【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

110 / 316
〝転生者、襲来〟

オレの身体はマリンフォードの外壁に埋もれ、キングデューもまた氷の中に上半身をめり込ませ、ピクリとも動かない。いや、動けない状態だ。

 

下手に動いたら処刑台、崩れるなこれ。

 

「サカズキ大将、動けません!」

 

「いきなり、何を言うちょる?」

 

「オレが動いたら処刑台ブッ壊れます!!」

 

素直に状況を報告するのは常識なのでオレの真上に座っている三人の大将に伝えると大きな溜め息をこぼし、なにやら座ったまま会議を始めてしまった。

 

ホントに、どうしよう。

 

「あららァ…どうするよ?」

 

「そいつは困ったねぇ~、わっしが蹴るかい?」

 

「いや、ワシがマグマで固めるか?」

 

とんでもないことを話し始める三人に戦慄し、どうにか状況を打破しようとした瞬間、オレの〝見聞色〟に百を越える規模も覇気もメチャクチャな集団の気配を感じ、マリンフォード近海に視線を向ける。

 

そこにいたのは変態である。

 

シャボンディ諸島を徘徊する股間に白鳥を携えたレオタード姿の変態達。その先頭に立つのはフンドシ仮面、スワン海賊団船長にして〝水底の害鳥〟の二つ名を持つ、スワン・マドレーヌだ。

 

さらにスワン海賊団の後方に控えるのは悪の秘密結社「チェッカー」達と、世界征服を目指す各組織の幹部連合、その大戦艦にはオレでも知っている他作品キャラクターのコスプレをした老若男女だった。

 

その中には当然のごとく新人類(ニューカマー)もいた。

 

カオスどころかダークマターだろ、あれ。

 

「「「「我々は麦わらのルフィに頼まれて、エース奪還のためにやって来ましたアァァーーーーッ!!!!あと、ついでにヒロインの座も寄越せやコラァァッ!!!」」」」

 

うーん、すんごい下心まみれだわ。

 

その集団のインパクトに唖然とする海軍と海賊は動きを止めて、こちらに向かってくる。さすがに海軍本部がブッ壊されるかと焦る。

 

だが、オレの予想は面白い方に裏切られた。

 

「「「「悪の秘密結社が相手ならば、我ら正義の仮面バイカーは海軍に加勢する!!ハイパー戦隊も同じく海軍を手助けするぞ!!」」」」

 

そう言ってマリンフォード側の壁を飛び越えて現れた昭和のヒーロー達に海兵達は感動し、善悪の入り乱れた戦国乱世にオレはドン引きした。

 

ルフィに仲間を集めるように伝えたのはオレとジャンゴだけど。まさか、ここまで大量の仲間を連れて来るのは予想外だった。

 

まあ、エースを助けるためだ。

 

ルフィも必死に仲間集めを頑張ったんだろう。

 

そんなことを考えながらオレは楽しそうに暴れまわる奴らに飛び入り参加できない現状の歯がゆさに悶えつつ、ゆっくりと歩みを進める白ひげに狙いを定める。

 

今度こそ絶対にぶん殴ってやる。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。