【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。   作:SUN'S

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オカマ畑で、また会えたね。

「アラバスタのオカマ!?」

 

「麦ちゃんとこのぐる眉コック!?」

 

「「なんで、ここに?」」

 

アタシの親友のベンサムと見つめ合うサンジ君。そういえば二人ともアラバスタのときに激しい死闘を繰り広げていたわね。

 

「よそ見は禁物なッシブル!」

 

「グハアッ!?」

 

「むぐおっ!?」

 

二人の緊張の緩んだ刹那を見切ったイワンコフ様の強烈なパンチを受けて、サンジ君はお腹を殴られ、ベンサムは顔面を殴り潰され、真後ろに弾け飛ぶ。

 

だが、直ぐに二人は姿勢を立て直してベンサムはオカマ拳法の構えに、サンジ君は高速回転し〝悪魔風脚(ディアブルジャンブ)〟の高熱を帯びた片足に上げ、一切の隙を見せないイワンコフ様を見据える。

 

「ずいぶんと気合い入っているじゃないッシブル。ジョア!キャロライン!ヴァナータ達も本気で構えるチャブルよ!!」

 

「はい、イワンコフ様!」

 

「当然ですよ、イワ様!」

 

アタシはスルリとニューカマー拳法の構えを取り、カマバッカ王国の二代目女王を務めるキャロラインと一緒に対を成すように二人を見つめる。

 

「〝三点切分(さんてんデクパージュ)〟ッ!!」

 

「〝どうぞオカマい(ナックル)〟ッ!!」

 

「サンジきゅんは私が相手をするわ♥️」

 

「では、アタシがベンサムを…!」

 

サンジ君の繰り出した高速の蹴りは三つに分裂したように錯覚してしまうほどスピーディーだったけれど。カマバッカ王国の女王には止まって見える速度だ。

 

「それじゃあ不合格よ、サンジきゅん♥️」

 

「ぬおぉおっ!!?」

 

三つすべての蹴りを受け止めたキャロラインはサンジ君のネクタイを掴み、ぐるりとドレスの裾を翻して華麗な一本背負いを決める。

 

「ドゥオラッ!!」

 

「あなたは何も変わってないわね、ベンサム。昔のまま変わらない愚直に真っ直ぐ、あなたの生き様と同じステキなパンチだけれど。アタシには効かないわ」

 

「グゥッ!?ど、どうしちゃったのよぉん!ジョア、アンタはあちしと同じオカマ拳法の同門、なんでニューカマー拳法を使ってるの!?」

 

「確かにニューカマー拳法を使っているわ。───けど。オカマ拳法の源流はニューカマー拳法であり、アタシは二つの流派を極めるためにイワンコフ様を師事しているし、彼の生き様に惚れ込んでいるのよッ!」

 

「がはあっ!!」

 

ベンサムの正拳もオカマ拳法の基礎技とはいえ芯を捉えるほど正確に打っているわけではなく、少し打点をズラしてしまえば簡単に弾け、アタシは素早く抜き手を繰り出してベンサムの身体を貫く。

 

「……うぅ、ジョア、アンタはどうなって」

 

「ごめんなさい。ベンサム、今のアタシにはあなたと対等に語り合える度胸はない。今はただ冷徹に接してあなた達を強くすることだけに心血を注ぐ…!」

 

そう言ってアタシは構え直す。

 

 

 

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