【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
ピタリと動きを止めるフランキーに、ワシが視線を向けると〝空気砲〟の設計図をいつも以上に真剣な眼差しで見つめておった。
そういえばフランキーにも高圧縮した空気を弾き出す必殺技は有った気がする。
「ジイサン、他にも似たヤツはあるのか?」
「ホッホッホッ、あるぞい♪︎」
ワシは設計図を纏めた棚の三段目を開き、二つほどフランキーに取り出して差し出す。ひとつは〝空気砲〟の最大出力をパワーアップさせるひみつ道具、もうひとつは〝空気砲〟に追加効果を付与するひみつ道具じゃ。
「この〝空気砲〟とオレの〝
「フランキー、いつも言っとるけど。ワシはお主のやりたいことは全面的に手助けするし、ワシのひみつ道具で戦うお主も見てみたいしのう」
「ジイサン…!」
「お主の言う〝クードヴァン〟もしっかりと強くして大事な仲間を助けるために手伝うぞ」
フランキーの肩を叩いて、ワシはそう伝える。この大海原を生きる先駆者として、なにより後世に子供も大人も笑い合えるひみつ道具を作るものは必要になる。
「さあ、開発を続けるぞフランキー」
「おう!」
早速と言わんばかりに〝空気砲〟の設計図を握り締めるフランキーに、ワシは見本となる〝空気砲〟を取り出して、片腕に装着する。
「まず、この〝空気砲〟は特定の発音・発言を聞いて空気の砲弾を撃ち出すひみつ道具じゃ。────『ドカン』と言えば、この様に高圧縮した空気を弾き出す」
ドフゥンッ!
───と。空気ゆえに不可視の砲撃を射出した〝空気砲〟は研究ラボに吊るされていた白衣にぶつかり、見事に白衣を弾き飛ばす。
「この内部に搭載しとるゼンマイを捻れば出力を調整でき、さらに専用アダプターを砲身にくっ付ければ、太陽光や水力、風力をエネルギーに変換する。そして、その威力は通常の〝空気砲〟を遥かに上回る。『ドカン』」
ドバアァンッ!!
何も置かれていないラボの端に砲身を向けて呟いた瞬間、ワシの右腕は反動に耐えきれず、真上に弾け上がりながら高圧縮された空気の砲弾は壁に衝突し、地面を十数メートルほど抉り進んだ。
その破壊力にフランキーも驚愕し、ワシの右手に装着された〝空気砲〟をマジマジと見つめる。ホッホッホッ、いつか鉄人兵団と戦う可能性も考えとったら、こんなことになってしもうたわい。
「スウウゥパアァァァッ!!すげえじゃねえか!?ジイサン、そいつがあればオレは仲間を守って助ける手段がさらに増えるぜ!」
「そうかそうか。ところで、この系列のひみつ道具はまだまだあるんじゃが、それも作ってみるか?」
「もちろんだぜ!!」
ワシの提案にフランキーは楽しそうに肯定し、にっこりと笑顔を浮かべてワシを担いで、ドタドタと工具を拾い集めて作業台に向かう。
〈空気砲〉
出典・ドラえもん
片腕に装着して空気の弾を撃ち出す不思議な砲身。現存する〝風
また、空気砲の他にも五指の指先に嵌める〝空気ピストル〟やシンプルに強化作品の〝ハイパー空気砲〟なんていうモノも存在する。