【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
オレは魚人街のホーディ・ジョーンズだ。
フルボディやジャンゴ、あと他の魚人の転生者の頼みで女ヶ島と猛獣の生息する孤島を行き交う麦わらのルフィを手助けしているのだが。
「ムフオォォーーーーッ!!!?」
「今日はフカヒレね!」
「お肌がプルプルなるってホントかしら?」
なぜか女ヶ島の戦士に捕まったオレは磔の刑を受けるだけでなく、ただの食べ物のような視線を受けている。ハニー大作戦か!?ハニー大作戦のせいなのか!?
そんな疑問を聞きたくても口に詰め込まれたリンゴによって喋ることは出来ず、キンキン!と食器を鳴らす女戦士の群れにオレは囲まれ続けている。
「何を騒いでおるのじゃ!!」
「蛇姫様、本日のご夕食はフカヒレです!」
「むっ、そうか」
「ムフオォォーーーーッ!!!?ムゴゴゴッ!!」
ハンコックの来訪に歓喜するオレだが、あっさりと希望は打ち砕かれた。よく彼女の手を見れば大量の料理を抱えており、ルフィに持っていく途中なのだろう。
あまりの格差にオレは号泣した。
ちくしょおぉぉーーーっ!!
いくらオレが温厚で優しい変態だからってやりすぎだろ!?と訴える。ハンコックは一瞬だけオレに視線を向けて「ふっ、天罰じゃな」と言い残して、謎の宴を開く女戦士の群れにオレを放置する。
「お主はまた何かやらかしたのか?」
「
「ホーディ、お前はいつもあれだなあ?」
聞こえちゃいけない心の声にドン引きしながらオレはアーロンの兄貴、そして、オレの師匠たるフィッシャー・タイガーは一緒に大量の魚介類を引っ提げて迎えに来てくれた二人に感謝の涙を流し、チリチリになった髪の毛や香ばしい匂いを放つ身体に海水を掛けてもらう。
「ジャハハハハハッ!!危うくフカヒレ焼きになるところだったぜ。親分、兄貴、ほんとにありがとう!じぬ゛どこ゛ろ゛だっ゛だよ゛ぉ゛……!!」
「シャハハハハハッ、ただの火炙り程度の処刑で大袈裟なヤツだぜ。オレ達の尊敬するタイの大兄貴なんざマリージョアの奴隷を逃がすために、なんと二ヶ月も油風呂に浸かり続けてた逸話があるんだぞ!」
そう言ってタイの大兄貴こと〝冒険王〟フィッシャー・タイガーの自慢話を我が事のように話すアーロンの兄貴、その話にウンウンと頷いて肯定するジンベエ親分のやり取りを見るのも何度目だろうか。
そんなことを考えながらオレは楽しそうにフィッシャー・タイガー会長と話した前世の話を思い出す。あの人のおかげでオレも真っ当な変態になれたんだ。
ホントにタイガー会長は良い魚人だぜ。
〈フィッシャー・タイガー〉
フィッシャー・タイガーに転生した男
かつて四つの海をひたすらに突き進み、ラフテルを除いた全ての偉大なる航路を制覇した最強の冒険家であり、ジンベエやアーロンを始めとした大多数の魚人の信頼を一身に受け止め、荒くれ者の魚人を纏め上げて創った任侠一家〝真鯛組〟の初代組長を名乗っていた。
現在は〝真鯛組〟の家督を二代目のジンベエに襲名しており、今も尚魚人島の治安維持に貢献し、ネプチューン王の最も信頼する友人だ。
分かりやすいイメージは「瀬戸の花嫁」の瀬戸豪三郎もしくは「魁!!男塾」の江田島平八です。