異変解決後......
千尋「妖怪の山に住居を建てて良かった〜。」
卑弥呼「余は不思議に思う、お主が時々邪悪な心に支配されないか心配になる。」
望月 千尋は自身のこれまでの経験を生かし、幻想郷では仕立て屋として働いている。時々衣服を製作する事もあるが、夜間に外出する事が多い為、昼間はあまり出ない。
文「すみません〜!文々。新聞です〜。記事ネタを貰いに来ました〜。」
千尋「なんだ。文なら大丈夫だと思うけど、次回から合言葉を設定しよう....」
魔神者の中でも千尋は過酷な人生を経験し、物心着いた時には暗殺者として生活してきた。
文「住居と言うよりアジトって感じがします.....」
千尋「私の悪い癖かも、現実世界じゃ逃亡生活が当たり前だったからね......」
文「詳しくお聞きしたいのですが....」
卑弥呼「天狗を焼鳥にして食べるよ?」
心理戦で千尋と卑弥呼に挑むのは基本的に辞めた方がいい、地霊殿のさとりとボードゲームで勝負したらどうなるのか気になる。
千尋「そろそろ仕事だ。今日はアリスと衣服作りだから仕立て屋道具持っていかないと.....文、今回の記事ネタはこれでお願い。」
メモ書きだけ残して、千尋はアリスの家に向かう.....
文「.....これ、記事ネタにしてもいいけど.....私、太一さんに半殺しにされるかも......」
ネタの内容を一通り見たが、詳細を覗くと身の危険を感じ、大人しく退散する........
アリス邸にて......
ピーンポーン......
千尋「アリス〜。来たよ〜。」
アリス「いらっしゃい。上がっていいよ。」
時間帯は昼食頃、道中でサンドイッチを購入して食事をしながら仕事をする予定らしい。
卑弥呼「千尋〜、余はお腹空いた。食べ物ある?」
千尋「ハム&卵のサンドイッチならいいよ。後、野菜ジュースがバックにある。」
仕事の際千尋は、ほとんど少食で済ませる。流派こそ違うが、忍びの家系で育っている半蔵と千尋。ただし千尋は幼い頃から殺戮を繰り返し、魔神者になる前もジャック・ザ・リッパーの名で知られていた......仲間と過ごしていく内に明るくなり、殺人鬼状態になる事は滅多にない。
アリス「ご飯食べたらさっそく人形作りをするわよ!素材はある?」
千尋「屋敷から持って来た!たくさん使っていいよ!」
召喚屋敷から持って来た素材は、ヘカトンケイルの糸。巨大な化け蜘蛛の召喚獣から出た糸は高級品、太一の場合はパジャマの素材にしている。更に、
卑弥呼「千尋は衣装細工が上手でな、炎のようなドレスを作った事もあるよ。」
千尋「最初から作ると時間がかかるから、服のベースを完成させてからの方がいいよ。何色にする?」
アリス「いつも上海と蓬莱は青ベースが多いから.....試しに赤にしたい!」
ヘカトンケイルの糸をシルクに変化させ、明るい赤に着色させる。本来は時間を使い、衣装の色を完成させるが、千尋の仕立て屋道具には瞬時に可能にする物がある。
千尋「ティナ発明のカラーバイト!どんな物も一瞬で色をチェンジするよ!光沢の強いアップルレッドにな〜れ!」
服にスプレーを噴射させると、あっという間に綺麗な赤色にチェンジ!着色の素材は紗椰から貰っている。
アリス「青の刺繍を入れて、炎と水を表現出来るかも!」
千尋「刺繍を入れる前に、軽く目印を着けて。炎の表現は揺らめきが大丈夫だから、どの位置か考えてね。」
3時間後......
アリス「ふぅ~.....上海と蓬莱の新しい衣装が出来た....」
千尋「疲れた〜.....卑弥呼〜、私の住居は大丈夫?」
卑弥呼「ちょっと前に童子から連絡が来て、依頼の打ち合わせをするから戻れって言ってたよ。」
千尋「.....太一の赤ちゃん返りじゃなくてよかった.....」
人形作りが完成し、一息ついた所に半蔵と酒呑童子から連絡。忍びにとって依頼の打ち合わせは、現実世界でいう殺し屋である。
アリス「太一って、紫の子供だよね?赤ちゃん返りって何?」
卑弥呼「.....話すと長くなるぞ.....」
酒を飲み、酔っ払った太一のエピソードを卑弥呼が語る......
アリス「.......なんかややこしい......ちなみにだけど、一番大変だった事は何?」
千尋「夜泣きとおねしょ!楓花が『太一 赤ちゃん返り対処マニュアル』を作ってくれたから最近は何とかなるけど.....」
赤ちゃん返りした時は、女性陣はおむつ交換とミルク、男性陣は結界で物が破損しないか見張りをする。
卑弥呼「打ち合わせ時間が迫っているぞ。忘れ物はしないでね。」
千尋「アリス、また一緒に人形作りしようね!」
アリス「いつでも来て!今度はお菓子も用意するわ!」
人形作りを終え、半蔵の元に瞬時に向かう........
夕暮れ、半蔵の隠れ家にて......
半蔵「.....時間通りに来たな.....千尋、汚れ仕事の整えを始めよう.....」
千尋「証拠は残さず、素早く終わらせる。」
忍び装束を着用し、暗殺の仕事に取り掛かる。現実世界で神族の残党狩りをするのが半蔵と千尋の任務。
童子「標的は全部で8体、今回も俺の毒を活用した武器で暗殺するぞ。」
卑弥呼「気を付けて欲しいのが、これまでの暗殺パターンが読まれていると思う。余と千尋の能力である程度かき乱す。そろそろ偵察が戻って来る頃かな......」
偵察と聞いて忍びコンビは疑問に思う。すると......
誠太「お待たせ.....情報更新、標的は全部で20体、おいら達が来る事を予想しているのか、増援を呼んだみたい....」
武蔵「半数は始末した、ただ拙者と誠太殿が単独で殺し過ぎると怒られるから、残りをお頼み申す。」
半蔵「幻想郷に住んでから変わりつつある。だが、神殺しの感覚を忘れない為にも裏稼業は続けないとな......」
侍として生きる誠太も、半蔵、千尋と同じ裏稼業を継続している。役割としては全員殺しだが、下調べをするのは基本的に紗椰の式神を借りるか、もしくは変化の術で半蔵が忍び込む。
千尋「今回は半蔵が敵を誘い込んで、いつもの作戦だと読まれるし、禁じ手を使って仕留めた方が証拠が残らないと思う。」
半蔵「.....矛滅眼を使用するか.....まぁ、証拠隠滅は必須だ。任せるぞ。」
相手の能力を無効にする青い瞳は無盾眼、攻撃を反射させ自滅させる赤い瞳は矛滅眼。千尋は魔神者で唯一のオッドアイで、普段は化粧で隠している。
誠太「おいらは退散するよ。帰ってご飯食べないと.....」
千尋「誠太も大変だね......さぁて、お仕事の時間に移ろう......」
神族、残党のアジト.......
半蔵「.....誠太の情報は確実だな.....超越憑依!汝の名は酒呑童子!」
千尋「真実即滅!汝の名は卑弥呼!」
瞬時に魔神解放し、残党狩りを始める!!
残党「敵襲〜!魔神者だ〜!!」
だが時はすでに遅し、神族の連中は千尋が囮になる事を予測し過ぎていた......
半蔵「水遁 刺毒の豪雨!!」
酒呑童子の猛毒が雨となり、全ての残党を苦しめる!!
千尋「終わりにしてあげる!瞳術 矛滅血眼!!」
赤い瞳が輝き、残党どもが次々と自滅、自決してゆく!!その眼はまさしく、オッドアイだからこそなし得る瞳術である....
卑弥呼「.....神の血は嬉しいけど、汚物は消毒だ.....」
童子「後で汚え花火でも打ち上げよ.....」
裏稼業が終わり.......
千尋「半蔵、お疲れ様。今日はどうする?」
半蔵「2カ月ぶりに酒飲むか。エドワードは誘わないでおこう、絶対二日酔いになる。」
幻想郷に帰還した忍びコンビは、久々に酒飲みする。だがエドワードを誘うと酒豪のペースに付き合いきれない、そこで、
プルルルル.....
ティナ「千尋〜?私のラボを予約してるの?」
千尋「酒飲みしたいんだけど、酒豪がいない場所を確保したいから。お願い。」
ニコラ「研究は終わっているぞ。別室なら借りていい。」
千尋「あんがと!半蔵も一緒だよ〜。」
酒豪(エドワード)と飲める魔神者は半蔵や零だけだが、女性陣を巻き込む訳にはいかない事を考え、ティナが幻想郷にラボを作った事もあって、酒飲みの避難場所を確保した。
半蔵「千尋は飲むペースをほどほどにしろよ、太一とは違う酔っ払いだからな.....」
千尋「うっさい!とりあえずティナのラボで飲むの!」
缶ビールとおつまみを確保し、ティナのラボに向かう......
ティナのラボにて......
ティナ「いらっしゃい〜!入っていいよ〜。」
千尋「Thank You〜。お土産あるよ。」
半蔵「残党狩りが日本だったから、お饅頭を買ってきたぞ。」
缶ビールとおつまみを並べ、三人は乾杯する。それと同時に魔神達も、
ニコラ「鬼夫婦のお揃いで何よりだ。私の研究を見ていくがいい!」
卑弥呼「誰か鬼夫婦だ!童子とは同じ鬼でも余は違うぞ!?」
童子「まぁまぁ、夫婦じゃねぇけど酒飲もうぜ。」
魔神同士、なんだかんだ仲良くしている。一緒に食事したり、遊んだりする事も多い。
ティナ「そうだ。千尋〜、あんた紗椰に自画像をお願いしていたよね。届いたよ。」
ここ最近、魔神者達は似顔絵、自画像を紗椰にお願いし、自宅に飾る事がマイブームになっている。
千尋「.....これが私の自画像.....オッドアイを上手に隠しているの凄いよ......」
挿絵を見ても、千尋の瞳はあえて再現せずに隠している。本来千尋の瞳は右目が赤、左目は青のオッドアイ。矛滅眼と無盾眼の2種の瞳術を同時に使用すると幻滅桜花になり、理を破壊してしまう恐ろしい禁術を宿している。
半蔵「そろそろ挿絵をお願いしようかな。紗椰の絵は最低でも100万円で買い取れるから凄いよ.....」
ティナ「今日は残党狩りお疲れ様、マッサージ機の試作品があるよ。肩こり解消するついでに、感想聞かせて。」
千尋「なら試す。眼力使うと首と肩が固まるんだよね〜。」
だがこの時、缶ビールの本数がどんどん減っている事に皆は気付いていなかった......
2時間後......
千尋「.....うっプ.....」
ティナ「マズい、太一とは違う酔っ払いになった....」
半蔵「匂い消し、ある?」
酔っ払い状態は殆んど手が付けられないが、千尋の場合.....
千尋「......オェロロロロ.....」
卑弥呼「臭ッい!?もしかして千尋が酔っ払ったの!?」
童子「参ったな......」
太一の場合は酔っ払うと赤ちゃん返り、千尋の場合は酔っ払うとどんな場所であろうと嘔吐が止まらない....しかも今まで摂取した物全てが出るのか、物凄く臭い.....
ニコラ「.....にとりと後で匂い消しの発明を作ろう....」
河城にとりとティナの絡みは、後々に出てくるのでお楽しみに.......
次回に続く......
次回予告
魔神者の日常は色々と変わっている。以外な素顔が見れるかも?
次回 幻想郷帰還物語
服部 半蔵の日常
NEXTSTAGE 守矢神社