【完結】ごきげんよう、オレは海軍〝大佐〟のフルボディだ。 作:SUN'S
「えー、よく集まってくれたわね〝
「えぇ、ジョアに呼ばれれば来るわ。でもカマバッカ王国の人達にも〝夢想家〟の連中にも聞かれたくない話っていうのは、どういうことかしら?」
カマバッカ王国のはずれ。
海岸沿いに出来た洞穴の奥に作られたオカマ転生者一派〝
「ここに集まって貰ったのは残り一年半を費やしてサンジ君をどの様に鍛えるのかを話し合うためよ。このままアタシ達の同胞となったサンジ君はイワンコフ様にニューカマー拳法やバイタルレシピを受けとるはず」
ジョアの言葉に何人かのオカマは「確かに他の転生者は2年間でエグい鍛え方をするって言ってたわよね」や「それはシッケアール方面やウェザリアに行った子の連絡次第でしょう?」と話し始める。
「その前に一つだけ良いかしら?」
そう言って会話を遮ったのは着物姿のオカマだ。
四メートルを越える巨体と青ひげの目立つ彼は静かに立ち上がり、ゴソリと懐に手を差し込んで徐に〝何か〟を取り出してテーブルに叩きつけた。
「オレの大事な可愛い息子がイワのヤツに女に変えられただけじゃなく、なんぞラルゴとか言うカスの女房になってるんだがァ?」
しん、と円卓が静まり返る。
彼は〝プリンス・ベレット〟の実父でありながらオカマとして生きる道を選び、己の統治する国を〝かまっ娘天国クラブ〟と改名した政界の怪物───〝
ちなみに大盛はオカマとして生きる時に名前を変え、最も尊敬する一騎当千の化け物であり、彼の生き様に影響しているオカマ〝鬼神マドマーゼル西郷〟もしくは〝西郷特盛〟の名前を真似ているのだ。
「ラルゴってだれ?」
「……あっ、ほら、アニオリのやつよ」
「いや、どれよ!?」
「アニオリだかパリコレだが知らねえがよォ…ウチの大事な息子が女の子になったのは許せる。だが、なんで女房になってるんだ?しかも獄中結婚だと?」
フツフツと沸き上がる怒りに〝覇気〟を垂れ流し始める大盛に警戒心を抱くオカマ達を制し、ジョアは穏やかな笑顔を浮かべて大盛に近寄る。
「大盛さん、逆に考えるんです。あなたの息子は幸せを手に入れたんです」
「獄中結婚って幸せなのか?」
「二人が幸せなら、それは幸せです」
「……とりあえず、千発ぐらい顔面にパンチ叩き込んでオカマの群れでたっぷりサービスしてから親に許可も得ずに息子と結婚した事を問い詰めるわ」
その一言に〝純情派〟のオカマ達は「いやいやいや、全然分かってないじゃん!?」とツッコミを入れそうになるが、イワンコフと渡り合える怪物にツッコミをできず、ソッと視線を逸らした。
〈マドマーゼル西郷〉
プリンス・ベレットの父に転生した男
「
最も尊敬するオカマは「西郷特盛」。また、貴族や各国の王族は政界の怪物と呼び、彼と関わった人間のオカマ化するという謎の怪奇現象にビビっている。