【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「〝
「〝夢打撃処裏拳〟ッ!!」
木々の枝を足場に飛び上がったサンジ君は真下にいるアタシに向かって高速の連続蹴りを放つけど。ニューカマー拳法は全局面を想定して構築された常に進化を続ける究極の格闘技だ。
普通の格闘技は頭上に対する対抗手段を持ち合わせていないけれど。男性の硬質化された筋肉に女性の柔軟な関節の可動域を組み込んだ〝夢打撃処裏拳〟は容易く彼のキックを弾き返す。
「くそッ、どうしてなんだジョアさん!確かに強くなるために鍛えることは覚悟していた。───けど、オレがドレスを着ることは必要ないはずだろ!?」
「いいえ、サンジ君にはこのドレスを着る必要はあるわ。スカートで戦えば必然的にスカートは捲れ上がり、下着が見えてしまう危険性もある。……けれど。完璧な移動法、正確無比なキックの軌道を描けば不用意にスカートは捲れ上がる事は無くなる!」
「そ、そうなのか?」
ニューカマー拳法は何もパワータイプの格闘技というわけじゃない。その極意は美しい所作を極限まで高め、やがて男女の垣根越えた紳士淑女の嗜みの極致に至ることが出来るわ。もっともアタシも道半ばだけど。
「さあ、まだまだ行くわよ!」
「クッ、それでもオレはドレスを着たくない!」
サンジ君の必死の形相に気圧されることなく、他のお姉さん達も彼に飛びかかり、強烈にして苛烈な攻撃を仕掛ける。でも誰一人として彼の手や腕を狙わず、正確に胴体に蹴りを打ち込んでいる。
「ぐあっ!?」
「今よあなたたち!!」
「「はあぁぁ~~いっ♥️♥️♥️」」
しかし、そこに現れたのはゴリキュアだった。
かつてマリンフォード頂上戦争にてポートガス・D・エースの唇を奪わんと突撃し、ふたりとも見事に彼にトラウマを植え付けることに成功していたわね。
……ちょっとだけ羨ましい。
アタシもサンジ君にキスしてみようかしら?なんて考えながら〝剃〟でサンジ君の間合いに飛び込み、ニューカマー拳法の〝レーザー治療拳〟を使ってサンジ君のネクタイを切り裂き、さらに攻め立てる。
「〝
「〝
サンジ君を翻弄するために〝残像拳〟のように高速のスピードを活かして、恰も分身したという錯覚を起こしながらアタシはサンジ君に無数の打撃を打ち込んでいく。
どさり、と彼は倒れ伏した。
「「今よ、お着替えタイム!!」」
「こ、ころひぇ…いっそ、ころせぇ……!」
や、やりすぎたかしら?
〈残像拳〉
出典・ドラゴンボール
孫悟空の必殺技
正確な残像を残すほど高速のスピードを活かして、恰も分身したように相手を錯覚させる。しかし、ヴィンテージ・ジョアはあまりにも速すぎるため、すべての残像は質量を持って攻撃を仕掛けてくる。