【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

130 / 316
2年間                      森の勇者とボーイン列島サバイバル
その名は〝森の勇者〟ヘラクレスン!


我輩は〝森の勇者〟ヘラクレスン────。

 

いつの間にか「ONE PIECE」の世界に転生していた事以外は深く覚えていないものの。他の転生者とコミュニティーを築いている歴とした転生者だん。

 

偉大なる航路の前半に点在するボーイン列島〝おいはぎの森〟で生活する自然を愛する勇者だん。最近はボーイン列島の栄養過多な食材を狙う密漁者を撃退し、この豊かな自然を守っているだん。

 

「おおぉーーーい、ヘラクレスン!」

 

「ムッ。その声は我が友ウソップン!」

 

「ヘラクレスンさん、私もいますよー!」

 

麦わらの一味の狙撃手ウソップと我輩と同じく転生者にして世界経済新聞の記者のイヤンエーノウ・チノデという撮影技術は天下一と思えるカメラの使い手だん。ただ、女の子が暴食の島に飛び込むのは控え目に言って危ないだん。

 

「どうしただん?血相を変えて」

 

「いや、チノデのヤツがデカい蜘蛛に追われてよ」

 

「死ぬかと思いましたぁ……!」

 

「ウソップもチノデンもあまり無茶するのは止めるだん。そのボーイン列島〝グリンストン〟でサバイバルするには体力温存、危機察知能力を身に付ける必要があるだん。とくにチノデンは頑張るだん!」

 

「わ、分かりました!」

 

我輩の指示に「ひぃん。無人島生活に密着取材するのは懲り懲りだよおぉ~~!!」と嘆くチノデンの頑張りにウソップンは優しく励ましている。

 

うむ、仲良き事は良いことだん。

 

「ムッ。巨大蜘蛛を連れてきただん?」

 

「「えっ?」」

 

我輩の目の前に立つ。

 

いや、実際はウソップンやチノデンの後ろに50メートル級の大きさを誇る蜘蛛を見上げつつ、我輩は二人の事を引き寄せながら素早く〝甲虫式戦闘術(ビートル・タクティクス)〟の構えを取るだん。

 

「〝ダンガン〟ッ!!」

 

両手を十字に交差させて蜘蛛の首をカチ上げ、そのまま上空に向かって殴り上げ、木々のバネを利用して蜘蛛の背後に回り込み、渾身の両足蹴りを放つ。

 

「さ、さすがは森の勇者だぜ」

 

「すごいですね」

 

「まあ、この島に居れば自ずと〝甲虫式戦闘術(ビートル・タクティクス)〟は使えるようになるだん。今日も我輩は見回りと食料の調達に行くが、一緒に着いてくるだん?」

 

「「死にたくないので行きます」」

 

「分かっただん」

 

我輩の後ろを歩く二人。

 

いずれ二人とも世界に羽ばたく立派な子供達だん。

 

「ウム、二人とも適度に食べるだん!!」

 

そう言って我輩はラーメンの涌き出る泉やフライドチキンの生えた木々を指差す。我輩も定期的に食しに来る、憩いの場だん。

 

「「いただきまーす!」」

 

ウソップンは原作と違って、チノデンもいるおかげか。暴飲暴食に走ることはないだん。やはり男たるもの、乙女にはかっこいいところを見せたいのだん。

 

 

 




〈ヘラクレスン〉

〝森の勇者〟ヘラクレスンに転生した男

基本的に原作に関わるつもりはないが、麦わらの一味の狙撃手〝ウソップ〟が強く逞しく成長するために、自分は必要不可欠な存在だと自覚し、その日のために十何年もボーイン列島でサバイバル生活を送っている。

また、度重なる巨大昆虫との戦いで〝甲虫戦闘術(ビートル・タクティクス)〟という「甲虫王者ムシキング」を主軸にした格闘技を編み出し、いずれウソップに教えるつもり。

〈イヤンエーノウ・チノデ〉

世界経済新聞のチノデに転生した少女

「ウソップ」推しの転生者。シャボンディ諸島で取材していたときに麦わらの一味を目撃し、ウソップの〝飛ばされる〟ボーイン列島に密着取材という名目で追い掛けてきた。

基本的にバトルセンスは無い。むしろ原作に関わるのは記事や取材メインのため、あまり派手に目立つことはないものの、原作聖地巡礼はアグレッシブに行っている。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。