異変解決後......
零「ミスチー、常連客を増やす方法は熟知しているか?」
ミスティア「はい!お客様が飽きないようにする!」
零「よし....今日も売り捌くぞ!」
魔神者はそれぞれ職を持っていて、零 龍李は幻想郷に食事処を開店した。店の名前は『華月の飯亭』、中華料理店だが居酒屋のようにメニューが豊富にある。
雷電「零、食料の在庫管理は誰がしているんだ?」
零「スルーズに任せている。太一の召喚屋敷から新鮮な状態で転送されるように調整した。」
ミスティア「なんでもありですね.....」
話しながらも、開店準備を着実に終わらせる二人。人気メニューを看板に提示して、満足して帰ってもらうようにしている。
お店は朝の10時に開店し、20時30分に営業終了している。
開店.......
零「らっしゃい!何名かな?」
美鈴「一人でお願いします。ミスティアは従業員なんですね。」
ミスティア「はい!私も自分の店を大きくするには勉強する事が大事なんです!」
八目鰻以外にも提供メニューは用意しているが、熟練者の零から言わせれば、まだまだ未熟と評価した。料理とは、視覚、嗅覚、味覚の三大要素をバランス良く整えると叩き込まれている。
美鈴「あんかけ炒飯をお願いします!烏龍茶は氷入れて下さい!」
零「あいよ!ミスチー、烏龍茶を先に提供してくれ。」
注文が入ると直ぐ様調理を開始する。その間に、
ミスチー「烏龍茶です。しっかり冷えてますよ。」
美鈴「ゴク....ゴク.....美味しい!仕事がなければお酒飲みたいな〜.....」
料理が出来るまで、お冷と烏龍茶で喉を潤す。
雷電「魔神になる前を思い出すわい、故郷に飯を食わせる為に必死に努力した、たくさん稽古をしたぞ。」
ミスティア「他の魔神者と比べると.....零さんの肉体すごいですね.....」
美鈴「筋肉質と思われがちですけど、柔軟過ぎて恐いです。稽古をちょっと覗いたら.....片手で逆立ちして開脚しているんですよ.....」
身長は190センチだが、体重に関しては常人の100万倍。魔神者の中では超人体質と呼ばれ、桁違いの筋力を持っている。
零「あんかけ炒飯出来たぞ!」
美鈴「おぉ....いただきます.....」
モグモグモグ.......
ミスティア「お味はどうですか?」
美鈴「美味しい!!辛さも丁度いいし、肉とご飯の絡みも抜群で.....私じゃ作れない旨さですよ.....」
零「炒飯のバリエーションは沢山あるからな。デザートの杏仁豆腐を着けて、950円だ。」
美鈴「950円でデザート付きならお客さんも沢山来ますよ!千円札で良いですか?」
零「50円のお釣りだ。また来いよ。」
商売のコツに関しては楓花からノウハウを受けている。デザートの杏仁豆腐+副菜にミニサラダ、小さな卵スープを付けている。
美鈴「今度はお嬢様達も連れて来ますよ!ありがとうございました!」
最初のお客さんが美鈴と言う事もあり、幻想郷で凄く旨い中華料理店が出来たと皆は大喜び。11時30分になると.....
モブA「レバニラ定食を二つ!」
モブB「俺は青椒肉絲!」
モブC「麻婆豆腐丼を頼む!デザートは杏仁豆腐で!!」
全席埋まって、厨房もフル稼働。従業員のミスティア、魔神の雷電、ワルキューレ三女スルーズも大忙し。
零「料理出来たぞ〜!ミスチーもスルーズも運びまくれ〜!」
14時過ぎ........昼の部が終了.....
ミスティア「.....凄いお客さんの数だった.....売り上げはどれくらい?」
零「ランチで25万円以上の儲けが出来た.....だが課題もある.....」
スルーズ「食材管理している途中に呼び出されたら、お会計の仕事をお願いされた.....あたい疲れたよ.....」
お店をオープンして数カ月、売り上げは常に右肩上がりだが大きな課題が出てしまった。会計に戸惑うスルーズを考え、食券機を導入するか考えている。すると、
幽香「....零、お邪魔するよ....」
零「!?幽香の姉さん....」
幽香「その呼び方はやめろ。外の世界ではヤンキーって呼ばれるぞ。」
一部の者しか知らないが、零は昔半グレの首領を務めた過去がある。その証拠として、召喚屋敷には初代総長の特攻服があるとか.....
ミスティア「幽香様は何故お店に?」
幽香「レシピ本を何冊か購入したい。メディスンとリグルに美味しいご飯をプレゼントしたいんだ。」
零「子供にオススメな料理はカレーとハンバーグがいいぞ。」
飲食店では珍しく、材料販売も行っている。風見幽香はメディスンとリグルの保護者、たまに反抗的になって喧嘩した時、どうすれば仲良くなれるか考えている。
ミスティア「料金は前金制になってます。5キロの米、香辛料、豚肉、牛肉、ジャガイモ、人参、6220円になります。」
零「本当なら7000円の所だが、こないだ花を購入したのと、幽香には常連客になって欲しいからな。」
幽香「そうかい?じゃあ6300円で80円の釣りで頼む。」
スルーズ「また来てな〜。」
食事の時間帯では無いが、利益を考えてある程度ビジネスの幅を広げている。食堂が一番大変な時間帯はこれからだ.....
夜の部......
エドワード「零〜、飯食いに来たぞ〜。」
千尋「エド〜、酒の限度破ったらまた楓花に怒られるよ?太一の赤ちゃん返りの対処、頼むよ。」
エドワード「それは勘弁してくれ.....」
仕事終わりなのか、エドワードと千尋が来店する。
零「エドと千尋は仕事終わりかい?裏メニューあるぞ。」
ミスティア「.....零さん、もしかしてこの二人.....」
零「同じ魔神者だ。エドワード、千尋、従業員のミスチーをよろしく頼むぞ。」
毎週とは限らないが、全ての魔神者は零の常連客。一部の魔神者は別の場所で暮らしているのもあり、人里にいない事が稀にある。
卑弥呼「はぁ.....前回は散々な目に遭わされたぞ....余は強めの酒を所望する。」
メアリー「雷電〜、テキーラを2本頼むよ。」
雷電「来店していきなり酒とは.....裏メニューの注文を早めにしておけよ。」
魔神も同様に食事を楽しむ時はあるが、太一が酔っ払った時の対応があまりにも疲れる為、愚痴を言いまくる。
千尋「裏メニューの台湾ラーメンお願い!八目鰻も追加で!」
エドワード「俺様も裏メニューだ!塩ラーメンと八目鰻!」
魔神はお酒、千尋とエドはラーメン。八目鰻の注文も入り、ミスティアも気合が入る。
零「ラーメン来るまでテキーラを飲んで待ってろ。卑弥呼とメアリーがボトル空けているぞ。」
雷電「明日は零は太一と鍛錬場にいるからな。愚痴は今のうちに言っとけ言っとけ。」
その間にミスティアは八目鰻の用意し、お酒も提供する。
千尋「エドは幻想郷でどんな仕事してるの?私は仕立て屋。」
エドワード「旧地獄で大工をしているぞ。酒飲みの友が出来て、地霊殿に住んでいる。」
魔神者の中には信頼を勝ち取り、屋敷に住む者がいる。亮治は永遠亭、紗椰は命蓮寺、零は神霊廟。その他の魔神者は何処に住んでいるのかわからない。
10分後......
零「台湾ラーメンと塩ラーメン、お待たせ!」
ミスティア「八目鰻も召し上がって下さい!」
エドワード&千尋「いただきます!」
ズルルルル....
零「麺の太さは中細だ。美味しいかい?」
千尋「辛いラーメンは中細が一番!チャーシュー、メンマ、海苔、もやし、ネギのトッピングがいいアクセントだよ!」
エドワード「八目鰻に塩ラーメンは最高だ!俺様は追加で半ライスを頼む!」
ミスティア「追加注文入りしました!半ライスをお願いします!」
毎回エドワードはラーメンと半ライスを必ず注文する。それプラス.....
エドワード「がはぁ〜....今度勇儀を連れて来ようかな?飲み比べの勝負を着けてぇな。」
千尋「またやるの!?地霊殿に住んでから前より酒臭くなっているし.....」
ミスティア「噂で聞きましたけど.....地霊殿で酔い潰れた二人って.....」
酒豪のエドワードと星熊勇儀の飲み比べ対決は一時期幻想郷で話題となり、結果は引き分け。久々に酔い潰れ、地霊殿でしばらく寝込んでいたらしい。
零「千尋は1400円、エドは1800円だ。」
エドワード「あいよ。それとさ、明日は俺様も召喚屋敷に戻るぞ。木材を持っていきたい。勇儀も連れて来る。」
千尋「私は3日後に戻るよ。そんじゃね〜。」
丁度の料金を払い、二人は帰ってゆく......
雷電「明日は久々の稽古に太一が来るぞ。ルールはどうするつもりだ?」
零「魔神解放無しのルールで模擬戦をする。ただ太一がどんな戦い方をするのか考えないとな......」
ミスティア「....零さん、明日は土曜日なので私も召喚屋敷に行ってもいいですか?」
零「....雷電、どうする?」
雷電「来客がいる事は伝えておこう。鍛錬場を観戦するなら2階席がいいぞ。」
ミスティア「零さん、ありがとう!」
毎週土曜日は定休日、日曜日は昼のみ。幻想郷に住んでいても、鍛錬は欠かせない......
翌日、召喚屋敷にて.......
太一「零〜、お疲れ様。幻想郷の暮らしはどう?」
零「飲食店を開いて良かったよ。鍛錬場の準備は大丈夫か?」
バハムート「いつでも使っていいぞ。それと、先にエドワードと客人は2階席にいるぞ。」
1時間前にエドワード、勇儀、ミスティアが2階席でおつまみを食べながら待機している。
楓花「エドが地霊殿に持って行く木材は輸送したよ。私も久々に模擬戦見たいし、太一と零は見応えあるからね。」
その頃観戦席では......
エドワード「勇儀、ミスティア、一番見やすい場所だぞ。」
勇儀「エド、ありがとな。いつもは喧嘩に参加する側だけどよ、強い者同士の戦いを観るのも面白いからな。」
ミスティア「魔神者が強い事はわかっていますが、観るのが恐い.....」
色々観戦席で意見が出る中......
楓花「二人とも、魔神解放禁止ルールだよ。バハムートと雷電はVIP席で観てね。」
バハムート「相棒が勝つ事を信じて待っている。リュドミラ、審判よろしく頼むぞ。」
リュドミラ「任せろ。ルールを破ったら銃弾を撃ち込むぞ。」
雷電「大入りで零は負け知らずや!神殺しの玉座をワシが貰うで!」
鍛錬場.......
太一「.....相変わらず肉体は化け物だな.....でもね、僕も喧嘩は負け知らずだよ?」
零「女性見たいな美しさでもよ、太一の戦いは震える程恐ろしいぞ。だが、今回は勝たせてもらう。」
白ベースの和風戦闘服は零、黒ベースのゴスロリ風戦闘服は太一。互いに距離を離れ.....
リュドミラ「それじゃいくよ!戦闘開始!!」
ガギィィィィィィィンンンンン!!!!
零「.....やるな....やはり太一は俺の武芸で倒す!」
太一「武器無しでも充分戦えるんだよ?」
エドワード「零の回し蹴りに太一も同じ技で対抗していやがる.....だが....」
基礎技でも、超人体質の零の方が有利。だが太一は....
ガシッ!!
太一「龍ノ技 尾羽根崩し!!」
プロレス技の変形ドラゴンスクリューで零をダウンさせる!!
エドワード「零相手にプロレス技をするのか!?魔法中心の戦いをする太一にしては珍しい.....」
零「ぐお!?相変わらず予測不能な考えはついてこれないな....だがな太一、相打ちにさせて貰ったぞ。」
太一「.....身体強化しても、零の打撃は芯に響く....首が痛い...」
紅蓮流は打撃中心の技が多く、強靭な脚を崩す事で技を制限させる。純粋な筋力では零が圧倒的だが、魔法を融合させた戦い方は誰も予想しない。だが、
零「紅蓮流にも組み技はあるんだよ!裏閂原爆固め!!」
リバースの閂スープレックスで太一を後方に投げっぱなす!!
太一「がはっ!でもね、サモンズレギオンは出来ているんだよ!」
勇儀「....魔力のオーラが変色している?」
エドワード「普段太一がレギオンする召喚獣とは違うな.....」
本来太一がレギオンする召喚獣はイフリート、シヴァ、ラムウ、シルフが主体。今回の召喚獣は.....
太一「ソロモンブレイク 撃烈風殺矛(ハリケーンランス)!」
昔使用していたソロモン72柱の魔法を引き出す!!
楓花「.....その魔法、修羅場の学院時代に使っていた召喚獣じゃない!」
リュドミラ「女誑しは学院から始まったからな.....」
先程出したパール・ゼブルの召喚魔法も、太一は新しい魔法に創造している。
零「相変わらず魔法の種類は無限大だな....だが根比べはどうだ!!」
バシィィィィンンンン!!
掌底で太一の顔面を殴る!
エドワード「側面を殴り抜いたな....だが太一のスイッチが入るぞ。勇儀、面白くなるぜ。」
太一「.....ブッ!!」
口から出血し、唾を吐き捨てる太一。次の瞬間.....
太一「.....くたばれ!!」
バゴッンン!!
強烈な肘打ちが零の顔面を撃ち抜く!
零「くぅぅ....殴り合いは俺の土俵、来いよ!!」
プロレスのエルボー合戦が鍛錬場で響き合う!!
ミスティア「恐ろしい喧嘩.....」
勇儀「凄いな!!もっとやれ〜!!」
5分後......
零「はぁ....はぁ...」
太一「ぜぇ....ぜぇ.....」
首が真っ赤に腫れ、互いに息が途切れているが.....
太一「どうやらこの勝負、僕の勝ちだ。」
零「....いつも以上に首が痛え....紫色のオーラ、まさか...」
太一「反射痛覚(バイオレンスミラー)。アスモデウスのアレンジ魔法だ。」
本来は相手の痛覚を倍増させる拷問魔法だが、自身と相手がある程度ダメージが蓄積した状態じゃ無ければ発動出来ない諸刃の剣。だが、
ミスティア「零さんが....押し負けている?」
エドワード「超人体質でもよ、痛覚を遮断する事は出来ないんだ。俺様もアスモデウスの魔法でやられた。」
痛覚倍増(ウルトラバイオレンス)、自傷の漆黒(スーサイドブラック)はアスモデウスのオリジナル魔法。二つの魔法をミックスさせて、零自身の攻撃が倍返しのカウンターで襲って来ている。
零「終わりにしてやるよ!!紅蓮流奥義 雪崩殺し!!」
全身を錐揉み回転し、太一の身体に雪崩のような連続蹴りを浴びせる!!だが、
太一「我が身を守れ、人魚の女王!氷牢地獄(ヘルプリズン・コキュートス)!!」
一瞬にして絶対零度の地獄を零に喰らわす!!
零「......これ以上は無理だ、ギブアップ......」
リュドミラ「勝負ありだ!零自身が降参宣言をした為、太一の勝利だ!」
太一「昔の魔法もだいぶアレンジ出来るようになって良かった〜。零、ありがと。」
零「.....今度はプロレスで勝負しようや。」
エドワード「俺様も混ぜろよ!その前に、二人は汗を流してこい。」
勇儀「見応えあった......あたいも参加したかったな〜。」
二人の模擬戦は、太一の勝利に終わった.......
その後.....
楓花「見応えある模擬戦だったよ。太一が昔の魔法を使ったのは予想外だったな〜、女誑しの学院時代を覚えていると思わなかったよ。」
零「言い訳をする事はないさ、今日は俺が負けた。ただそれだけだ......」
魔神解放無しでも、神殺しの龍王は強かった。そこに、
雷電「零、紗椰から絵が届いたぞ。お前の店に良い物だと思うぞ。」
華月の飯亭に、零 龍李の自画像を飾る絵が完成した為、確認する.....
零「.....紗椰にお礼を言わないとな....エド、久々に俺と飲む?」
エドワード「俺様は大歓迎だ!地底に美味しい居酒屋があるから行こうぜ!」
勇儀「あたいも行くぞ!朝まで飲もうや!」
楓花「二日酔いで屋敷に帰らないでね〜。」
魔神者の日常は続いてゆく......
次回に続く......
次回予告
魔神者の日常は時々、アウトローな事もある。さて、どんな日々を過ごすかな?
次回 幻想郷帰還物語
望月 千尋の日常
NEXTSTAGE ???