蒼龍   作:蒼覇初雁

1 / 1
カセキホリダー要素のないまさしく蒼龍の原作とも言える物語
まぁゆるりと見ていってや〜


第1話 帰還と出会い

蒼覇家と劫火家

この2つの家系は、江戸時代からずっと犬猿の仲で、抗争が絶えなかった

この2つの家系がなぜここまで仲が悪いのかは不明

だが、ある時を境にその抗争は突然おさまった

 

物語の主人公である蒼覇初雁はとある街ある食堂に住む19歳の剣士だ

 

3年前、初雁にある悲劇が起こった

平和な日々を送る中、突然劫火家の末裔である劫火篤が襲撃してきたのだ

襲撃してきた篤と応戦するも、圧倒的な力に押されて大ピンチに

 

その時、当時食堂の店長で初雁の父親だった蒼覇刃王は初雁を逃すために自分を犠牲にして篤と戦うことを決意した

結果的に初雁を逃すことに成功した刃王だったが篤に倒され、命を落とした

父親が死んだことで初雁は父親を失った悲しみと自分の弱さと情けなさに涙を流した

 

そして篤を倒すために、大事な人を守れるようになるために初雁は修行の旅に出た

当時父親の刃王の後を継ぐことになってたが、その座は兄貴分の大黒岩手にしばらく渡した

 

それから3年後、長い修行を経て帰還した

そこから謎の少女と出会い、仲間達との再会し、初雁の新な物語が幕を開ける

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とある山の上…

 

初雁「…3年ぶりの故郷…か…懐かしいなぁ。所々変わってるところはあるみたいだけど、ほとんど変わってない…まずは家に戻るかな」

 

1人呟くと、初雁は茶色いローブを纏い下山を始めた…

 

__________________

 

とある町のショッピングモールにて…

 

伊織「佐久〜!こっちよ〜!」

 

佐久「いおりん待ってよ〜!」

 

夏が終わりに近づく8月下旬

学生たちにとって天国のような時期である夏休みはもうすぐ終わってしまうそんな時期だ

そんな中でショッピングモール内を歩いている2人の少女

 

片方はピンク髪で青いリボンで束ねたポニーテール、黄緑と水色のツートーンカラーのミニスカワンピースを着ているのは虹咲伊織(にじさき いおり)

もう片方は同じくピンク髪だが伊織とは異なり、オレンジ髪で左目を隠し、首から独特なネックレスを下げる少女想恋佐久(そうれん さく)

この2人は中学生の頃からの大親友で、高校生の頃はもちろん、大学生活の今でもいつも一緒にいる

ちなみに訳ありで佐久が伊織の家に居候しているので本当に一緒にいることが多い

 

今日は久しぶりに2人揃って暇になったのでショッピングに来ていた

 

佐久「それにしても、いおりんとこうやって出かけるの久しぶりだね」

 

伊織「そうね、夏休みは空手の合宿やオープンキャンパスにアルバイトが多かったからあまり一緒に遊べる時間が少なかったもんね。久々だから楽しみだったわよ」

 

佐久「私も嬉しいよ。だから今日を思いっきり楽しもうね。てことでまずはどこから行く?」

 

伊織「それじゃまずはCDショップに行きたいな。最近イルミス先生の新しいアルバムが出たから買いたいの」

 

こうして2人のショッピングが始まった

最初は伊織の欲しいアルバムを求めてCDショップへと足を運んでいった

探していたCDを購入すると再び違う店に移動する

その後、書店で佐久が気になっていた書籍を探したり、服屋で新しい服を見たり試着したり、評判のケーキ屋でお茶をしたりなど、とても充実した休日を過ごした

 

ところが、このあと色々な意味で濃い思い出を作ることになろうとは2人は知る由もなかった

 

 

その日の帰り道、2人はそこそこな量の買い物袋を手に持って家路についていた

 

佐久「結構買ったね」

 

伊織「そういう佐久もでしょ」

 

普通ならば途中でじゃあまた明日〜…となるが、彼女たちは特例で同じ家に向かっている

太陽が傾き、夕日が2人を照らしてくる

そんな平和なひと時は突然崩れ去る

家を目指す2人の前に7、8人の20代前半くらいの男性の集団が現れ、声をかけてきたのだ

 

男A「ねーねー、そこのお嬢ちゃん?君達すっごく可愛いねー」

 

男B「オレ達と一緒に遊ぼーよー」

 

話しかけてきた内容はこうだ

明らかにわかりやすいナンパである

声をかけられた伊織はとても不機嫌になった

 

伊織「…悪いけど私たちはあんたらと遊ぶほど暇じゃないんで。行くわよ佐久」

 

楽しいひと時を邪魔されて怒りが込み上がってきた伊織だったが冷静にあしらうと佐久の手を取って先に進もうとする

だが、ここで問題が発生した

 

男A「ちょっと待ちなよ」

 

佐久&伊織「「!!?」」

 

急いで去ろうとした2人の肩を男が掴んできたのだ

突然の事態に2人とも驚く

 

男C「なんで遊ばないの〜?いいじゃないか〜。それとも、痛い目に逢いたい?」

 

男G「ナメられたもんだなぁ〜」

 

誘いを断られたのか男たちはわかりやすいほど不機嫌になり始める

どうやら相当欲求不満なようだ

やがて男の1人が2人に手をかけようとすると…

 

伊織「その汚い手で触るんじゃないわよ!」

 

男D「ぐはっ!?」

 

危険を察知したのか伊織が1人の男の腹に綺麗なストレートをお見舞いした

これを受けた男は膝から崩れ落ちた

どうやらみぞおちに命中したらしく、痛みで悶絶していた

この瞬間男たちの目つきが変わった

 

男C「テメェやったな!?」

 

伊織「一旦逃げるよ佐久!」

 

佐久「わわっ!?」

 

男たちが攻撃を仕掛けようとすると、伊織は素早く佐久の手を取って一目散に逃げ出した

 

男A「あ!?逃げるな!おい、追いかけるぞ!」

 

男全員「「「おう!」」」

 

しかし男たちも黙ってはいない

逃げた2人のそのあとをすぐに追いかけ始めた

こうして夕暮れ時に奇妙な逃走劇が幕を開けたのだった

 

 

 

一方その頃、初雁は夕日を背に河原を歩いていた

歩く彼の視界には川沿いで遊んでいる学生やすぐそこにある河川敷で野球の試合をしている少年少女が映る

とても平和な光景だ

 

初雁「ここも何も変わっていないんだな」

 

3年前のあの日までこの街はとても活気に満ち溢れていて平和だった

月日が経っても変わらぬ光景を初雁は懐かしんだ

 

初雁「響鬼と彩芽は…元気かな?何も言わずに置手紙だけ残して出て行っちまったからなぁ…流石に心配してるよな…」

 

実家に残してきた弟と妹の安否が気になる初雁

3年前の旅立ちの日、彼は家族に何も告げずに旅立ったのだ

そんな罪悪感を抱きながら帰り道を歩いていく

その時、後ろから何かが走ってくる足音が聞こえた

 

初雁「?随分と騒がしいな…」

 

足音の発端を確認すべく後ろを向いた次の瞬間、初雁の横を2人の少女と7、8人ほどの男達が通り過ぎて行った

あまりにも唐突な出来事に初雁は一瞬何が起きたのか理解できなかったがすぐに冷静になった

 

初雁「今のって…伊織…か?変な連中に襲われてるのか…?」

 

一瞬だけだがチラッと横目で見て気づいたのは見知った少女がいたという事実

しばらく考えて初雁は先ほどの集団の後を追いかけることにした

 

初雁「帰ってきて早々にこんなもんに遭遇するとはな…てか、あの片目の娘って誰だ?伊織の友人にあんな娘いたかな…」

 

伊織たちの後を追う初雁は見知らぬ少女の存在に少し疑問を浮かべていた

 

 

 

その頃、愉快な逃走劇はデットヒートを迎えていた

伊織は足の速さはそれなりだが、ショッピングで買った荷物や佐久を引っ張っていることもあってなかなかスピードを出すことができず、男たちを撒くことが難しかった

しかしながらそれでも一瞬の隙を作ってどうにか撒くことができ、今は人気のない路地裏に逃げ込んで息を整えていた

 

佐久「ふぅ…ここまできたらもう平気よね…」

 

伊織「さすがに…ここだとは思わないはずよ…」

 

逃げきれてホッとする2人

しかし、その安心は長くは続かなかった

 

男A「逃げても無駄だぜ?」

 

佐久&伊織「!!?」

 

どこかで聞いた声が聞こえてきたので振り返ると撒いたはずの男たちが追いついていたのだ

この状況に2人は驚愕する

しかも息切れしていたためにすぐ走ることができないのだ

 

男C「さぁ遊ぼうぜぇ」

 

じりじりと寄ってくる男たち

絶望がすぐそこまで迫ってくる

 

佐久「…私たち…どうしたらいいの…?」

 

不安が大きくなり佐久が少し涙目になる

それを見た伊織はある決断をした

 

伊織「…こうなったら仕方ないわ…私が相手するわよ…!」

 

どのみち逃げ切るのは不可能と判断した伊織は佐久を守るべく前へ出る

そして拳を握ると戦闘態勢を構えたのだ

この様子に男たちは…

 

男E「見ろよ!この娘オレ達とやろうってよ!」

 

男F「うっわマジ?」

 

男A「あんまり女子をいたぶるのは趣味じゃねぇけどな…やってやるよ!」

 

どうやら男達も引く気はない様子だ

男たちも攻撃の構えをとる

 

 

静かな時間が流れる

先に動き出したのは伊織の方だ

 

伊織「いくわよ!」

 

攻撃宣言をすると勢いよく地面を蹴って飛び出す

伊織の動きに反応した男がカウンターのパンチを仕掛けようとする

しかしこれを素早く避けたのちに男の懐に飛び込み、男の腹に思いっきり拳をぶつけた

 

男A「グフッ…!」

 

攻撃を喰らって男は崩れ落ちた

それを見て他の仲間たちも攻撃を仕掛ける

 

男C「貴様よくも!」

 

気づけば囲まれており、男たちが伊織に一気に飛びかかってくる

 

伊織「はあっ!」

 

男たち「ぐわあっ!?」

 

しかしこれをカウンターの回し蹴りで応える

これによって男たちが3人まとめて薙ぎ倒された

 

男B「こいつ…めっちゃ強え…!」

 

男E「…ってよく見りゃ空手の天才虹咲伊織じゃねぇか!」

 

伊織「今更気づいたのね?」

 

数で押し切れると思っていた男たちは伊織の強さに驚愕

同時にようやく相手がどれほどの人物かを思い出した

この少女、虹咲伊織は空手の全国大会において上位成績を残しており、並大抵の男なら撃退できるほどの実力を持っているのだ

 

伊織「どうする?まだ戦おうっていうなら手加減しないわよ?」

 

有利が不利に変わってしまって苦い表情を浮かべる男たち

…だがやがて苦い表情は怪しい笑みへと変化していった

 

男D「けど、詰めが甘かったんじゃないか?」

 

伊織「どういう意味よ」

 

男D「後ろを見てみな?」

 

伊織「…!しまっ…!」

 

男の意図を察して伊織が振り返った時にはもう遅かった

伊織の視線に観えたのは…

 

佐久「はっ離して!」

 

男F「動くな!」

 

聞き覚えのある少女の悲鳴が耳に響く

なんと気づかぬうちに佐久が男の1人に捕まってしまっていたのだ

どうやら伊織が戦っている最中に密かに回り込んでいたようだ

策を助け出そうと駆け出そうとするが…

 

男E「動くなよ〜?動いたら、この娘が大変な事になるぞ〜?」

 

男C「助けてほしいなら、君をサンドバッグ替わりにしてね〜」

 

伊織「卑怯な…!」

 

駆け出した伊織を呼び止める男たち

男たちは人質(佐久)を手にしたためにそれを利用して脅しをかけてきたのだ

卑劣な手段を前に動けなくなる伊織

完全にストップをかけられてしまった

 

佐久「いおりん…」

 

親友を心配する佐久

しかしそれを男は許すはずがない

 

男F「おっと嬢ちゃんは黙っててね〜」

 

佐久「うぁぁ…!」

 

男が一言黙らせると佐久の首を絞め上げる

ギリギリと締め上げられ苦しそうな悲鳴を上げる佐久

 

伊織「佐久!」

 

不審者B「おっと、動いたら痛い目に遭うぜ?」

 

親友を助けようと動こうとするも仲間の男が彼女を静止させる

これを受けて伊織は激しい怒りを覚える

 

伊織「こんなのは卑怯よ!」

 

男G「うるさいなぁ…もういい加減黙れ!」

 

口数が減らない伊織に痺れを切らしたのか殴りかかる男

とはいえ動きは単調なため避けるか受け止めてカウンターを仕掛けることはできる…はずである

しかし策が人質に取られている以上迂闊に動くことはできない

もはや万事休すか

 

伊織「(くっ…こんな奴らに…!)」

 

やがて攻撃を受けるしかないと悟った伊織は目を閉じて衝撃が来るのを待つことにした

 

佐久「いおりん!!」

 

親友の悲痛な叫びの前に伊織が男に殴られる

 

 

 

 

 

 

…そのはずだった

 

一瞬の出来事のはずなのに伊織には痛みが来なかった

それどころか触れた感覚もない

何が起こったのか確認すべく目を開けるとうつ伏せで倒れている男が視界に入った

 

伊織「え…?」

 

何もしていないはずなのに男が倒れている状況に一同は混乱する

その時だ

 

???「その子を離しな」

 

男F「なんだテメッ!?」

 

佐久を捕らえていた男が突然何者かに声をかけられて振り返ると突如飛ばされた斬撃によって吹き飛ばされた

 

佐久「いおりん!大丈夫!?」

 

男が吹っ飛ばされて自由になった佐久は親友に駆け寄って安否を確認する

一方で男たちは困惑していた

自分たちが有利な状況でいると思いきやいきなり味方が2人も立て続けにやられたからだ

 

男B「な…なんだ…?」

 

男H「馬鹿な…一体何が起こったんだ…?!」

 

動揺を隠せない男たちだが、佐久と伊織もこの状況を不思議に思っていた

確かに声はしたものの、声の主は見当たらない

皆が首を動かして声の主を探していると佐久と伊織の背後から何者かが近づいてきた

 

???「何が起こったのか?それは俺がそこの2人を斬った。ただそれだけさ」

 

奥から現れた人物は茶色いローブを被っており顔は見えなかった

彼は静かに近づくと佐久と伊織の前で立ち止まると静かに男たちを見つめる

 

男E「あん?誰だテメェ?」

 

いきなり視線をぶつけられ男たちの機嫌は悪くなり、謎の人物にメンチを切る

 

???「俺が誰か…?そんなに知りたいか?」

 

睨まれた彼は動じることもなく淡々と言葉を返す

正体を明かすことに戸惑いはないようだ

 

佐久「?誰…?」

 

戸惑う佐久から誰かを問われた彼は振り返らずに伊織に話しかけた

 

???「全く…お前は変わってないなぁ…伊織」

 

伊織「え…あんたまさか…!?」

 

声をかけられた伊織は彼の声に聞き覚えがあるらしく、その正体を頭の中に浮かべて思わず目を見開いていた

彼女にとってこのような人物は1人しかいない

 

男A「テメェ!いい加減に正体を現せ!」

 

痺れを切らした男は正体を明かすよう声を荒げながら訴える

 

???「…じゃあ見せてやるよ!」

 

迫られた彼は動じることもなく正体を明かすべくフードに手をかける

フードを脱ぎ捨てその下から露わになったのはふたつの刀と紺色の葉が刺繍された水色のノースリーブパーカーを着た青い髪の男

そして上を見ずに彼が宙に手を伸ばすとフードを脱ぎ捨てた際に宙に舞ったパーカーと同じような刺繍がある青い帽子を手に取る

その帽子を被ると全員が知っている人物が姿を現し一同は驚きを示す

 

男A「なっ!?貴様は!」

 

伊織「初雁…!いつの間に帰って来たの…!?」

 

佐久「初雁…?この人が…!?」

 

初雁「ああ。この蒼覇初雁、今帰ってきたぜ!」

 

謎のフードを被った人物の正体は世間では失踪したと思われていた蒼覇初雁本人だ

 

男C「嘘だろ…!?」

 

男D「行方不明になったあの最強剣士がなんで…!?」

 

男達は初雁が現れてかなり動揺していた

その理由は初雁はかつて最少年で大会優勝記録を樹立した実力者であることだ

だが彼は3年前のある時を境にパッと姿を消し、誰も行方がわからなかった

そんな男がいきなり目の前に現れるなど誰が予想できただろうか

 

初雁「さっき帰ってきたばかりで何があったか知らないが…お前ら多人数で俺の大事な幼馴染とその友達を襲ったってことか…どうやら帰ってきて早々に俺がボコさなきゃいけないようだな」

 

あたりを軽く見回し、状況をなんとなく把握した初雁は男たちに静かに睨みを効かせる

どうもこの状況が気に入らないらしく静かに戦意を露わにしていた

 

男C「フン、テメェ1人で勝てると?笑わせんな!俺たちを倒せると思ったら大間違いだぞ!」

 

男A「野朗ども!やっちまえ!」

 

初雁と対峙していた男たちは少し動揺してたがすぐに気を取り直しリーダーであるAの指示に従い初雁に一斉攻撃を仕掛ける

しかしそれに全く動じない初雁は静かに自身の剣を握った

 

初雁「伊織、その娘と一緒に離れてろ」

 

伊織「え、ええ」

 

想定外の再開に豆鉄砲を喰らったように硬直していた伊織だったが初雁の言葉を聞き入れて佐久と一緒に少し離れる

 

佐久「ねえ、あの人大丈夫なの?」

 

展開変化の速さについていけてない佐久は人数差が不利な状況の初雁は大丈夫なのかを伊織に問いかける

その答えを伊織はなんの迷いもなく答える

 

伊織「初雁?多分…ううん、間違いなく平気よ。あいつならあの程度は相手にもならないはずよ。見ていなさい、アイツの戦いを」

 

ある意味自信満々に言う伊織を信じて佐久は初雁に視線を向ける

 

初雁「いくぞ!」

 

初雁は動じることもなく、勢いよく地面を踏んで走り出した

そして走りながら刀を鞘から抜く

 

初雁「手を出してたからな。一瞬で終わらせてやる!」

 

男A「何ィ?ふざけたこと抜かしやがって!」

 

1人突貫してくる初雁に対して多人数で攻めてくる男たち

初雁は相手にならない見ているからか一瞬で終わらせると決意

それを受けた男たちの怒りは頂点に達し全員で初雁を潰そうとする

 

…が、それを叶えられることはなかった

攻撃が当たる前に初雁が最低限の動きで素早く避けるとしなやかな動きで男たちとすれ違う

 

初雁「悪いな、もう斬ったぜ。蒼龍一刀流(そうりゅういっとうりゅう)草のすれ違い(リーフハヤテ)

 

そう言うと初雁は静かに目を閉じて技名を語る

そしてその瞬間男たちは全員白目を向けて崩れ落ちる

すれ違い様で一瞬で斬ってみせたのだ

この勝負は初雁の文句なしの圧勝

この出来事に佐久も驚くものの、初雁の凄さを感じていた

 

佐久「す、すごい…!」

 

伊織「見た佐久?これが私の幼馴染、蒼覇初雁よ!」

 

佐久「蒼覇…初雁…!」

 

佐久は初雁の立派な背中をじっと見ていた…

 

 

 

その帰り道

集団を追い払った初雁は佐久と伊織と共に帰路に着いていた

 

初雁「まさか帰ってきて早々にあんなチンピラと対峙することになるとは思わなかったぞ?」

 

伊織「私たちだってああなるなんて思ってもみなかったわよ」

 

星空が照らす中で他愛もない言葉を交わす幼馴染2人

 

初雁「さて…改めて久しぶりだな伊織」

 

伊織「なーにが久しぶりよ、3年もどっか行っておいて…一言声をかければよかったでしょ?」

 

初雁「うぐっ…そりゃ悪かったよ…ところで今更だけどその娘誰だ?」

 

再開の挨拶を交わす初雁だが何も言わずに姿を消したことに伊織は不満だったようだ

まぁ一言あるとないとで大違いなので彼女の言い分はもっともなのだが

それはさておき、初雁は初対面である佐久に声をかけた

 

佐久「あはは…改めていおりんの親友の想恋佐久です」

 

声をかけられた佐久は丁寧に自己紹介をする

 

初雁「俺は蒼覇初雁だ。伊織は俺の幼馴染なんだ。てことでよろしくな佐久」

 

佐久「よろしくね…」

 

挨拶を交わした2人だが佐久はちょっとぎこちなかった

 

初雁「? まぁよろしくな佐久」

 

佐久「はっ、はい!」

 

初雁「そんなガタガタにならんでもいいんだけど…」

 

伊織「気にしないで初雁。この娘ちょっと人見知りなのよ」

 

少しぎこちない佐久はどうやらちょっと人見知りであるようだ

 

初雁「しかしだいぶ遅くなったな…危ないしお前ら俺の家で泊まっていけよ」

 

佐久&伊織「「え?」」

 

続く…




pixivで投稿したやつをちょこちょこリメイクしていったけどだいぶ生まれ変わったな()
堀語りと同時にこっちも執筆していければいいなってことでどうぞよろしくお願いしますね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。