【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ロロノアと手合わせ稽古を開始し、次第にオレの完璧に模倣する〝牙神幻十郎〟の動きを追えるようになってきた。そろそろ剣豪の模倣先を変えるか。
「〝飛天御剣流〟」
「───ッ!!?」
オレの雰囲気の変化に気づいて後ろに飛び退くロロノアだが。まだ、そこはオレの剣の届く射程距離だ。
「〝龍巣閃〟ッ!!」
「くおおぉおぉおっ!?」
全身の急所を狙い、高速の剣戟を放つ。
ロロノアもオレの繰り出す剣戟の嵐を弾き、往なし、受け流すために全神経を総動員し、オレの我武者羅に見える乱打を的確に捌き、オレの間合いから脱出した。
「少し受けは上達したようだが、まだまだスクアードの本気を引き出す程ではないな」
「ジュラキュール、少しは評価してやるのもまた成長に繋がるというものだ。確かにロロノア・ゾロの太刀筋は少々粗削りな部分も目立つが、かなり中位の剣士としては強いはずだろう」
ミホークとバレルズの会話に苛立つロロノアに同情の視線を送りつつ、オレは大剣の使い手として、このまま強くなったロロノアと戦いたい気持ちになる。
「まだまだ行くぞオオォーーーッ、ロロノアァッ!!」
「クソ、まともに考える時間もくれねえのかよ。あのハゲ親父が!〝三刀流〟───〝虎狩り〟ッ!!」
「〝飛天御剣流〟───〝双龍閃・雷〟」
「がはあっ!?鞘と刀の二刀流かよ…!」
ほぼ同時に振るわれた三本の刀を鞘で受け止め、そのまま剥き出しの刀の峰をロロノアの胴体に叩きつける。実際は抜刀術おして使うものだが、ロロノアの気迫に少し気圧されて咄嗟に使ってしまった。
ウ~ン、やはり麦わら海賊団の副船長は強い。
下手したらオレより強くなるかも知れないな。まあ、ロロノアの目標はミホークだし、オレと殺し合うときはお互いに最強の称号を賭けるときだろ。
「よし、オレの〝とっておき〟を見せてやる!」
オレの構えの変化を感じ取ったロロノアもまた三刀流の奥義を以てオレの放たんとする剣戟を迎え撃つつもりのようだ。最近の若者は血気盛んで実に宜しい!!
「〝三・千・世・界〟ッ!!」
「〝九頭龍閃〟────」
オレの放った九つ同時の神速剣戟はロロノアの身体を軽く切り裂く程度に威力を抑えている。だが、ほんの僅かにロロノアの繰り出してきた〝三千世界〟はオレの〝九頭龍閃〟に競り勝った。
「クソ、またかッ」
「いや、今回の攻撃は良かったぞ!オレの〝九頭龍閃〟を僅かに上回り、見事にお前の剣はオレのわき腹を切り裂いた…!!」
そう言ってオレは赤く染まったシャツを捲り上げ、ドクドクと血潮を流すわき腹をロロノアに見せつける。やはり、若者の成長は素晴らしいものだ。
〈飛天御剣流〝龍巣閃〟〉
出典・るろうに剣心
緋村剣心の必殺技
全身の急所を正確に狙い、神速の乱擊を打ち込んで倒す。峰を使えば手加減せずに相手をぶちのめせるため、スクアードは多用している。
〈飛天御剣流〝双龍閃・雷〟〉
出典・るろうに剣心
比古清十郎の必殺技
二段抜刀術の〝双龍閃〟の初擊を鞘で行い、素早く抜刀し、二擊目を繰り出す。鞘と刀を二刀流のように使えるため、手数を増やすことにも使える。
〈飛天御剣流〝九頭龍閃〟〉
出典・るろうに剣心
比古清十郎の必殺技
九つの剣戟を同時に放つ神速の連擊であり、初見殺しの技とも云える。如何に強い剣士といえど同時に九つの剣戟を防ぐことは不可能に近いため、この剣戟を越えるには神速を越えねばならない。