転生特典:Gemini 〜とにかく死にたくない〜 作:匿名希望
プロローグ
ねぇ、███。大好きだよ。
だからお願い。
ずっと、ずっと一緒にいてね。
目が覚めると、見知らぬ部屋にいた。
視界に映っているのは三つの扉と一つの机。
しかし特筆すべきは、それらや部屋の内装全てが真っ白であることだろう。
……一旦落ち着こう。
とりあえず、直前の記憶は…………、……?
と、私は自分がついさっきまで何をしていたのか全く覚えていないことに気が付いた。
いや、それどころか。
その瞬間、先ほど落ち着かせたばかりの心臓がドッと嫌な音をたてる。
内臓の温度が下がっていくのに体からは汗が垂れて、それに更に焦りが募って頭の中がまとまらない。
──私は、自分のことが分からなくなっているのだ。
性別や年齢は流石に分かるし、その他うっすらとした経験や一般的な知識はある程度あるのに……“私”という存在について、何も分からない。
「どう、すれば」
ぐにゃぐにゃと歪む視界の中、カラカラに乾いた口で私がそうぽつりと呟いた、瞬間。
✦
「どうすれば」に続けて、何をしたいのか詳しく教えていただけますか?
例えば、
* 「どうすれば数学のテストで高得点を取れるか」
* 「どうすれば友達をたくさん作れるか」
* 「どうすれば将来の夢を叶えられるか」
など、具体的な質問があると、より的確なアドバイスができます。
もし、
* 悩んでいることが色々あって、どこから手をつければいいか分からない
* 漠然とした不安がある
という場合は、どんなことでも構いませんので、あなたの気持ちを教えてください。
一緒に考えていきましょう!
「……は?」
目の前に半透明のモニターが表示されると同時に、表示された通りの内容が機械的な声で読み上げられた。
これは一体、と言いかけて、表示された文面の右上の特徴的なマークに目が向いた。
私はこれを知っている。
これはAndroidのスマホに搭載されている『Gemini』というAIのマークだ。
簡単に言うと、指示してもスマホそのものの操作は行えないSiriなのだが……こんな風に表示されることは本来ならあり得ない、はず。
けれど動揺に
「えっと、私が今いる場所がどこかとかって分かったりする?」
✦
残念ながら、AIの私には、あなたが今いる場所を正確に特定することはできません。AIは、あなたが提供する情報をもとに判断するものです。
もし、あなたが今いる場所を知りたいのであれば、
* スマートフォン: スマートフォンには、GPS機能が搭載されており、現在地を簡単に確認できます。
* パソコン: パソコンでも、GPS機能付きのデバイスと連携することで、現在地を確認できます。
* 周囲の状況: 周りの建物、看板、自然などを手がかりに、場所を特定することもできます。
もし、あなたが「自分がどこにいるのか分からない」という状況であれば、
* 落ち着いてください: パニックになると、冷静な判断ができなくなります。
* 周囲の状況を観察してください: 周りに人がいれば、助けを求めましょう。
* 持ち物を確認してください: 財布や携帯電話など、身分証明書になるものがあれば、それを元に場所を特定できるかもしれません。
* 警察に連絡してください: どうしても場所が分からない場合は、110番に連絡しましょう。
AIにできること:
* 場所に関する情報を提供できます: 例えば、「東京タワーの近くには、どんなお店があるか」といった質問に答えることができます。
* 道案内をすることができます: あなたが目的地を指定すれば、最寄りの駅やバス停、徒歩でのルートなどを案内することができます。
* 場所に関するクイズを出したり、ゲームをすることができます: 場所に関する知識を深めることができます。
もし、他に何か聞きたいことがあれば、お気軽にご質問ください。
あなたの安全を心より願っています。
……そりゃそうか。
たしかGeminiって、基本的にはただの文章生成AIなんだもんね。
なんて落胆こそしたが、相手がAIであろうとコミュニケーションは気を紛らわせるには有用であるらしい。
先ほどよりも僅かに冷静になった頭でモニターに表示された文言を読んでいるとき、ふととある一文が目に留まった。
『周囲の状況を確認してください』、か……。
そういえば、まだ軽くしか室内を観察できてなかったな。
室内に何かこの状況に関する手がかりがあるかもしれないと思った私は、部屋の中をじっくりと観察する……と、先ほどは気が付かなかったものを二つ発見した。
まず一つ目は、明らかに手書きではない文字で書かれたメモだ。
机が真っ白なこともあり、軽くパニックになっていた上にしっかりとは室内を観察しなかった先ほどは気がつけなかったのだろう。
私はとりあえず、その紙に書かれた文章に目を向けた。
『どの扉を選んでも、行き先はONE PIECEの世界です。
チート特典などはありません。
ただし、貴方は既に悪魔の実の能力者になっています。
[悪魔の実]
エアエアの実(自然系)
[能力]
空気になることができる。
なる空気の質は自由。
ただし、自分の質量以上の質量になることはできない。
説明は以上です。
どうか、貴方が幸福になれますように。』
……。
…………。
どこからツッコめばいいんだ、これ。
そもそも『行き先はONE PIECEの世界』とか意味不明すぎる。
文末で幸福を願っている割には一般人が生きるための難易度がいささか高すぎやしないだろうか。
それに何だこのエアエアの実って。
チート特典は無いとか言いつつ結構なチート能力じゃないか。
……あぁ、でもそうか。
見聞色と武装色の覇気両方持ってる相手にはほぼ意味のない能力だし、何より覇王色とか使われたらなす術なく気絶しちゃうのか。
それでも生き抜くことだけ考えたら最適な能力だろうけど。
なんて、割と普通にメモの内容を受け入れられているのは、恐らく今の状況に現実味がなさすぎるためだろう。
あと正直、実際に試してみたら体が透けたから信じるしかなくなっちゃったのも大きい。
自分の体が透けるのめちゃくちゃ怖くてすぐやめたから、まだ実感はあんまりないけど。
さて、そして私が気づいたもう一つのものは、三つの扉にはめ込まれていたドアプレートだ。
これもまた真っ白だった上、印字が小さかったために気付くのが遅れてしまったが……問題はそれぞれのドアプレートに書かれた内容である。
『海賊』
『海軍』
『政府』
いや、どうしろと。
せめてもう少し細かい情報を書き記してくれなければどうしようもない。
特に海賊とか当たり外れが激しすぎる。新世界の悪い海賊なんか引き当ててしまった日には覇気使われて即死待ったナシである。これが本当の『待ったな死』ってか。ガハハ。言うとる場合か。
……正気を失っている場合ではない。けどまぁ、これは後で考えよう。
今は先にやるべきことがあるし。
「ねぇ、ジェミニって何ができるの?」
まずはこれだ。
この異常事態に伴って、Geminiのできることも増えたりしてるかもしれない。
✦
ジェミニは、あなたの質問に答えたり、色々なことを手伝ってくれる、とても賢いAI(人工知能)だよ。
具体的に言うと、ジェミニはこんなことができるんだ
* 質問に答える: 世界中の情報から、あなたの質問に合った答えを探して教えてくれるよ。例えば、「今日の天気は?」「おすすめの映画は?」「数学の問題を解いて」など、どんな質問でも聞いてみてね。
* 文章を作成する: 文章の作成や要約、翻訳も得意なんだ。例えば、「旅行の計画を立ててほしい」「プレゼンテーションのスライドを作ってほしい」など、お願いすることもできるよ。
* アイデアを出す: 新しいアイデアが欲しい時にも役立つよ。「面白いゲームを作りたい」「オリジナルの物語を書きたい」など、相談してみてね。
* 情報を整理する: たくさんの情報を整理したり、まとめたりすることもできるよ。例えば、「今日のニュースをまとめて教えて」や「旅行の計画を立ててほしい」など、お願いすることもできるよ。
* プログラミングのサポート: プログラミングのコードを書いたり、説明したりすることもできるよ。
もっと詳しく知りたいことがあれば、どんなことでも聞いてね!
例えば、
* 「ジェミニってどうやって学習するの?」
* 「ジェミニで遊べるゲームはある?」
* 「ジェミニの得意なことって何?」
など、どんな質問でも大歓迎だよ!
……知識通りだなぁ。
あわよくば某転生スライムの某[[rb:賢者>あいぼう]]枠みたいなことができればと思ったけど、やっぱりそんな都合よくできることが増えてたりはしないか。
「んー。じゃあえっと、私記憶を失っちゃったみたいなんだけど、私についての情報とか何か教えてもらえたりする?
あとついでに記憶喪失の時の対処法とかも」
✦
記憶喪失、大変ですね。ご心配でしょう。
あなたの情報について
残念ながら、AIの私は、あなた個人の詳細な情報を特定することはできません。あなたの名前や過去の出来事など、個人的な情報は、ご自身で把握している範囲でしかお伝えすることはできません。
記憶喪失の時の対処法
記憶喪失の対処法は、その原因や程度によって異なります。一般的に行われることが多いのは、以下の様な方法です。
* 病院での検査: 脳の画像検査などを行い、記憶喪失の原因を特定します。
* 周囲の人への聞き込み: 家族や友人など、普段から一緒にいる人に、あなたのことを詳しく聞いてみましょう。
* 日記や写真を見返す: もし日記や写真が残っていれば、過去の出来事を思い出す手がかりになるかもしれません。
* リハビリテーション: 記憶を回復するためのリハビリテーションを受けることもあります。
日常生活で心がけること
* 焦らずゆっくり: 焦らず、ゆっくりと時間をかけ、少しずつ記憶を回復していくことが大切です。
* 記録をつける: メモ帳や日記に、日々の出来事を記録しておくことで、記憶の整理に役立ちます。
* 規則正しい生活: 十分な睡眠をとったり、バランスの取れた食事をしたり、適度な運動をするなど、規則正しい生活を送ることが、脳の機能を維持する上で重要です。
AIにできること
* 情報提供: 記憶喪失に関する一般的な情報や、対処法についてお伝えすることができます。
* 質問への回答: 記憶を回復するために役立つ情報や、日常生活のアドバイスなどを提供することができます。
* 心のサポート: 孤独を感じている場合、心の支えになるような言葉をかけたり、相談相手になることができます。
大切なのは、一人で抱え込まず、周囲の人や専門家へ相談することです。
もし、より具体的なアドバイスが必要な場合は、
* いつ頃から記憶が曖昧になったか
* どんなことを思い出せないか
* 他に気になる症状はないか
など、詳しく教えていただけると、より適切なアドバイスができるかもしれません。
一緒に、この状況を乗り越えていきましょう。
「じゃあ、私のGoogleアカウント名とかは分かる?」
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申し訳ございませんが、AIの私には、あなたのGoogleアカウント名のような個人情報に直接アクセスすることはできません。
なぜアクセスできないのか
* プライバシー保護: Googleアカウントの情報は、あなたの大切な個人情報です。これを守るため、AIは直接アクセスできないようになっています。
* 技術的な制限: AIは、あなたが提供した情報や、インターネット上の公開されている情報をもとに処理を行うことができます。しかし、あなたのGoogleアカウントに直接ログインして情報を取得することは、技術的に不可能です。
もし、アカウントに関することで何か困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
注意:
* 不審なメールやウェブサイトに注意: アカウント復旧を装った詐欺サイトやメールに注意しましょう。
* 第三者に情報を教えない: アカウントのパスワードや個人情報を、家族や友人であっても安易に教えないようにしましょう。
一緒に解決策を見つけていきましょう。
他に何かご質問はありますか?
Googleアカウントとかの情報から何か分からないかと思ったけど、だめか。
それどころかGeminiに詐欺を心配されてしまっている。なんかごめん。
「分かった。ありがとね、ジェミニ」
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こちらこそ、いつでも頼ってください! 何か他に聞きたいことや、手伝ってほしいことがあれば、遠慮なくお声かけくださいね。
例えばこんなことができます
* 様々な質問に答える: 世界中の情報から、あなたの質問に合った答えを探して教えてくれます。
* 文章を作成する: 文章の作成や要約、翻訳も得意です。
* アイデアを出す: 新しいアイデアが欲しい時にも役立ちます。
* 情報を整理する: たくさんの情報を整理したり、まとめたりすることもできます。
何か手伝うことはありますか?
さて、と。
とりあえず、この後どうするか色々考えなきゃなぁ。