【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
マゼランの倒れたインペルダウンに怖いものはなく囚人達は破竹の勢いで軍艦を乗っ取るために最上階を目指していた、そのときだった。
「ゼハハハハッ!!ずいぶんと楽しそうにしているじゃねえか!オレも仲間に入れてくれよ。えぇ?麦わらのルフィ!!」
いきなり天井を砕いて降ってきたのは「ONE PIECE」で適度にしっぺ返しを受けることに定評のある〝黒ひげ〟マーシャル・D・ティーチだ。しかし、オレの覚えている記憶より黒ひげの
「黒ひげ、あまり前に出るな。下手したら砂でカサカサに干からびるぞ」
「ウィーハッハッハッ!!そうなったら不摂生な肥満体型も改善されるじゃねえか、ついでにマグマサウナでデトックスも決めようぜ!」
どこか見覚えのある〝ピンク色の王冠〟を被ったブラックドレスにカメの甲羅を背負った2メートルを越える巨体の女────。
「クッパ姫じゃねえか!?」
「ムッ。やはりワシを認知する者はいたぞ。本来より早めに出向いて良かっただろう、黒ひげ」
「ゼハハハハ、流石はオレの参謀だ。その未来すら手中に納める〝見聞色〟を自在に扱える強さ、益々惚れちまうぜ!!」
「止めよ、気色の悪い」
二人のやり取りにオレは計画の重要な部分を見落としていた事に気付いた。そうだ、ルフィと黒ひげはインペルダウンで出会い、エースの捕まった訳を知る。
「麦わらのルフィ、悪いけど。オレはお前の兄貴を助けるために出来ることはここまでだ。イワンコフ、ギャルンディーノ、クロコダイル、ベンサム、そして、我らが〝道化〟のバギー船長!ソイツを頼むぜェーーーっ!!〝ムーチョ
「網のオッサン!」
「チャオ、麦わらのルフィ」
オレは一番目立つように右手を突き上げ、このフロアその物を最上階へと繋がる巨大な道に作り替える。黒ひげの目的は最下層の元署長なんだろう。
そう簡単に行かせるかよ。
「さてと勝負しようぜ、黒ひげェ…!」
「ゼハハハハッ!!ずいぶんとオレに何か恨みがあるって顔しやがるところ悪いが、生憎とオレには実に覚えがねえなァ?」
「オレはてめえに仲間を殺された!」
そう言ってオレは〝網〟を編み上げて甲冑を作り出し、黒ひげに向かって突撃する。───だが、オレの行く手を阻むようにクッパ姫は飛び出し、エグいネイルの付いた爪を振り上げる。
「クソがァ…そこを退きやがれ!」
「少し貴様は喧しいぞ」
オレの〝網〟の剣を素手で受け止めるクッパ姫に遮られ、黒ひげに攻撃することも出来ず、オレは攻撃を受ける側に徹し、ルフィ達の移動を優先する。
「ムッ。黒ひげ、今すぐ奴らを追え。少し厄介事になるやもしれんぞ」
チッ、さすがに気付くか。
「フハッ、残念だったな!」
オレは能力を解除して、完全に道を閉ざす。
〈クッパ姫〉
おそらく悪魔の実を食べた転生者
「クッパ姫」の見た目をした2メートル越えの美女。凄まじい練度の〝見聞色の覇気〟を使えるようだが、その目的や〝黒ひげ〟に加担する理由は一体……?