幻想郷帰還物語    作:星風 彗星

39 / 39
ゆっくりしていってね.....


伊吹 楓花の日常

召喚屋敷にて......

 

楓花「どうやったらやる気が出る仕事になるのかしら.....財政管理は寝不足になる.....」

 

リュドミラ「私もそう思う.....豚に鉛玉ぶち込みたい気分だよ。」

 

異変解決以降も、伊吹 楓花は魔神者達の財政管理を継続している。元々財閥のトップで、魔神者になる前も令嬢として生活していた。

 

楓花「はぁ.....お人形で遊びたいな〜.....愛しい太一は何処〜?」

 

リュドミラ「女誑しの太一が何処で活動しているのかわからないが、仕事ついでに聞き出せばいいんじゃないか?この後地霊殿に行くついでにどうだ?」

 

楓花「そうする。念の為、銃火器装備していこう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地霊殿にて......

 

さとり「そろそろ客が来ます。こいし、誰か来るか覚えています?

 

こいし「魔神者の楓花!お菓子持って来るよ〜。」

 

古明地姉妹が楓花が来る事を楽しみに準備している。魔神者である事を関係無しに、友人として接している。

 

楓花「お待たせ〜、仕事が続いているから軍服で来ちゃった。」

 

さとり「それでも外の世界では財閥の令嬢ですからね。ビジネスの話を始めましょう。」

 

最近旧地獄では、人間の観光客がけっこう押し寄せ状態で施設が足りない事から色々と悩んでいる。

 

こいし「魔神も姿を現してね、私わかるよ。」

 

リュドミラ「ほぅ、無意識だが少しビックリしたぞ。」

 

普段姿を出さないリュドミラも、楓花のビジネス会議に参加する。

 

さとり「観光客が増えるのはありがたいですが、困った事に大きい施設が無いんです。居酒屋、飲食店はあるのですが.....」

 

楓花「一応観光したよ、地霊殿付近はチェーン店はそこそこあっても魅力あるスポットが無いと駄目ね。」

 

こいし「私ね、地霊殿に温泉施設があったらいいな〜。」

 

リュドミラ「温泉施設か.....」

 

施設を建てるにはかなりの時間が掛かる。人件費も相当な額だが、楓花の資金なら可能、だが.....

 

さとり「給料が良くても現場を指揮する人と、大工職人がいないと大変ですね.....」

 

楓花「う〜ん....ちょっと待ってて、電話交渉みる。」

 

プルルルルルル.......

 

エドワード「もしもし、俺様はバカンス中だぞ。しばらく日本に帰らないからよろしく。」

 

楓花「エド!あんた今何処にいるの?」

 

エドワード「メキシコシティでルチャ・リブレを楽しんでる。もっとやれ〜!!」

 

ワァァァァァァァァァァ!!

 

現地の時間はゴールデンタイム、エドワードはタコスとテキーラで観戦中。

 

こいし「電話越しでも凄い歓声だね.....」

 

楓花「仕事の報酬として、いつもの給料にウィスキー1ダース用意するわよ。」

 

エドワード「何!?とりあえず2時間後、地霊殿に行くぞ!ついでに勇儀、パルシィ、ヤマメも連れて来い。人手不足ならもっとだ。」

 

楓花「国境付近に転移ポータルあるから、慌てずに来てね。」

 

 

 

 

 

2時間後.......

 

 

 

エドワード「俺様が来たぞ。早速だが何をするんだ?」

 

さとり「エドワードさん、温泉施設を建設するのですが.....」

 

先程、楓花とのビジネス対談の内容を伝えると....

 

エドワード「話はわかった。ただ街の構図を考えると時間掛かるぞ?」

 

こいし「そうだと思って、地霊殿付近の地図を持って来たよ。」

 

旧地獄の街の繊細を客観視すると、コンビニ、飲食店チェーン店が住宅街にある。ただ大きいスポットが無い事を考えると、観光客の目に届かない事がある。

 

楓花「温泉施設の構図はどうするの?」

 

エドワード「地下1階を設営して、岩盤浴とリラックスルームを作る。その点を踏まえて空調設備を整えないとな....」

 

リラックスルームには漫画コーナー、古いアーケードゲーム、ドリンクバー、マッサージチェアを設置。温泉に関しては、

 

さとり「源泉はお空の核熱を利用します。サウナも設置お願い出来ますか?」

 

エドワード「任せろ、俺様に不可能は無いからな。」

 

海賊王エドワード・ティーチは船大工の経験から、建築関係の仕事では必ず成功している。ただ一つ、思った事があり....

 

楓花「....観光客が来るなら食堂を用意しないと......零は店があるから難しいし、どうしよう......」

 

勇儀「店ならあたしに任せろ!経理に関してはさとりに頼むが、用心棒、厨房なら仕事出来るぞ。」

 

さとり「勇儀さん、ありがとうございます!」

 

地霊殿の巨大温泉施設の建築計画が順調に進んでいる。最終的に魔法で建造物が壊れないように、耐震テストも行う。

 

エドワード「一度、建築資材を取りに行くから屋敷に戻る。予定通りなら2カ月後に完成するぞ。」

 

楓花「私の錬金術を活用すれば、だいたいそれぐらいかかるよね。ヤマメとパルシィは?」

 

勇儀「施設を建設する土地に現地集合する予定だ。明後日、皆で一緒に頑張るぞ。」

 

こうして、旧地獄の大規模工事が始まる.......

 

 

 

 

 

 

 

2日後......

 

 

エドワード「持って来たぞ〜......」

 

大量の建設資材を運搬して来たエドワード、念の為パルシィとヤマメに数量を確認する。

 

ヤマメ「......これだけあれば大丈夫。所でさ、この空地から温泉を引くってどうするの?」

 

楓花「.......錬成発動.....イールド!」

 

一瞬にして空地に温泉が流れる!ただ足場が無い為、直ぐ地面に染み込んでしまう。

 

楓花「よし、エドの図案を元に資材を配置して!番号を用意したから、石材を5キロ積んでね。」

 

最初に露天風呂から建築し、室内風呂は後から組み立てる。男性と女性が別々になるように、パルシィがラインを引く。

 

パルシィ「錬成って便利〜.....でもさ、最初から全部に資材を配置した方が効率がいいわよ?時間が掛かると妬ましくなるわ。」

 

リュドミラ「建設は些細なミスがあると、一気に崩れる。立方体の範囲がデカいと微調整が出来ないから、確実に完成するなら時間をかけてじっくり創る方がいいのさ。」

 

楓花「ちょっと集中を強めないとね、開眼!」

 

額の瞼がゆっくりと開眼し、三眼(トラインアイズ)になる!

 

さとり「これが楓花さんの能力なんですね......設置した石材が確実に岩風呂に変化してきてます.....」

 

エドワード「楓花〜、後1っ箇所錬成したら休憩にするぞ。両手が痛くならないようにな。」

 

こいし「休憩しよう〜!私も少し疲れた.....」

 

 

 

 

 

地霊殿内にて......

 

お燐「さとり様、お仕事お疲れ様です。コーヒー持ってきました。」

 

楓花「ふぅ~.....思ったより両手が痛い.....」

 

プシュゥゥゥゥゥゥ.......

 

お空「冷水が溶けて、淡い青色の液体が出てきた.....氷って色変わるの?」

 

メアリー「楓花の場合、錬金術を使用を続けると毎回冷水で魔力を吐き捨て無いと負担が強くなるからな。しっかり休めてな〜。」

 

本来の錬金術は違い、楓花は常時両手に魔法陣を描き埋めている。元々は魔力量を増やす為に実験したが、多過ぎても不便な事を考え、適度な質量を保つ為に研究している。

 

リュドミラ「今回は淡い青色だな、だが前と比べると使用時間が増えたんじゃないか?」

 

楓花「5分伸びた、研究マニアのティナに実験報告をしないとね。」

 

エドワード「マッドサイエンティストのティナに実験報告をしているのか?またヘンテコな発明品を創るぞ.....」

 

さとり「魔神者の皆様は毎日楽しそうでいいですね.....」

 

温泉施設の建設は思ったよりもハードだが、ちょっとした休憩で疲れも吹き飛んでしまう。だが、

 

こいし「今日はさ、露天風呂を先に完成させてさ....次回内装を作業すればいいと思うよ。さすがに1日中だと疲れるよ〜。」

 

ヤマメ「私も〜、資材重たくて大変......」

 

パルシィ「何か別の方法あるなら考えなさいよ。はぁ....疲れる.....」

 

楓花「明日休んでもいいよ。作業を順調に進めるなら、適度な休日とそれに見合う対価だからね。」

 

射撃の鍛錬を明日行う為、建設メンバー達に休暇を与える。その代わり召喚屋敷には立ち寄り禁止、温泉施設が完成するまではご褒美を待つのみ......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、ロシアのシベリア平原.......

 

 

リュドミラ「さぁ、今日は存分に鉛玉を使うぞ。準備はいいか?」

 

楓花「邪殺開眼!汝の名はリュドミラ・パヴリチェンコ!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......

 

リュドミラ「やはり故郷は銀白の世界が一番馴染む。楓花、そろそろ標的が来るぞ。」

 

楓花「今日も確実にKILLを稼ぐ。正直嫌いだけど、私は魔神者だから.....」

 

極寒の地で射撃鍛錬をする理由は、神族の残党狩り、現実の世界での犯罪者の処刑、モンスター退治、他にも理由はあるが、精神統一をする為に相手の命を奪っている。

 

リュドミラ「標的が動いたぞ。仕留めろ!」 

 

ダァン!!!!

 

楓花「ヘッドショット.....次!」

 

リュドミラ「神族の残党、五体!」

 

楓花「変則弾道 星の穿ち(スター・ガレス)!」

 

スナイパーライフルをショットガンに変形させ、一発で仕留める!!

 

リュドミラ「次は犯罪者15名!」

 

楓花「アサルトチェンジ!」

 

今度はアサルトライフル、驚異の速射で脳天に風穴を穿つ!

 

リュドミラ「最後は的あてだ、気を引き締めろ!」

 

楓花「ジルク&デラド!」

 

最後はハンドガン2丁で全ての的あてを撃ち抜く!!

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!

 

リュドミラ「.....終わりだ....」

 

楓花「全ての銃器を使えるようにならないと、死の射撃手って言えないからね.....」

 

週一で魔神解放を行う理由は、神殺しでも心を乱さない為。同じ魔神者の中でも、伊吹 楓花は不屈の精神を持つ......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、地霊殿に戻る......

 

 

エドワード「お帰り、昨日休んだおかげで資材運び終わったぞ。」

 

さとり「後は錬成だけです!楓花さん、お願いします!」

 

楓花「よし、作業開始!」

 

地霊殿メンバーが楓花が鍛錬中、番号が記された場所に資材を先に運び終えていた。そして、

 

リュドミラ「楓花、乗り切るぞ!」

 

楓花「いくよ〜!イールド!!」

 

次々と風呂が出来上がり、源泉かけ流しの露天風呂が完成!これでようやく内装に取り掛かる事が出来る。

 

こいし「露天風呂が出来た〜!!」

 

楓花「次は内装だよ!その前に食事休憩!」

 

勇儀「パルシィ!ヤマメ!昼飯の時間だぜ〜!」

 

仕事をしっかりと行い、適度に休憩を取りながら順調に温泉施設を建設してゆく.......

 

 

 

 

 

 

3ヶ月後.......

 

 

 

楓花「温泉施設か完成〜!!」

 

さとり「皆様のおかげで無事に開業出来ます!ありがとうございます!」

 

パルシィ「不安もあったけど、全部終わってよかったわ.....」

 

地霊殿メンバーが総力を尽くし、新たに温泉施設が開業する事が出来た......少しでもはやく出来るように休みを削ったが、それでも完成出来たのは嬉しい。

 

こいし「お姉ちゃん〜、エドワードが宴会したいからお酒持って来たよ〜。」

 

メアリー「建設が終わったんだ。朝まで飲もうや!」

 

リュドミラ「楓花、エドワードに報酬のウィスキー1ダース。使った方がいい。」

 

楓花「う〜ん....エドワードは今回飲み会以降しばらく禁酒してね!?あんたのペースだと酔い潰れるんだから!」

 

エドワード「俺様は酒飲みで負けるのが嫌なんだよ!まぁ今回は皆で楽しめるように、ビールにするよ。」

 

酒豪は常にアルコール度数が高くないと酔っ払えない為、皆が必ずペースが乱れる。ビールならある程度合わせる事が出来る為、酔い潰れる事はない、

 

エドワード「そんじゃ、開業祝って乾杯だ!!」

 

地霊殿メンバー「乾杯〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後.....

 

楓花「これ以上飲むと理性が潰れる....」

 

こいし「良く頑張ったね〜!エド、もう一杯ビール。」

 

さとり「こいしも飲み過ぎたって遅いですよ。あぁ、頭が痛い....」

 

結局いつもよりハイペースで飲んだのか、泥酔になりつつある。すると、

 

エドワード「楓花、紗椰の挿絵が完成したぞ。」

 

以前依頼していた自身の絵を手渡す.......

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

楓花「紗椰にお礼を伝えておこ、私の自室に飾るよ。」

 

勇儀「武器持ってても違和感ねぇな......いつかバトルしたいな。」

 

リュドミラ「そうかい?銃弾はかなり痛いぞ?」

 

エドワード「勇儀なら弾くかもな、ウィスキー飲むぞ〜!」

 

楓花「ちょっとまちなさい!?これ以上飲むの酔い潰れるわよ!限界なんだから!!」

 

 

 

地霊殿の飲み会は、朝まで続いてゆく.......

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く........




次回もよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。