【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ゆっくりと両腕に〝武装色〟を纏い、白ひげと対等に渡り合うために数ヶ月で身に付けた〝生命帰還〟を発動し、オレの身体は大きく隆起し、殴る事に特化した筋肉に作り替える。
2メートル前後だったオレの身長は凡そ3メートルを越える程度には大きく盛り上がり、余分な脂肪を削ぎ落としたフォーマルな体型になる。
「グララララ、随分とデカくなるじゃねえか」
「それでもアンタの半分ぐらいだ」
「当然だ、オレは白ひげだからなァ…!」
「答えになってねえんだよォッ!!」
薙刀を地面に突き立てて拳を握り固める白ひげとオレは真っ向勝負の殴り合いを仕掛け、ゴギャッ!と鈍い音が何度も何度も戦場に響く。
オレは白ひげと腕っ節を比べるように拳を交換し、右で殴れば左で殴り返す。クソ、ナックルを嵌めたオレの拳より硬い拳なんぞガープ中将以来だぞ!?
そんな悪態を心の中で吐きつつ、着実にエースに近付いているルフィとサンジ達を守るように変態は陣形を組み、ボルサリーノ大将やサカズキ大将と交戦している。多分、アイツらも海楼石の武器を使ってやがるな。
「余所見する余裕はねえぞォッ!!」
「余裕なんて最初からねえんだよッ!!」
白ひげのパンチで体勢を崩しながらオレは白ひげのがら空きになった脇腹に向かってパンチをめり込ませ、エースのところまで進んできた道を無理やり押し返す。
クソ、まだ準備出来ねえのかよ!?
チラリとジャンゴを見るが無駄に多すぎる介入者の影響で身動きも取りにくいらしく、オレの視線に気が付いているクセに「真面目に戦ってろ!」と偉そうに〝見聞色〟で訴えてくる。
それなら、もういっちょ頑張る!
「チェリャアッ!!」
「ぐふぉっ!?……いきなり拳の威力が増しやがったな、なにか良いもんでも見たのか?」
「決まってるだろ?オレの勝つ未来だ」
「グララララ、面白れえ冗談だ」
全ての〝覇気〟を攻撃に回して防御を捨てる。
ジャンゴのヤツも頑張ってるんだ。
そう簡単に親友の考えた作戦を失敗させるわけにはいかないんだ。オレの中に残っている〝覇気〟を纏めて、白ひげにぶつけてやる。
「全力でやるぞコラァァッ!!!」
「グラララッ!このオレに勝つなんてバカげた未来とやらを掴んでみろ、ハナタレ小僧がァッ!!」
オレの咆哮に応えるように白ひげも〝武装色〟を腕に纏い、オレに殴り掛かってくる。ただでさえ白ひげのパンチは痛てえし、硬てえし、一発受ける毎に意識が飛びそうになる破壊力だ。
「オレは大事なモンを守るために海兵になったんだ!どんなヤツだろうと大事な奴らを傷つけるヤツを全力でぶん殴るッ!!それがオレなんだッ、オレが〝鉄拳〟のフルボディだアァァーーーーッ!!」
「ぐっ、がっ、ソイツがお前の掲げる正義か。だがな、オレの家族に手を出すヤツは誰だろうが容赦しねえッ!!!この白ひげのクビを簡単に奪えると思うなよォ…フルボディイィィーーーーッ!!」
オレは動きも重心もメチャクチャな形でパンチを繰り出し、白ひげにパンチを打ち込み続ける。もう〝覇気〟もクソもあるか、全力で突き抜けてやる……!!