賽子の鏡   作:月羽ハズク

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SEASON2 Reminiscence
4章 変わらない
K社ロボトミー支部/技術解放連合

元人格 宵の三日月事務所 副所長 スターライト=マイン・レイヴン
PLAYER 九之々眼 巡



SEASON2 Reminiscence
000 ロボトミーE.G.O: :狐雨 レイヴン


 

…あまり近づかないで欲しい。どうせそれも偽善みたいなお情けなんだから。

 

警告する。それ以上来ないで。この捨てられた傘に貫かれたくないなら。

 

000 ロボトミーE.G.O: :狐雨 レイヴン

S2

体力:227 速度範囲値:2-5 混乱区間:40/25% パニックタイプ:パニック

耐性情報 斬撃:普通 貫通:脆弱 打撃:耐性

 

スキル1 【棘の生えた追憶】

憂鬱 基本威力:8 コイン:3枚 攻撃タイプ:打撃 コイン威力:-2

【マッチ敗北時】次のターンに麻痺1を得る

Ⅰ 【的中時】 沈潜4を得る

Ⅲ 【裏面的中時】沈潜回数が2増加

 

スキル2 【広がれ】

嫉妬 基本威力:12 コイン:4枚 攻撃タイプ:貫通 コイン威力:-4

【使用時】 自分の精神力が-25未満のとき、最終威力+3

【使用時】自身の沈潜回数が2増加

Ⅱ 【裏面的中時】沈潜回数が2増加

Ⅳ 【裏面的中時】沈潜4を付与

Ⅳ 自分の沈潜を4消耗し、ダメージ量+15%

 

スキル3 【泥濘踏み】

憤怒 基本威力:18 コイン:3枚 攻撃タイプ:打撃 コイン威力:-6

【マッチ勝利】自身の沈潜を1回発動

【使用時】 沈潜7を得る

Ⅰ 【裏面的中時】次のターンに脆弱1を付与

Ⅱ 【的中時】破裂3を付与

Ⅲ 【裏面的中時】自身の沈潜回数が3増加

 

防御 【ひりつく心】

怠惰 基本威力:10 コイン:2枚 守備タイプ:反撃-貫通 コイン威力:-5

【使用時】自身の沈潜回数が2増加

Ⅰ 【的中時】次のターンに麻痺1を得る

Ⅱ 【裏面的中時】次のターンに保護1を得る

 

バトルパッシブ 侵食する心

必要資源:憂鬱3 条件:保有

被ダメージ時、攻撃者へ攻撃レベル減少1を付与。沈潜がある間は被ダメージ時に沈潜1を追加で付与(最大3回)

 

サポートパッシブ 自己防御

必要資源:嫉妬5 条件:保有

速度の最も低い味方1名が被ダメージ時に精神力が5減少し、次のターンに保護1を得る(1ターンにつき2回発動)

 


 

11区のロボトミー支部…の、外。

今日は特別な雨が降る夜。K社では特定の月の夜に雨が降ったら、傘を差さずにその雨を浴びる文化があるんだ。

願い事を叶える星が、誰かの痛みを洗い流してあげようと涙を流した、そんなおとぎ話が元になった文化。

この子供もまた、痛みを癒すために雨に打たれにきた…という訳ではなさそうだね。

 

「…寒い。」

 

子供はぼろぼろの雨合羽のような装備を着て、じめじめとした裏路地に…都市固有の意味としての『裏路地』ではなく、文字通りの方の裏路地にいた。

もう雨から守ってくれる機能は残っていなさそうな、そんな傘を差しもせずに手に持って。

 

そこに、どこか心配そうな顔で別の子供がやってきた。

 

「君は…連合の新人さん?もしかして、チガヤに言われて私を呼びにきたりした?」

 

お札が何枚か張り付いている服を着た子供は、どこか戸惑いつつも頷く。

 

「チガヤは…私に、心からの慰めをくれる。こんなボロボロの傘を勝手に差し出してくる奴らとは違って、私と一緒に雨に降られてくれる。」

 

あの、壇香梅の花が咲いたE.G.Oを発現させた子供。

雨に降られている子は、その子供に心酔しているようにも見えるし、依存しているようにも見える。

その証拠に、さっきお札の子供が肯定した時。憂鬱を塗りたくったような表情の、その目に一瞬だけ恍惚とした光が宿ったんだ。

 

「……でも、まだ戻るつもりはない。もう少しここに居させて。」

 

「雨はいい。身体を濡らして冷やす代わりに、沈んだ心に満ちている憂鬱を洗い流してくれる。」

 

「だから、どうか『止まない雨はない』なんて言わないで。そんな無責任な言葉、私からすれば骨組みしかない傘未満の価値だから。」

 

「でももし、この雨がK社に伝わる御伽噺の涙だったらどうしよう?身勝手な善意で私たちの代わりに泣いて、この身体に残すべき傷を消してしまったらどうしよう?」

 

この子供が、こんな悩みを吐露してしまうのも無理はないね。

だって、この子供はまだ文字通りの『子供』なんだから。

育ちきっていない無垢で不完全な心に、人の心に強く作用するこのE.G.Oを被せてしまったら、人はどれほど簡単に壊れてしまうんだろうか。

 

「あぁ、雨よ。星々の涙よ。どうか私の心の傷を癒さないで。傷口に沁みたその涙と共に、私の壊れた心を直そうとしないで。」

 

「あぁ、星よ。もし語りかけてくれるなら。もし願いを叶えてくれるなら。」

 

「私に、どうか何もしないで。」

 

本来なら…よく似たあの子のように、この子供も私の手を離れてE.G.Oを開花させるはず。

でもね。今あのE.G.Oを発現させている子供は別に存在しているんだ。

あの13人がたどった運命とは違うこの状況。

もし私があの子に語りかけても、文句は言わないでよね。

 





沈潜がメインになって扱いやすくなった狐ヒースって感じかな?
珍しく防御も含めて4色資源を供給できる面白いキャラ。しかも反撃も結構使いそうだから高額納税者になりそう。

カルメン、こんな事言ったからにはお前も文句言うなよ(言わせたのボク)。
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