【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
我輩の特訓に耐えるウソップンの身体はグルメ食材を摂取しているおかげで、小枝並みにヒョロヒョロだった手足は筋肉を纏い、いわゆるスマートな細マッチョの見た目になっているだん。
チノデンはエステ系の食材を食べているため体型は変わっていないが、髪や肌の潤いはボーイン列島に踏み込んできた日の数倍は良くなっているだん。
「キツいのぉ~~ッ!!」
「ううぅ、持てないよぉ…!」
「二人とも頑張るだん!この島で生き抜くには適度に動かなければ食われるだけだん!」
そう甲虫の姿を模した全身鎧を纏う二人を励ます。
二人の身に付けている鎧の素材は我輩の相棒にしてボーイン列島の生息する虫達の頂点に君臨する50メートルサイズの巨大甲虫〝ジャックエレファント〟のエレオノーラの脱皮した皮を利用しているだん。
捕獲レベル85前後の強さを持つエレオノーラも四皇に比べれば格下の存在だと我輩も彼女も理解している。いつか相見える可能性もあるが、その日はウソップンに加勢するつもりだん。
「ぎゃはあぁぁぁ~~~~ッ!!!?」
「ムッ。ただの巨大ミミズだん!それよりもウソップンとチノデンはミミズに張り付いているヒルに気を付けるだん!!」
ガララワニなど巨大生物に寄生し、その動物に住み着いている印象の強いバロン諸島の〝バロンヒル〟だん。
「蛭なら塩だ!!必殺〝
「はうっ♥️ウソップさんカッコいい…!」
ウソップンは百発百中の精密射撃を行い、暴れまわるミミズに纏わり付き、自分達に向かって降り注ぐバロンヒルを正確に撃ち抜き、弾き飛ばすだん。
「お、オレは勇敢な海の戦士だ!ちょっとデカいだけの蛭になら負けねえぞぉ!!」
そう言ってウソップンは〝
「がんばって、ウソップさん!」
「お、おう、任せろ!〝
「ふおおぉっ!!」
ウソップの勇猛な戦いを激写するチノデンに我輩は溜め息を吐きつつ、未だにバロンヒルの吸血に苦しんでいる巨大ミミズに〝ノッキング〟を打ち込み、一時的に筋肉繊維を締め付け、動きを封じるだん。
ゆっくりとバロンヒルの通り雨は収まり、二人は歓喜と生存を感謝するように抱き合い、半べそのまま我輩のところに駆け寄ってくるだん。
やれやれ、まだまだ世話が焼けるだん。
もっと強くなるだん、ウソップン…!
〈ジャックエレファント〉
昆虫獣類
エレオノーラと名付けられたクワガタと像が混合した生き物。強靭な牙を有し、屈強な肉体とジェット機に匹敵し得る速度を可能とする羽を持っている。ボーイン列島の昆虫類の頂点に君臨し、ヘラクレスンのパートナーアニマルを務める。ちなみにメス個体のため牙は短く、子供は世界に旅立った。
〈バロンヒル〉
不明
バロン諸島に生息する蛭の仲間。ボーイン列島に生息する種は自発的に獲物を襲い、死ぬまで血を吸い続けるため接触する事は控えておこう。
〈ノッキング〉
出典・トリコ
多数の美食屋の必殺技
筋肉繊維や神経組織を刺激し、一時的に動きを封じる技術。ヘラクレスンは打撃と併用して使っているため、さらに高度な技術を必要とする。