【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「うしゃらばぁ刻んだらアァァーーーーッ!!」
縦横無尽に斬り進んでいくスクアードを受け止める剣戟の使い手はモモンガ中将だけだろうが、今の彼は〝花剣〟のビスタと交戦しており、あのサメもどきの猛進を止める者はいない。
もっとも此方には〝世界最強の剣士〟がいる。
ガギイィィン─────ッ!!
耳障りな金属音にオレは耳を押さえながらスクアードの剣戟を受け止めたジュラキュールの更に強くなった気配に溜め息を吐き、今度戦ったら腕か足を持っていかれそうだと想像してしまった。
「テメーは〝鷹の目〟じゃねえか!」
「白ひげ海賊団本隊の〝花剣〟のビスタと仕合えると期待していたが、まさかお前の様にヘンテコな奇剣使いに出会えるとは予想外だったぞ」
「誰がヘンテコじゃこの野郎ッ!!?」
グワッと人間の頭をサメの頭に変わったスクアードはジュラキュールに噛みつき攻撃を仕掛け、ほぼ無理やり鍔迫り合いを中断し、すぐにサメの頭を元の人間の頭に戻し、身の丈を越える大剣を構える。
「シャアァァーーーッ!!」
「ヌウゥンッ!!」
スクアードもジュラキュールも己の握り締める大剣を振りかざし、一合、二合、三合、剣戟を重ねる毎に剣圧の〝余波〟を生み出し、敵も味方も無関係に飛び散る強烈な剣圧がお互いを取り囲む海賊も海軍も切り裂く。
「〝黒刀〟───〝三日月〟ッ!」
「〝ギラサメ残酷剣〟ッ!!」
ジュラキュールの片手で振り下ろす渾身の剣戟を迎え撃つようにスクアードは〝武装色の覇気〟を纏った大剣を振りかざす。膨大な大地や大気を切り裂いて迸る二人の〝覇気〟にオレはウズウズと身体に力が籠り始める。
「フハハハハッ!面白い、面白いぞ!スクアード、剣士としてオレに迫り得る存在は赤髪だけだと思っていたが、よもや貴様の様な剣士もいるとはなッ!!」
「ギシッ、確かに笑えるぜ。まさかオレの剣は鷹の目と殺り合えるほど高まってるなんざ、こうして戦うまで知らなかったからなァ…!!」
ふたりの様子に白ひげは呆れたように溜め息を吐き、この戦争はエース奪還を目的としているという事を忘れかけているバカな息子に視線を向けている。
そろそろオレも出るかと考えた次の瞬間、オレの〝見聞色〟は大量の気配を察知し、そのまま出所を探るように辺りを見渡していき、ゆっくりと空を見上げた。
「ルフィ、派手な登場するなあ……」
そんなことを呟けばエースも空を見上げ、あり得ないものを見るように目元に涙を溜めながら、か細い声でポツリと「なんで、ここにアイツが来るんだよ…」と静かに呟くのが聴こえてきた。
〈ギラサメ残酷剣〉
出典・星獣戦隊ギンガマン
バルバン海賊団剣将ブドーの必殺技
強力なエネルギーを刀身に集め、相手を一刀両断する必殺の剣技。スクアードは〝武装色の覇気〟を一気に刀身に込め、真っ直ぐな唐竹割りを放つ。