【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝至高の芸術〟

「〝砂嵐(サーブルス)〟」

 

「〝砂金の兵隊(アミーゴ・クルザード)〟」

 

「おい、オレの技を盗むな」

 

「テメーがトロいんだよ」

 

クロコダイルの作り出した砂嵐を無理やり固めてハリガネの人形に身体を造形し、そこそこ硬度を持つ兵隊を用意し、インペルダウン全階層の囚人を脱獄させる。

 

こういうときは派手に動けば動くほど人数は分散し、ムカつく所長もオレ達のところに単身で乗り込まなくちゃいけなくなるわけだ。

 

「〝ゴムゴムのォ〟……ッ!!」

 

「〝DEATH(デエェ~~ス)〟ッ!」

 

「「〝ヌウィンク攻城砲(キャノン)〟ッ!!!」」

 

オレ達が争っている間にルフィとイワンコフは合体技を披露し、看守を吹っ飛ばす。フハッ、相変わらずすげえ強さだな、ルフィ。

 

クロコダイルを見れば驚愕し、看守の私服を奪った時よりスゴいアホ面になっている。良い様だと思いながら視線を感じ、真上を向く。

 

「赤鼻のバギー!」

 

「誰が赤鼻だ、この派手バカ野郎ォッ!?」

 

ビリビリと通路に反響する〝道化〟のバギーの怒鳴り声にオレはニヤリと笑みを浮かべて、しまったと顔を青くするヤツの目の前に移動する。

 

「ど、どうするだガネ!?」

 

「し、知らねえよォ~~ッ!!」

 

「よし、お前らも着いてこい」

 

「「……あ、はい」」

 

オレの言葉に鼻水を垂らして頷くふたりに満足し、クロコダイルに投げ渡す。が、ふたりは無視されて地面に激突し、今度は鼻血を垂らしている。

 

オレ的にバギーは好きなキャラなんだが。

 

なんでコイツらはクロコダイルにビビってるんだろうか?と考える。まあ、あとで聞けば問題ないか。いや、問題があるとすればジンベエ欠員の状態で脱出できるのかどうかだ。

 

ったく。どうしていないんだ?

 

「バギー!あと3も無事だったのか!」

 

ルフィの満面の笑みにバギーとギャルンディーノは顔を逸らして胸を押さえる。あー、たぶん、罪悪感に苛まれてるんだろ。

 

そんなことを考えながら迫りつつある異質な存在感を放つ〝気配〟を攻めるためにギャルンディーノに話し掛け、「オレと同じタイミングで能力を使ってくれ」と伝える。

 

「麦わら、ちょっと此方に来い」

 

「あん?」

 

オレは〝網〟を伸ばしてルフィを引き寄せ、まだ〝覇気〟も覚えていない生身の身体でドクドクの実とやり合う無謀さを隠し、ルフィの身体を〝網〟と〝蝋〟で固める作戦を話す。

 

「分かった!」

 

「「造形開始(ビルド・アップ)────ッ!!」」

 

颯爽と飛び上がるルフィにオレ達は照準を合わせ、地面の石や看守の武器を噛み砕き、オレは体内に取り込んだ素材を〝網〟に作り替えて、その上をギャルンディーノの生み出す最高硬度の〝蝋燭〟で塗り固める。

 

「よし、こいつで、こいつで…うほおぉ~~~~っ!!?イカすうぅぅっ!シャボンディで見た仮面バイカーみたいでカッコいいぃぃ~~っ!!!?」

 

フハッ、大喜びだな。

 

ただ、そんなに騒ぐ暇ねえし。

 

「さあ、行くぞ。麦わらァ!」

 

 

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