幻想郷帰還物語    作:星風 彗星

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第一章のタイトルを作成します。ゆっくりしていってね。


新島太一を愛してる

哀が激闘に勝利し、幻想郷と現実世界の破壊を阻止する事が出来た。だが太一自身が昏睡状態となり、永遠亭に緊急搬送......

 

永琳「急患者を連れてくるって聞いたけど......まさか異変を起こした張本人を治すなんて受け入れたくないわ。」

 

ローラ「手助けはしなくていい、その代わり手術する部屋を借りたいの。私は医者だから。」

 

亮治「太一が死んだ場合、異変が再び起きてしまう。バハムートを宿す者がいなくなったら、存在する物が全て消えてしまうぞ.....」

 

担架で運ばれて来た太一は声を掛けても反応せず、体温が低い。生命反応はあるが植物状態に等しく、いつ絶命するかわからない.......

 

霊夢「人里の様子を見てきたけど、閻魔 蓮が完全消滅してから疫病も無くなったわ。本当なら皆で宴会して、異変解決に協力してくれた者を労いたいのに.....肝心の太一が目を覚まさないのは辛いよ......」

 

魔理沙「......何で霊夢が泣くんだよ.....あたし、太一の事が嫌いなのに.....どうしてなんだ?早く目覚めろよ.....」

 

楓花「.....あなた達も、太一に女心を奪われたのね.....女誑しにも限度があるのに、何故か愛しいと思う。全く変わらないわね......」

 

言葉であろうと行動であろうと、女心を必ず奪うテクニックは誰にも真似出来ない。太一自身、魅了の魔法を使用した事は一度も無い。

 

鈴仙「.....師匠、太一さんを救う為に手伝ってもいいですか?」

 

永琳「今回は私自身介入しない、優曇華も太一が無事に戻って来る事を待って頂戴。」

 

先程、ローラが手術する内容を永琳は聞いたが、全く理解出来ず、肉体、魂を救う方法が難し過ぎる。

 

ローラ「....療福天使!汝の名はナイチンゲール!」

 

ナイチンゲール「手術を始めよう。まずは一部の召喚獣を体内から除外させる。」

 

神殺しの魔神者ローラは戦場で様々な負傷者を治療し、5千万の天使を5百人の人類だけで殲滅させた特殊な神殺しを経験している。絶対不可と言われた切断された手足を再生する方法や、魔法の呪いを医学で解決する万能の医者。更には魂の状態を目視出来る。

 

ローラ「.....重傷患者は久々だけど、治療を成功させないとね......まずは、ワルキューレを除外する。ナイチンゲール、お願い。」

 

ナイチンゲール「.....改めて太一の身体は恐ろしいな.....これだけ多くの召喚獣を宿す者は神殺しの数も桁違いだ.....一番憑依しているワルキューレは、長女のブリュンヒルデ。除外するから少し我慢してくれよ......」

 

ローラ「念の為、麻酔するよ。太一は寝坊助だから睡眠状態に入りやすいし、ある意味助かる.....」

 

太一「......ZZZ.......」

 

長年魔神者の身体を診察するローラは、即座に私生活の状態を確認する方法を熟知し、健康管理は人一倍努力している。すると、

 

ヒルデ「....ハッ!?ここは何処?太一様は大丈夫?」

 

憑依されていたブリュンヒルデがようやく太一の身体から離れた。

 

ナイチンゲール「ヒルデ、太一は今のところ命は無事だ。他のワルキューレを呼んで欲しい。目覚めた時、誰かが付き添いしてくれると安心する。」

 

ヒルデ「.....わかりました....」

 

長女の権限で召集したワルキューレは......

 

???「....いきなり呼び出すなんて久々だぞ?何の用だ?」

 

ヒルデ「ゲイレルル、しばらくの間太一様の付き添いをお願いします。私はナイチンゲールからしばらく療養しろと命令されているので。後は頼みます。」

 

レイル「.....マジか....まぁここ最近太一の世話してないし、2週間位ならいいぞ。」

 

ワルキューレ五女ゲイレルル、13姉妹の中では一番気性が荒い。エドワードと少し似ている所があるが、面倒見が良く太一が一番信用している。ただしワルキューレ全員が太一の可愛い女装姿が大好きな為、表向きはレイルが処分する役目になっている。

 

レイル「ヒルデ姉、もし太一が目覚めた時の服はどうなっている?女装服だと太一が赤ちゃんみたいに泣き喚くぞ?」

 

ヒルデ「私も太一様の事を考えています、カーボーイ風の男性服を用意してあるのでご安心を。」

 

レイル「......ヒルデ、古くなった女装服は修復不能だったから捨てておいたぞ。それと、グリーズ姉には女装服の保管場所を変更しておけと伝言よろしく。このままだと燃されるかも.....」

 

ヒルデ「.....勘付くの早いですからね.....」

 

信頼が強いレイルは、定期的に太一の探りを先読み衣服担当のグリーズに情報提供を行っている。古くなった物はあえて場所を教え、大切に保管している場所は隠密状態。召喚屋敷の何処にあるかワルキューレのみ共有している。

 

ローラ「.....ワルキューレ除外は完了、次は身体を害する毒素を抜くよ.....」

 

ナイチンゲール「これまで多くの患者を診てきたが、魔神者は本当に辛い体質で生きてきた事がよくわかる.....太一、後少しだから眠っていてくれよ.....」

 

 

 

 

 

その頃、永遠亭の和室にて......

 

 

 

魔理沙「そう言えばさ、魔神者の皆って普段どんな仕事しているんだ?」

 

亮治「私は教師をしている。教え子もけっこう多いから楽しい。」

 

ティナ「副業で機械全般修理。本業は発明家だよ。まぁ機械オタクって言われてる。」

 

現実の世界でも、魔神者は全員それぞれ職を持っている。千尋は衣服の仕立て屋、エドワードは大工、半蔵は鍼灸師、零は料理人、リリカは音楽家、紗椰は絵師、誠太は鍛冶屋、楓花は財閥の頭領。哀はイベントの運営係、太一は旅人であると同時に哲学者。無職は誰もいない。

 

鈴仙「凄いです.....魔神者の皆様は喧嘩とかしないんですか?」

 

エドワード「喧嘩はするぞ。でもよ、不満に思った事は一度もない。まぁ俺様達は、いつも本音でぶつかり合うから楽しいんだよ。」

 

千尋「たまに空っぽの酒瓶を捨てない時が多いの忘れてんの?毎回後始末は私がしなきゃいけないのはなんで!」

 

半蔵「落ち着け千尋、一番のトラブルメーカーは誰なのか皆で言うぞ。せ〜の......」

 

魔神者全員「新島太一は世界一の我儘。」

 

霊夢「シンクロした....」

 

ほとんどの魔神者は自分で色々と予定を考えて行動するが、太一だけ基本的に予測不能。昔は洗濯や家事などしっかりやっていたのに、気付いたら人任せな坊ちゃまになっている。すると、

 

ローラ「.....皆、太一の手術が終わった。命を救う事が出来たよ......」

 

ヘトヘトになったローラがぐったりして皆の元に集まる。

 

哀「お兄ちゃんの手術成功したんだ!」

 

誠太「太一は今どうしてる?」

 

ローラ「しばらくは冬眠中、寝坊助な太一だよ?起こさない方が安心するからさ。私も休ませてもらうよ......」

 

ティナ「私が作ったナマケモノソファーで休んで。1日寝られるよ。」

 

紗椰「.....(ネーミングのセンスが馬鹿って言えない....)」

 

永琳から借りていた手術部屋は少し風変わりし、布団で太一はぐっすりと眠っている。

 

楓花「太一の寝顔はいつ見ても可愛いわ.....愛らしいお人形で、悪戯したい....。」

 

零「不思議な事だけどさ、太一の素顔が美しい女なんだよな.....整形無しだぞ?」

 

リリカ「初対面じゃ絶対間違える、お化粧のレベルも最近また上がっているし、声を変えるのも上手なのが腹立つ.....」

 

本当の顔を知っていても、太一の変装術は最近更に進化している。元々はワルキューレ姉妹達の趣味で、最初は着せ替え人形遊びのレベル。ただ時が進む度にスパイ訓練の変装術、色仕掛けのテクニックを覚えてしまった。

 

永琳「亮治、永遠亭に戻ったなら輝夜に会って頂戴。」

 

亮治「わかった。私も輝夜には言わねばならない事がある。元蓬莱人としてな.....」

 

ティナ「リーダーも色々苦労しているからね.....太一が目覚めたら教えるよ。」

 

太一「......ZZZ.......」

 

現時点で太一自身は目覚めておらず、精神世界に魂が留まっている。果たして戻って来れるのか......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魂の世界にて......

 

 

 

 

 

バハムート「相棒......俺が人間の姿で話すのは久々だな....元気か?」

 

太一「ぼちぼちって所。でもさ、バハムートの願いが少し叶って良かったと思う。」

 

バハムート「そうか.....また一つ成長した姿を見れて嬉しいよ。」

 

召喚獣を契約している者は、自身に身体が重傷の時に魂が浮き出る。太一の場合、熟睡して12時間以上経過した場合に発動し、本人と召喚獣のみにしか見えない。

 

太一「バハムートの願いは人間になりたい。でもさ、簡単に願いが叶ってたら面白くないし、困難な人生こそ刺激が生まれるんじゃないのかな?」

 

バハムート「そうかもな。それと、お前に見せたい物がある。」

 

手渡されたのは一枚の写真......

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

太一「......この写真.....隣の女性は誰?」

 

バハムート「新島 響希(ひびき)。.....相棒にとっては、ご先祖様になるのかな.....お前が生まれる前の時代だからあまり言えた事じゃねぇけどよ.....」

 

太一「話したくないなら別にいいけど.....でもさ、終末の龍王になる前の話を聞きたいな。魂の世界には召喚獣達もいないし、少しだけでもいいよ。」

 

バハムート「そうだな.....あん時は人間で言うなら幸せ者だった......」

 

 

......かつてバハムートは、神話の世界では嫌われてはいたが、唯一心を許していた女性がいた。その人物は新島 響希と言う名前で、哀の母親 新島 雫にそっくり。当時は角こそ生えてはいたが、人間らしい生活を送っていた。

 

バハムート「神は人類を監視し、正しき道に導く。その掟が嫌いでさ、俺はよく怒られたよ。」

 

太一「その時に恋した女性が、新島 響希。もし生きていたら何歳になるの?」

 

バハムート「さぁな。恐らく3000歳だと思う。それとよ、新島 雫も自分の名前を偽って生きていたんだ。響希と言う名前を使ってな......」

 

現実の世界では、新島 雫は伝説のソロモン王と呼ばれていたらしい。過去に僕自身も会った事があるが、当時は哀の母親と知らず、間違えて母さんと呼んだ事もある。

 

太一「バハムート、過去に一度人間に戻れた事があるよね?」

 

バハムート「あぁ.....ただ幼い子供になってしまったからあまりいい思い出とは言えないな。たださ、お友達が初めて出来た瞬間でもあるし、なんか複雑だよ.....」

 

太一「.....今でもさ、人間に戻りたいって思いはある?」

 

バハムート「さぁな.....でもよ、今まで相棒と一緒に生活をしてさ、気付いた事がある。もし太一が人間に戻って.....年老いて老衰していく姿を考えるとさ......凄く悲しいし、思い出も消えてしまうと考えてしまう.....はっきり言って怖い。」

 

人間に戻れば年老いてゆく、でもそれが良さでもあり弱さでもある。いずれ魔神者も誰かに引き継がねばならない時が来る。その時が来たら、僕は間違いなく早死にする事となる。これまでの魔神者も、次の魔神者に引き継いだ瞬間、翌日には一気に年老いてしまう。長生きしても、一年は持たない。

 

太一「唯一家族経由で魔神者になったの僕と哀だけだからね.....でもさ、もうしばらく魔神者であり続けたい。魔神者の皆にも、僕の過去を明かさないといけないからさ。」

 

バハムート「学生時代を皆に話してみろ、幻想郷は女性が多いから目の色変えて相棒をタコ殴りしに来るぞ?」

 

そうだった......二股どころではない、恐ろしい数の女性と同時に交際したからこそ、修羅場を経験している.....

 

太一「生きるも死ぬも、全ては自分次第。もし魔神者を辞めて、人間に戻ったら......その時はゆっくりと永遠の眠ろうと思う。」

 

バハムート「.....魔神者を続けるんだな。だかもし、誰かに引き継ぐとなったら......一度魂の世界でもう一度話そう....」

 

魂の世界にいるから、自分の肉体がどうなっているのか確かめないと......ワルキューレ達が勝手に女装姿にしていないといいんだけど.......もしそうならしばき倒す.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永遠亭の病室にて.......

 

 

 

 

ローラ「.....今日で1週間目.....いつになったら起きるの?」

 

レイル「寝坊助にも程があるぞ......まぁ5日間、太一の可愛い女装姿は写真に収める事が出来た......」

 

楓花「散髪した事怒らないかな?血濡れた長髪を洗うの大変だった事をどうやって誤魔化す?」

 

すると.......

 

太一「.....ふぁ〜......」

 

エドワード「ようやく起きたな!寝坊助野郎!!」

 

永琳「ここは病院よ、騒がしくするなら外に行って!」

 

ようやく太一が目覚める......しばらく魂の世界にいたが、現実は1週間眠り続けていたらしい.....

 

太一「おはよ.......あれ?髪が短い.....」

 

レイル「太一.....申し訳ないが、うしろ髪が酷く血濡れ状態で洗い落とせなかった.....でも安心しろ、男物の服に合いそうな髪型にしたからな。」

 

手鏡で自分の姿をみると....

 

太一「今回はしょうがないよ。ロングヘアーは汚れると落とすの面倒だし、しばらくはバンダナを頭に巻く。」

 

哀「良かった.....お兄ちゃんが目覚めたし、身体が回復したら宴会しようよ!お金は全部楓花が出すからね!」

 

霊夢「本当に!?ちなみにだけど....いくら払ってくれるの?」

 

楓花「200万円でいい?」

 

魔理沙「大金だぞ!?いいのか!?」

 

半蔵「俺達かなりお酒飲むからな。太一、身体を治して元気になれよ!」

 

 

楽しい宴会、異変解決の後は皆でパーティーを楽しも!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く.......

 

 

 

 




次回予告


長きに続いた閻魔 蓮の呪いが終わり、ようやく異変が解決出来た。博麗神社で楽しい宴会と同時に、魔神者達がこれから何を目標に生きるのかを決める。

次回 幻想郷帰還物語

笑顔満開の宴会

NEXTSTAGE 博麗神社with宴会
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