【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

134 / 316
食えば食うほど溢れるPowerだん!

ボーイン列島の環境にもウソップンとチノデンは慣れてきたのか。少しずつ我輩が見ていなくても生活できるようになってきただん。

 

とても良いことだん。

 

「ヘラクレスン!コイツはなんだ!?」

 

「それは〝チップスツリー〟だん。木の幹の皮がパリパリ、サクサクしたポテトチップスの木だん。味は木の種類で変わるだん」

 

「あ、これコンソメ味だ」

 

バリボリとチップスを食べるウソップンの事を撮影するチノデンもバリボリとチップスを頬張っているだん。二人が帰るときに観葉植物タイプのチップスツリーをプレゼントするのもありだん。

 

二人ともお菓子ばかり食べるのは虫歯になるから気をつけてほしいだん。まあ、それはそれとしてウソップンの身体も大分仕上がってきただん。

 

「なあなあ、ヘラクレスン」

 

「ムッ。なんだん?」

 

「この〝(ダイアル)〟って何貝なんだ?」

 

ウソップンの持っている貝は我輩が魚人島で手に入れた絶滅種の貝〝オウガイ〟だん。その内部には無限に等しい数千年、あるいは数万年の美食を蓄えているステキな貝だん。

 

「それは我輩のお摘みセットだん。いつかウソップンにも食べさせるとかもしれないので、元の場所に置いておいてほしいだん」

 

「そうなのか。わかった!」

 

我輩の言葉に素直に頷いたウソップンはまだチップスツリーを食べているチノデンを引き連れて、捕獲レベル10前後の猛獣を捕獲しに行ってしまっただん。

 

二人と過ごした時間は短くも長くも感じるだん。

 

いつか最果ての海を見つけたときは我輩にも話を聞かせてもらえると嬉しいだん。……しかし、チノデンはウソップン推しだが、ウソップンは生まれ故郷にヒロインがいるはずでは?

 

いや、それもまた運命というものだん。

 

「〝ミキサーパンチ〟ッ!!」

 

「ムッ。ウソップンの雄叫びが聴こえるだん」

 

ただのコークスクリューブローもグルメ食材を取り込んだウソップンの強さを考えれば〝ミキサーパンチ〟になるのも頷けるだん。

 

ただ、GTロボのようにパンチは高速回転しないだん。

 

「クワハハハハッ!!お前のメシは旨いなァ!!」

 

「お前はいい加減にするだん」

 

またバカみたいに高笑いするモルガンズの手には〝酒乱牛〟の肉を焼いて作った厚切りステーキがあり、ガツガツと美味しそうに頬張っているだん。

 

そろそろ本格的に狩る必要性を感じるだん。

 

そうなるとチノデンは無職になるが、これもまたグルメ食材を守るためには必要なことだん!

 

「ところでよ。ヘラクレスン」

 

「なんだん」

 

「この木はオレになにしてるんだァ?」

 

「ムッ。それは〝ゴブリンプラント〟という植物獣類の生き物で、今はお前の小汚ない身体に巻き付いて養分を吸っているだん」

 

我輩の目の前で巨大な大樹に取り込まれたモルガンズを無視して、我輩はソッとゴブリンウッドを遠くに投げ飛ばすだん。

 

そのまま我が家を荒らす怪鳥を駆除するだん。

 

 

 

 




〈チップスツリー〉

植物類

木の幹の皮をペリペリと剥がしてポテトチップスのように食べることの出来る木。塩味、コンソメ味など木の種類によって味は変わる。

〈オウガイ〉

魚介獣類

鬼のような形をした貝。ありとあらゆる海の魚を捕食してきた絶滅種の貝であり、その中に無限に等しいグルメ食材がたっぷりと詰まっている。

〈ゴブリンプラント〉

植物獣類

他の木々や生き物を養分に替えて急速成長する枯れ木のような見た目の生きた巨木。並大抵の攻撃では却って根の数を増やしてしまうため、もしも出会ったときは要注意である。

〈ミキサーパンチ〉

出典・トリコ

スタージュン/GTロボの必殺技

高速回転する機械の腕を叩きつける。特殊繊維の体毛は掘削機のごとく接触部を削り、あらゆるものを粉々にして切り砕く。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。