【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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2年間                       第五次百獣大戦争
〝第五次百獣戦争〟


ポートガス・D・エースの活躍を見るに、おそらく彼の救出作戦は成功し、〝白ひげ〟エドワード・ニューゲートも無事に生きている。

 

そうなると必然的に白ひげと殺り合える原作キャラのインフレに追い付ける〝規格外クラスの転生者(主人公補正待ち)〟の存在を他の転生者達も知ったことだろう。

 

「おい、そろそろ目的地だぞ」

 

「モリア船長、心配無用だ。今回の戦いで確実にキングかクイーンの首は奪う…!」

 

メキメキとオレは両手の五指に力を込めて、おどろおどろしい暗雲の取り巻くワノ国の近海に浮かぶ〝鬼ヶ島〟に視線を向ける。スリラーバーク海賊団、総勢二千名のゾンビ兵の強さも申し分ない。

 

四度目の戦争では数に押され百獣海賊団〝真打ち〟飛び六胞を含めた下っ端の雑魚共を三千人ぐらいブチのめす程度で限界だったが、今回で確実にオレ達の仲間を奪った憎き〝大看板〟の一角は絶対に砕く。

 

「キシシシシ、ソイツは楽しみだぜ。だが、まずはオレとカイドウの開戦の合図だァ…!」

 

「ウォロロロロロロッ!!また性懲りもなく来やがったかゲッコー・モリア、今回は絶対に逃がさねえ!確実にお前の息の根を止めてやるぞォ…!!さァ、開戦の雄叫びを上げろオォォォッ!!!」

 

「あまりオレを嘗めるなよ、カイドウ…!」

 

オレ達の乗る海賊船を見下ろす青龍形態のカイドウはバリバリと〝覇王色の覇気〟を放出し、凄まじい威圧感と圧倒的な強者の存在感を放つ。

 

しかし、その〝覇王色〟を押し返す様にゲッコー・モリアも凄まじい威圧感を剥き出しにカイドウを睨み付け、強大且つ壮大な二人の〝覇気〟はワノ国近海の大気を力任せに揺るがす。

 

「〝熱息(ボロブレス)〟─────ッ!!!」

 

「〝角刀影(つのトカゲ)〟────ッ!!!」

 

カイドウの吐き出す巨大な火炎をゲッコー・モリアはワノ国の近くを泳ぐ魚影を奪い、〝熱息(ボロブレス)〟と同等サイズの巨大な槍を作り出して迎え撃つ。

 

「ウォロロロロ、流石に防げるか」

 

「キシシシシ、伊達に鍛えてねえよ」

 

カイドウは好戦的な笑みを浮かべて、オレ達の乗っている海賊船を焔雲で無理やり持ち上げ、今度は逃げられないように鬼ヶ島に投げ飛ばす。

 

「アブサロム、雑魚は任せた」

 

ニヤリと笑みを浮かべたゲッコー・モリアは迫り来る雑魚を軽く大刀を振るい、一掃すると鬼ヶ島の上に立つカイドウに向かって飛び上がる。

 

「ゾンビ兵、お前達の出番だ。ここに居る全ての海賊共を蹴散らし、今日こそ百獣の首を獲る…!」

 

「どうやらまだ出来もしない妄言を吐くクセは治っていないようだな。〝怪人〟アブサロム」

 

「ムハハハハ!!無謀を繰り返し続けてバカになったんじゃねえかァ!?」

 

「ガルルル、テメーの透かした面を握り砕くまで吐き続けてやるよ〝火災〟のキング、あとお前の出不精の贅肉は搾り取ってやるよ〝疫災〟のクイーン」

 

何度目かも分からない悪口を言い合い、オレは同時に向かってきた〝大看板〟の攻撃を受け止めながら武器を粉々に握り締め、砕く。

 

そのまま飛び散る武器の残骸を手のひらに溜めてクイーンの顔面を鷲掴み、クイーンの真横に突っ立っていたキングに放り投げる。

 

「チッ、退いてろデブ!!」

 

「テメェ!?オレ様はデブじゃねえぞ!?」

 

───だが、クイーンは受け止められずに蹴り飛ばされ、どこかに転がっていき、オレとキングは武器も何も持っていない素手の殴り合いを始める。

 

「テメーの骨も砕いてやろうか!」

 

「この馬鹿力がッ、頭に乗るな!!」

 

炎を纏ったパンチを打ってきたキングの右腕を握り締めて、力任せに身体を引き抜き、頭から地面にキングを叩きつける。その余波でゾンビ兵も百獣海賊団の下っ端も纏めて吹き飛ぶ。

 

メキメキと鈍い音を立てるキングの右腕を掴んだままオレはキングと殴り合っていた、そのときだった。サングラスを掛けたブラキオサウルスを〝見聞色〟で察知し、キングと場所を入れ換えようとする。

 

「グハアッ!?」

 

しかし、防御も回避も間に合わずオレはキング諸ともクイーンの頭突きを受け、岩肌を削るように転がりながらバウンドし、すぐに立ち上がって構える。

 

「アアァーーーッ!!!?なにオレのFunKeyな邪魔してんだよ、この丸焦げ野郎!!」

 

「お前こそ戦いの邪魔だァ…!」

 

いつも戦う度にケンカしてるな、こいつら。

 

そんなことを考えながら受けたダメージの回復具合を確かめつつ、オレは一気に〝剃〟で二人の間に割り込み、アイアンクローを決めて地面に頭を叩きつける。

 

こういうのは余所見するほうが悪い。

 

「ムハハハハ!!バカみてえに油断しやがったな、至近距離で食らえよ〝ブライダル熱拳(グラッパー)〟ッ!!」

 

「あづあ゛ァ゛ッ!?」

 

「逃がさん…!」

 

ギュルンッ!と動いたクイーンの燃える髪をボディに受けながら後ろに飛び退こうとした瞬間、クイーンの攻撃に合わせるようにキングは炎を纏ったパンチを繰り出していた。

 

「さっきのお返しだ〝炎皇(アンドン)〟ッ!!」

 

「ぐお゛あ゛あぁ゛あ゛ぁ゛っ!!!?」

 

温度も威力も異なる攻撃を全身に受けながらオレは地面を転がり、なんとか火を消すことに成功する。クソが、アイツら仲悪いクセに無駄にコンビネーションだけは良すぎるだろ。

 

もう少し温存しておきたかったが、さすがに〝大看板〟相手に出し惜しみは無理だ。

 

「オレは〝怪人〟だァ…!」

 

そう言ってオレは透明化していたモノを晒す。

 

「あァ?」

 

「ムハハハハ!!ずいぶんと間抜けでアンバランスな見た目じゃねえか、なんだって背中に巨人の手を移植してんだァ~~!?」

 

オレの背中には巨大な左手を仲間の医者に頼んで植え付けている。かつて最強の巨人と謡われた〝オーズの左手〟だ。この日のために〝武装色の覇気〟を流し込んできた。

 

「オメガの強さを教えてやる!」

 

 

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