【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
我輩の愛弟子、ウソップンは日々成長している。
「必殺〝十連鉛星〟ッ!!」
「まだまだ甘いだん!」
前腕部に固定したスリングショット型のパチンコを利用し、我輩の事を狙い撃つウソップンの狙撃を回避し、此方も拾った小石を素早く指で弾き、飛ばす。
いずれ〝見聞色の覇気〟を身に付けるとはいえ先んじて習得しておけばウソップンのやる気や少し臆病な性格も改善すると我輩は信じているだん。
「これならどうだ!必殺〝火炎星〟ッ!!」
「森で火を使うのはダメだん!!」
「うおわあぁあぁぁっ!?」
そう言って我輩は迫り来る〝火炎星〟に砂と土の塊を叩きつけて鎮火し、ゴンッ!とウソップンの頭にゲンコツを叩き込んでお仕置きするだん。
ボーイン列島は似通った島々の群島だが、その内部は島毎に異なり、独自の生態系を持っている。そんな神秘的な島で2年間を過ごすために島を燃やす威力の攻撃は極めて危ないだん。
そんなことを考えながらエステ系の食材に埋もれるチノデンを引っ張り起こし、ウソップンと一緒に飛び散った火の粉を踏んだり、叩いたりして消していくだん。
「ウソップン、そういえば〝
「え?あー、あんまり覚えてないかも」
「……まあ、いいだん。二人が無事にボーイン列島を出ていけるまで戦闘技術の強化や素材集めには、とことん付き合ってあげるだん」
「ホントか!?ありがとなー、ヘラクレスン!」
「私もエステ系の食材持ち帰りたいです!」
「自分の捕獲したものは好きにして良いだん。ただし、あまり下手に強いヤツを捕まえようとするのは危険だからやめるだん」
しっかりと鎮火した事を確認しながらウソップンに〝
狙撃手は後方支援メインとも言えるが、我輩の友人は狙撃手のクセに相手に突撃するバカだっただん。あれもまた狙撃手の在り方のひとつだん。
「ムッ。人の気配だん!」
我輩が空を見上げれば巨大な怪鳥が見える。
そこにいたのは世界経済新聞のモルガンズだん。おそらくチノデンの安否確認、あと我輩に与える取材費だろうと考えるだん。
「よう、久しぶりに乗りに来たぜェーーーっ!!」
「我輩のキャンプ場を荒らすな、モルガンズ!」
グルメ食材を燻している燻製器に向かって突撃するモルガンズの嘴を掴み、ひねり倒す。ヨダレで両手がベトベトになるだん。
ウム、やはり鳥は甲虫の敵だん!!