【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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〝赤ヒールのサンジ〟

「サンジ、なんだよな?」

 

「えぇ、そうよ♥️」

 

「よし、なら手伝ってくれ!」

 

「勿論よ、キャプテン♥️」

 

ルフィの呼び掛けに微笑んだサンジはスカートの裾を掴み、ツルツルになった色白の生足を出す。あまりの恐ろしさに視線を逸らした海兵に高速のキックを繰り出し、次々と蹴り倒していく。

 

赫足の系譜(わざ)、魔道に堕ちようと健在…!!

 

むしろスカートを最低限の高さ以上に上げずに振るう蹴擊は余計な動きを省き、美しく優雅な舞のごとく洗練さを増し、真っ赤なヒールの爪先はルフィへと迫り来る海兵の土手っ腹を悉く蹴り貫く。

 

そんな二人を無視してオレは白ひげの眼前にたどり着いていた。雄大かつ壮大な威圧感を放つ、この男と戦ったのは一度だけ。

 

ほとんど負けみたいな殴り合いだった。

 

「アンタをブッ飛ばす」

 

「グララララ、少し生意気だぞ小僧ォ!!」

 

「今日は最後まで生意気だぜ、白ひげェッ!!」

 

オレを狙って薙刀を振り下ろす白ひげに接近し、オレは薙刀の刀身ではなく柄の部分にパンチを打ち込み、無理やり軌道を逸らす。

 

さらに間合いを詰めてオレは白ひげの土手っ腹にアッパーをねじ込み、ルフィがエースを助けやすいように戦場の注目を集めるためにラッシュを仕掛ける。

 

「チクチクと鬱陶しいッ!!」

 

「がふっ、があ゛ぁ゛あ゛っ!?」

 

しかし、オレの身体は白ひげの裏拳で吹っ飛ばされ、変態の群れに叩き落とされる。ニンマリと笑う変態共を殴り倒して、ツカツカと白ひげの前に戻る。

 

面倒な事を考えて勝つのは無理だ。

 

エースの救出はジャンゴに押し付ける。オレのやるべきことは白ひげをぶん殴って、ぶん殴り倒して、エース救出も海軍の完全勝利も含めて遂行する事だ。

 

「〝愛と嘆きのエトワール〟ッ!!」

 

「サンジがボンちゃんみたいな動きしてる!?」

 

「キイィィーーーッ!!主役(プリマ)はあちしよ!!」

 

「ぷり?よく分かんねえけど、サンジもボンちゃんも一緒に戦ってくれるんだな!!このまま突っ切るぞ、二人ともオォーーーーッ!!!」

 

「「はあぁ~~いっ!!♥️♥️♥️」」

 

あの声を聞くたびに緊張感が薄れるんだよな。

 

「グララララ、とんでもねえな」

 

「……わかるか?」

 

「ああ、うちにも似たのがいるからなァ…」

 

「そ、そうか」

 

ソッとお互いに視線を逸らす。

 

決して新人類(ニューカマー)を否定するつもりはないのだが、あそこまで人間を魔道に引きずり込んでしまう恐ろしさに何か思うところはあるのだ。

 

マンサムも久しぶり会えたカマバッカ王国の仲間と仲良く話しているし、ジャンゴは……なんでまた追われてるんだよ、アイツだけ。

 

キモいフェロモンでも出てるのか?

 

 

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