異変解決後.....
紗椰「さぁて、今日も人里で沢山絵を売るぞ〜。」
晴明「俺ちゃん思うけどさ、絵描き道具何処で仕入れるんだ?」
紗椰「楓花が調達してくれる。報酬は売り上げの2割だよ。」
幻想郷で生活するようになってから、紗椰は絵師として活動している。最近はスマホで予約する者も増え、オーダーメイドの絵を提供している。だが.....
寅丸「紗椰さん〜.....助けてください〜。」
紗椰「.....また宝塔を失くしたの!?私は知らないし、頼み事なら呪詛かけるよ。」
寅丸「今回は宝塔関係じゃなくて.....酒と肉を食べたくてこっそり抜け出す方法を教えてください.....」
村紗「私もいるよ〜。」
魔神者はそれぞれの住む場所を見つけ、紗椰は命蓮寺付近で暮らしている。
一輪「我々は飲み会が出来なくて辛いんです!」
晴明「仏教は酒と肉は戒律で禁止されているからなんとなくわかるよ。紗椰〜、何もしないのはさすがに冷た過ぎない?」
紗椰「う〜ん......幻想郷に住むって決めてからあまり問題事を起こしたくないし、太一の真似になる.....」
命蓮寺が抱えている問題は、道教の布都が定期的に問題絡みする事。仏教の教えで酒と肉の禁止、聖のお仕置きから逃げたい。色々と苦労しているらしい。
ぬえ「頼むよ〜、ナズーリンと響子が留守番しているから帰らないと行けないけど.....どうにか対処出来ない?陰陽師なら聖を再起不能にする事出来るよね?それと最近、神霊廟の連中がとんでもない助っ人を連れてきて.....こないだ聖も含めてボロボロにされた......」
紗椰「.....ちょっと待って、まさかとは思うけど......私と同じ魔神者じゃないよね?」
念の為、紗椰はスマホで幻想郷ニュースを確認する.....
『神霊廟に新しい食堂がオープン!!射命丸文は店主の零 龍李さんにインタビュー!』
一輪「紗椰さん、お願いです!私達を助けてください!!」
紗椰「.....今から命蓮寺に行く....後で聖には....1.5倍の報酬を貰わないとね.....」
命蓮寺にて.....
聖「はぁ〜.....中々仏教を信仰する人々が集まりませんね....」
ナズーリン「聖〜、客人が来たよ〜。」
紗椰「本当は来るつもりなかったけど、ニュース見て自ら来たよ。絵描きの依頼以外、引き受けたくないけど。」
神霊廟に零がいる事を調べ、紗椰は命蓮寺に訪問して来た....
聖「あなたが五條 紗椰さんですね....仏教の教えを学びに来たのですか?」
紗椰「命蓮寺の仏教は真言宗でしょ?陰陽師の私にとっては無意味。本題は道教の用心棒について話がしたい。」
聖「....とても陰陽師とは思えないですが、あなたに取り憑いている者はいったい.....」
晴明「俺ちゃんは禁忌の魔神、安倍晴明。よろしく〜。」
禁忌の魔神は、契約者が信頼をする者にしか見えない。幻想郷の住人も魔神者の存在こそ知ってはいるが、太一、哀、亮治の三人が有名過ぎて他のメンバーはあまり知られてない。
寅丸「毘沙門天様よりも恐ろしい人だった.....魔神者って幻想郷に何人いるの?」
一輪「私もわからない、でもこれで命蓮寺に布都が来ないなら安心するかな。」
皆が言ってる中.....
布都「前回襲撃した時は用心棒を連れて正解じゃったな!!今日は妖怪寺を火の海にしてやるぞ!」
ナズーリン「バカ烏帽子が襲撃してきたぞ!戦闘準備だ!」
そんな中、五條 紗椰は動く.....
紗椰「.....私に任せてもいい?仮に布都の脳みそが馬鹿でも、呪いの恐怖は永遠に終わらない.....」
村紗「何するつもり?一応再起不能になれば別にいいけど....」
紗椰「万が一、私と同じ魔神者が来たら全力で逃げ隠れる事。いい?」
陰陽師の呪法道具を携帯し、表に出る......
布都「今日は本堂を焼き払って退散しよう....じゃが、この異常に強い殺気はなんじゃ?」
紗椰「依頼を終わらせて、早く絵描きがしたいのに.....誰かさんの迷惑でイラつくよ.....物部 布都!」
魔神解放こそしていないが、自身の能力を全開に引き出し殺気を強めている.....
布都「ついに命蓮寺も用心棒を雇ったか....覚悟せい!!」
紗椰「....『凍れ!!』」
布都「!?身....体が.....動.か..な..い!?」
肉体を完全に固定させる言霊は他にもあるが、漢字の意味合いによっては呪殺も可能にする。
聖「....あなたの能力は発した言霊を現実するのですね....」
紗椰「対処が物でも人物でも関係ないよ。呪詛は陰陽師の専門分野だから。さぁて、今回は特殊な呪いを刻むよ.....」
数ある呪法道具の中から紗椰が選んだ物は.....
一輪「笛?フルートに見える.....でも何故かしら、邪気のオーラが強過ぎ.....」
♪〜♫♪〜♪♫♪♪〜♪♫♪♬〜♪♪〜♬〜♪♪〜
村紗「.....なんか洗脳されそうな曲調....何するつもり?」
布都「なんじゃ.....意識が.....遠く.....」
気が付くと、布都は魂が抜けたお人形の如く無気力になってゆく.....
♬〜♪♪〜♪♪♫♫〜♪♫♪〜♪♫♫♬♬〜。
寅丸「.....試し布都を触ってみたいけど、完全に無気力になってる.....」
紗椰「魂と肉体を分離する呪いをかけたよ。今頃、どんな恐怖を感じているのかな?」
だが次の瞬間....
零「仙道術 朱雀強襲!!」
ドゴォォォォォォンンン!!
布都「.....ハッ!?助かったのか?」
零「呪いが完全に刻まれたらアウトだったな.....紗椰、さすがにやり過ぎだと思うぞ?」
ナズーリン「この男だ!道教の連中に加わった用心棒!!」
紗椰「まさか......零と再び対立関係になるとはね....」
陰陽師の紗椰、仙道士の零は同じ魔神者だが対立宗派の家系で育っている為、必ず敵対心が芽生えてしまう。本来魔神者同士、争う事は禁じられている。だが何かを賭ける事で決闘を許可する。そこで、
零「この際決闘するか?賭け物は呪具、ハーメルンの笛だ。俺はそうだな.....黄泉御前の数珠を賭けよう。」
紗椰「乗った!後は決闘の立会人....誰を呼ぶ?」
雷電「....卑弥呼と千尋なら中立の立場になれると思う。」
二人が決闘の合意を済ませると.....
神子「申し訳ないですね聖.....ですが、我々が魔神者を向かい入れた事は驚いた?」
聖「出来る所なら信じたく無かった.....仏教の教えを広める為にも.....!?身体が震えている......」
零「無意識に恐怖しているんだよ。覚えていなくても、奥義 暴爆音閃は心にも響かせる。」
魔神者同士の決闘が今すぐにでも始まろうとしていると....
屠自古「布都!連れ戻しに来たぞ!!毎回お前のせいで、尻拭いする立場を考えやがれ!!」
布都「げっ!?屠自古が何故ここに....太子様もいる!?」
青蛾「ごめんなさいね〜。私の愛人がけっこう暴れたみたいなの。」
先に神霊廟のメンバーが駆けつけ、仏教VS道教の火花が散らす.....そこに....
千尋「.....決闘の立会人要請はマジで久しぶりだよ....今日はお店の定休日だからいいけど.....」
紗椰「千尋、早速だけど賭金の天秤を出して。私の呪具ハーメルンの笛、零の黄泉御前の数珠は成立する?」
決闘の立会人に選ばれた者は、必ず賭金の天秤が転送される。勝負においで賭け物がある場合、対価が等しいか確認する。
卑弥呼「......余は見抜いた.....対価は同じだよ。」
零「神霊廟の皆も、紗椰の決闘に関しては観戦のみ許可する。」
紗椰「命蓮寺の皆も同様だよ。念の為、ルールを開示して。」
魔神者決闘のルールは、降参、再起不能で勝敗が決まる。ただし、立会人が勝負の内容を決める事もある。
千尋「幻想郷に住む以上、殺り合いは見たくないから.....追加ルールで、二人はボールに対してのみ能力や技を許可する。弾幕ごっこと違って、こっちの方が面白いと思うよ。」
零「ボールの大きさはバレーボールと同じ位か.....まぁこれなら紅蓮流の技や仙道術も当てやすい。」
紗椰「そうだね。まぁ私達魔神者同士が本気で戦闘したら....一つの世界が無くなる可能性が高いからね。フィールドはどうする?」
卑弥呼「ワンバウンドを考えて.....命蓮寺の中庭面積全部。」
今回の魔神者決闘は一対一、太一、哀が考案したマジックテニス。詳細のルールはテニスと同じ、サーブのみワンバウンド無し。先に7点を取った者が勝ち。ボールが耐えきれず破裂した場合は引き分けになる。
千尋「コイントスで最初のサーブを決めるよ〜。表?裏?」
紗椰「私は表。」
零「裏で頼む。」
金と銀のコインを投げ.....
卑弥呼「...銀じゃから表。最初のサーブは紗椰、決闘開始!」
この合図は、魔神解放を許可する事を意味する。
晴明「紗椰〜、俺ちゃんもいくよ〜。」
紗椰「一蓮托生!汝の名は安倍晴明!!」
雷電「零、相撲を始めるぞ!」
零「無類力士!汝の名は雷電為右衛門!!」
ボールを上に投げ.....紗椰の繰り出すサーブは.....
紗椰「陰水 氷瀑弾!!」
言霊&呪符の陰陽術で氷結のボールが零のフィールドに向かう!
零「そうきたか.....紅蓮流 炎烈撃!!」
裏拳で迎撃!!だが....
ドシュッッッ!!!!
千尋「ネットを越えなかったね。1‐0。」
聖「.....これが魔神者の実力.....私はとんでもない者を用心棒にしていたのですね.....
神子「.....背中に漂うオーラ.....あれが禁忌の魔神?恐ろしい.....」
今回の対決はマジックテニスだが、実戦と考えるとある意味恐ろしい戦いだと感じる命蓮寺、神霊廟のメンバーはただ傍観するのみ.....
零「今度は俺がサーブだ.....紅蓮仙道術 重鞭波!!」
紗椰「!召命の結界!!」
バリィィィィィィンンン!!!!
卑弥呼「サービスエースじゃな。1‐1。」
フィールドには鞭で斬り裂かれた跡がくっきりと残っている...
零「俺も最近は仙道術を学び直しているんだよ。」
紗椰「ちぃ.....喉を鍛えてもキツいよ.....」
命蓮寺の皆「......(次元が違い過ぎる.....)」
神霊廟の皆「.....(逃げたら殺される.....)」
1時間後......
零「ぜぇ.....ぜぇ.....」
紗椰「はぁ.....はぁ.....」
千尋「6‐6だよ〜。」
マジックテニスは全くの互角、本来なら一晩中続けられるが、能力をある程度制限されている為、疲労速度が早い。ボールもそろそろ破裂しそうな状態。すると....
卑弥呼「.....?千尋、楓花から電話来たよ。」
千尋「なんで?依頼はけっこう先なのに、零、紗椰、ちょっと待ってて。」
紗椰&零「....(何故太一じゃなくて楓花なんだ?)」
この時、魔神者の間では嫌な予感が的中しようとしている......
楓花「千尋!緊急事態よ!!太一が赤ちゃん戻りしちゃった!!」
千尋「....ちなみに、他のメンバーはどうなの?」
楓花「残念な事に......紗椰と零もお願い。」
千尋「零!紗椰!決闘は引き分けにして!!緊急事態コード、龍王の赤子状態!」
紗椰「.....マジで.....」
零「この場合は引き分けで終わろう.....退散するぞ!」
雷電「バハムートの苦労がなんとなくわかるぞ....」
晴明「俺ちゃん、今日はバハムートの愚痴に付き合うよ....」
この瞬間、両者が戦いを放棄した為、決闘は引き分けに終わった。その為呪具の譲渡は無しになった。
零「神霊廟の野郎ども、俺は緊急事態だから帰る。さらば!!」
紗椰「命蓮寺の皆、じゃあね。」
千尋「服の修理があったら予約してね〜。」
魔神者三人、新島太一の赤ちゃん戻りの為に帰還......
聖「.....今日は酒と肉を解禁しましょう.....」
神子「.....とりあえず、皆様帰りましょう.....」
その後、命蓮寺のメンバー、神霊廟のメンバーは魔神者の決闘以降、互いに飲み会をする事になったらしい.....
外の世界、召喚屋敷にて......
太一「ZZZ......」
楓花「呼び出しごめんね.....助かった.....」
零「俺と紗椰が来る待てにローラの眠剤を全部使うとはな....」
紗椰「太一が赤ちゃん戻りした原因は何?」
リュドミラ「ワイン風呂の湯上がりに.....ワルキューレがウィスキーを間違えて提供したらしい。」
今はベットでぐっすり眠っているが、酒が入ると太一は幼児退行してしまう事は皆が良くわかっている。
千尋「後でローラから眠剤を貰わないと.....そう言えばさ、召喚屋敷治ったんだ。」
楓花「太一は幻想郷に召喚屋敷を設置しようとしたけど、やっぱり駄目だった。でもね、現実の世界でもいい立地の場所があったから。」
一度太一は現実の世界に帰り、召喚屋敷を再び設置する為に様々な地方を巡った。今まではフランス革命地だったが、今回は日本の源泉地がある場所に屋敷を移した。
バハムート「はぁ.....ワルキューレの説教がようやく終わった.....付き添いの担当はしばらくレギンレイヴが代行する事になったから多分大丈夫.....」
雷電「バハムートも大変だな.....今日は晴明、卑弥呼と一緒にちゃんこ鍋でも食べっか?」
バハムート「そうさせてもらうよ......相棒の愚痴を聞いてくれよ....」
契約の魔神も疲れている。太一が契約しているワルキューレ達は、溺愛のレベルが異常な為、時々説教をしないと駄目である。
楓花「そうだ.....紗椰、あんた自画像が出来て飾る予定でしょ?試しに見せて?」
紗椰「.....けっこう時間かかったけど、これならどうかな?」
屋敷のリビングに、五條 紗椰の絵が飾られる......
零「....これぞ陰陽師だな.....太一が起きるのはどれくらいだ?」
千尋「今22時30分、明日の6時30分には起きると思う。」
零「.....明日の朝食、俺が作ってやるよ。楓花、ボーナス料金頼むな。」
楓花「任せて!資金は沢山あるからね!」
魔神者達の奇妙な結束が、また強くなる......
次回に続く.......
次回予告
魔神者の日常はハチャメチャな時もある.....どんな日々を過ごすかな?
次回 幻想郷帰還物語
零 龍李の日常
NEXTSTAGE 神霊廟