【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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天下無双の剣豪目録〝牙神幻十郎〟

「ロロノア、お前は岩を斬った経験は?」

 

「何度かある」

 

「なら次は〝斬る〟ではなく〝断つ〟ことに集中してみろ。同胞の友よ、手本を見せてやれ」

 

「オレか!?オレがやれば良いんだな!!」

 

バレルズのやろうとする事は理解する。

 

オレもガキの頃に見たことある漫画のワンシーンだ。全身の緊張を無くし、筋肉は弛み、最適な動きで不必要な力みなくオレは滑らかに大地を断ち斬った。

 

「バレルズ、こんな感じか?」

 

「まあまあだ。ロロノア、お前の剣は剛剣に偏っているのは理解していると思うが、同胞の友のように余分な力を使わずに剣を振るうことは出来るか?」

 

「出来るには出来るが、あんな深く広範囲まで斬れたことはねえな」

 

ロロノアの力量を考えれば斬ると断つの使い分けは簡単に出来るとオレは思いつつ、無駄な事は言わずに大剣を背中に背負い直す。

 

最も重要なのは〝会心の一撃〟をいつでも使えるようになるということだ。剣士にとって戦いとは刹那の命のやり取りだ。ロロノアも全てのモノに存在する〝呼吸〟を感じ取る術は身に付けている。

 

あとは実直に心と技を鍛えるのだァーーーッ!!

 

「同胞の友よ、最初の手合わせだ」

 

「おう!」

 

オレは背中の大剣ではなく後ろ腰に佩刀した普通の刀を抜いて構える。その行為にロロノアの顔が怖くなるが、まあ、経験を与えるためには同じ感じの間合いが重要だろうというオレなりに配慮したんだけど。

 

難癖を付けるのは良くないなあ。

 

「〝古陰一刀流〟」

 

「なッ、いきなりかよ!?」

 

オレの剣気に気圧されることなく二刀を抜刀するロロノアの間合いに一足で踏み込み、両手で大上段に構えた剛剣を一気に振り下ろし、焦りで防御の体勢を取るロロノアの頭に思いっきり峰を叩きつける。

 

「〝紅〟ッ!!」

 

「がはあっ!?」

 

「ムッ。ギリギリ受けきったか」

 

あと数センチほど振り下ろせば脳天をカチ割ることが出来たが、さすがはロロノア・ゾロだ。オレの剣戟を見えるように手加減したとはいえ受け止めるとはな。

 

「なにしやがる、このハゲ蜘蛛野郎…!」

 

「「…ッ、くふ…」」

 

「お前ら、笑っていられるのも数年だぞ!?あとロロノア・ゾロ、お前も十年ほど経てばハゲる!!とくに剣士は刹那的に命を賭けるのだ、かなりハゲやすい!!」

 

「オレはハゲねえよ!?」

 

オレの宣言にロロノアは自分のフサフサした緑髪を触って訴える。だが、まだまだ〝剣神〟の頂きに辿り着いていないオレの髪もハゲたんだ。

 

お前らもハゲろ!

 

「まだまだ行くぞ!〝古陰一刀流〟!」

 

「また同じ技か!?」

 

「今度の技は〝(くれない)〟ではない〝紫暮(しぐれ)〟だッ!!」

 

「〝二刀流〟───〝登楼〟ッ!!」

 

オレの振るう刀は微弱な〝流桜〟を纏い、青白い桜の幻影を可視化するほど凄まじい〝ただの覇気〟を放出し、ロロノア、ミホーク、バレルズに散り桜の幻覚を見せる。

 

ロロノアは負けじと二刀流のままオレの唐竹割を二刀の斬り上げで対抗し、今度は無傷の状態で受け止める。筋力は申し分ない、土壇場の度胸もある。

 

やっぱり、ロロノア・ゾロは最高の剣士だぜ!

 

 

 




〈古陰一刀流〝紅〟〉

出典・サムライスピリッツ

牙神幻十郎の必殺剣

全身全霊・全力全開の剣気を纏って相手を唐竹に切り裂き、並大抵の剣士では受け止めた瞬間に刀剣諸とも身体を縦に両断される。

〈古陰一刀流〝紫暮〟〉

出典・サムライスピリッツ

牙神幻十郎の必殺剣

上記の〝紅〟と混同視する者もいるが、此方はワノ国伝来の覇気の技法〝流桜〟を取り込んでいる。受けようが防ごうが問答無用で剣圧を叩き込み、相手を斬り倒す。

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