貼り付いていくよ!」
太一「全ての呪文字が結界に貼り付いた時、リーダーは蘇る。再び封印を解放せよ、不知火 亮治!!」
シュワァァァァァァァァァ.......
絶対零度の氷塊が溶けるように結界が消えた瞬間......
亮治「......大きくなったな.....太一、哀。」
哀「リーダー....私とお兄ちゃんだけの時は先生でもいい?」
亮治「構わないぞ。新島兄妹は、我にとって一番の愛弟子だからな。」
太一「ありがと。まぁ封印解放して申し訳ないけど.....今から説明するからよく聞いてね?」
僕はこれまでの経緯をリーダーに全て説明する。幻想郷に着いてからの事、女誑しで引っ掛けた事は除いて......閻魔 蓮をもう一度蘇らせる事、サバトの儀式、現時点どんな状況か説明中.......
亮治「......幻想郷で蓮が起こした異変はまだ終わってなかったんだな.....まぁいい、久しぶりに魔法の成果を我に見せてくれないか?」
太一「わかった。けど先生、僕と哀の魔法は常識外れだって事忘れないでね?」
リーダー不知火 亮治の封印解放が終わったらギリシャ神殿を破壊する予定だったし、召喚獣の試し技でも使うか。サモンズスキルだと威力が半減するし。
哀「サモンズブレイク!完全アルテマ!!」
太一「サモンズブレイク!聖なる審判!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオンンンンン!!!!
亮治「素晴らしい!我は召喚獣を扱えないが、魔力制御が予想以上に成長しているぞ!」
メデス「その魔力、龍王と聖女だな。私はだいぶ老けたが、魔力は健在しているぞ。」
ジャンヌ「アルキメデス、本当なら素直に再会を喜びたい......また色々巻き込んですまないが、協力を頼む。」
不知火 亮治の魔神はアルキメデス。元々蓬莱人の特性で不老不死の身ではあるが、我々魔神者の中では最年長の55歳。そして魔神者の中では狂人の魔法使いと呼ばれている。
バハムート「残る仲間は後二人だ。相棒、サバトの儀式は何処で行うんだ?」
太一「幻想郷で行う。場所は博麗神社、そこに親父の魂がある。」
哀「どうしてお父さんの魂が幻想郷にあるって知っているの?」
太一「僕が初めてに幻想郷に来た時、親父の遺品が反応した。」
博麗神社は親父が現実世界に逃亡した際、呪文字をしっかり刻んだ事を知っている。他の皆も遺品はあるが、僕が持っている遺品は呪詛の巻物、文字に反応すると炎のように熱くなる。
太一「楓花とティナが解放したら全員を幻想郷に転送させる。しばらく寝るから、見張りよろしく。ヒルデ。」
ヒルデ「はぁ....太一様、お寝坊は勘弁してくださいね.....」
哀「お兄ちゃんは変なタイミングで起きるからわかんないんだよね〜。」
その頃シベリア平原では.....
紗椰「寒過ぎ!封印場所は最適だけど、妖火が直ぐに消えちゃう!」
半減「召喚獣とは違う寒さだな.....太一が冷気に強い理由がなんとなくわかるぞ.....」
伊吹 楓花の封印場所に到達した紗椰チーム、だが予想以上に寒波が強く、火を寄せ付けない......大口叩いた零は....
零「寒冷修行とは思えない.....寒過ぎで全身が痛い.....」
あまりの寒さと冷風に触覚が敏感過ぎている。そこに、
ローラ「遅くなった。封印場所には来たけど、あんた達このままだと凍死するわ。一旦キャンプに戻って治療を受けて。」
負傷したエドワード達の治療を終えたローラが合流する。
ナイチンゲール「リュドミラは我々魔神の中で一番警戒心が強い。だがこの吹雪はあまりにも危険だ、魔神と言えど悪影響が出る。」
晴明「.....仕方ねぇ、一旦戻って練り直しだ。」
本来の吹雪とは違い、呼吸すると肺を斬り裂く刃が入ってしまう。楓花は魔神者の中では錬金術と銃撃が得意で、封印解除方法は弾丸を錬金しなければならない。
童子「......半減、アルキメデスが目覚めたらしい。恐らく残るは我々とニコラだけだ。」
雷電「魔神は解放している者が多いと魂が共鳴するぞ。ただ儂は、寒くて筋肉が痛い......」
半減「とりあえず連絡待ちか.....それまで温まるか。あぁ....冷たい.....」
オーストリア研究所にて.......
エドワード「......だぁあああああ!!パズルが難しくてわからねぇよ!」
千尋「私も駄目〜、ティナの科学理解出来ないよ....」
誠太「一旦休もうよ、おいら疲れた。」
リリカ「はぁ.....もう二日目も徹夜で謎解きは頭がパンクするよ.....」
研究所に着いたのはいいが、封印解除方法にエドワードチームも苦戦中。セキュリティに関してはあまり厳しく無いが、封印解除方法が頭脳を使わなければならない。楓花の封印解除方法は比較的簡単だが、セキュリティが厳し過ぎる。
武蔵「.....誠太、アルキメデス殿が目覚めたぞ。」
卑弥呼「バハムートの魔力でわかった。後は余達のチームとリュドミラみたい。」
エリザベート「難しい事は考えでください。わたくしのティータイムはまだですの?」
メアリー「まあまあ、その間酒でも飲もうよ。ビールじゃないから安心しな。」
魔神もまた色々と自由に過ごしている。戦闘が無い為、肉体のダメージは無い。ただ頭脳を酷使し過ぎて皆疲れている....
千尋「太一達に連絡してみよう。何か閃くかな〜?」
エドワード「とりあえず、休もう......俺様疲れた.....」
博麗神社、封印の間にて.....
蓮「遂に亮治も復活したな。残り二人、太一、哀にもうすぐ会える。儀式で目覚めたら、謝らないといけない事が沢山あるからな.....」
次回に続く.....
次回予告
残す魔神者は伊吹 楓花とティナ・ライオネル。肉体を酷使するシベリア平原、頭脳をパンクさせる研究所、全ての魔神者が揃いし時、サバトの儀式で閻魔 蓮は蘇る.....幻想郷も閻魔 蓮が蘇る事に一番恐れ、対策を練るが、果たしてその結末とはいかに......
次回 幻想郷帰還物語
狂気の科学者と死の射撃手
NEXTSTAGE シベリア平原&オーストリア研究所