【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝サー・クロコダイル〟

「おいおいおい。随分と面白いことをしているじゃないか、麦わらのルフィ!」

 

「だ、だれだ!?」

 

「ラルゴ、オレはアミーゴ海賊団の船長のラルゴだ。少しムカつく海兵に負けて、このインペルダウンに収監された海賊のひとりだ」

 

肉団子の大将のおかげで楽々とルフィ達に追い付いたオレは階段を駆け降りるルフィに話し掛ける。

 

その傍らで「死ねや、イワンコフッ!」とか「ヴァナタに用はないっチャブル!〝エンポリオ・女ホルモン〟ッ!!」と原作と無惨にも同じようにエンポリオ・イワンコフの能力で女体化するプリンス───いや、今は女の子だからプリンセス(・・・・・)・ベレットなのか?

 

そんなことを考えながら恥ずかしそうに胸を隠すプリンセスきオレは上着を投げ渡す。あと、そもそも極寒地獄で半裸は止めとけ。

 

オレの上着を身に付けるプリンセスを〝網〟の手で戦車に引き戻し、未だに状況を掴めていないルフィに「ちょうど暇だから手伝ってやるよ」と告げる。

 

「ほんとか!?ありがとう、オッサン!」

 

オッサン……まあ、べつにいいか。

 

「そこで止まれェ!囚人共ォーーーッ!!」

 

チッ、折角の楽しみを邪魔するんじゃねえよ。

 

「〝ハリガネの砦(アミーゴ・パラグアス)〟ッ!」

 

おそらく海楼石の銃弾を込めたであろうピストルを構える看守達の攻撃を防ぐためにオレは壁に手を押し付け、無理やり囚人を隠す巨大な〝網〟の蓋を作り出す。

 

オレの砦を砕けるのは純粋なパワー馬鹿ぐらいだ。

 

「このまま押し込め、麦わらァ!!」

 

「おっしゃあぁぁーーーーーっ!!!!」

 

そうオレが叫べばルフィも応えるように雄叫びを上げ、オレの作り出した〝網〟の砦をぶん殴って看守を押し潰し、レベル6の最下層に辿り着くことが出来た。

 

階段で待ち構える作戦は良かったが。そう簡単に主人公を止めることは出来ねえよ。いや、ひとりだけ原作の知識もねえクセに暴れまわるバカはいるし、ひょっとしたら筋書きも変わるか?

 

「誰かと思えば麦わら、それに〝金網〟のラルゴじゃねえか。上が騒がしいかと思えば、やっぱりズル賢いお前の仕業だったのか」

 

「フハッ、クロコダイルも随分と窶れてるじゃないか。アラバスタの英雄様に、この荒んだインペルダウンは住み心地最悪なご様子で」

 

「クハハハハ!殺すぞ、クズテツ野郎」

 

「やってみろよ、チリカス野郎」

 

オレとクロコダイルは牢屋越しに額をぶつけ合い、ギリギリと〝覇気〟で硬化した頭を叩きつけ、一歩も引かずに頭突きを繰り返す。

 

「なあ、仲悪いのかアレ?」

 

「マハハハ。知らねえが、ただならぬ関係ってやつさ。それよりジューシーな香りを漂わせてるじゃねえか、なんか肉とか持ってるか?」

 

「イワちゃんの髪に仕舞った肉ならあるぞ」

 

「ファッ!?ヴァターシの髪に何突っ込んでるチャブルか麦わらボーイ!!?」

 

「だって手が塞がるし……いや、そうじゃねえ!?それよりエースだ!どこだ、助けに来たぞ!?」

 

ああ、そうだった。

 

ポートガス・D・エースを助けるために麦わらのルフィは来ているんだった。こんなチリカス野郎に構ってる暇はないんだよ。

 

「火拳なら数分前に、そのエレベーターでマリンフォード行きの移送船に向かうと話しているのを聞いたが、どうやら助けに行くのは難しいぞ」

 

クロコダイルの呟きに気付いたイワンコフは「睡眠ガスっチャブル!総員手持ちのマスクを着用、少しでもガスの吸引を妨げるチャブルよ!」と叫ぶ。

 

「クロコダイル、お前も手伝えよ」

 

「クハハハハ、誰がテメーに手を貸すか。……いや、この前の新聞の真偽を確かめるには、ちょうど良いタイミングかもしれねえな」

 

そう言うとクロコダイルは海楼石の手枷を〝武装色の覇気〟で無理やり硬化した膝を叩きつけ、海楼石の手枷を粉々に砕きやがった。

 

 

 

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