【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
マリンフォードを颯爽と駆け抜ける「自称ヒロイン王座決定戦」真っ只中の女を蹴散らし、然も自分がヒロインだと言わんばかりにプリティでキュアキュアした〝オッサン達〟は一目散にエースを目指して走っている。
「「待っててね、エースきゅんっ♥️♥️♥️」」
そのコスチュームはフリルやリボンなど可愛い装飾を施してあるためキュートな魔法少女にも思える。だが、ソレを身に付けているのは青ヒゲの生えたオッサン達だ。
オレの真上にいるエースは「ひえっ、く、くるんじゃねえ!」と叫ぶ。しかし、オッサン達は自分を心配しているのだと勘違いし、さらに加速して処刑台に向かって海兵も海賊も薙ぎ払っている。
「〝ゴリキュア・スパイラルウェイブ〟ッ!!」
ただのエグいダブル・ラリアットの間違いだろ!とツッコミを入れたいけど。ゴリキュアの標的になるのは怖いので黙っておこう。
オレにはアイボリーがいるんだ。
「〝ゴリキュア・パワージャベリン〟ッ!!!」
それも力任せな人間手裏剣じゃん!と内心でツッコミを入れながら「エースきゅんっ♥️」や「アタシ、ヒロインなる♥️」なんて騒ぐゴリキュアの群れに海軍は呑まれ始めている。
わかるよ、怖いもん。
オレの真上に大将達も関わるのが嫌で視線を逸らしている始末だ。いや、何人か三人に標的を変更して、じゅるりとヨダレを拭っていやがる。
「お、お前達は何者だッ!!?」
「光の使者、ゴリブラック!」
「光の使者、ゴリホワイト!」
シュバッ!と名乗りと決めポーズをし───。
「「ふたりはゴリキュアっ!!」」
ふつうに名乗りやがった。
センゴク元帥の戸惑いを含んだ問いにゴリキュアは自信満々に宣言する。それと同時に「私達の憧れを汚すな、クソ野郎!」やら「あとで裁縫教えろください!!」なんて叫ぶ女の子もいる。
「オッサン、援護頼むぅ~~ッ!!お前らもエース助けるの手伝ってくれえぇ!!」
「分かったわ、ルフィきゅんっ!♥️♥️♥️シャアァオラッ!?海軍がなんぼのもんじゃいっ!!」
「ヌオラバァッ!?アタシ達の愛を受け止めなさあぁ~~~いっ♥️♥️♥️大丈夫よん、カマバッカ天国に直行便で送ってあ・げ・るうぅぅっ!!!♥️♥️♥️♥️」
「「「はあぁ~~~~いっ!!」」」
ゴリキュアとコスプレ美女軍団の猛進は止まらず。フンドシ仮面については「何故、こんなことをしとるんじゃ!」と騒ぎ、一気に駆け出したジンベエと交戦中だ。スワン海賊団は敵も味方も関係なく、白鳥のパンツを押し付け販売しようとしている。
うーん、ダークマターすぎるぜ。