【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
〝ホーディ、2年間の始まり〟
「ホーディ、お主は女ヶ島に近付くでない」
「ウソだろジンベエ親分!?おやぶーん!?」
オレの悲痛な叫び声なんて聴こえていないと言わんばかりにジンベエは
確かにフンドシ仮面として悪人を秘密裏にお仕置きしていた事を黙っていたのは悪いと思っている。だが、こんなのはあんまりじゃねえか!?
オレにも美女との出会いを……!!
「ホーディ?」
「うおっ!?なんだ、シャーリーか」
スルリとオレの後ろに現れたシャボンの浮き輪とオレに身体を預ける。幼馴染みで魚人島一番の占い師であり、よくオレの行く末や危ない事を止めに来る〝マダム〟シャーリーだ。
コイツの異名ってオレのせいだとアーロンの兄貴は言っていたけど。オレとシャーリーは仲良くしているだけで、マダムという呼び名を貰える事はしていないはずだが?
「なんだとは失礼ね。それよりまた未来を変えたみたいだけど。あんまり派手に動いてると世界政府に怪しまれるわよ?」
「ジャハハハハ、その時はそのときだ。もしものときは魚人島に帰れば良いんだよ、魚人島に戻ればいつでもお前がいるしな」
「ふふ、そうね」
「…ところでよ。なんでオレの首に枷をつけるんだ?」
「浮気者にはお仕置きが必要でしょ?」
オレはお前に浮気者と言われる筋合いはないはずだが?と思いながらも獰猛な笑みを浮かべてオレを見下ろすシャーリーの格段に増した大人の魅力に、グッと心を奪われてしまう。
「アーロンお兄ちゃんも『アホで変態すぎるが、あのホーディなら我慢する』って言ってるんだし。そろそろ、ね?」
「お前と結婚できるのは確かに嬉しい。だが、オレははーぶべらぶぁあだっ!!?」
「私、ハーレムは嫌いなの」
オレの横っ面にシャーリーの振るった尾びれがめり込み、海面を何度もバウンドしながら海王類を弾き飛ばし、ゆっくりと海面を擦ってオレの動きは止まる。
ズルズルと首輪を引っ張られてオレはジンベエの持つ中型漁船に戻っていき、ニコニコと笑うシャーリーに「これも私の愛なのよ」と言われた。
アーロンの兄貴より過激派すぎるぜ。
「お主らは何をしとるんじゃ?」
「ジンベエ親分、助けてくれ」
「ジンベエさん、痴情の縺れよ」
「ホーディ、また何かしたのか?」
ジンベエ親分、そこは舎弟のオレを信じてくれよと切実に思いながらもシャーリーの豊満な胸に頭を包まれる感触に抗えず、オレは「お主らが仲良しなのは知っとるが、あまりアーロンを悲しませるでない」と言われてしまった。
オレだって悲しいさ。
でもな、男は胸には勝てねえんだ……!!!