【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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クリーク海賊団、交戦開始

「あー、クリーク海賊団。お前らは完全に包囲したので、速やかに投降してくれ」

 

オレは拡声器の形に進化した電伝虫を用いてクリーク海賊団に投降するように促した瞬間、二十を越える砲弾と無数の弾丸という返答が返ってきた。

 

東の海最大勢力の海賊団が海軍に屈するわけないのは分かっているが、まさか初手で攻撃を仕掛けてくるなんて最低な奴らだぜ。

 

少しばかり苛立ちながらオレは軍服を部下に預け、ずらりと棚に並んだ砲弾の一つを掴み、重さと握りを確認する。ちょっと軽いが問題ないだろ。

 

拳骨隕石(ゲンコツメテオ)ォッ!!!」

 

さながらメジャリーガーのごとく船首で片足を持ち上げ、一気に右腕を振りかぶるように砲弾を一直線に真っ直ぐぶん投げる。いやー、さすがにガープ中将より遅いが、そこそこ当たるなコレ。

 

「よぉうし、どんどん持ってこい!」

 

「お前は何処を目指してるんだ?」

 

「決まってるだろ、平和な世界一択だ!!」

 

そんなことを叫びながら砲弾をぶん投げるオレに対抗するようにクリーク海賊団も砲弾や銃弾を撃ってくるものの。こちらの軍艦には届かず、海面に落ちて巨大な水飛沫を作っている。

 

「ジャンゴも投げろ!」

 

「バカ言うな、オレに出来るか」

 

ジャンゴはオレの言葉に呆れながら砲弾を棚に並べていき、部下も「フルボディ大佐、私達の筋力では貴方のように投げるのは難しいです」と言ってきた。

 

じゃあ、ガープ中将の真似を出来るオレはなんなんだろうか?と疑問に思いながらもクリーク海賊団に砲弾をぶん投げる腕は緩めず、徹底的に民間人を巻き込んだクリーク海賊団を懲らしめる一方的な攻撃を繰り返す。

 

「テメー、それでも海軍かァーーーっ!!」

 

「あんなこと言ってますよ、フルボディ大佐」

 

「知らん」

 

部下の指摘にオレは無視を決め込み、兎に角、砲弾をぶん投げることに集中する。ガープ中将のように球速を変えたり変化球を投げるなんて技術のないオレはひたふらストレートをぶん投げる!

 

「こんのやろおぉおおぉおっ!!!」

 

とうとう痺れを切らしたクリーク海賊団のひとりが海に飛び込み、オレ達の乗っている軍艦に向かってバタフライで向かってくる。

 

「すごい根性だな、アイツ」

 

「ギンだな、あれ」

 

「ギン?」

 

やっぱり原作のキャラクターを覚えていないオレにとってジャンゴはホントに助かる親友だ。だが、たまに原作のキャラクターについて隠し事をするときはマジでブッ飛ばすことが多いな。

 

「クソがぁっ、撤退だ!!」

 

おそらくクリーク海賊団の船長クリークらしき男は大声で撤退を宣言し、こっちに向かってきているギンという男を置いて、急速旋回し、そのまま逃げていく。

 

「お前、さては不憫なヤツだな?」

 

そうオレは息も絶え絶えなギンに話しかける。

 

 




拳骨隕石(ゲンコツメテオ)

出典・ONE PIECE

海軍中将モンキー・D・ガープの必殺技。

鍛え上げた筋力によって豪快に砲弾をぶん投げる。大砲を利用するより素早く真っ直ぐ一直線に飛ぶため海上で回避することは不可能に等しい。


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