前世の記憶を持つSRTの生徒が先生と頑張る話 作:MGFFM15
そしていつも誤字報告をして下さる方々、本当に助かっています。自分も見つけ次第修正してはいるんですが、どうしても見落としていたりすることがあるので有り難いです。
装備増強案の許可を貰った翌日の朝、ボク達SERVAL小隊は朝から荷物受け入れの為の準備で慌ただしくしていた。因みに先生とセリカとアヤネとシロコは今は外出していて、ノノミだけが学校には残っている状況だけど、事前にアヤネに新しく兵器や荷物の搬入をすることを伝えて許可は貰ってる。
先ずアビドス高校のグランドに置いてある色んな物を回収する。今回は前回みたいに
そうしないと輸送ヘリがここに着陸する時に風で舞い上がった物がヘリのメインローターやテールローターに当たってしまったら、最悪墜落事故になるからね。そしてそういった物の片付けを終わらせると、アリナに頼んでビジちゃんを発進させてSRT特殊学園に向かわせた。ビジちゃんは4トンまでの荷物を吊り下げて運ぶことが出来るからね。
「それにしても・・・やっぱり色々と却下されてるなぁ」
事前にメールで送られて来た納品リストを見てボクはぼやいた。許可が降りたといっても、向こうの判断でそれは必要無いだろうと考えられたりした物は却下されていた。歩兵戦闘車、攻撃ヘリ、無人ステルス戦闘攻撃機、長距離型自爆ドローン、対戦車用自爆ドローン、対レーダー自爆ドローン、500キロ級レーザー誘導爆弾、滑空爆弾、大型空対地ミサイル、対戦車用クラスター爆弾、新型携帯型対戦車ミサイル、軽量型巡航ミサイル、超音速空対地ミサイル、対レーダーミサイルなどが却下されてた。
純粋にリンとかがこれらの兵器は過剰戦力だと考えて却下した可能性もあるけど、ボクはどうしてもカヤが邪魔して来たんじゃ無いかなと思ってしまう。特にボクが欲しかったカイザーの戦車や装甲車に対抗する為の対戦車火器が殆ど却下されている。許可が通った携帯型無反動砲もカイザーが持つ主力戦車相手には貫通力不足だし、これわざとでしょと考えたくなる。
でも、納品リストを見て思ったんだけど、今回ボクが提出した装備増強案で却下されたのはその殆どが敵を直接攻撃する武器や兵器だった。それに比べて電子戦用の装備とかは特に却下されることも無く許可が降りてる。今回こうして色んな重火器が却下させた原因がカヤだったら、もしかしてカヤは電子戦の重要性をそこまで理解していない感じかな?
敵を直接攻撃し、そして高い攻撃力を持つ武器や兵器はその殆どが却下されたのを見るとそんな感じがする。武器や兵器のスペックだけを見てコレは攻撃力が高いからダメ!みたいに判断したんじゃね?と思っちゃう。まぁカヤが特殊部隊の戦い方とか詳しいとも思えないしカヤは意外とポンコツな所もあるからなぁ。ま、どっちにしろ電子戦用の装備が使えるのはボク達には好都合だね。
準備を終えてから暫くして、荷物を吊り下げたビジちゃんが帰って来た。ビジちゃんも4トンまでの荷物を吊り下げて持って来ることが出来るから、こう言う時に助かる。荷物を下ろしたビジちゃんは再びSRT特殊学園に向かわせた。まだまだ運んで来て欲しい荷物はあるからね。そして次に来たのは、ボクの友人が操縦する輸送ヘリだ。
《こちらバケット1、
ゴバババババッ‼︎と言う轟音を響かせながら、アビドス高校に向かって飛んで来たのはSRT特殊学園が保有するヘリの中で最大級の大きさを誇る重輸送ヘリMi-26。全長はメインローターも含めて驚異の40メートルもある超大型ヘリだ。ボクは久し振りに声を聞いたMi-26へりのパイロットに向かって手を振りながら無線で話しかけた。
「久し振り〜元気にしてた?」
《なんや最近姿を見やんと思ってて久し振りに呼び出されたと思うたら、こないな所で何しとん?》
今回ボクが手伝って貰う為に来てもらった友達は、エリートヘリコプター部隊、第16特殊作戦航空科に所属している方言女子の
「ちょっとした慈善活動って所かな」
《あんたん事やから、また面倒ごとに首を突っ込んどんちゃうの?》
「まぁ当たらずとも遠からずって感じかな〜。LZの安全確保は出来ているからそのまま降ろしちゃって」
《了解〜》
「にしても、何度見ても遠近感が狂う大きさだよね・・・」
飛んで来るMi-26を見ながらユイが呟いた。最大で20トンまでの貨物を輸送出来て、機内にトラックや装甲車なども収納して運ぶことが出来るほどの大型機。普通の輸送ヘリと並べても一回り大きい巨体だ。近づいて来るヘリを見ていると、ヘリの音が気になったのかノノミが階段を駆け上がってボク達の方に駆け寄って来た。
「なんか凄いおっきなヘリが飛んで来たんだすけど、アレが今朝話していた大型の荷物を持って来るヘリですか?」
「ですね」
「こんな大きなヘリも運用しているなんて・・・流石SRTですね・・・」
Mi-26がLZに設定しているグラウンドに近づいて来る内に、Mi-26に2機搭載された11400馬力を発揮するターボシャフトエンジンから発せられる重低音なエンジン音と、直径32メートルの大型メインローターがリズミカルに空気を叩く独特の音が聞こえて来た。
Mi-26が高度を下げてグランドの真上に来ると、巨大なメインローターから発生する強烈なダウンウォッシュとヘリの音が校舎の窓ガラスをガタガタと揺らす。その揺れ具合は半端じゃなくてこれ割れるんじゃね?と思う程。
Mi-26が発生させる風の強さは20〜30m/秒。分かり易く言うと台風と変わらないレベルの強風が吹いている状況。そんな強風で巻き上げられたグランドの砂も窓ガラスに当たって砂嵐を受けている様な状態になる。強烈なダウンウォシュを発生させながらMi-26はグランドに降下して来て、そして着陸した。
《後部ハッチ開けます》
着陸したMi-26の後部ハッチが開き、中から一台車両が出て来た。
「あれって・・・もしかして戦車ですか?」
Mi-26から降りて来た車両を見たノノミが聞いて来た。装甲に覆われた車体に、避弾経始を意識した角張ったデザイン。そしてキャタピラに大砲の付いた砲塔。ぱっと見は戦車にしか見えないよね。
「惜しいですね。あれは
「無人戦車では無いんですか?」
「戦車レベルの火力も装甲も無いので。あくまでも歩兵支援用の車両です」
「なるほど」
ボク達SERVAL小隊でエクちゃんと言う愛称で呼ばれているこの車両は、SERVAL小隊が運用している
「荷下ろし完了。上がってどうぞ」
《了解〜。今度時間のある時に何をしとってんか話を聞かしてや》
「ありがとう。このお礼に今度メシでも奢るよ」
《また必要になったら呼んでください》
《そん時は輸送任務やのうて攻撃任務でよろしゅう!》
「そうする」
東雲姉妹に向かって手を振ると、2人もこっちに手を振りかえしてくれた。そしてエンジン出力を上げたMi-26は再び台風並みの風を吹き荒らしながら離陸し、そして飛んで行った。今回は総重量が13トンもあるエクちゃんを運んで来てもらう為だけに来て貰ったけど、今度会う時はゆっくりと話したいね。今回のお礼もしたいし。
Mi-26の姿が見えなくなって暫くして、次のヘリが飛んで来た。次に来たのは見た目はキヴォトスでもよく使われているの中型多目的ヘリコプターのUH-60だ。でも、よく見るとコックピット部分に窓が無い。これはSRT特殊学園が開発した、UH-60を元に作った無人輸送用ヘリだ。ボク達はユーちゃんと呼んでる。SRT特殊学園に古くなったUH-60がそれなりの数があり、これをただ解体してスクラップにするのは勿体無いからと言うことで95%の部品をそのまま流用しつつ作ったのがこの無人輸送ヘリ ユーちゃんだ。
ビジちゃんとかみたいに元々無人ヘリとして一から作った訳じゃ無いからお金もそんなにかからないし、元々キヴォトス中で使われている機体だから機械的な信頼性もある。そしてビジちゃんよりも多い4.5トンまでの荷物を運べる輸送能力はとても頼りになる。さっきのMi-26の輸送能力には負けるけど、ぶっちゃけMi-26が使われる様な状況は限られていて、ユーちゃんみたいな中型輸送ヘリの方が使用頻度は高い。それにこっちの方が大き過ぎず使い勝手もいいからね。
それに今まで大型無人機の操縦は基本的にアリナ頼りだったけど、このユーちゃんは操縦が簡略化され、かなり簡単に操作出来るようになってて、なんとタブレット端末で操作することが出来ちゃう。だからボク1人だけでもユーちゃんを操作して荷物の運搬を簡単に出来ちゃう訳で、完全自立飛行も可能。更に小型の無人車両を使えば荷物の出し入れも無人ですることが出来る。
本当だと、このユーちゃんを使って戦闘時はドローンをユーちゃんから大量に発進させてカイザーの基地を攻撃!とかしたかったんだけど攻撃用ドローンが軒並み却下されちゃったから、普通に輸送ヘリとして使うしかないね。まぁそれでも十分に役立つんだけどさ。
「わっ!口みたいに開くんですね。ちょっと不気味ですね・・・」
着陸したユーちゃんの本来のヘリならばコックピットのある部分が、観音開きに左右に開いた。見る人によっては怪物が口を開けた様に見える光景だけど、この構造のお陰で普通のUH-60ヘリよりも内部の搭載スペースが増えて色んなものを運べる様になってる。コックピットを潰して格納スペースにするのは無人ヘリだから出来る構造だね。
そして口を開ける様にしてドアが開くと、ベロを出す様にして折り畳まれていたランプが出て来た。あ、ランプって言うのはピッカッと光る方じゃなくて、荷物の搬入をし易くする為のスロープのことね。そしてそのランプを使ってユーちゃんの中からキャタピラを装備した中型の
「アレはさっきのエクちゃん見たいな車両ですか?」
「そうですね。エクちゃんは攻撃力特化ですが、あのテミちゃんは1.2トンまでの武器や荷物を乗せて運ぶことが出来る多目的型です」
このテミちゃんも自立運転や、タブレットを使った簡単な操作で動かせるから結構便利なんだよね〜。しかもフォロミー機能って言うのがあって、まぁ読んで字の如くなんだけど設定した人間の後をずっと追いかける機能があるんだよね。重たい荷物を持って行軍する時とかにこの機能を使えばテミちゃんに重い荷物を運ばせて移動することができるから有り難い存在だね。
テミちゃんがユーちゃんから降りたのを確認して、ビジちゃんと同じ様に再びユーちゃんを離陸させて新しい荷物を乗せる為にSRT特殊学園に向かわせた。
次に来たのはまたヘリ・・・では無くて飛行機だった。もっと正確に言うと
最短で150メートル以下の長さの滑走路があれば離着陸が出来る程で、これがどれだけ凄いかと言うと、普通の無人攻撃機なら離着陸に必要な滑走路の長さは最低800メートルと言うことからその凄さが分かると思う。
そしてこのモベちゃんは普通の無人機と違って学校のグランドの様な不整地にでも問題無く離着陸出来る丈夫な脚も特徴。ここまで話したら察した人もいるかもしれないけど、昨日アリナがシミュレーションで訓練していたのはこのモベちゃんの離着陸だった訳。
《リナ小隊長、モベちゃんの着陸用意良し。グランドの状況は?》
今モベちゃんを操縦しているアリナから通信が来た。念の為自分の目でもう一度グランドを確認するけど、障害物も何も無い。
「ランウェイクリア」
《了解。着陸するね》
「頑張ってね」
それから1分ほど経ってからモベちゃん姿が見えて来た。皆んなと一緒に着陸態勢に入ったモベちゃんの姿を見守る。85キロまで速度を落としながら高度も下げて来たモベちゃんが校舎の上を掠めてグランドにタッチダウンした。そして同時に全力ブレーキをかけて速度を落として行ったモベちゃんは危なげなく止まった。
「ナイスランディング!訓練の甲斐があったね。凄い上手い着陸だったよ」
「いや〜もし事故ったらどうしようかと思ってたけど流石アリナちゃん!」
「上手くいって良かったね」
《皆んなありがとう》
昨日も遅くまで離着陸の練習をしていたからね。こうしていざ本番で成功して本当に良かった。これでもしミスって事故った時はアリナのことだから必要以上に自分を責めちゃって凄い落ち込むだろうから心配してたけど無事に着陸出来て一安心だね。
《ロンちゃんも既にアビドス空域に入ってるけどどうする?》
お、ロンちゃんももう飛んで来てたか〜。多目的中高度長時間滞空無人航空機、通称ロンちゃん。我らSERVAL小隊が運用する
なんでこんなに長長距離を飛行出来るようになっているかと言うと、SRTならではの理由が絡んでいる。SRTは必要があればキヴォトスの何処へでも駆け付けて凶悪犯を逮捕したり、撃退しに向かう。でも、時にはSRT特殊学園から凄い離れた所に行くこともある。ビジちゃんやモベちゃん、そしてロンちゃんの様な大型無人機達は遙か上空を飛んで偵察したり、強力な爆弾やミサイルで攻撃支援をしたりと結構頼りになる存在なんだけど、こう言う大型無人機らは基本的にSRTの滑走路を使って発進して現場まで向かう。
すると、任務地によっては余りにも学園から離れ過ぎていて無人機の航続距離が足りずに行けないことがあった。まぁ別に大型無人機の支援が無くなった位で負ける程やわな部隊はSRTには居ないけど、居てくれた方が有り難いのは事実。
と言うことで、SRTの航空基地から発進して広大なキヴォトスのほぼ全域をカバー出来る程の航続距離のある多目的無人機の開発計画がスタートして、そして作られたのが今からボク達が使っているロンちゃんって訳だね。
それにビジちゃんやモベちゃんよりも多い2トンまでの各種武装や装備も搭載可能で、偵察、監視、対地・空・海攻撃、電子戦、無線通信の中継などなど輸送以外の色んな事をこなせる便利なヤツだ。
なら、ロンちゃんがそんなに凄いならモベちゃんは要らないんじゃない?と思う人も居るかもだけど、ビジちゃんとロンちゃんの中間の性能を持っているモベちゃんは使い勝手が良いし、さっき話した不整地に強く、極短距離で離着陸出来るのはロンちゃんには無いモベちゃんの強みだ。
「ロンちゃんは上空で待機。そろそろユーちゃんとビジちゃんの折り返しが来る頃だよね?」
《うん。2機ともそろそろ着く》
「なら先に2機が持って来た荷物の回収と、ビジちゃんとユーちゃんを着陸させて、ユーちゃんはモベちゃんと一緒に倉庫に入れる。ロンちゃんの燃料残量は大丈夫?」
《少なく見積もっても後30時間は飛べるから大丈夫》
「了解。よし、皆んなで協力してユーちゃんとモベちゃんを動かすよ!時間の余裕はあるから焦らずね」
「「了解!」」
「私も手伝います!」
それにしても、モベちゃんとロンちゃんの2機の大型無人機と、無人戦闘車のエクちゃんの使用許可が出たのが気になる。電子戦用の装備と違ってこの2機と1両はミサイルや爆弾、砲弾での直接的な攻撃能力もあるし、その火力は強力だ。カヤなら直ぐに反対しそうな物なのに。何か裏で企んでいそうだね〜。とりま警戒しておいた方が良いよね。一先ず念の為に機体に何か仕掛けられていないか後で調べとこう。
再び飛んで来たユーちゃんとビジちゃん持って来た荷物を下ろし、小隊の皆んなとノノミに手伝って貰って空輸した荷物を武器庫や倉庫にしている教室に持って行って片付けて、それが終わってから着陸してエンジンも停止させたユーちゃんとモベちゃんは、
かつてキヴォトスに名を轟かせていた学校だった名残りなのか、倉庫も大きくてユーちゃんとモベちゃんを入れても余裕があった。ビジちゃんは倉庫では無くて、もしもの時に
ロンちゃんはどうしたのかと言うと、この学園から少し離れた所にある幹線道路に着陸させた。ロンちゃんはモベちゃんほどでは無いけども、優秀な
因みにロンちゃんの着陸場所はシロコに教えて貰った。アビドスの色んなところをサイクリングコースとして走り回っていたからロンちゃんの着陸場所に適した場所も直ぐに候補を出してくれた。そこは人も全くおらず、ゴーストタウンになっている場所だから大型無人機のロンちゃんを着陸させても何の問題も無かった。
着陸させたロンちゃんはユーちゃんとかと同じ様にL-ATVで牽引して道路横の空き地に駐機させて、砂漠迷彩の天幕で覆って上空とかから見たても分からないようにした。
そんなこんなで運んで来た荷物の整理などを全部終わった時には昼も過ぎていた。ロンちゃんを駐機させてからL-ATVでアビドス高校に帰って来た時には、外出していた先生達も帰って来ていた。
そして皆んな教室に集まって何やら話し合っていた。気になったのでボク達も教室にお邪魔して何の話を聞いているか聞いてみると、それは柴大将から聞いて発覚したアビドス自治区の土地の殆どがアビドスではなくカイザーコンストラクション、つまりカイザーだったと言うことが発覚したと言う話だった。
ボク以外のSERVAL小隊の皆んなもアヤネからの説明を聞いて驚いていた。ボクも驚いたフリはしていたけど、内心では遂に来たかと言う感じだった。
今朝の報告で便利屋68が荷物を纏めてトラックに乗ってアビドスから撤収したと言う報告を
「・・・すでに砂漠になってしまった、本来のアビドス高校本館と、その周辺数千万坪の荒れ地。そしてまだ砂漠化が進んでない、市内の建物や土地まで・・・。所有権がまだ渡ってないのは、今は本館として使っているこの校舎と、周辺の一部の地域だけでした」
アヤネが簡潔に説明してくれたが、アヤネ自身もまだ信じられないといった感じだった。まぁ信じられないよね。僕の世界で言うなら日本国内なのにその土地の殆ど全部は海外が所有しているとか言う訳分かんない状況なんだし。
「で、ですが、どうしてこんなことに?学校の自治区の土地を取引だなんて、普通できるはずが・・・・。一体誰がこんなことを・・・・」
「その書類は正式な物なの?」
ユイの質問にアヤネは首を縦に振って書類を渡した。ボクもその書類を一応見てみるけど、ちゃんとした正式な物だった。
「・・・・アビドス生徒会、でしょ」
「・・・!」
「はぁ?今なんて言った?」
対策委員会の面々がホシノの発言に驚き、ナツキが意味が分からないと言いたげに聞き返した。
「学校の資産の議決権は、生徒会にある。それが可能なのは普通に考えて、その学校の生徒会だけ」
「・・・はい、その通りです。取引の主体は、アビドス生徒会でした」
アヤネがそう言って机に置いた書類には、アビドス生徒会の名前がバッチリと記入されていた。
「そんな・・・アビドスの生徒会は、もう2年前に無くなったはすでは・・・」
「はい。ですので、生徒会が無くなってからは、取引は行われていません」
「そっか、2年前・・・」
「何をやってんのよ、その生徒会の奴らは!」
ダンっ!と机を叩いて立ち上がったセリカが声を荒げた。まぁ怒る気持ちもよく分かる。側から見たら売国奴としか思えない行為だしね。
「学校の土地を売る?それもカイザーコーポレーションなんかに!?学校の主体は生徒でしょ!?どうしてそんなこと・・・っ!!」
「へいへい、セリカちゃん。気持ちは分かるけど落ち着こうぜ?」
まだ怒りが収まっていない様子のセリカをナツキが宥めて落ち着かせて、席に着かせた。
「こんな大ごとに、ずっと私たちは気づかないまま・・・・」
「・・・・それぞれの学校の自治区は、学校のもの。余りにも当たり前の常識です。当たり前すぎて、借金の方にばかり気を取られて、気づくことが出来ませんでした。私が、もう少し早く気づいていたら・・・」
「ううん、それはアヤネちゃんが気にすることじゃないよ」
ホシノが首を横に振りながら言った。ボクもホシノの意見には賛成する。アヤネの気にすることじゃ無い。
「これはアヤネちゃんが入学するよりも前の・・・いや、対策委員会ができるよりも前のことなんだから」
「ホシノ先輩、何か知ってるの?」
「あ、そうです!ホシノ先輩も、アビドスの生徒会でしたよね?」
「マ⁉︎」
「え⁉︎」
「え?そ、そうだったの!?」
ナツキとアリナとセリカが驚きの声を上げた。まぁ普段のうへ〜って感じでのんびりしているホシノが生徒会だとは想像出来ないよね。ボクも初めて知った時は驚いたなぁ。
「それに・・・最後の生徒会の、副会長だったと聞きました」
「・・・うへ〜、まぁそんなこともあったねえ。2年も前のことだし、そもそも私もその辺の生徒会の先輩たちとは、実際に関わりは無くってさー。私が生徒会に入った時には、もう生徒会の人たちはほとんど辞めちゃってたから。その時はもう在校生も二桁になってたし、教職員もいない。授業なんてものは、もうとっくの昔に途絶えてた。生徒会室も、そうと言われなければただの倉庫にしか見えないところだったし、引継ぎ書類なんて立派なものは一枚も無かった。ちょうど砂漠化を避けようとして、学校の建物を何度も移してた時期だったってこともあってね」
ホシノはどこか遠くを見るようにして、懐かしそうにしていた。多分ユメ先輩と日々を思い出したりしているんだろうね。
「そもそも最後の生徒会って言ったって、新任の生徒会長と私の二人だけだったし。・その生徒会長は無鉄砲で、会長なのに校内でも随一のバカで・・・私の方だって、嫌な性格の新入生でさ。いや~・・・何もかもめちゃくちゃだったよ」
「校内随一のバカが生徒会長・・・?何それ、どんな生徒会よ・・・・?」
「成と役回りは別だよ、セリカ」
「そもそも、セリカちゃんも成績はそんなに・・・」
「わ、分かってるってば!!どうして急に私の成績の話になるわけ!?一応ツッコんでおいただけじゃん!?」
シロコとアヤネからのツッコミに顔を真っ赤にして反論するセリカ。こう言う所が可愛いな〜って思えるんだよね。
「うへ〜、いやいや、正にその通りだよ。生徒会なんて肩書だけで、おバカさん二人が集まっただけだったからね。何の間違いだか、生徒会なんかに入っちゃって・・・いや〜、あの時はあちこちに行ったり来たりだったねぇ。ほんっとバカみたいに、なんにも知らないままさ・・・」
ホシノは自傷気味にぼやいた。普段のんびりしているホシノからは想像もつかない、さしみそうな表情に対策委員会の皆んなも心配そうにしている。
「・・・・」
「ホシノ先輩・・・」
「・・・・ホシノ先輩が責任を感じることじゃない。昔の事情は知らないけど、実際に生徒会が解散になった後・・・アビドスに対策委員会ができたのは、間違いなくホシノ先輩のおかげ」
「う、うん・・・?」
「ホシノ先輩は怠け者だし、色々とはぐらかしてばっかりだけど、大事な瞬間には絶対に誰よりも前に立ってる」
「そうです。セリカちゃんが行方不明になった時、真っ先に先生に助けを求めたのもホシノ先輩でしたし」
「私、それ初耳なんだけど!?何で教えてくれなかったの!?」
「・・うへ〜、そうだっけ?よく覚えてなー」
"そうだったね、いつも絶対に先陣を切る"
またホシノがはぐらかそうとしていると先生も参戦して来た。それにホシノが驚いた様な表情をしていた。
「ホシノ先輩は色々とダメなところもあるけど、尊敬はしてる。」
「それって褒め言葉なの?悪口なの・・・?」
「まぁギリ褒め言葉なんじゃない?」
「ど、どうしたのシロコちゃん!?急にそんな青春っぽい台詞
を・・・!おじさんこういう雰囲気、ちょっと苦手なんだけど!?」
「・・・や、なんとなく、言っておこうかなって思って」
「え、えぇ・・・?」
「ま、こう言うのは言える時に言っといた方が良いと思うぜ」
と言ってナツキはシロコの肩に手を乗せて親指を立てた。シロコも親指を立ててそれに応えた。意外とこの2人って仲が良いのかな?
「・・・では、どうして前の生徒会は、カイザーコーポレーションにアビドスの土地を売ったんでしょうか?」
「実は裏で手を組んでたとか」
「それはないと思うけどね」
「ユイさんの言う通りです。それは違うと思います」
「もしかして・・・借金を返す為に土地を売った?」
顎に手を当てて考えていたアリナがそう呟いた。その考えは正解だね。流石アリナ。可愛いだけじゃなくて頭も良い。
「そうだね〜おじさんもそう思うよ」
「借金のために、土地を・・・」
「はい、私もそう思います。当時すでに学校の借金は、かなり膨れ上がった状態でした。ただ、それでもこのアビドスの土地に高値が付くはずもなく、少なくとも借金自体を減らすには至らなかった。それで、繰り返し土地を売ってしまう負の循環に・・・ということでしょうか」
「何それ、なんかおかしくない?最初からどうしようもないっていうか・・・」
"そういう手口も、あるよね"
「え?どう言うこと?」
"アビドスは、悪質な罠に嵌められたのかもしれない"
先生が珍しく険しい表情になった。やっぱり生徒を大切にしている先生からするとカイザーのやっていることは許せないよね。ボクも許せない。
「え、え?」
「あ〜なるほど。そっか」
「・・・・アビドスにお金を貸したのも、カイザーコーポレーション」
「・・あっ!」
アヤネも気がついた様で声を上げて驚いた様な表情になった。
「ということは・・・」
「カイザーローンが、学校の手に負えないぐらいのお金を貸して、利子だけでも払ってもらうために土地を売るよう仕向ける」
「はい。きっと最初は、要らない砂漠や荒廃した土地でも売ったらと甘言を弄したのでしょう。どうせ砂漠と化した使い道のない土地、その提案を断る積極的な理由もなく・・・ですが、同時にそんな安値で売ったところで借金が減るわけでもなく、土地を取られる一方で・・・アビドス自治区そのものが、ゆっくりとカイザーコーポレーションのものになる」
「元々、そういう計算だったのかもしれない」
「随分と長い時間をかけた壮大な乗っ取り計画だな。そこまでするってことは余程ここが欲しいのか?」
「だいぶ前から計画してた罠だったのかもね。それこそ、何十年も前から・・・それくらい、規模の大きな計画だったのかも・・・」
そこまでしてでもアビドスの土地を欲する理由がカイザーには確かにあるからなぁ。
「なにそれ!?ただただカイザーコーポレーションのやつらに弄ばれてるだけじゃん!」
「生徒会のやつら、どんだけ無能なわけ!?こんな詐欺みたいなやり方に騙されてさえいなければ・・・!」
"セリカ、落ち着いて"
「そうそう。そんなに騒いでたら禿げるぜ?」
「禿げないわよ!」
"悪いのは騙されることより、騙すことだと思うよ"
「ボクもそう思う」
「右に同じ」
「わ、私も分かってるわよ!た、たまにゲルマニウムのプレスレットとか買ったりするし、下手したらここの誰よりも分かってる!悪いのは騙した方だってことは!でも・・・・」
セリカは両手をギュッと握り、歯を食いしばって本当に悔しそうに顔を歪めていた。
「悔しい!どうして・・・ただでさえ苦しんでるアビドスに、どうしてこんなひどいことを・・・・」
「セリカちゃん・・・・」
今にも泣き出しそうなセリカにアヤネが寄り添って慰めてあげる。セリカのこの姿を見たら、どれだけこの学校を大切に思っているのかを思い知らされるね。これ以上悲しい思いをさせない為にも、ボクも頑張らないと。一気に暗い雰囲気になってしまい、全員が黙ってしまったところに、ホシノが話し始めた。
「・・・・苦しんでる人達って、切羽詰まりやすくなっちゃうからね〜」
「・・え?」
「切羽詰まると、人は何でもやっちゃうものなんだよ」
「そうそう。そうやって犯罪に手を染めちゃう人も見たことあるよ」
ユイの言う通りでボクも困っている人を見かけたら、直ぐに助けに行っちゃう性格上色んな奴ら相手に戦うことがあるけど、中には同情してしまう様な事情で悪事を働いている人も居た。
「ま、よくある話だけどね。ただそれだけだと思うよ、セリカちゃん」
「学校の借金、このアビドスが陥ってる状況、そして私たちが先生と一緒に見つけ出してきた幾つかの糸口。全てが少しずつ、繋がり始めている気がします。カイザーコーポレーションは、アビドスの生徒会が消えてしまってから土地を購入する方法が無くなり・・・まだ手に入れていない『最後の土地』であるこの学校を奪うために、ヘルメット団を雇
用していた!カイザーコーポレーションの狙いはお金ではなく土地だった、という結論で良いと思います!」
正に点と点が線で繋がった瞬間だね。でもまだ現時点じゃ膨大な時間と金をかけてカイザーの連中が何をしようとしているのかは分からない。
「ですね。バッチリかと。そうなると、次の疑問が出て来ますが・・・どうして土地なんでしょうか?アビドス自治区は、もうほとんどが荒れ地と砂漠、砂まみれの廃墟になっているのに・・・」
「確かに・・こんな土地を奪ったところで、何か大きな利益があるとは思えませんが・・・・」
"砂漠といえば、ちょっと耳に入れたいことがあるんだ"
そう言って話し始めたのは前回のゲヘナの風紀委員会と戦った時に、ヒナが去り際に先生に対して教えたことだった。
「アビドスの砂漠で・・・」
「カイザーコーポレーションが・・・」
「何かを企んでる・・・?」
「コイツは臭うね〜カイザーさん何をやらかそうとしてんだ?」
「あの企業のことだから碌なことじゃなさそうだけどね」
「そ、そんなことをどうして、ゲヘナの風紀委員長が・・・」
「それに、どうして先生に?」
「単純にシャーレと敵対しないようにしたかったんじゃないの?」
「あぁもう、そんな難しいことを考えるより、先にやることがあるでしょ!アビドスの砂漠はうちの自治区なんだから!実際に行ってみればいいじゃん!何が何だか分からないけど、この目で直接確かめた方が早いって!」
「ん、そうだね」
「ですね。百聞は一見にしかずって言いますし。私もドローンで偵察する準備をしますね」
「セリカちゃんの言う通りだ。ここで色々頭悩ますより見に行った方が断然良いよな」
「いや〜、セリカちゃん良いこと言うねえ。こんなにたくましく育ってママは嬉しいよ、泣いちゃいそう。ティッシュちょうだい」
「ほい、ハンカチだけどな」
「ありがとね〜」
ホシノはナツキからハンカチを受け取ると涙を拭く演技をした。シロコの時もそうだったけど、もしかしてナツキって対策委員会の人達と結構仲良くなってる?まぁコミュ力は高いから不思議じゃないか。
「な、何よこの雰囲気!?私がまともなこと言ったらおかしいわけ!?」
「あ、あはは。そんなことは・・・ですが、セリカちゃんの言う通りです」
"じゃあ、準備ができたら行こっか。アビドス砂漠へ"
対策委員会とSERVAL小隊の皆んなは元気良く返事をした。さぁて、アビドス砂漠探検だ!そしていよいよストーリー通りならカイザーの奴らとも対峙することになるんだよね。気を引き締めないと。
「よし、ボク達も準備するよ。まぁ今回はただの偵察だからそこまで重装備で行く必要は無いけど、砂漠だからね。もしもの時に備えて携帯食料や水は多めに持って行く様に。それとアリナはブイちゃんの用意を」
偵察だけならそれに特化したブイちゃんを飛ばすのが正解だろうし、わざわざビジちゃんとかを飛ばす必要は無いね。それに散々輸送の為に飛ばして燃料も無いし。ゲームのストーリー通りならビジちゃんやモベちゃんが必要になる程の大規模な戦闘にはならない筈だしね。ボクが小隊の皆んなにこれからの行動や持って行く装備の説明をしていると、視界の端でシロコが先生を呼んでいるのが見えた。
「と言うことで何か質問はある?・・・・よし、無いなら準備でき次第またここに集合!」
「「「了解」」」
皆んながそれぞれ準備をしに行ったのを見送ってから、ボクは自分が使っているロッカーからコンタクトマイクを取り出してシロコと先生が向かった方へ行った。
コンタクトマイクって言うのは、簡単に言うと壁とかの表面の僅かな振動を捉えて、壁の向こう側の音を高感度で拾うことが出来るマイクのこと。ボクが持っているのはその中でもピエゾ素子などを使った高性能なもので、突入前に敵がいるかどうかの確認の時に使ったりするアイテム。
2人は少し離れた所にある空き教室に居た。ボクは2人に気づかれない様に姿勢を低くしながら気配と音を消して近づき、コンタクトマイクを教室の壁に押し当てて盗聴する。教室の壁は木材が多用されていて、厚みもそんなに無いから2人の会話は簡単に盗聴出来た。
"退会。退部届・・・対策委員会小鳥遊ホシノ・・・!?"
驚く先生の声が聞こえて来た。やっぱり、ゲームのストーリー通りホシノは学校を守る為に辞めようとしているんだね。
「・・ん、書かれてる通りの意味だと思う。先生以外には誰にも見せてないし、言ってもないけど・・・そもそもバッグを漁ったこと自体、ホシノ先輩にはバレてる気がする」
"シロコは、どうして・・?"
「・・・ホシノ先輩があそこまで長い時間席を外すなんてこと、今までに無かった。いつもだったら誰よりも早く駆け付けて来るのに。それがどうしても引っかかって・・・先輩のバッグを漁ってみたら出てきたの。・・・ごめん、悪いことなのは分かってる。ホシノ先輩からはもちろん、生徒として、先生にも怒られても仕方ない」
"・・まだ、分かってないことが多すぎるから、とりあえず保留で。一旦これは秘密にしておこうか"
「うん。先生も分かってると思うけど・・・ホシノ先輩、何か隠し事をしてる」
そろそろ2人の会話が終わりそうな雰囲気だったから、バレない内にボクは早めにその場を後にした。この感じだと、ゲームのシナリオ通りにホシノは後々カイザーに捕まることになりそうだね。となると、カイザーからホシノを助ける為の計画も考えとかないとだね。今ある装備と、今日新しく来た装備を活用した作戦を考えないとだね。
その日の夕方頃、D.U.にある連邦生徒会の本部であるサンクトゥムタワー内の防衛室のオフィスに通信を知らせる着信音が鳴り響いた。防衛室の主であるカヤはその通信が他の者には聞かれないように暗号化された通信であることを確認してから受話器を取って応答した。
「・・どうぞ」
《私だ。例のアビドスにいるSRTの小隊の件はどうなった?》
「成る程。その件でしたか。後程私の方から報告しようと思っていたんですが、まぁ良いでしょう。予定通り彼女達が申請して来た強力な火器の殆ど全てを却下させました。ですが、優しい防衛室長の説得によって反対する者たちを説得して無人多目的航空機2機と無人戦闘車両1両は使用許可を出しました」
《わざわざ許可を出したのは、もしやそのSRTの隊員を君の私兵に引き込むつもりか?》
「まだそこまでは考えていませんが、今全力で潰しに行ってしまっては、私がカイザーと繋がっているのではと疑われてしまう可能性もありますからね。私の完璧な計画を成功させる為にもまだバレる訳にはいきません。それにこうすることでシャーレの先生とアビドスで活動しているSRTの隊員から信頼を得ることも出来るかもしれませんしね。使用許可を出した無人機達は事前にお知らせしていた物から変更はされていません」
《無人機の方は了解した。他の武器や装備に関しては?》
「それらに関しても大丈夫です。使用許可を出した武器の殆どは貴方達にとってそこまで脅威にはならない物ばかりですし、他の無人機は輸送用の物ばかりですので」
《分かった》
「それでは私は必要が無ければこれ以上この件には関わらないようにします。関わり過ぎてバレる可能性もありますからね。それに元々私の計画とは関係の無いことです。後は好きにやってください。ですが、あまり派手にやり過ぎない様に。状況によっては連邦生徒会が動いてしまいますから。そうなると私も止めることは出来ません」
《留意しておこう》
東雲姉妹について誰だ?と思った人の為に説明しますと、プロローグ2で登場した攻撃ヘリのパイロットを務めるオリキャラですね。方言女子は良いぞ〜。
それでは今回登場した兵器の解説をしますね。
・Mi-26
東雲姉妹が操縦してエクちゃんを持って来る為に使用した超大型輸送ヘリ。現実では同じ名前でロシアなどが運用しており、量産されたヘリの中で最大級の大きさを誇ります。因みにアメリカ軍からは生徒の頭に付いているアレと同じ名前のヘイローと言うコードネームで呼ばれていたりします。
・大型
Mi-26で運ばれて来た戦闘用大型UGV。現実ではエストニアが開発したUGVで、TYPE-Xと言う名前です。TYPE-Xは色んなバリエーションがあるんですが、今回登場させたのはその中でもコンバットモデルと言われている攻撃力特化型ですね。戦車みたいな見た目でカッコ良いんですよね〜。見た目だけじゃなくて性能も良いですよ!
・多目的
ユーちゃんを使って運ばれて来た中型のUGVで、兵士の頼れる相棒枠。現実ではエクちゃんと同じ会社が開発したTHeMISと言う名前のUGVです。汎用性が高く、とても優秀な子で、世界中の軍隊が採用しています。そして陸上自衛隊も採用しようとしているので、もしかしたら今後日本でも見る機会があるかもしれない車両です。
・無人中型多目的ヘリ ユーちゃん。
テミちゃんやその他の物資を運んで来た無人ヘリ。戦闘にガッツリ参加することはないけど、輸送任務ならなんでもお任せあれの機体ですね。現実ではアメリカが古くなったUH-60Lを再利用する形で無人機化させたもので、U-Hawkと言う名前です。このヘリはこの第13話を投稿する11日前に公表されたばかりの新鋭機なんですよね。見た目が好きだったので是非登場させたい!と思い登場させました。
・
今回新たに加わった航空機型無人機。ビジちゃんよりも多く、そして多種多様の武器を搭載できて、そしてとても高いSTOL性能を持っているのが特徴の無人化ですね。現実ではアメリカがモハべと言う名前で開発し、実験機として現在色んな試験を行っています。脚が丈夫で整備されていない路面でも離着陸可能なのがSERVAL小隊のような部隊には有り難い機能です。
・多目的中高度長時間滞空無人航空機 ロンちゃん。
モベちゃんと一緒に新たにやって来た大型UCAV。SERVAL小隊で運用している
それでは、今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。次回もお楽しみ!ご感想などがありましたら,お気軽に書いて行って下さい。