【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「…………」
「…………」
どうして、東の海に赤髪海賊団がいるんだろうか。
そんなことを考えながらオレとジャンゴは部下達を守るために一歩前に立ち、いつでも戦闘できるようにメリケンサックとチャクラムに指を掛ける。
「あー、東の海の海軍支部だよな?」
「一応、海軍支部の総督を務めるフルボディだ。赤髪海賊団のウワサは聞いているぞ」
「シャンクス達のウワサ!?」
オレの言葉にいち早く反応したのは紅白という縁起の良いヘアスタイルの女の子だった。えっ、だれあれ?オレの知ってる赤髪海賊団に居ないんだけど。
部下達も女の子の参戦に困惑した表情を浮かべ、ジャンゴは両手で顔を覆いながら天を仰ぎ見るなり、静かに「やはり
よく分からないんだが、どうすれば良いんだ。
オレの視線に気がついた赤髪海賊団もジャンゴの感涙に困惑しており、なんとも言えない雰囲気に戦う気も無くなってしまい、オレはメリケンサックをズボンのポケットに仕舞った。
「総員、武装解除だ。さすがに子供の目の前で戦うのは教育に悪い」
「はっ。速やかに武装解除します」
「お前達も武装解除してくれ」
「あー、まあ、分かった」
そう言って赤髪海賊団はオレ達と同じように武器を納めて、このオレでも記憶に残っている赤髪のシャンクスと楽しそうに話している女の子を交互に見比べる。
まさか子供なのか?と考えるのも束の間、オレより素早く目で追うのすらギリギリの速さで接近してきたシャンクスにピストルを構えようとする部下を制止し、軍帽を脱いで見つめ合う。
「お前、さては良いヤツだな」
「馬鹿野郎、海軍は良いヤツだらけだ」
「ハハッ、そりゃそうか!」
バンバン!と力任せにオレの背中を叩いて、シャンクスは「コイツらは問題ないぞー!」と仲間に向かって叫ぶ。部下は部下で不安げにオレ達を見ているものの。子供の前で戦うわけにもいかず、オロオロとしている。
「ねえねえ、シャンクス達のウワサって!」
「あー、その前に君の名前は?」
「わたし?わたしはウタだよ!」
うーん、やっぱり知らないヤツだ。
チラリとジャンゴに視線を向けるが「オレの求めたワンピースは実在していたんだ」と歓喜し、部下達や赤髪海賊団の奴らに心配されている。
「えと、赤髪海賊団のウワサだったな。オレの知っているのは悪い海賊をやっつける優しい海賊団ってやつだが」
「フフン、とうぜんだよ!シャンクス達は優しくてカッコいいんだから!」
オレとウタの会話に赤髪海賊団は照れ臭そうに笑いながらオレ達のやり取りを見守っている。いや、実際にはウタに手を出すか出さないかを見定めるつもりなんだろうが、オレは変態じゃない。